獣医が教える!留守番で家の中を破壊しちゃう愛犬の5つのしつけ方法

飼い主が家を留守にした途端、家の中をめちゃくちゃに破壊してしまう……。一緒にいるときはお利口なのに、なぜそのような行動に出てしまうのでしょうか? 元・ロンドン動物園の獣医が自らの経験をもとに、留守中に家を破壊する犬のしつけ方法をご紹介します。

どんなに良い子にも起こる、「ホームアローン・シンドローム」

Malcolm Welshmanは、ロンドン動物園の元・獣医師。プライベートでも動物好きなこともあり、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのKimberの里親になりました。

普段はおとなしくて賢い、Kimber。しかし、Malcolm獣医師が3時間の外食をして帰ってきたとき、サロンのカーペットが剥がされ、ソファのクッションも飛び散り、ランプが壊されていました。Malcolm獣医師が家を出るときは愛らしく見送ってくれた、Kimber……。家の中を破壊するような兆候が見られなかっただけに、動物の専門家であるMalcolm獣医師は、頭を抱えてしまいました。

このKimberの行動は、どんな犬にも起こり得る「ホームアローン・シンドローム」と呼ばれるもの。犬が長時間の留守番をしたときに起きやすい、行動です。

社交的な犬は、4時間以上のお留守番は無理?

イギリスの獣医師たちは、社交的で人好きな性格の犬を4時間以上の留守番をさせるのは好ましくないという見解を示しています。しかし、チャリティー団体PDSA(People's Dispensary for Sick Animals)の調査によると、イギリスの900万頭の飼い犬のうち、230万頭は日常的に5時間以上の留守番をしていることがわかりました。

長時間の留守番が犬のストレスになると、ほえ続ける、アグレッシブになって家のものを破壊する、トイレを家の中でする、食欲がなくなる、散歩などといった本来犬が喜ぶアクティビティに興味を示さなくなる……など、さまざまな問題が出てくることがあります。

「分離不安」と「パニック発作」のダブルパンチ

ホームアローン・シンドロームになると、飼い主が家を出てから最初の15分に「分離不安」が生まれ、そこから「パニック発作」が起こります。最初は飼い主の注意を引こうとドアを爪で引っかいたりほえたりしますが、それでも飼い主が戻ってこないことがわかると、飼い主のにおいがするものに頭を突っ込んだりかんだりして、一人でいる不安を解消しようとします。

犬はただストレス発散で家の中を破壊しているのではなく、自らの不安を抑えるために飼い主さんのにおいが染み込んだ家の中をさまよった挙句、家の中を荒らしてしまうのです。逆にホームアローン・シンドロームにかからない犬は、飼い主を玄関で見送ったらパニックにはならず、すぐさま自分のベッドへと直行し、おとなしく寝てしまいます。

では、留守中にパニックになってしまう犬を落ち着かせるには、どのようなしつけをしたらいいのでしょうか?

留守中に愛犬が安心して過ごせる5つの方法

愛犬が家で留守番をする際には、まず第一に「飼い主は自分を一人残して行ってしまった」という不安を取り除き、「必ず戻ってくる」ということを犬自身に認識させる必要があります。従って、最初から何時間も犬を一人で家に残すのではなく、「短時間で飼い主が必ず戻ってくる」という訓練を重ねましょう。もし数分間、犬がおとなしく留守番できたら、次は少し時間を延ばしてみます。その際、次のようなことに気を配ってあげると、犬が安心して留守番できるでしょう。

①留守中に愛犬がゆっくり過ごせる場所を用意する

飼い主が留守のとき、愛犬が寝たり遊んだりできる快適な場所を作りましょう。水やお気に入りのおもちゃなども、必ず常備します。

②留守の前に体を動かしてあげる

飼い主が留守にする前に、愛犬を散歩したり体をよく動かしてあげたりすると、ストレスが溜まりにくい留守番の時間を過ごせます。また、普段から散歩をするときに他の犬たちと積極的に交流すると、留守中によその犬が家の前を通ったときにほえるような行動を減らすことができます。

③長時間遊べるグッズを与える

犬が一人でいるときに長い時間、遊んでいられるような犬用のおもちゃがたくさんあります。何時間もかけてかんだりできる骨系のおもちゃが人気です。また、ラジオや音楽を付けておいたり、外からでも家に電話をかけて愛犬に声を聴かせたりする方法もあります。

④帰ったときにも、クールに振る舞う

どんなに短い時間でも、留守から飼い主が帰ってくると犬は飛びつき、喜んでくれます。しかし、「留守が特別なこと」と認識させないために、すぐには犬を抱きしめず、「ただいま!」と声を掛けて靴を脱いだりコートをかけたりうがいをしたり……と、先に帰ってすぐにすべきことを済ませてしまいましょう。それが終わってから、思う存分、遊んであげるのです。

犬はこの飼い主が行う一連の行動を待つことによって、「留守番=大袈裟なことではない」と覚えます。逆にドアを開けた瞬間に、「ごめんね……。寂しかったよね……」と過剰な愛情表現をしてしまうと犬自身もテンションが上がってしまい、次の留守番が怖くなってしまうでしょう。

⑤それでもだめなら、ドッグシッターに相談する

時間がない飼い主に中には、愛犬の留守番中の暴れ具合を抑える余裕がない人も、たくさんいます。イギリスでは、そんな愛犬家の人たちが家を留守にする際、「ドッグシッター」に犬を預けるのがポピュラーです。必要な時間に散歩をしてくれて、ご飯の対応も任せることができます。

愛犬が「留守番は楽しい!」と思える環境作りを

どんなに賢くてしつけが行き届いた犬でも、留守番をし続けることはかなりのストレスになってしまいます。彼らが家に1人でいるときにも、「快適!」「楽しい!」「安心!」と思える状況と環境作りを心掛けてくださいね。

参照:「How to stop your dog destroying your home when you're out」(Daily Mail Online)

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