【獣医師監修】犬の耳にダニがびっしりついている。考えられる原因や症状、おもな病気は?
犬の耳につくダニは多くの種類がありますが、人間が視認できるダニはそのうちの一部です。犬の耳にダニが繁殖すると、ここでは、犬の耳にダニがびっしりついている場合に考えられる原因や症状、おもな病気について解説します。
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一般社団法人「日本獣医皮膚科学会」認定医
一般社団法人「日本コスメティック協会」 認定指導員(獣医師)
【資格】
◇獣医師
株式会社VDTに所属し、各地の動物病院へ出張して皮膚科診療を行っている。
ペットの皮膚への造詣の深さはもとより、飼い主にわかりやすい説明に定評があり、セミナーやイベントなどでの講師経験も多数。
犬の耳にダニがびっしりついている【考えられる原因】

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ひとくちにダニといっても、種類はさまざまですが、ヒトの目で見えるダニは「マダニ」です。
マダニは血液を餌にして生息しており、耳以外にも寄生する可能性があります。
なお、マダニを発見した場合は、自分で無理に取ろうとするとダニの顎体部が犬の皮膚に残ってしまうことがあるため、自分で取らずに病院へ連れていきましょう。
また、マダニが犬の耳に付着する原因は以下のようなものが考えられます。

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マダニが潜む草むらとの接触
マダニは郊外や地方の草むらや木に生息していることが多く、人間や犬が近くを通ると飛び移り寄生します。
マダニに感染している他の動物との接触
マダニは発育期ごとに寄生先(宿主といいます)を変える生態をもつ種類が多く、宿主を現在の動物から別の動物へと変えることがあります。
そのため、マダニに感染している動物に犬が接触すると、マダニが寄生する可能性があります。
犬の耳にダニがびっしりついている【こんな症状は要注意!】

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犬の耳にダニがついている場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
犬の耳にダニがびっしりついている【この症状で考えられるおもな病気】

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犬のマダニ感染症
犬のマダニ感染症(かんせんしょう)とは、草むらや山野に生息するマダニが寄生する病気です。
貧血や激しい痒み、腫れ、細菌感染による化膿を生じます。
また、バベシア症やライム病などの感染症を媒介することもあり、人間にも寄生するおそれがあるので注意が必要です。
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