【獣医師監修】犬がヨーグルトを食べても大丈夫?毎日はダメ!?適量や注意点、無糖のプレーンがオススメ?
腸内環境を整え、便秘の解消、免疫力の向上に役立つ健康効果抜群のヨーグルト。ヨーグルトが大好きな犬もいますが、犬がヨーグルトを食べても大丈夫なのでしょうか?今回は、犬にヨーグルトを与える際の注意点(添加物)やメリット・効果(食いつき・乳酸菌)、適量などについて詳しく解説します。
獣医師 MBA(経営学修士)
ヘリックス株式会社 代表取締役社長
【資格】
◇獣医師
【所属】
◆ペット栄養学会 理事
◆一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会 委員長
◆日本獣医生命科学大学 非常勤講師
◆帝京科学大学 非常勤講師
など
大学卒業後、小動物臨床に従事。
その後、ペットフードメーカーに入社し、小動物臨床栄養学に関する研究、情報発信を中心とした活動を行う。
現在は、獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動。ペットの栄養に関する団体の要職を務める。
自宅で9頭の猫と暮らす愛猫家。
目次
犬がヨーグルトを食べても大丈夫!

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犬がヨーグルトを食べても大丈夫です!
犬が喜んで飛びつくヨーグルトですが、「本当に食べさせても大丈夫?」と心配になる飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。
ヨーグルトには犬が中毒を起こすような成分は含まれていませんので、食べさせても問題ありません。
犬が牛乳を飲んで【下痢】をする場合、ヨーグルトがオススメ!

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犬は乳糖の分解が得意ではない体質です。
ヨーグルトは、生乳や乳製品といった原料に乳酸菌を加えて発酵させています。
その過程で乳糖の一部を分解させているため、牛乳を与えたときに下痢をしてしまう「乳糖不耐症」を起こしにくいと言われています。
乳製品を与えたくても、乳糖の分解が得意でない愛犬には、ヨーグルトがオススメです!
犬に与えるヨーグルト【適量】は?食べさせ過ぎに注意!

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ヨーグルトに含まれる乳酸菌は、一度にたくさん食べても排泄されてしまいます。
また、ヨーグルトを食べさせ過ぎると下痢になる可能性があります。
愛犬には、少量(小さじ半分~1杯程度)のヨーグルトを毎日継続して食べさせることで、腸内環境を整えるメリットが発揮されます。
犬にヨーグルトを食べさせる【メリット】は?

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愛犬にヨーグルトを食べさせるメリットは以下のものが挙げられます。
犬にヨーグルトを与える「メリット」①【食欲増進(食いつきを良くする)】

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ドッグフードの食い付きが悪いときにヨーグルトをトッピングすると、食欲が出ることがあります。
犬にヨーグルトを与える「メリット」②【乳酸菌(お腹の調子を整える)】

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ヨーグルトに含まれる乳酸菌には、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を少なくする働きがあります。
乳酸菌を摂取することで腸内の菌のバランスが整うため、腸内環境を整えます。
最近では、犬用のおやつとして犬由来の乳酸菌が入ったヨーグルトやサプリメント、ガムなども市販されています。
犬にヨーグルトを食べさせる際の【注意点!】

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ヨーグルトは犬にとってメリットのある食べ物ですが、与える際の注意点もあります。
ここで、ヨーグルトを与える際の注意点を見ていきましょう。
ヨーグルトを与える際の「注意点」①【砂糖や香料などの添加物】

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市販の人間用ヨーグルトを犬に食べさせる場合は、砂糖や香料などの添加物などが含まれていないプレーンタイプにしましょう。
ヨーグルトを与える際の「注意点」②【タンパク源の過剰摂取】

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ヨーグルトにタンパク質が含まれているからと言って、主なタンパク源となるほどの量を犬に食べさせてはいけません。
犬に与えるヨーグルト【栄養素】

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愛犬に与える「発酵食品」の代表格でもあるヨーグルトには、以下のような様々な栄養素が含まれています。
犬に与えるヨーグルト【栄養素】
【栄養素の種類】 | |
---|---|
ヨーグルトの栄養素① | ・タンパク質 |
ヨーグルトの栄養素② | ・脂肪 |
ヨーグルトの栄養素③ | ・炭水化物(糖質) |
ヨーグルトの栄養素④ | ・カルシウム |
ヨーグルトの栄養素⑤ | ・モリブデン |
ヨーグルトの栄養素⑥ | ・ビタミンA |
ヨーグルトの栄養素⑦ | ・ビタミンB1 |
ヨーグルトの栄養素⑧ | ・ビタミンB2 |
ヨーグルトの栄養素①【タンパク質】

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タンパク質は、細胞や筋肉、骨などすべての材料でエネルギー源となる3大栄養素の一つです。
ヨーグルトの栄養素②【脂肪】

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脂肪は、エネルギー源や健康な被毛の維持、炎症軽減や免疫力などに関係する3大栄養素の一つです。
ヨーグルトの栄養素③【炭水化物(糖質)】

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炭水化物(糖質)は、エネルギー源に関係する3大栄養素の一つです。
ヨーグルトの栄養素④【カルシウム】

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カルシウムは、骨の形成や神経伝達などに関わる大事な栄養素です。
ヨーグルトの栄養素⑤【モリブデン】

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モリブデンは、尿酸の生成や糖質や脂質の代謝などに関わる栄養素です。
ヨーグルトの栄養素⑥【ビタミンA】

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ビタミンAは、免疫や骨の吸収、視力、皮膚の生成などに関わる栄養素です。
ヨーグルトの栄養素⑦【ビタミンB1】

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ビタミンB1は、神経系の機能などに関わる栄養素です。
ヨーグルトの栄養素⑧【ビタミンB2】

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ビタミンB2は、健康な皮膚や被毛などに関わる栄養素です。
どの栄養素も犬の健康に欠かせないものばかりです。
犬に与えるヨーグルト【まとめ】

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愛犬がヨーグルトを食べても大丈夫です。
ただし、犬はヨーグルトが大好きなので、うっかりすると500g入りの1パック分を食べてしまうこともあります。
一度に大量のヨーグルトを食べてしまうと下痢をしてしまう可能性があります。
犬にヨーグルト食べさせるときは、必ず飼い主が少量を取り分けて、残りは冷蔵庫にしまいましょう。
愛犬の健康を守れるのは、飼い主だけです。
愛犬と長く楽しい生活を送るためにも、しっかり愛犬の健康管理をおこないましょう。
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