<セント・バーナード>歴史やカラダ・性格などの特徴【JAHA家庭犬しつけインストラクター監修】

大きなカラダに、温厚な性格、やさしい表情が魅力的なセント・バーナード。アニメ「アルプスの少女ハイジ」に出てくる、ヨーゼフのモデルになったことでも有名です。ここでは、セント・バーナードの歴史と特徴についてみていくことにしましょう。

  • hotto編集部
  • 監修者:保久(やすひさ) 留美子先生 公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定家庭犬しつけインストラクター、CPDT-KA

<セント・バーナード>歴史やカラダ・性格などの特徴【JAHA家庭犬しつけインストラクター監修】
出典 : Grigorita Ko/Shutterstock.com

<セント・バーナード>歴史・起源

<セント・バーナード>歴史・起源

Grigorita Ko/ Shutterstock.com

セント・バーナードの起源は、はっきりとはわかっていません。祖先となったのは、ローマ帝国が、スイス侵攻の際に連れてきた軍用のモロシア犬と言われています。

当初は番犬や使役犬として働いていましたが、17世頃になって、アルプスの雪中をひるまず進む体力と勇気に探索犬としての才能を見いだされ、改良されることになります。

救助犬のセント・バーナード

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そして、セント・バーナードが大活躍することになるのが、聖ベルナール僧院というところです。

そこは、イタリアとスイスの国境近くでアルプスの山中にあり、グラン・サン・ベルナール峠という交通の要所に建っていました。

冬のこの峠は、気温はマイナス30度、積雪は20mを超えるといわれており、馬を使うわけにもいきません。

旅人たちがこの峠を越えるには、歩くしか移動の手段がなかったのです。

遭難してしまった人の救助所としての役割を担っていた聖ベルナール僧院で、救助犬の役割を果たしていたのがセント・バーナードなのです。

救助犬で活躍したセント・バーナード

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セント・バーナードは、3世紀にわたって約2500人もの命を救ったと伝えられており、なかでも「バリー」と呼ばれる犬は、生涯にわたって40人もの命を救いました。

その栄誉を称えられ、セント・バーナードのことを「バリー・ハウンド」と呼ぶように。

バリーは剝製にされ、ベルン博物館に収められていますが、実在した名犬バリーの物語は、今でも世界中で語り継がれています。

<セント・バーナード>カラダや顔の特徴

<セント・バーナード>カラダや顔の特徴

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セント・バーナードの体高は、オスが70~90㎝、メスが65~80㎝と定められており、超大型犬に分類されます。

全犬種において最重量の犬種であり、100㎏を超える犬もいます。筋肉量が豊富で、頑健なカラダつきをしています。

セント・バーナードの被毛

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太くて長い尻尾も特徴のひとつです。顔は、大きな垂れ耳がトレードマーク。頭部の毛色は、ダークなシェードが望ましいとされています。

被毛はダブルコートになっており、硬めで短い毛が密集している「スムースタイプ」と、直毛かウェーブがかかった「ロングタイプ」の2種類が存在します。

毛色はホワイトが基調で、赤茶や、茶色っぽい黄色のまだら模様、もしくはブリンドルカラーが認められています。

セントバーナードの子犬

Grigorita Ko/ Shutterstock.com

19世紀初め頃に、セント・バーナードはイギリスへと渡ります。

この時、セント・バーナードは絶滅の危機を迎えていました。

狭い地域で近親繁殖が繰り返されたために、遺伝性疾患が多発し、長く生きることができなくなっていたのです。

そこで、かろうじて生き残っていたセント・バーナードと、ニューファンドランドが掛け合わされ、個体数を増やすことに成功します。

人気のセント・バーナード

Grigorita Ko/ Shutterstock.com

その結果、細身で短毛だったカラダは、現在の大柄で長毛な姿へと、変貌することとなりました。

その後、イギリスで活躍していた画家ランドシーアによって、遭難者を救助するセント・バーナードが描かれ、この犬の知名度と人気が世界中で高まることになります。

そして、1887年の国際畜犬会議で、正式にスイスの犬種として公認され、現在に至っています。

ちなみに、セント・バーナードの犬種名は、先述した「聖ベルナール僧院(Saint Bernard Hospice)」から名づけられました。

<セント・バーナード>性格の特徴

<セント・バーナード>性格の特徴

Silviu Hisom/ Shutterstock.com

セント・バーナードは、温和でおっとりとした性格。

辛抱強くやさしいのが特徴で、家族として安心感のある犬種です。

自分で考える洞察力にも優れた賢い犬種で、自分の任務に対して責任感が強い一方で、頑固な一面も。

愛らしい性格のセント・バーナード

tobkatrina/ Shutterstock.com

家族として家の中で人間のそばに置くことで、自分の役割を全うしようとがんばってくれる愛らしい性格です。

監修者情報

保久(やすひさ) 留美子先生
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定 家庭犬しつけインストラクター、CPDT-KA
犬との豊かな暮らしを求めて、20年前に北海道へ移住。美瑛で犬猫たちと自然を満喫しながら同居中。現在、道内に4つの病院を構える緑の森どうぶつ病院にて、道内初のJAHA認定家庭犬インストラクター等の資格を活かして勤務。
動物病院の待合診療統括マネージャーとして、「飼い主目線でどうぶつを観る」を心掛け、飼い主さんと病院の橋渡し役を担当。自身も5頭の犬を見送り得た「経験」と、動物病院という現場で得た「臨床知識」から出した結論は、『そのコを想い、そのコのためにと飼い主が考えしてあげることが、そのコの望んでいること』。
また、しつけの分野においては、たんにその域に留まらず、動物の一生のなかでさまざまなタイミングで携われるような立場になれることを願って、従来の経験と勘だけに頼らない、最新の動物行動学と行動分析学をふまえた指導を心がけている。

<保有資格>
公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)認定 家庭犬しつけインストラクター
米国ペットトレーナーズ協会認定 CPDT-KA
◆日本ペット栄養学会認定 ペット栄養管理士
◆動物看護師統一認定機構認定 動物看護師
◆日本ペットカウンセラー協会認定 パラカウンセラー
◆日本アニマルウェルネス協会認定 ホリスティックケアカウンセラー

◇環境省主催「動物適正飼養講習会」講師
◇北海道動物愛護管理研修会講師
◇ペットシッター養成講座講師
◇動物介在活動、動物介在教育
◇動物病院スタッフ向けのセミナー講師
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みんなのコメント

ぱとらっしゅさん
フランダースの犬のイメージでしたが、ハイジの犬なんですね。 やさしい顔つきが癒されます。 枕になってもらいたい・・

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