【獣医師監修】バセンジーの性格や飼い方、不思議な特徴をチェック「吠えない古代犬?」

バセンジーは、吠えない犬として有名な古代犬です。太古からアフリカの大地で人と暮らしてきたバセンジーには、一体どんな歴史や特徴があるのでしょうか?バセンジーにまつわる不思議な特徴をチェックしておきましょう。また、家庭犬としてバセンジーを飼う際にはどのようなポイントを押さえれば良いのかもお伝えします!

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【獣医師監修】バセンジーの性格や飼い方、不思議な特徴をチェック「吠えない古代犬?」
出典 : Grisha Bruev/Shutterstock.com

バセンジー【歴史】~ピグミー族と暮らしていた古代犬

バセンジー【歴史】~ピグミー族と暮らしていた古代犬

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バセンジーは、中部アフリカに位置するコンゴ共和国が原産です。

現在飼育されている犬種の中では、とても古い犬種の1つです。

何千年もの長い歴史を持つバセンジーですが、実は、120年ほど前までは、原産国以外ではあまり知られていない犬種でした。

1895年、イギリスの探検隊がコンゴに分け入った時に、ピグミー族と共に暮らす猟犬を発見しました。

バセンジーが発見された場所から、「コンゴ・ドッグ」の別名を持っており、テリアのように勝気で活発な性格です。

バセンジー【不思議な特徴】その①~吠えない犬

バセンジー【不思議な特徴】その①~吠えない犬

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バセンジーの最大の特徴は、めったに吠えないことです。

人と生活をしていくうちに、犬は吠えるようになりましたが、バセンジーは感情が大きく動いた時以外は、ほとんど吠えない犬なのです。

ただ、遠吠えはしますが「喉を震わせて甲高い音を出す」という感じです。

特徴のあるバセンジーの遠吠えは、まるで「ヨーデルのようだ」と例えられています。

バセンジー【不思議な特徴】その② ~「発情期」は年に1度

バセンジー【不思議な特徴】その② ~「発情期」は年に1度

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さらなる不思議として、多くの犬種の発情期は、年に2度ですが、バセンジーの発情期は、年に1度といわれています。

バセンジーには不思議がいっぱいですが、めったに吠えないことや発情期が年に1回しかないことはオオカミと同じです。

バセンジー【不思議な特徴】その③ ~「顔」「体型」「身体能力」

バセンジー【不思議な特徴】その③ ~「顔」「体型」「身体能力」

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バセンジーの顔の特徴は、細長い顔立ちと、困ったような眉間のしわに、大きく尖った三角耳です。

この耳は、獲物を感知するだけでなく、体熱の拡散にも役立っています。

シャープで無駄のない体型で、他の古代犬と比べても脚が長く、狩猟に適しており、尾はクルッとした巻き尾が特徴です。

バセンジーは柔軟で身体能力の高い犬種で、跳躍力が抜群なので、ちょっとした塀は軽々ジャンプしてしまいます。

バセンジー【不思議な特徴】その④ ~「被毛」「毛色」

バセンジー【不思議な特徴】その④ ~「被毛」「毛色」

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バセンジーの被毛は絹様の短毛で、多くの毛色があるのが特徴です。

・「レッド&ホワイト」
・「ブラック&ホワイト」
・「ブラック&タン&ホワイト」
・「ブリンドル」
など

「足」・「胸」・「しっぽの先」にはホワイトが入っているのが良しとされています。

バセンジーの基本情報まとめ

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バセンジー(BASENJI)の登録頭数

▪132犬種中91位で26頭

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「2018年度 犬種別犬籍登録頭数

バセンジーの基本情報まとめ

項目バセンジーの特徴
サイズ中型犬
体高40~43cm
体重9.5~11kg
原産国中央アフリカ
用途猟犬・家庭犬

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「バセンジー - BASENJI

バセンジー【性格】~媚を売らず、威嚇して吠えることはない

バセンジー【性格】~媚を売らず、威嚇して吠えることはない

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バセンジーの性格は飼い主家族には忠誠心があり、従順な性格です。

見知らぬ人や生き物には警戒心を示しますが、威嚇して吠えることはありません。

一切、媚を売らない性格から「猫のようだ」といわれています。

また、狩猟犬の名残からか、バセンジーは独立心があり、自己主張が強い性格です。

バセンジー【飼い方】【しつけ】~寒さが苦手

バセンジー【飼い方】【しつけ】~寒さが苦手

Yuri Kravchenko/ Shutterstock.com

バセンジーはコンゴ原産で、日本の冬の寒さは苦手なので、バセンジーを飼う際には、室内飼育が理想です。

適温ですが、20度前後を目安に部屋を暖めると良いでしょう。

逆に暑さには強いですが、他の犬同様、真夏の暑い時間の散歩は控えましょう。

バセンジーは独立心が旺盛なため、コミュニケーションをとり、信頼を得ることを大切にしてください。

しつけも、コミュニケーションの1つとして、楽しく行い、子犬の時から体中どこでも触らせるようにしつけておくと、後々とても良い関係が築けます。

活発なバセンジー

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バセンジーは活発なので、適度な運動量が必要です。

散歩は、1日30分程度、2回行いましょう。

バセンジーの被毛の手入れはラクなほうで、週に1~2回程度のブラッシングが目安です。

バセンジー【平均寿命】【気をつけたい病気】

バセンジー【平均寿命】【気をつけたい病気】

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バセンジーの平均寿命は12年程度と考えられています。

バセンジーがかかりやすい病気として、ファンコニー症候群が挙げられます。

ファンコニー症候群は遺伝的な腎臓の病気です。

異常に水を飲み、尿が頻繁であれば、この病気を念頭において、動物病院での検査をおすすめします。

さらに、胃炎や腸炎などを起こしやすいことも知られています。

バセンジー【まとめ】~家族に愛情深い

バセンジー【まとめ】~家族に愛情深い

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人に媚びるような仕草は見せない所がバセンジーの魅力の1つでもあります。

お散歩先で「他の人に愛嬌がない犬だ」と思われたとしても、家に帰ってくれば、いつもの通り、家族に対して愛情深い態度を示します。

バセンジーは、子どもとも仲良くすることもできるでしょう。

運動と食餌のバランスに気をつけて、いつまでもバセンジーの美しい体をキープしてあげてください。

みんなのコメント

古代米さん
バセンジーの歴史を知って、そんなに古くからいるなんて思っていなかったので驚きました。 媚を売らないっていう性格も飼い主にしてみたら可愛いですね!
ひげ爺さんさん
バセンジーのメスを二匹飼っています。11歳と6歳いとこ同士です。偶然です。やっぱり個体数が 少ないのでこんなこともあるんですね。ほえないと言いますが毎日の散歩で月に一度ぐらいはほかの犬に”ワン”と吠えることもあります。他の犬にはお友達になれません。戦闘態勢満々です。でも家の中では”猫”みたいおとなしく寝転んでいます。しょっちゅう膝の上に乗って寝ます。重いです(笑) たまに孫が(1歳半)遊びに来ますが逃げています。呼んでも「何?」って顔されます。呼んだだけ? だとプイっとされてしまいます。いままでもシェルティ・柴・ラブを飼いましたが、バセンジーは犬 ではなく、バセンジーと言う生き物と思ったほうがいいです。不思議と虜になってしまいます。もう ほかの犬は飼えません(笑)

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