【獣医師監修】犬の皮膚にかさぶたがある。この症状から考えられる原因や病気は?

かさぶたは、怪我をしたりして皮膚の深いところで炎症が起きている状態です。愛犬の怪我の症状が心配な場合には、念のため、動物病院の獣医師に早めに診断してもらうようにしましょう。

先生にお聞きしました
江角 真梨子 先生
株式会社VDT(獣医師)
一般社団法人「日本獣医皮膚科学会」認定医
一般社団法人「日本コスメティック協会」 認定指導員(獣医師)

株式会社VDTに所属し、各地の動物病院へ出張して皮膚科診療を行っている。

ペットの皮膚への造詣の深さはもとより、飼い主にわかりやすい説明に定評があり、セミナーやイベントなどでの講師経験も多数。
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犬の皮膚にかさぶたがある【考えられる原因】

犬の皮膚にかさぶたがある【考えられる原因】

皮膚の組織図

皮膚は、表皮と真皮と皮下組織の三層構造になっています。
「かさぶた」は、血管の通っている真皮や皮下組織にまで到達する深い傷によって、皮膚の深い場所で炎症が起こったあとにできます。

怪我(外傷)

犬の皮膚にかさぶたがある【考えられる原因】

February_Love/ Shutterstock.com

外傷や熱傷(やけど)などにより真皮や皮下組織にまで到達する深い傷があると、治っていく過程でかさぶたができます。
一般的には傷が治ると自然に剥がれ落ちます。

アレルギー疾患によるもの

アレルギー疾患によるもの

夢喰い / PIXTA(ピクスタ)

強い痒みで引っ掻いたりして傷が真皮や皮下組織にまで到達してしまうと出血し、かさぶたができることがあります。

皮膚の深部の炎症

皮膚の深部の炎症

The Five Aggregates/ Shutterstock.com

熱傷のほか、膿皮症(のうひしょう)や毛包虫(もうほうちゅう)・皮膚糸状菌(ひふしじょうきんしょう)などの感染が真皮や皮下組織にまで波及すると、かさぶたができます。

犬の皮膚にかさぶたがある【こんな場合は要注意!】

犬の皮膚にかさぶたがある【こんな場合は要注意!】

XiXinXing/ Shutterstock.com

外傷がなく、以下の症状が見られる場合は、病気の恐れがあるので病院で診てもらいましょう。

しきりに皮膚を掻いている
かさぶたができる

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犬の皮膚にかさぶたがある【この症状で考えられるおもな病気】

犬の熱傷(火傷)

犬の熱傷(火傷)

Wichaiwish/ Shutterstock.com

犬の熱傷(ねっしょう)とは、熱や化学薬品などによって皮膚や粘膜に損傷が起きた状態です。
軽度であれば皮膚に赤みが出る程度ですが、重症になると、皮膚が変色し、表面がはがれます。
広範囲の熱傷の場合、命を落とす危険もあります。

犬の表在性膿皮症(ひょうざいせいのうひしょう)

犬の表在性膿皮症(ひょうざいせいのうひしょう)

Erik Lam/ Shutterstock.com

犬の表在性膿皮症(ひょうざいせいのうひしょう)とは、毛穴や皮膚に、細菌が感染して起きる皮膚疾患です。
痒みを伴う丘疹(きゅうしん)やかさぶたができ、その後、膿疱(のうほう)や脱毛、フケが現れます。

犬の毛包虫症(ニキビダニ症、アカラス症)

犬の毛包虫症(ニキビダニ症、アカラス症)

alexei_tm/ Shutterstock.com

犬の毛包虫症(もうほうちゅうしょう)とは、毛包に寄生する毛包虫(ニキビダニ・アカラス)が異常増殖し、炎症が起きる病気です。
目や口の周り、四肢などに脱毛が見られ悪化すると、痒みやフケ、皮膚のただれが現れます。

犬の皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

犬の皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)

Alyaalya/ Shutterstock.com

犬の皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)とは、真菌が原因で起きる皮膚病です。
円形に毛が抜け、掻いてかさぶたができます。
人畜共通感染症のひとつです。

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みんなのコメント

のこちゃんママさん
うちのラブラドールレトリバーもお腹を掻きすぎてかさぶたができたことがあります。 かさぶたくらいで病院へ行くか悩んだので、考えられる病気が分かって 勉強になりました!

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