犬に顔をなめられるのが苦手な人が押さえておきたい、効果的なしつけ
愛らしさや親愛の情を感じさせてくれる、人の手や顔をなめる犬の姿。しかし、犬のなめる行為には、少し気を付けなくてはならない点があります。「なめられる際に注意すべきこと」を知り、愛犬との適切なコミュニケーションを実現していきましょう。
なめる行為は、オオカミ時代の名残

犬の祖先はタイリクオオカミといわれていますが、現代の犬たちはこのタイリクオオカミの習性を持っています。
母オオカミは獲物を仕留めるとかまずに飲み込み、そのまま巣穴に帰ります。オオカミの子どもたちは戻ってきた母オオカミの口の周りをペロペロと舐め、母オオカミは反射的に獲物を吐き出すのです。そして、狼の子どもたちは吐き出された獲物を食べる……という流れでした。全ての犬にこのときの経験が記憶の中に刷り込まれているので、現在も犬たちは飼い主や餌をくれる人を母犬として見立てて、口の周りや手などをなめようとする場合があるのです。
ちなみに、オオカミはメスが妊娠・出産するとオスがせっせと獲物を運ぶ習性があり、遊びや子育てもグループ全体で協力するそうです。
犬があなたの顔をなめるのは、親愛表現

犬が口の周りをなめる行為は、相手に対しての甘えや「敵意を持っていませんよ」というアピールでもあります。また、四六時中顔をなめようとする場合は、犬が精神的ストレスを抱えている可能性も考えられるので、近くの動物病院で相談してみましょう。
舐められることが嫌な場合は、しつけで改善しよう

いくら犬が好きでも、顔をべろべろとなめられることは苦手……という人も少なくありません。その場合は、「なめられたくない」という意思を犬に教えてあげる必要があります。愛犬があなたの顔をなめようとしてきたら、嫌な顔をしたり※、その場を離れたり、背を向けたりしてみてください。しつけの一環なので、根気よく続けてみましょう。
※歯をむき出しにし、もし可能であれば鼻にしわを寄せ威嚇するような表情をつくってみてください。女性にはちょっと難しいかもしれませんが……。
ときには、犬と距離感を保つことも大切

小さな子どもやアレルギーを持っている人、敏感肌の人は、なめられた後にアレルギーが出る可能性があるため、「なめる行為」に気を付ける必要があります。また、自分の愛犬が誰でもかまわずなめないように、日頃からしつけで教えてあげることも、大切なことです。
例えば、基本は、なめてはダメ。ただし、合図によっては、なめてもOK……というように、なめる行為をコントロールすることもできるでしょう。ぜひ、試してみてください。
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