<アフガン・ハウンド>歴史やカラダ・性格などの特徴【JAHAインストラクター監修】

首を上げ遠くを眺める姿に威厳すら感じるアフガン・ハウンド。優雅さと、温度差の激しい山岳地帯で狩猟犬として発達してきたというたくましさを併せ持つ、この大型犬について紹介します。

  • hotto編集部
  • 監修者:保久(やすひさ) 留美子先生 公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター、CPDT-KA

<アフガン・ハウンド>歴史やカラダ・性格などの特徴【JAHAインストラクター監修】
出典 : WildStrawberry/Shutterstock.com

<アフガン・ハウンド>歴史

<アフガン・ハウンド>歴史

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アフガン・ハウンドは、中東地方に生息していたサイトハウンドを祖先に持つ犬種です。

その歴史は、古代エジプト王朝時代にまでさかのぼると言われ、聖地モーセの山の麓に生息していたとか、ノアの方舟に乗せられたなどという言い伝えがあるほどです。

ピラミッドなどをはじめとする歴史的建造物や記録物にアフガン・ハウンドらしき犬の存在があることも認められており、現存する最古の犬種として知られています。

狩猟能力の高いアフガン・ハウンド

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その名の通りアフガニスタンが原産で、とくに山岳地帯での狩猟犬として遊牧民などに飼育され、ガゼルやヒョウを狩るための猟犬として使われていました。

その狩猟能力は極めて高かったと言われていて、2頭が1組となって、素早い動きの獲物を挟み撃ちで仕留めるランダウンフリートゲームを得意としていました。

他の動物の出入りが少ない山岳地帯では交雑が起こりづらく、純粋な犬種として血統を引き継いできましたが、18世紀にアングロ・アフガン戦争に勝利したイギリスへと持ち込まれることになります。

アフガン・ハウンドの基礎となった系統

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現在のアフガン・ハウンドの基礎となった系統には、「ベルマレイ」と「ガーズニ」の2種類が存在しています。

「ベルマレイ」は、草原タイプとされ薄めの被毛が特徴です。

一方「ガーズニ」は、山岳タイプの系統で厚めの被毛が特徴で、この「ガーズニ」が、現在のアフガン・ハウンドの容姿に近いと言われています。

優美で品格のあるアフガン・ハウンド

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その後、ザーディンなど他犬種との交配によって、現在のような優美で品格のある容姿へと改良されていきました。

長い被毛と優雅な姿がイギリスの貴族階級たちの人気を博し、20世紀の初めころからドッグショーへ出展されると、たちまち人気犬種となり、とくに世界の富裕層たちを中心に世界中へと広がっていきました。

しかしながら、原産国のアフガニスタンでは現在でも猟犬として使われています。

<アフガン・ハウンド>カラダの特徴(被毛・毛色・大きさ)

アフガン・ハウンドのカラダの特徴

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アフガン・ハウンドのカラダの特徴としてまず挙げられるのが、大型犬としては珍しいその長い被毛です。

アフガニスタンの山岳地帯の寒さと砂漠地帯の熱さの両方に対応するために進化したと言われています。

毛色についてはあらゆる色が認められており、フォーン、ゴールデン、クリーム、レッド、ブラック、チンチラ、ホワイト、グレーなどの単色や、プリンドル、トライ・カラーなどがあります。

長毛を揺らして歩くアフガン・ハウンド

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アフガン・ハウンドは、“獲物を目で見つけ、持前の走力で捕獲する”サイトハウンドなので、頭を高く掲げた立ち姿はとても優美で凛々しいものです。

さらに、平均体高が60㎝を超える大きなカラダでその姿勢を保ちながら長毛を揺らして歩く姿もたいへん美しく、この犬種の大きな個性の一つと言えます。

なお、アフガン・ハウンドの平均的な体重は、オスで26~29㎏、メスで20~25㎏ほどになります。

走力と持久力のあるアフガン・ハウンド

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険しい土地で狩猟をしていたこともあり、その足裏は広く丈夫です。

これは獲物が急に方向を変えた時でも、反射的にその方向へ反応するために進化した構造であると考えられています。

走力と持久力を兼ね備えた屈強な脚力を持ち、またでこぼこの路面を飛び跳ねて獲物を捕らえるために背中は短く、腰骨には勾配がつくよう発達してきました。

<アフガン・ハウンド>顔の特徴

<アフガン・ハウンド>顔の特徴

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アフガン・ハウンドは頭骸の幅が広く、目が顔の側面にあり、270度にも及ぶその視野の広さは、狩猟犬種としての典型的な特徴と言えます。

距離感も的確で1km先の動くものまで見えてしまうというのだから驚きです。

垂れ耳のアフガン・ハウンド

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そして、その視覚能力と嗅覚を高め、獲物を捕らえるための情報収集に集中させるために品種改良した結果、耳は垂れ耳となっていて余計な情報をシャットアウトできるようになっています。

つまり、アフガン・ハウンドが他の犬種と違う雰囲気を醸し出しているのは、本来、山岳地帯での狩りの名手だったゆえなのです。

アフガニスタンの山岳地帯には、アフガン・ハウンドの原種となった犬が現在も生息していますが、近年はその個体数が減少しており、絶滅の恐れがあるとされています。

<アフガン・ハウンド>性格の特徴

<アフガン・ハウンド>性格の特徴

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アフガン・ハウンドは独立心の強い犬種で、これはサイト・ハウンドの特徴でもあります。

獲物を追いかける時に飼い主から離れて自己判断で行動しなければならないので、サイト・ハウンドは独立心の強い性格を持っているのです。

また、小動物を見かけると追いかけてしまうという狩猟本能も残っています。

これが「しつけをしにくい」と言われる所以であり、そのため、犬を飼い慣れていない人にはおすすめできない犬種です。

監修者情報

保久(やすひさ) 留美子先生
保久(やすひさ) 留美子先生
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定 家庭犬しつけインストラクター、CPDT-KA
犬との豊かな暮らしを求めて、20年前に北海道へ移住。美瑛で犬猫たちと自然を満喫しながら同居中。現在、道内に4つの病院を構える緑の森どうぶつ病院にて、道内初のJAHA認定家庭犬インストラクター等の資格を活かして勤務。
動物病院の待合診療統括マネージャーとして、「飼い主目線でどうぶつを観る」を心掛け、飼い主さんと病院の橋渡し役を担当。自身も5頭の犬を見送り得た「経験」と、動物病院という現場で得た「臨床知識」から出した結論は、『そのコを想い、そのコのためにと飼い主が考えしてあげることが、そのコの望んでいること』。
また、しつけの分野においては、たんにその域に留まらず、動物の一生のなかでさまざまなタイミングで携われるような立場になれることを願って、従来の経験と勘だけに頼らない、最新の動物行動学と行動分析学をふまえた指導を心がけている。

<保有資格>
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定 家庭犬しつけインストラクター
米国ペットトレーナーズ協会認定 CPDT-KA
◆日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士
◆動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
◆日本ペットカウンセラー協会認定 パラカウンセラー
◆日本アニマルウェルネス協会認定 ホリスティックケアカウンセラー

◇環境省主催「動物適正飼養講習会」講師
◇北海道動物愛護管理研修会講師
◇ペットシッター養成講座講師
◇動物介在活動、動物介在教育
◇動物病院スタッフ向けのセミナー講師
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みんなのコメント

ロン毛さん
こんなに毛が長いのに狩猟できるのですね。 顔がシェルティに似ていて賢そう! お金持ちになったら飼いたい。更新楽しみにしてます。

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