【獣医師監修】人間用のお菓子は犬に与えてはダメ!肥満と病気のリスクも対処法は!?

人間用のお菓子がもつ甘い香りに誘われて、愛犬がおねだりされてしまうと、おもわず「少しなら大丈夫かも」と感じてしまうこともあります。しかし、こんな気の緩みが愛犬の寿命を縮めてしまうかもしれないと考えたらどうでしょうか? 人間のお菓子を犬に食べさせてはいけない理由をおさらいしましょう。

  • 小濱
  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】人間用のお菓子は犬に与えてはダメ!肥満と病気のリスクも対処法は!?
出典 : Natalia Fedosova/ Shutterstock.com

人間用のお菓子は犬には高カロリー!肥満と病気の原因にも

人間用のお菓子は犬には高カロリー!肥満と病気の原因にも

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人間用のお菓子は、総じてカロリーが高くなっています。人間と犬では体のサイズが異なるため、カロリー摂取量を考慮せずに人間用のお菓子をあげ続けると肥満になってしまいます。

では、犬が肥満になってしまうとどんな弊害があるのでしょうか? 
考えられるリスクには以下のようなものがあります。

人間用のお菓子を食べた際の犬の肥満リスク①【関節炎】
犬の体重を支える関節に負担がかかることで、慢性的な炎症を起こしてしまう場合があります。また、負担がかかった状態のまま無理に運動させていると、椎間板ヘルニアにつながることもあるようです。椎間板ヘルニアがひどくなってしまう前に、肥満を解消させてあげましょう。

人間用のお菓子を食べた際の犬の肥満リスク②【皮膚炎】
たるんでできたシワの部分に汚れが溜まりやすくなると、皮膚炎を起こす原因になる場合があります。さらに、慢性的なかゆさにイライラしてカラダをかきむしってしまうことも、症状を悪化させる要素です。皮膚が乾燥してガサガサしてきたり、化膿して痛がったりすることもあります。

人間用のお菓子を食べた際の犬の肥満リスク③【呼吸器系トラブル】
脂肪で気道が圧迫されると呼吸器系トラブルを起こしやすく、息が荒くなったり疲れやすくなったりしてしまいます。もともと呼吸器系の病気を持っている犬だと症状が悪化するケースもあるため、とくに注意が必要です。

人間用のお菓子を食べた際の犬の肥満リスク④【便秘】
脂肪で腸が圧迫されることにより、便秘がちになってしまう犬もいます。お通じのリズムが乱れることは、腸内環境のバランスを不安定にする原因です。

ここであげたものは、トラブルの一部に過ぎません。足腰や内臓など、いろいろなところに影響が出てくるリスクはあります。元気で長生きさせてあげるためには、愛犬の適切な体重管理が不可欠と言えるでしょう。カロリーが高ぎるお菓子をあげないようにして、食事内容も工夫しましょう。

犬に絶対食べさせてはいけない!要注意のお菓子

犬に絶対食べさせてはいけない!要注意のお菓子

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犬が食べると危険な食材もあります。そういったものを使用した間食(おやつ)は与えないようにしましょう。たとえば、代表的な物には「カカオ」や「チョコレート」、「キシリトール」を使ったお菓子が挙げられます。「カカオ」や「チョコレート」に含まれているテオブロミンは、犬の中毒症状の原因として有名です。最悪の場合は命を落とすリスクもあるためとくに注意が必要です。

さらに、「レーズン」は急性腎不全から命に関わる症状を引き起こすリスクがある食材です。全ての犬がレーズン中毒を起こすわけではないようですが、犬にあげてはいけない食べ物の1つと言えるでしょう。人間のお菓子にはよく使われる食材ばかりなので、うっかり与えてしまうことがないように気をつける必要があります。

犬に食べさせても良いおすすめ簡単お菓子(おやつ)レシピ!

犬に食べさせても良いおすすめ簡単お菓子(おやつ)レシピ!

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犬にお菓子(おやつ)を食べさせるのであれば、さつまいも・大豆・バナナ・かぼちゃ・豆腐などのような犬が食べても問題ない食材を使用したものを選ぶと安心です。たとえば、干し芋やかぼちゃチップス、フリーズドライの乾燥納豆などが考えられます。かぼちゃチップスといっても油で揚げたタイプではなく、カロリー摂取量を抑えるためにノンフライを選択しましょう。無糖のヨーグルト、チーズなども大丈夫です。おからを原料にしたクッキー、ボーロなどの焼き菓子も、カロリーに気をつければあげることができます。

間食(おやつ)をさせる場合、間食(おやつ)は栄養バランスの都合、犬に与える摂取カロリーの20%を超えないようにしましょう。通常通りご飯をあげながら、間食(おやつ)も与えてしまうと100%を超えて摂取カロリーが多すぎになって、肥満の原因となるため気をつけましょう。

◎人間も犬も食べられるお菓子【野菜&果物チップス】

【材料】かぼちゃ・さつまいも・りんごなど

1. 用意した材料をできるだけ薄くスライスします。野菜や果物の種類によって加熱時間が変わってくるので、別々にしておきましょう。

2. 水分を吸収するクッキングシートに重ならないように並べて、電子レンジにかけてください。600wで2分、裏返して1分半が目安です。焦げそうだったら、1分たったところで1回取り出し様子を見て、少しずつ水分を飛ばしてください。

3. 新しいクッキングシートの上に移して、パリパリしたチップス状になるまで冷ましてください。電子レンジから出したばかりはしなしなでも、しばらく水分を飛ばせば市販品のようなチップスができます。

食べさせてもいいとは言っても、おやつのカロリーを超えない範囲にしてください。野菜や果物にも糖分が入っているため、与え過ぎは禁物です。

愛犬が間違って食べてはいけないお菓子を食べて具合が悪くなったときの対処法!

愛犬が間違って食べてはいけないお菓子を食べて具合が悪くなったときの対処法!

Jaromir Chalabala/ Shutterstock.com

愛犬が食べてはいけないお菓子を食べてしまった場合には、まず口の中に残っているものだけでも取り出します。その後は素人判断で対処することの無いように、まず獣医師に相談しましょう。かかりつけの動物病院に連れていき、何をどのくらい食べてしまった結果、どんな症状が出ているのかを伝えてあげてください。中毒を起こすリスクがある食材については、食べた量が目安になりますから、できる限り正確に伝えましょう。

いつもかかっている病院がやっていない時間でも、夜間診療を受付けてくれるところはあります。自動車で連れていっても時間がかかる距離だったら、電話で指示をあおいでください。必要な処置を教えてもらうだけでも、飼い主としては安心です。間違った応急処置をしてしまわないためにも、まずは焦らずに専門知識を持った獣医師の指示を聞いて、正しい対応を急ぎましょう!

正しい知識を持って、愛犬に人間用のお菓子を与えましょう!

正しい知識を持って、愛犬に人間用のお菓子を与えましょう!

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飼い主としては愛情表現のつもりでも、その結果カラダに良くないことをしてしまうケースもあります。愛犬の食事管理についての正しい知識を身につけて、健康に配慮してあげるようにしましょう。犬は自分で原料や成分表記を確かめることができません。食べてはいけないものは与えないようにして、人間がお菓子を食べていても欲しがらないようしつけをしてあげることなどが大切でしょう。

また、人間用に作られたお菓子の味を覚えてしまって、ドッグフードを嫌がる子にはトレーニングが必要になるかもしれません。好きなものばかりを与えていると、食生活が乱れる一方になってしまいます。食べる様子がなかったら一旦ご飯を下げて、他のものは与えないしつけを繰り返すと、改善できるケースもあります。

人間用の食べ物は犬に与えないようにして、かつ、お菓子をあげたいなら犬用おやつから選ぶというのが基本です。この大原則を理解した上で「どうしても」ということだったら、食べさせても良いお菓子から選ぶようにしましょう。万が一のことがあった場合は、慌てずに医師の判断をあおいでください。自分以外の家族にもルールを伝えて、みんなそろって愛犬の健康を応援しましょう。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

ミルクレープさん
人間用のお菓子は添加物が怖くて一切あげていませんでした。でも、野菜チップスや果物チップスはたしかに一緒に食べられていいかもでさね。次のお休みに作ってみます!

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