本当に必要なの?飼い主が知っておくべき犬のワクチンの種類と選び方

春になると予防接種のお知らせが届いたり、フィラリア予防が始まったりと、いつも以上に愛犬の健康について考えることが増えるのではないでしょうか? 飼い主を悩ませる「ワクチンの複雑さ」をわかりやすく解説しています。

必ず打たないとダメ! 狂犬病予防ワクチン

毎年春になると役所から送られてくるのが、狂犬病ワクチンのお知らせ。致死率ほぼ100%、犬から人に感染するおそれもあるこの病気の予防接種に関しては、犬を飼っている人の「義務」です。1年に1度、必ずワクチンを接種してください。もし、春に接種し忘れてしまっても、動物病院でいつでも接種できます。来年の春を待たずに、気が付いた時点で、獣医さんに相談しましょう。

飼い主の選択次第! 感染症ワクチン接種

「5種ワクチン」「8種ワクチン」など、いろいろなワクチンの種類を聞いたことがあると思います。これは、予防できる感染症の種類を表している数です。

3種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス

5種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス

6種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス
・犬コロナウイルス

7種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス
・レプトスピラ(2種)

8種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス
・犬コロナウイルス
・レプトスピラ(2種)

9種混合ワクチン

・犬ジステンパー
・犬伝染性肝炎
・犬アデノウイルス
・犬パラインフルエンザ
・犬パルボウイルス
・犬コロナウイルス
・レプトスピラ(3種)

住んでいる地域や活動範囲などによって、その感染症のリスクの高低が異なりますので、飼い主と犬とのライフスタイルを伝えつつ、獣医師にどのワクチンが必要か、相談するようにしましょう。

素朴な疑問……本当に毎年打つ必要があるの?

ここ数年で、「ワクチンは毎年打つ必要がない」という話を聞くことが増えてきました。欧米では3~5年に1度の接種を推奨している国もあります。この話題から、「ワクチンは、何年かに1度打てばOKなんだ」といった考えを持つ人がいるようですが、その解釈は、ちょっと違います。

混合ワクチンの中には1年で有効性が切れてしまうものと、数年間、効力が続くものがあるため、本来であれば切れたものだけを追加摂取する、という方法が理想的です(ただし、この方法で接種をしている病院は非常に少ないです)。また、ワクチンを打ってどれくらい効力が続くかは個体差があり、抗体がどの程度残っているかを調べる血液検査をしてみなければ、わかりません。抗体価検査をしながらその年に打つ必要があるか考える、というのも一つの方法です。特に、心臓疾患を抱えている、高齢などでワクチン接種が体の負担になりかねないといった場合、このような方法を選択する飼い主さんも増えてきました。

ワクチンは愛犬のため! 何が必要なのかを考えましょう!

ワクチン接種については獣医師界でも意見が分かれるところが多く、ネット上にはさまざまな情報が溢れています。その中から、どのワクチンをどんなタイミングで打つかは、本当に飼い主次第なのです。それぞれ、メリット・デメリットがあるので、絶対的に正しい選択がどれなのかは、一律に決められません。

そんな中で大切なのは、納得のいく選択・後悔しない選択をすることです。そのためには、いろいろな情報を見て精査すること、信頼できる獣医師を見つけるということが、ポイントになります。「難しいから」といって考えるのを放棄するのではなく、身近な獣医さんや犬仲間と情報交換をし、自分の愛犬にとっての最善策を取れるようにしていきたいものですね。

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