【ポイントは、骨格を意識すること!】愛犬が怖がらない抱っこにチャレンジ!

飼い主さんが愛犬への愛情表現でやっているその行動、実は愛犬にとってストレスになっているのかも!?『今さら聞けないSEMINAR』と題したこの企画では、飼い主さんを受講生として迎え、ストレスなしの抱っこ & 触り方 & ケアの方法を学びます。(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)

【ポイントは、骨格を意識すること!】愛犬が怖がらない抱っこにチャレンジ!
先生にお聞きしました
三浦 裕子(ミウラヒロコ)先生
【所属】
東京都江戸川区の「ペットケアサービスLet’s」 代表

食事や行動学など、広い知識に基づいたケアで、愛犬と飼い主さんの豊かな生活のサポートに尽力しています。
Tel03-3675-0250
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愛犬が怖がらない抱っこの仕方を学ぶ

愛犬を抱っこしたり、体に触れたり、健康状態のチェックをしたり。普段何気なく行っているコミュニケーションを正しい方法にすることで、愛犬をしっかりコントロールできるようになり、愛犬との暮らしがより幸せなものになります。
今回は愛犬が怖がらない抱っこを学びましょう!

【ポイントは、骨格を意識すること!】愛犬が怖がらない抱っこにチャレンジ!

受講生の宮代貴子さんは3頭の愛犬と一緒に暮らしている愛犬家。ティアラちゃん(メス・9カ月/3kg/チワワ)と一緒に受講します。
普段何気なく行っている愛犬の「抱っこ」も、正しい方法で行わないと愛犬の心身ともに負担をかけてしまいます。「しっかりと安全な抱っこをしたとき、飼い主さん自身もその安定感を実感できるはずですよ」と、三浦先生。体の大きさやその場の状況に適した愛犬の「抱っこ」の方法を学びましょう。

【覚えておきたい基本の抱っこ2種】両手抱っこ

リードをしっかり持ち、愛犬の真横にしゃがみ、逆の手を、愛犬の体の真横からおなかへ向けて通します

リードをしっかり持ち、愛犬の真横にしゃがみ、逆の手を、愛犬の体の真横からおなかへ向けて通します

通した手の指先を愛犬の胸に添え、上腕を体に寄せます。愛犬の胸の広さによって、添わせる指の本数を変えましょう

通した手の指先を愛犬の胸に添え、上腕を体に寄せます。愛犬の胸の広さによって、添わせる指の本数を変えましょう

そのまま愛犬の体を真っすぐ持ち上げ、自分の体に寄せます

そのまま愛犬の体を真っすぐ持ち上げ、自分の体に寄せます

腹や腰に寄せて固定します

持ち上げた際に、肘で愛犬の骨盤をしっかり押さえ、自分の脇腹や腰に寄せて固定します。また、愛犬の背骨が真っすぐになるように、胸に添えた手で調整しましょう

両手抱っこ

まず片方の肘で骨盤を押さえ、上腕は肋骨(ろっこつ)を支えます。逆の腕は胸の前を回り込ませ、肩を支えて持ち上げましょう

ポイントは、骨盤と肋骨、肩と、犬の骨を固定すること。片手で体全体を支えられない大きさの犬に適しています

愛犬の前足の下から支えてしまう

愛犬の前足の下から支えてしまうのは、背骨が反ってしまうので体に負担をかけてしまいます

犬の体を起こす「抱っこ」

犬の体を起こす「抱っこ」も、背骨が無理に曲がるのでNG。片手、両手ともに「背骨は真っすぐ」を意識して

【三浦先生のNGチェック!】やりがちな「NG抱っこ」にご用心!

「抱っこ」をするときには、きちんと骨を支えることがとても重要。特に、おなかの部分には肋骨や骨盤のような硬い骨がないので、腰に手を添えないと背骨一本で支えることになり、大きな負担をかけてしまいます。愛犬に負担をかけないためにも「NG抱っこ」はしないようにしましょう。

【NG抱っこ①】脇の下だけで持ち上げる

脇の下だけで持ち上げるのはNG

愛犬の脇の下を持ってヒョイッと持ち上げるのは、腰に負担がかかるので危険です。体重が軽い愛犬の場合、思わずやってしまいそうになりますが、愛犬にとっての負担は想像以上で、ヘルニアの原因になる場合もあります

【NG抱っこ②】脇の下だけで持ち上げる

「赤ちゃん抱っこ」は負担増!

あおむけに抱きかかえる「赤ちゃん抱っこ」は、愛犬の背骨に無理な力がかかり、骨と骨が上下に引っぱられる、軟骨を圧迫するなど、大きな負担がかかります。また、体が丸まっていることで愛犬のおなかが圧迫されることも

犬の大きさによって、抱っこの仕方は違う!

大型犬の場合

犬に対して横向きになって脇の下と腰で支え、抱きかかえる方法が有効です。このとき、犬の背骨が曲がっていると負担がかかるので、腰を少し上げるなどして左右の高さを調整しましょう。また、飼い主さん自身も腰を痛めないように注意しましょう。

腰の部分を支えます

犬に対して横向きにしゃがみ、腰の部分を支えます。おなかを圧迫しないよう、足に近い場所に腕を置きましょう

逆の腕で、犬の脇の下を支えます

逆の腕で、犬の脇の下を支えます。腰の方を少し持ち上げ、背骨を真っすぐにすることを意識しましょう

真っすぐ抱え上げます

愛犬の体を自分の体に寄せ、真っすぐ抱え上げます。背骨が地面に対して水平になっていないと愛犬に負担がかかるので注意!

体を支えましょう

持ち上げたあとも、愛犬の背中が曲がってしまわないように注意して、体を支えましょう

少し判断に迷う中型犬の「抱っこ」

大きさや重さの幅が広い中型犬。「飼い主さんは犬だけでなく、自身の体格や力の強さなども考慮し、それに合わせた『抱っこ』を選ぶとよいでしょう」と、三浦先生。愛犬と飼い主さん両者とも体に負担がかかる可能性があるので、無理なく抱え上げられる方法を見つけ出しましょう。

女性でも「片手抱っこ」で無理なく抱え上げられる

小型犬や子犬は、女性でも「片手抱っこ」で無理なく抱え上げられる場合が多いですが、10kg 前後になると、少々つらくなってくるかも……

体重がある犬種もいます

中型犬でも、大型犬に匹敵するほど大きく、体重がある犬種もいます。安定感のある「両手抱っこ」や、大型犬のように抱え上げるのも有効な方法です

寝たきりのシニア犬を抱え上げる場合

大型犬と同様の「抱え上げ」が有効です。ただし、犬の力が弱く、全体重がかかってくるので、注意しないと飼い主さんの体にも負担をかける可能性があります。また、いきなり抱き上げてビックリさせるのもNG。しっかり声かけをして、体に触れてから「抱っこ」しましょう。

「抱っこ」をする前に、声をかけたり

「抱っこ」をする前に、声をかけたり、体に触れたりして、飼い主さんの存在を認知させたら、愛犬の腰の下に腕を滑り込ませます

脇腹をつかみます

逆の腕も体の下に通し、脇腹をつかみます。この時点で、飼い主さんの体も愛犬に寄せます

ゆっくりと起き上がらせます

愛犬の体を胸に寄せたまま、背骨を真上に向けることを意識してゆっくりと起き上がらせます

ゆっくりと抱え上げます

背骨が真っすぐで、真上に向いていることを意識しながら、ゆっくりと抱え上げます。また、下ろすときは、足から地面につけ、ゆっくりと寝かせていきます

まとめ

いかがでしたか?
知ってるつもりの「抱っこ」のやり方ですが、正しい方法を学ぶことで愛犬とコミュニケーションを深め、しっかりコントロールできるようになれば、急病や災害時など、もしものときにも安全を守れます。改めて犬たちの気持ちになって、普段のやり方を考えてみるとよいですね!

企画&構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
取材&文/高橋健太
イラスト/田代耕一

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