【獣医師監修】栄養満点なニンジンを犬に与える時の注意点について

ニンジンはビタミンが豊富な緑黄色野菜で、私たちの生活に欠かせない食物です。犬に与えても問題ありませんが、正しい与え方などについて知らないことも多いのではないでしょうか。ニンジンの栄養素や与える時の注意点について紹介していきましょう。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】栄養満点なニンジンを犬に与える時の注意点について
出典 : Brian Zanchi /Shutterstock.com

犬にニンジンを与えても大丈夫!

 犬にニンジンを与えても大丈夫!

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ニンジンには犬にとって有害な成分は含まれていませんので、犬が食べても問題はありません。

ニンジンは中東国アフガニスタンが原産とされる野菜で、西洋系のニンジンと東洋系のニンジンに分類されます。

現在、日本て主に流通しているのは西洋系ニンジンです。江戸時代後期に日本に伝わり、明治時代を境に日本中に普及していったといわれています。

犬にニンジンを与えるメリットとは?

犬にニンジンを与えるメリットとは?

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ニンジンにはさまざまな栄養素がたくさん含まれています。しかし、総合栄養食であるドッグフードを適量与えていれば必要な栄養素は足りているので、あえてニンジンを使って取らなければいけない栄養はありません。よって特にメリットはないと言えます。

皮膚や粘膜を健康を保つβカロチンが豊富

ニンジンはβカロテンを豊富に含んでいる野菜として知られています。

βカロテンは体内に取り込むことでビタミンAに変換されるという働きがあります。ビタミンAは犬にとっても必須栄養素のひとつで、目や皮膚、粘膜を正常な状態に保つ役割を持っています。特に粘膜を働きを正常化することで、病気の予防効果が高まることになります。

抗酸化作用で健康をサポートしてくれる

βカロテンには強い抗酸化作用があることでも知られています。

犬は呼吸をするときに、酸素を身体に取り込みます。そのうちの少量の酸素が活性酸素となります。

活性酸素と聞くと、良くないイメージがあるかもしれませんが、実際には、その酸化力で身体に入ってきた細菌をやっつけたり、酵素の働きをサポートするなど、健康を維持するために働いてくれるのです。

ただし、活性酸素の量が増加してしまうと、酸化力が強くなりすぎるために細菌やウイルスだけでなく、細胞までを酸化させてしまうのです。この細胞の酸化が老化を早めたり、病気の原因となることがあります。



βカロテンには強い抗酸化作用があるので、活性酸素による身体の酸化を防ぎます。また、体内で変換されるビタミンAにも同様に抗酸化作用があります。

低カロリーでとってもヘルシー

ニンジンは野菜の中でも特にカロリーの低い野菜ですので、ヘルシーな食物と言えます。

そのため、フードのトッピングやおやつとして与えやすいのも嬉しいですし、ダイエット中の犬に与えるのも効果的と言えます。

ニンジンを与える時の注意点

ニンジンを与える時の注意点

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ニンジンは栄養が豊富な食材で、犬に与えても問題はありませんが、与え方には注意が必要です。ニンジンを食べて体調を壊すことがないよう、正しい知識を持っておくことが大切です。

①与えすぎないように注意して

①与えすぎないように注意して

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基本的にドッグフードを食べていれば栄養が十分に摂取できているため他の野菜などを食べる必要はありません。また、ニンジンには繊維質がたくさん含まれていますが、これを消化することができません。

健康な動物であれば気にする必要はありませんがが、消化器疾患がある犬は、ニンジンを与えすぎてしまうと、嘔吐や下痢、消化不良などを引き起こす可能性があります。犬に与える時には適度な量を与えるようにしましょう。

食材全般に言えることですが、人がきちんと管理をしていれば食べさせ過ぎることは基本的にはありません。
にんじんは100gあたり39kcalですので、健康な避妊・去勢された犬の必要なカロリー量を元に計算すると、成犬で体重が4kgの小型犬で163g、体重が10kgの中型犬で323g、体重が25kgの大型犬で642gが目安となります。また間食を与える場合はドッグフードの量を必ず減らし摂取カロリーを調整することを忘れないでください。

犬は水分や糖分が好きなので、これらを多く含む食品を犬の手の届く範囲に置いてしまうと食べ過ぎてしまうことがあるかもしれないため注意をしましょう。

②安全に食べられるように配慮すること

犬にニンジンを与える時は、安全に食べられるように配慮することも必要です。
加熱してもニンジンの栄養素は壊れにくいので、茹でて柔らかくしてあげましょう。また、与える時には細かくカットしたり、すりおろして与えるようにしましょう。

ニンジンをカットして与えるのは、食べやすくするだけではなく、丸呑みするのを防ぐという意味もあります。犬は食べ物を食べる際に咀嚼をせず、丸呑みをしてしまいます。丸呑みされたニンジンは喉に詰まってしまう可能性があるため、与えるニンジンの大きさには細心の注意が必要です。

③ネギ類の入った料理に含まれるニンジンは絶対にあげないこと

ニンジンはカレー、ポトフなどの煮込み料理によく使われます。その際に、ネギやタマネギと一緒に煮込んでいないか気をつけましょう。

ネギやタマネギなどが一緒に料理されていた場合、犬にとって有毒となる成分が料理に溶けだし、ニンジンに付着している可能性もあります。

飼い主がおいしそうに食べていると犬が寄ってくることもあるでしょうが、ネギ類の含まれる料理に入っているニンジンは絶対に与えることがないよう注意してください。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

キャロットラペさん
我が家のわんこはニンジンを野菜スティックで食べていると欲しそうにするので、ちょっとだけなら大丈夫かなと思い、あげていました!ニンジンと犬の画像、どれも可愛らしいですね。これからもちょくちょくのぞきますね!

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