【獣医師監修】犬の耳が下がっている。考えられる原因や症状、おもな病気は?

普段はピンとたっている犬の耳が下がっている場合、犬がなんらかの違和感を飼い主へ伝えようとするサインである可能性があります。ここでは、犬の耳が下がる原因や考えられる病気について解説します。

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先生にお聞きしました
江角 真梨子 先生
株式会社VDT(獣医師)
一般社団法人「日本獣医皮膚科学会」認定医
一般社団法人「日本コスメティック協会」 認定指導員(獣医師)

【資格】
獣医師

株式会社VDTに所属し、各地の動物病院へ出張して皮膚科診療を行っている。

ペットの皮膚への造詣の深さはもとより、飼い主にわかりやすい説明に定評があり、セミナーやイベントなどでの講師経験も多数。
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犬の耳が下がっている【考えられる原因】

犬の耳が下がっている【考えられる原因】

Eudyptula/ Shutterstock.com

個体の特徴

個体の特徴によって耳が下がる場合があります。

耳の疾患による痛み

耳血腫(じけっしゅ)や外耳炎など耳の疾患による痛みで、耳が下がっている可能性があります。

耳の下がり方などによって原因を特定することは難しいため、耳介が腫れていないか、炎症が起きたりしていないかなど耳の様子をよく観察しましょう。

犬の耳が下がっている【こんな症状は要注意!】

犬の耳が下がっている【こんな症状は要注意!】

InBetweentheBlinks/ Shutterstock.com

個体の特徴ではなく、以下のような症状が見られる場合は、病気の恐れがあるので病院で診てもらいましょう。

耳が腫れている

耳血腫の可能性があります。

耳が赤い
耳を掻く
頭や首を振る
耳垢が出る

外耳炎の可能性があります。

犬の耳が下がっている【この症状で考えられるおもな病気】

犬の耳が下がっている【この症状で考えられるおもな病気】

InBetweentheBlinks/ Shutterstock.com

犬の耳血腫(じけっしゅ)

犬の耳血腫(じけっしゅ)とは、耳介(じかい)の血管が破れ、耳介軟骨と皮膚の間に血液が溜まる病気です。

外耳炎の痒みから耳を掻きすぎたり、頭を激しく振るなど、耳介への刺激が原因になります。

ゴールデン・レトリバーやビーグル、マスティフ、バセット・ハウンドによく見られるため、注意が必要です。

犬の外耳炎

犬の外耳炎とは、耳垢が刺激となり、外耳道の炎症が起きる病気です。

犬の外耳道はL字に曲がっているため、湿りやすく、耳垢が溜まり、細菌が繁殖しやすくなっています。

症状としては、耳の痒みや痛み、過剰な耳垢などが現れます。

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