【愛犬の性質と性格を知る vol.3】問題点からうちのコの性格を深く知ろう!

【君をもっと知りたい!】うちのコのことをより深くわかってあげたい……と思うのは飼い主さん共通の思い。もう一歩深くうちのコを理解するためには、犬のルーツ、性質と性格を知ることが鍵なのです。(MY♡DOG Spring 2020 Vol.2より)

【愛犬の性質と性格を知る vol.3】問題点からうちのコの性格を深く知ろう!
先生にお聞きしました
鹿野 正顕(かのまさあき) 先生
「スタディ・ドッグ・スクール」(神奈川県相模原市)代表。
麻布大学介在動物学研究室(旧動物人間関係学研究室)で、人と犬の関係学を研究。
この分野では日本で初めての博士号を取得。
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同じ犬種で同じように育てても、甘えん坊だったり、怖がりだったり性格は十“犬”十色。性格ってどうやって決まるのだろう。そんな疑問に鹿野先生が答えてくれました。

十犬十色だよ♪

十犬十色だよ♪

生まれたときの環境、子犬時代の過ごし方で変わる性格

性格とは、もともと持っている性質に学習がプラスされることで、性格になると鹿野先生。

「学習というのは、生まれた瞬間から始まります。きょうだいがいればきょうだいとの触れ合いや母子分離のタイミング、ブリーダーさんのところでの過ごし方も性格を形成するうえで、大切な学習期間です。そしてブリーダーさんなどを経て飼い主さんとの出会いがあり、飼い主さんとともに過ごす子犬時代の育て方でも性格は変わります。飼い主さんの家の家族構成や家族の方々がどのように犬と接するかなど、生活環境や人とのかかわり方は多種多様なので、当然、犬の性格も多様になります。つまり性格は遺伝的なものが影響するのか、学習が強く影響するのかは人の世界と同じで、Aという環境だったからBの性格になる……というように単純には説明ができないものなんですね」

生まれたときの環境、子犬時代の過ごし方で変わる性格

成犬になってからも環境が変化すれば性格に影響すると鹿野先生。

「賑やかな環境からゆったりした環境に変わったことで、落ち着きのあるコになった犬もいますね」

すなわち、性格 = 性質 + 学習 です!

生まれたときの環境、子犬時代の過ごし方で変わる性格

外の情報に振り回されず うちのコに寄り添おう

人の世界と同じく、そのコがどうしたいのか? どう育っていってほしいのか? どうすれば社会に受け入れられるのかを考え、飼い主さん自身が犬と向き合い、明確にすることも大切だと鹿野先生。

「今は情報過多の時代。いろいろな情報を得ているうちに『うちのコの性格は本当にこれでいいのだろうか』と悩まれる飼い主さんも多くなっています。外の情報に振り回されずに何よりも大切なのは犬と向き合うことと、飼い主さん自身がどうありたいのかを明確にすることです。また愛犬と飼い主さんだけでなく、社会に受け入れられることも大切。本当に直さなくてはいけない性格なのか、それとも譲歩できる性格なのか。その答えは家族の中にあります。わがコの気持ちに寄り添って考えていきましょう」

【Answer】性質 + 学習=性格です!

【鹿野先生教えて!】問題点からうちのコの性格を深く知ろう!

Q.1 うちのコは犬嫌い。この性格は直らないの?

A. 愛犬が本当にほかの犬と遊ぶことを 望んでいるのかを考えましょう!

犬嫌いになる理由はいろんな要因があります。もともと性質的に見知らぬ犬への警戒心が強い犬種かもしれませんし、子犬の頃に怖い経験をしたことがあるのかもしれません。ドッグランなどでほかの犬とコミュニケーションが上手にとれないと悩んでいる飼い主さんは少なくありませんが、どんな犬でも問題なく遊べる犬のほうが少ないのです。上手に遊べなくても気にすることはありません。愛犬の気持ちを第一に考えましょう!

A. 愛犬が本当にほかの犬と遊ぶことを 望んでいるのかを考えましょう!

Q.2 特定の家族の言うことしか聞かないのはなぜ?

A. ワンドッグオーナーの性質を持つ犬かも。それぞれの家族のかかわり方も関係性に影響を与えます!

犬によっては、もともと特定の人に強い結びつきを持つワンドッグオーナーの性質を持っている犬もいます。また犬も人と同じように、それぞれの家族とのかかわり方によってその関係性は変わります。かかわる頻度は少なくても、接しているときに犬が楽しいと思ってもらえる割合が高ければ犬は期待感を持ち懐いてくれます。逆に犬と過ごす時間が長くても、束縛しすぎたり、嫌いなことをすると犬は警戒して言うことを聞かなくなります

ワンドッグオーナーの性質を持つ犬かも。

Q.3 人が来ると吠えます。どうして?

A. 多くの場合、吠える理由は自己防衛、縄張り意識です

性質的にオオカミに近い犬種や護衛犬などは普段会っていない人に対して警戒心が強くなる傾向があります。学習の面で言うと幼少期の社会化不足や日頃の経験不足も大きな影響を与えます。飼い主さん以外とかかわる機会が少ない犬は、恐怖心から自己防衛で吠えやすくなります

吠える理由は自己防衛、縄張り意識

Q.4 私から離れない、甘えん坊。なぜ?

A. もともとの性質と、日頃の飼い主さんとのかかわり方が要因のひとつ

前述したように、ワンドッグオーナーの性質の犬は飼い主さん以外の人とのかかわりをあまり求めないため、飼い主さんに対する依存心が強まる傾向があります。人に対して愛着が強い犬でも、特定の人としかかかわっていないと依存心が強まり、大好きな飼い主さんから離れると過度に不安を感じるようになることもあります。人も幼少期にひとりで祖父母の家に泊まったり、修学旅行などで親元から離れたりする経験をします。犬も同じく子犬のうちから、幼稚園などに通って飼い主さんから離れて生活する経験をさせたり、日頃からさまざまな人とかかわる機会を持つようにしましょう

日頃の飼い主さんとのかかわり方が要因のひとつ

Q.5 出不精で、面倒ぐさがりなのは、どうしてなの?

A. 子犬の頃の怖い経験のせいかもしれません

子犬の頃に外で怖い経験をしたせいかもしれません。怖くて外に出たくないケースはとても多いのです。そのほか性格とは関係ありませんが肥満も出不精になる理由のひとつです

子犬の頃の怖い経験のせいかもしれません

Q.6 いつもそわそわ、落ち着きがありません

A. もしかしたら運動不足が原因かも

さまざまな理由がありますが、警戒心が強いコは刺激が気になってそわそわしがちに。周りの刺激が入らないような落ち着いた環境を用意してあげましょう。また活動性が高い性質があるコは発散したくてそわそわすることも。十分な運動をさせてあげるといいでしょう。性質を理解して愛犬と向き合ってみてくださいね

Q.7 怖がりなうちのコ。どうして?

A. 警戒心が強い性質を持っているコは、刺激が強すぎると怖がりになりやすい傾向が

警戒心が強い性質を持っている犬や、聴覚や嗅覚が優れている犬種は、例えば交通量が多いなど刺激が多い場所では怖がりになりやすくなります。怖がったときに抱き癖がつくと困ると、抱っこをせず頑張ろうとする飼い主さんもいますが、愛犬が怖がって抱っこをせがんだときは、抱っこしてあげてもそれがイコール、甘やかしにはなりません。安心して抱っこして犬の安全を確保してあげてください

警戒心が強い性質を持っているコは、刺激が強すぎると怖がりになりやすい傾向が

最後に鹿野先生からひとこと!

最後に鹿野先生からひとこと!

「今」を大切に見ていきましょう!

性格を完全に知ることは難しいことです。でも性質を知り、性格に歩み寄り、「今」をひとつひとつ理解していく心構えを持つことは、愛犬とのよい関係を育むためにも大事なこと。思い悩みすぎずに、愛犬との「今」を大切に見守っていきましょう!

※画像はShutterstock.com のライセンスに基づいて使用しています。

企画・構成/ SOULWORK 撮影/秋馬ユタカ 編集・文/鈴木珠美 モデル/慎之介くん(オス・9才/ミックス)

みんなのコメント

リリさん
4ヶ月と1週間ほどのトイプードルです。 ケージ内にトイレトレー、もう半分は、マットを敷き寝床にしています! 今までトレーの上でしか、ウンチやオシッコをしなかったのですが、最近、寝床や空いてるスペースにするようになってしまいました。 どうしたら良いか悩んでいます! お願いします!

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