【獣医師監修】栄養満点のブロッコリー!犬の健康維持にも効果的!

茹でてそのまま食べたり、料理に使ったりして私たちの食卓を彩るブロッコリー。栄養豊富でおなじみの野菜ですが、犬が食べても基本的には問題はありません。ブロッコリーに含まれる栄養素や与えるときの注意点について、詳しく見ていきましょう。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】栄養満点のブロッコリー!犬の健康維持にも効果的!
出典 : Kira_Yan Shutterstock.com

犬はブロッコリーを食べても大丈夫!

犬はブロッコリーを食べても大丈夫!

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まずはじめに、犬が健康な状態であればブロッコリーを食べても問題はありません。

ブロッコリーは地中海沿岸が原産とされている野菜で、アブラナ科の植物に分類されます。古くはイタリアがローマ時代だったときから食されていたという記録が残っており、日本へは明治時代、カリフラワーと一緒に伝わってきたそうです。

犬にブロッコリーを与えるメリットとは?

犬にブロッコリーを与えるメリットとは?

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人間にとっては栄養満点なブロッコリーですが、犬には総合栄養食であるドッグフードを与えていれば栄養バランスが崩れないため、あえてブロッコリーを与える必要はありません。そのため特にメリットはないと言えます。

与える場合はブロッコリーに含まれる栄養成分の効果を期待して与えるのではなく、あくまでもドッグフードをメインの食事にした上で、コミュニケーションの一環として利用することが望ましいです。

●ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKが豊富

ブロッコリーにはビタミンが含まれており、とくにビタミンC、ビタミンE、ビタミンKが多い野菜です。

人間はビタミンC(アスコルビン酸)を食事からとることしかできませんが、犬は体内でビタミンCを作り出すことができるため、必須の栄養素というわけではありません。

ブロッコリーに含まれるビタミンEは抗酸化作用の働きがあるので、毛艶の保護や老化防止にいいでしょう。またビタミンEはビタミンCの働きを強化するため、同時に摂取することが好ましいです。

ビタミンKは出血した時の血が固まる作用や、骨を丈夫にする働きがあります。

●代謝や神経の働きを助けるカリウムが多く含まれている

また、ブロッコリーにはカリウムも豊富に含まれています。

カリウムは身体を作る細胞内の液体に多く存在しており、身体の代謝や、神経活動に必要なものであります。

カリウムが不足してしまうと、神経過敏や不整脈など身体に変調をきたしてしまうおそれがあり、生きていく上では欠かせない栄養素と言えます。

豊富なビタミンに加えて、カリウムも摂取できるブロッコリーは、犬にとってありがたい野菜と言えるのではないでしょうか。

●食物繊維でお通じが良くなる

ブロッコリーには、ビタミンなどの栄養素のほかに食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は摂ることでお通じが良くなったり、満腹感を与えるなどの効果があります。

ちなみにブロッコリーに含まれる食物繊維は、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の両方が含まれています。不溶性食物繊維の方が多くなっているので、満腹感を感じます。ブロッコリーを食べすぎることで、ドックフードを食べなくならないか注意をしましょう。

●皮膚を守るβカロテンも含まれている

ブロッコリーにはβカロテンも含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚、粘膜を状態を維持する働きをしてくれます。

皮膚や粘膜の健康は、免疫力の維持・向上にも効果的なので、βカロテンは積極的に取り入れたい栄養分です。

ブロッコリーを与える際の注意点

与える時の注意点

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ブロッコリーが栄養満点の野菜であることはわかりました。しかし、最初に述べたように犬に総合栄養食であるドッグフードを与えていれば栄養バランスが崩れないため、あえてブロッコリーを与える必要はありません。前提を踏まえた上で、ブロッコリーの与え方の注意点について見ていきましょう。

●尿路結石の原因となるシュウ酸も含んでいる

ブロッコリーをはじめとするアブラナ科の野菜にはグルコシノートという成分が含まれています。

グルコシノートを体内に取り入れると、消化酵素の働きによりゴイトロゲンという物質へと変換されます。このグルコシノートが、身体の代謝の調節を司る甲状腺ホルモンを生成するために必要なヨウ素の吸収を妨害してしまうという厄介な働きがあります。そのため、グルコシノートを大量に摂取してしまうことで、甲状腺機能低下症という病気になってしまう可能性があります。

現在において、ブロッコリーが原因となって甲状腺機能低下症を発症したという報告はなく、犬が通常食べる量のブロッコリーでは、おsれほど影響はないと考えられていますが、甲状腺系の疾患を持つ犬にブロッコリーを与えるのは避けた方が無難と言えます。

ブロッコリーのほかにも、キャベツや大根などの野菜も同じアブラナ科の野菜ですので、同様に注意しましょう。

●十分加熱して細かく刻んであげることが大切

ブロッコリーは食物繊維が豊富であると説明しましたが、特に茎の部分は繊維が多くなっています。犬は生のブロッコリーでも食べることができますが、消化のことを考えて、十分に加熱をし、できるだけ細かく刻んであげましょう。

手作りメニューに取り入れよう

 手作りメニューに取り入れよう

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ブロッコリーは生でも加熱しても与えることができ、手作りご飯に利用しやすく大変便利ですので、上手く取り入れてみましょう。

ブロッコリーは生の状態の方がビタミンを多く摂取することができます。茎以外でも生の場合はできるだけ細かく刻んで与えるようにしてください。

ブロッコリーを茹でる場合は、細かくカットしたり、ミキサーを使って液状にしてあてるのもオススメです。普段食べているフードにトッピングしたり、おやつとして与えたりしてみましょう。

人間同様、犬にとってもブロッコリーは栄養が豊富な野菜です。生でも加熱しても食べることができるので、手作りご飯を作る際は取り入れてみるのはいかがでしょうか。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

カリフラワーさん
ブロッコリーを生で食べさせる、というのは衝撃的でした。 でも、手作りご飯のトッピングにいいですね! 早速、明日、うちの子に試してみたいと思います!!

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