【愛犬のこと、ホントにわかってる!?】7つの『ホンネ』を犬目線で検証!

愛犬にとってよかれと思ってしていることが、実はストレスになっていることも!? それを検証すべく、専門家に実際犬たちはどう思っているのかを聞いてみました。(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)

【愛犬のこと、ホントにわかってる!?】7つの『ホンネ』を犬目線で検証!
先生にお聞きしました
鹿野 正顕(かのまさあき) 先生
「スタディ・ドッグ・スクール」(神奈川県相模原市)代表。
麻布大学介在動物学研究室(旧動物人間関係学研究室)で、人と犬の関係学を研究。
この分野では日本で初めての博士号を取得。
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4つのキーワード

ほめる & ごほうび

犬にとって飼い主さんにほめられることは、幸せを感じることにつながる。ただし「イイコ」などのほめ言葉は、おやつをあげるなどのごほうびと結びつけることが大事。

アイコンタクト

麻布大学獣医学部による研究(2015年)では、飼い主と愛犬が見つめ合ったとき、オキシトシンが、人の体内で通常の3倍以上増加することがわかっている。

オキシトシン

人の研究でリラックスや安堵にかかわると報告されたことから、「幸せホルモン」や「愛情ホルモン」と呼ばれる。心を癒やしたり、痛みを和らげたりする働きがあるとされる。

犬にとっての幸せ

犬が生きるために必要な食事や睡眠、排泄などの「生理的欲求」や、身の危険を感じないなどの「安全の欲求」が満たされていることが、犬の喜び(幸せ)の大前提となる。

犬が生きるために必要な食事や睡眠、排泄などの「生理的欲求」や、身の危険を感じないなどの「安全の欲求」が満たされていることが、犬の喜び(幸せ)の大前提となる。

ホンネ1 愛情

いつも一緒にいたいのはボクも同じ! でも…

いつも一緒にいたいのはボクも同じ! でも…

犬は本来、集団で生活するのが好きな動物。飼い主さんと一緒にいたいのは犬も同じです。飼い主不在の状態がずっと続くと、犬の脳が萎縮して退化してしまうという研究報告もあるほどです。ただ、大人になったら人が自立するように、犬も成長したらある程度の自立が必要です。将来、愛犬がペットホテルや動物病院などで過ごすことも想定し、飼い主がいなくても落ち着いて過ごせるような状態になるのが理想です。

ホンネ2 スキンシップ

ナデナデは好きだけど、いつもじゃないよ~

ナデナデは好きだけど、いつもじゃないよ~

犬は、半径1m以内のものに目の焦点が合いにくい動物なので、不意に抱きつかれたり、つかまれたりするのを嫌がる傾向にあります。そのため、飼い主さんが必要以上になでたり、触ったりすることが、かえってストレスになることも。子犬のうちはある程度スキンシップは必要ですが、成犬になったら、自ら寄ってくるなどスキンシップを求めるしぐさを見せている場合を除き、飼い主さんの都合で不用意に触るのは控えましょう。

ホンネ3 散歩

ただ歩くだけで、満足すると思ってるのかな…

ただ歩くだけで、満足すると思ってるのかな…

犬をリードでつないで人の横を歩かせることが散歩であり、よい運動になっていると考える飼い主さんも多いようです。しかし車や自転車、人などが行き来するアスファルトの路上をただ歩かせるだけでは、犬の満足度がアップするとは限りません。散歩の目的地として広々とした公園やドッグランなどがあり、犬が思う存分体を動かしたり、飼い主さんと遊んだりする楽しみがあって初めて犬の満足感は高まるもの。散歩は単なる「移動」と考え、その先の楽しみや目的を見失わないようにしましょう。

ホンネ4 遊び

遊んでもらうのは、最高にシアワセなんだ~♪

遊んでもらうのは、最高にシアワセなんだ~♪

犬は本来、遊びが大好きな動物。近年の研究によると、犬は飼い主と遊ぶと幸せホルモンと呼ばれる血中の「オキシトシン」の分泌量が、猫に比べて5倍ほど多くなるといわれています。五感をフルに働かせたり、思いきり体を動かしたりする遊びは、愛犬にとってはまさに幸せそのもの。適度なストレス発散にもなり、飼い主さんとのキズナもぐっと深まります。

ホンネ5 しつけ

上とか下とか、そんなの関係ないんだけどな~

上とか下とか、そんなの関係ないんだけどな~

「犬が言うことをきかないのは飼い主との上下関係を勘違いしているから」といった記事を犬のしつけ本やメディアなどで目にしたことはありませんか? こうした説の根拠としてよく言われるのが「犬の祖先である野生のオオカミが階級社会だった」というもの。しかし最近の研究では、こうした説の科学的根拠は希薄であると言われています。犬のしつけで重要なのは、人の社会で暮らしていくための基本的なルールを教えてあげること。保護者のような立場で、やさしく導いてあげるのが飼い主さんの役割といえます。

5 しつけ

ホンネ6 ごはん

犬にはダイエットなんて関係ないもんね~♪

犬にはダイエットなんて関係ないもんね~♪

犬は、祖先である野生のオオカミの習性の名残で「次はいつ食べられるかわからない」という危機感を持っています。満腹中枢が機能していないので、与えるだけ食べてしまい、肥満のリスクにつながりかねません。犬の肥満はさまざまな病気を引き起こす一因にもなるので、ごはんやおやつは決められた量だけを与えることが大切です。

ホンネ7 コミュニケーション

えんえんと話しかけられても、わからないよぅ…

えんえんと話しかけられても、わからないよぅ…

犬の言語性知能レベルは、人の3歳児とほぼ同じで、250~300語を聞き分けることができると言われます。ただし犬にはそもそも「よい」「悪い」などの概念がないので、抽象的な言葉は理解できません。飼い主さんが望む行動をとったあとに「イイコ」などの言葉をかけ、ごほうびや報酬(おやつや遊びなど)をあげて初めて、それがほめ言葉であると認識するのです。そのため、ごほうびや報酬に結びついていない言葉をえんえんと話しかけられても、犬にとってはただの騒音になることも。愛犬が飼い主さんの言葉に必死で耳を傾けている状況は、ストレスになる可能性もあります。

鹿野先生のまとめ

DR.KANO'S MESSAGE

愛犬とのキズナを深めるには、犬という動物の特性や犬種ごとの性格などを理解し、こうした習性に基づいた犬のホンネをしっかり認識することが大事。それに加え、愛犬との遊びや散歩などを通して、「幸せ」「楽しい」と感じさせるための働きかけをしてあげることも重要です! 人目線ではなく、犬のキモチに沿ったかかわり方、しつけ方を心がければ、愛犬とのキズナもぐっと深まりますよ♪

企画・構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
イラスト/ミヤギユカリ

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