飼い主から離れられない犬が続出中?犬が分離不安症にならないための育て方

子どもの頃、一緒にいたはずのお母さんが傍を離れてしまい、不安な気持ちになってしまったことはありませんか? この不安な気持ち、実は愛犬たちも抱くことがあるのです。

犬の分離不安症、その原因とは?

犬の分離不安症、その原因とは?

そもそも犬の分離不安症とは、どのようなものなのでしょうか?

愛犬が、飼い主と一緒にいるときには全く問題がないのに、飼い主が外出して1人きりになると不安を感じ、パニックを起こしてしまうという精神的な症状のことです。典型的な行動としては、ほえる、家具など物を破壊する、などが挙げられます。

近年、室内飼いの犬が増え、犬と人間が同じ空間で過ごす時間も非常に長くなりました。犬は本来、群れで生活する動物ですので基本的には1人きりに慣れていません。そのため、例えば留守番をするようなシチュエーションになると強く不安を感じてしまうのです。

犬の分離不安、その症状とは?

犬の分離不安、その症状とは?

分離不安の症状は、飼い主の外出前からすでに表れているそうです。

犬は、飼い主が出かけることを悟ると不安でだんだん落ち着かなくなり、準備をしている飼い主の後を付いてまわるようになります。その後、家具や物を壊すといった破壊行動を開始するのは、飼い主が外出してから約30分以内だと言われています。

他には飼い主の外出中に、トイレ以外の場所で排泄をする、過剰に吠える、などといった行動が挙げられます。また、不安から自分の手足を執拗になめて、皮膚炎を起こしてしまう犬もいるようです。

外出中の分離不安、どうしたら治せるの?

外出中の分離不安、どうしたら治せるの?

ではこの外出中の分離不安、効果的な治療法はあるのでしょうか。

治し方のコツとしては、飼い主の外出時と帰宅時の犬のパニックレベルを軽減させることです。まず出かける30分前には、犬をあまり興奮させないようにします。犬を興奮させたり、「おりこうさんにしててね」などと声をかけたりすると、犬は、飼い主の外出後、気落ちしてしまい、不安感を強くさせてしまうからです。また、分離不安の犬は、飼い主が帰宅すると過剰に喜んで迎える傾向にありますので、帰宅してからも犬が興奮している間は相手をせず、「おりこうさんだったね」などの声がけもなるべくしないようにします。

さらに帰宅後に発見した破壊行動や粗相などは叱らないようにします。犬は過去のことを叱られても理解できませんし、また叱られることで、より不安感を高めてしまう恐れもあるからです。出かけるときは、飽きないオモチャを与えておいたり、部屋の数カ所におやつを隠してから出かけたりするなどの方法も1つのアイデアです。裏口からこっそり出かけるのも効果的でしょう。

一方で、こうした行動療法に薬物療法を併せて治療する獣医師もいるようです。

犬の分離不安を予防するには

犬の分離不安を予防するには

この分離不安症、何か対策はあるのでしょうか。

まず、犬は過剰に甘やかすことで分離不安を発症することが分かっていますので、過剰に甘やかすことはやめ、いつでも飼い主離れができるようにしておきます。子犬であれば、生後1年間は別々に寝る、飼い主が毎日の行動パターンを一定にしないことで何が起きても動じない子にする、社会性を身に着けさせ人や音、物などに慣れさせておく、などが挙げられます。

いずれにしても、1人でいることに不安を感じないような大人に育てることが大切です。ただしすでに分離不安を発症している成犬の場合には、こうした方法を突然行うと症状を悪化させてしまう可能性があります。

「治療」と「予防」は異なるものですので、その子のペースに合った治し方を取り入れるとよいでしょう。かまってほしそうにしている愛犬をわざと相手にしないのはとてもつらいことですが、飼い主が外出している間、ずっと不安を抱えている愛犬のことを考えたらもっとつらくなってしまいます。

犬の自立を促すことが、実は愛犬自身の幸せにつながるのですね。

みんなのコメント

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「TOP」の人気記事RANKING