【「いつもどおり」を把握するために!】普段のケアで愛犬の健康を守ろう

飼い主さんが愛犬への愛情表現でやっているその行動、実は愛犬にとってストレスになっているのかも!?『今さら聞けないSEMINAR』と題したこの企画では、飼い主さんを受講生として迎え、ストレスなしの抱っこ & 触り方 & ケアの方法を学びます。(MY♡DOG Winter 2019-20 Vol.1より)

【「いつもどおり」を把握するために!】普段のケアで愛犬の健康を守ろう
先生にお聞きしました
三浦 裕子(ミウラヒロコ)先生
【所属】
東京都江戸川区の「ペットケアサービスLet’s」 代表

食事や行動学など、広い知識に基づいたケアで、愛犬と飼い主さんの豊かな生活のサポートに尽力しています。
Tel03-3675-0250
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「いつも通り」を知ることが健康への近道

愛犬を抱っこしたり、体に触れたり、健康状態のチェックをしたり。普段何気なく行っているコミュニケーションを正しい方法にすることで、愛犬をしっかりコントロールできるようになり、愛犬との暮らしがより幸せなものになります。
今回は、病気などを見逃さないために日頃の状態を把握する大切さを学んでいきます。

普段のケアで愛犬の健康を守ろう

受講生の宮代貴子さんは3頭の愛犬と一緒に暮らしている愛犬家。ティアラちゃん(メス・9カ月/3kg/チワワ)と一緒に受講します。

愛犬の健康状態のチェックはとても重要で、普段の状態を把握しておくことで、様子がおかしいときにもすぐに気づくことができます。「歯を磨いたり、耳の汚れを取ったりなど、簡単なことでも毎日ケアすることが、愛犬の健康を保つことにつながります」と、三浦先生。ケアのポイントと方法を伺いました!

『 毎日見よう! チェックすべきポイント 』

『 毎日見よう! チェックすべきポイント 』

毎日の「ケア」とプロの治療、どちらも大切

毎日愛犬の健康チェックと「ケア」をするのは、犬の様子がいつもと違うときに、いち早く気づけるようにすることも目的のひとつです。毎日「ケア」をしていても、愛犬の異常に気づかなかったり、様子が変だと感じても放置してしまったりしては意味がありません。また、耳掃除や不必要な毛のカットなどは、専門的な技術を持たない人が自己流で行うと愛犬の健康を損なってしまう可能性も。無理に自分でやろうとしないで、気になったことは獣医師やトリマーに委ねることも、時には重要です。

毎日の「ケア」と、プロの治療と

普段の生活でできる、愛犬へのケア方法

①目とそのまわり

目とそのまわり

両手で目を開き、まわりに汚れや目やにがついていないか、目の色がおかしくないかなどを見ます。特に、ドロッと黄色い目やにがついていた場合はなんらかの病気にかかっている可能性も考えられるので、自分で取ろうとしないで獣医師に診せに行きましょう

自分で取ろうとしないで獣医師に診せに行きましょう

自分で取ろうとしないで獣医師に診せに行きましょう

②鼻

鼻

鼻水が出ていたら、拭き取りましょう。また、鼻の皮膚がひび割れていたり、かさぶたや傷がないかも確認を

③口の中

歯並びにも個性アリ?

ハスキーやボーダー・コリーなど、マズル(鼻口部)がスカル(頭蓋骨)より長い「長頭種」と、フレンチ・ブルドッグやシー・ズーなどの、マズルがスカルより短い「短頭種」では、歯並びが違います。歯磨きの方法は同じですが、短頭種のほうが歯がぎっしり詰まっている傾向があるので、ケアの際は丁寧に行うことを心がけましょう

歯並びにも個性アリ?

口のへりをめくるようにして、歯の様子を見ます。人と比べて犬は歯垢がつきやすく、そのあと歯石になりやすい傾向があります。いつもより口臭が強いなど、心配な場合は動物病院へ診せに行くようにしましょう

奥歯の方も忘れずに歯磨きを

奥歯の方も忘れずに歯磨きを。表面の歯だけでなく、裏側や歯茎とのさかいめなどもキレイに掃除することを心がけて

④耳の中

耳の中

耳をめくって、中に汚れがついていないか確認し、もし汚れているようなら、ぬれたタオルなどで見えている部分を拭きます。また、汚れを耳の奥に追いやったり、耳の中を傷つけたりしてしまう可能性があるので耳かきや綿棒は控え、気になるようなら動物病院などでお願いしましょう

立ち耳は蒸れにくい?

三浦先生によると、立ち耳は垂れ耳と比べて風通しがよく、耳の中が蒸れにくい傾向があるそう。体質にもよりますが、蒸れることによって病気になることもあるので、愛犬が垂れ耳の飼い主さんは、特に注意しましょう

立ち耳は蒸れにくい?

特に注意しましょう

⑤被毛・皮膚

被毛・皮膚

被毛は、愛犬の体調をよく表し、ツヤが悪いときは体調が悪い可能性もあります。栄養状態の偏りや病気などの原因が考えられるので、早めに獣医師の診断を受けるのがよいでしょう。また、皮膚に関しても湿疹ができていないかなど、被毛と一緒にチェックをしましょう

⑥お尻

お尻

しっぽをめくって肛門まわりをチェック。排泄物が残っていないかなど、基本的には清潔に保っておくことが重要です

⑦肉球

肉球

肉球が傷ついていないかをまずチェックします。そのほかで重要なのは、肉球の間から生えている長めの毛。伸ばしたままにしておくとフローリングなどで滑ってしまうことも。見つけたときには、トリマーにカットしてもらうなどしましょう

⑧爪

爪

愛犬の爪をチェックするときは、まず両足の甲を親指で押さえ、肉球を軽く押します
すると、愛犬の指が開き、爪がニュッと現れます。傷んでいたり、割れていたりすると、それも歩き方に影響が出てしまうので、毎日確認しましょう

毎日確認しましょう

三浦先生のまとめ

毎日の「ケア」が愛犬の健康にとても重要なことがわかったと思います。でも愛犬が「ケア」を嫌がって吠えたり、暴れたりすると、飼い主さんも困ってしまいますよね。
そんな時、なだめようとして体をなでるのは有効です。しかし、なでるペースが早いと逆効果になることも。実は体をなでる手の早さと、犬の感情は連動することが多く、興奮状態のときにセカセカせわしなくなでられると、犬は「おとなしくしなくてもいいんだ」と考え、なかなか気持ちを静めてくれません。興奮状態のときほどゆっくりなでて、気持ちを落ち着かせてから「ケア」をしましょう。

企画&構成/SOULWORK
撮影/秋馬ユタカ
取材&文/高橋健太
イラスト/田代耕一

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