超古代犬種の知られざる秘密!チャウチャウの性格と特徴に迫る!

チャウチャウは、モコモコの毛に包まれた中国の犬種。何となく小熊のぬいぐるみのようで、のんびりとしていそうな風貌ですが、実は神経質な性格の持ち主であることを、知っていましたか? チャウチャウには、どんな秘密と魅力があるのでしょうか?

チャウチャウの特徴~青黒い舌

愛嬌のあるしかめっ面と小さく埋もれた奥目が何とも愛くるしいチャウチャウは、がっちりとしたスクエア体型。顔には、頭に乗っかるように位置する立ち耳と短いマズルがあって肉付きが良く、尾は背中側にかぶり、全身もこもこした毛に覆われています。一見すると“太っちょ犬”のようですが、実は「脱いだら凄いんです」といわんばかりに、毛の下に筋骨隆々の体が隠されているのが特徴です。ちなみに顔にはあまりしわがなく、奥目だからか、顔を近付けてものを見るような習性を持っています。

被毛はダブルコートの長毛で、立ち上がった被毛のラフコートと滑らかな被毛のスムースコートの2種類があり(スムースコート種は、「シャン・ドッグ」と呼ばれています)、アンダーコートは羊の毛のように密集している、寒さに強い被毛です。毛色はクリーム、ブラック、レッド、ブルー、ホワイトの5種類で、まだらのチャウチャウは「チャウチャウ」として認定されないようです。後肢に真っすぐになっている飛節(ひせつ)と呼ばれる関節があることで、まるで竹馬に乗っているかのように突っ張って歩く姿も、特徴の一つといえるでしょう。

一番の特徴は青黒い舌でしょう。この青黒い舌は、今から4000年以上前の中国に存在し、現在は絶滅した古代犬種のハン・ドッグから引き継がれたのではないかと考えられています。

青黒い舌を持つ中国原産の犬種は、もう1種類います。その犬種とはハン・ドッグとチャウチャウを祖先犬とする、シャー・ペイ。シャー・ペイは、しわしわ顔とぶよぶよの皮膚を持つ番犬として有名です。

中国では、チャウチャウを現在も食肉用として飼育しているというのですから、あらためて文化の違いに驚かされます。ハン・ドッグを闘犬用に改良したのがシャー・ペイ、食用として改良したのがチャウチャウなのでは?という説もあるそうです。

チャウチャウの歴史~ビクトリア女王に気に入られた犬種

チャウチャウは、中国が原産だと考えられています。当時はモンゴル民族が狩猟犬や番犬として使ったり、ソリを引かせたりしていたようです。しかしチャウチャウは3000年以上前から存在していた犬種のため、原産地には諸説あり(東南アジア、北極圏など)、正確な歴史は謎に包まれています。

時代と変遷と共に、チャウチャウは太らせる目的で飛節(後肢の関節)を真っすぐに改良され、食用や毛皮用の家畜として飼育されるようになりました。中国の鎖国政策により、17世紀までチャウチャウは国内にとどまっていたので、他国には全く知られていなかったものと思われます。

18世紀になると、チャウチャウはヨーロッパに持ち込まれ、独特の風貌も相まって、世界中に広まっていくことになります。イギリス・ロンドン動物園で「中国の野生の犬」として展示されたのをきっかけにビクトリア女王の目にとまり、家庭犬としての道を歩んでいくことになりました。

20世紀初頭にはアメリカンケネルクラブ(AKC)に登録され、現在も安定した人気を獲得している、チャウチャウ。日本では高度経済成長期にテレビCMに使われたことがきっかけで、一時、チャウチャウブームが起きました。2017年度ジャパンケネルクラブ(JKC)のチャウチャウの登録頭数は、133犬種中57位で157頭です。

チャウチャウの性格~無愛想だけど、冷静沈着

チャウチャウは飼い主には忠実で愛情深いのですが、面倒くさがりな一面があり、反応も薄く無愛想で無表情です。また、神経質な性格のため、知らない人や犬への警戒心が強く、むやみに家族以外の人に触らせる必要はありません。とはいえ、家庭犬としてのチャウチャウは穏やかで、いつも冷静沈着です。

チャウチャウの基本情報と性格のまとめ

基本情報

サイズ:中型犬
体高:オス=48~56センチ/メス=46~51センチ
体重:オス=20~32キロ/メス=オスよりも小さい
原産国:中国
用途:番犬、家庭犬

性格

・神経質
・警戒心が強い
・穏やかで冷静沈着
・反応が薄い
・愛情深い

チャウチャウの飼い方~暑がりで面倒くさがりだけど、飼い主には従順

チャウチャウは室外で飼育することもできますが、夏の暑さには耐えられません。気温の高い季節は室内で休めるような環境が必要です。チャウチャウの体質を考えると、飼育するのは涼しい土地の方が向いているでしょう。

また、チャウチャウは太りやすい犬種なので、適度な運動量が必要になります。散歩は、1日30分程度2回行ってください。室内でごろごろするのが大好きで、“動くこと”を面倒くさがることも多いため、「外に出ると、楽しいことが待っているよ」と教えるのがよいかもしれません。

ただし、チャウチャウはあまり体を触られることを好まない犬種です。外出中は、子どもや知らない人が近付いても、むやみやたらに触らせないようにしましょう。とはいえ飼い主家族には従順な犬種です。幼犬の頃にたくさんの経験をさせ、警戒心が緩くなるように育ててください。家族全員が一貫したしつけをして、主従関係を明確にしておくことも重要です。マイペースなところもあってしつけをすぐに覚える犬種ではありませんが、気長にしつけていきましょう。呼んでも返事がないほど、ボーっとしていて反応が薄いこともありますが、全身で甘えてくるチャウチャウも少なくありません。飼い主の愛情を目いっぱい与えて育てましょう。

被毛の手入れは、週に2~3回程度、粗めのコームで全体をとかし、ピンブラシで清潔な空気を含ませて、細菌の繁殖を抑えます。シャンプー後はアンダーコートまでしっかりと乾かしてください。

チャウチャウと、“ゆったり”と過ごす

チャウチャウとのゆったりとした穏やかな生活も悪くありません。少し無愛想で無表情なチャウチャウは、日頃の忙しさを忘れさせてくれる存在になり得る犬種です。

そんなチャウチャウと、休みの日にカメラを持って出掛けてみませんか? 美しい花や風景を背景に、存在感たっぷりの愛犬の写真を撮るのも楽しいはず。じっとしてくれるチャウチャウなら、きっとナイスショットが撮れることでしょう。撮影するときは、チャウチャウの魅力的な被毛を逆立てるようにコーミングし、ふわっふわのかわいいチャウチャウにしてあげてくださいね。

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