犬へのガムの正しい与え方と誤飲した場合の対処法【獣医師監修】

長持ちするおやつとして人気がある犬用ガムに関して、知っておきたい基礎知識を紹介します。お留守番をさせる時や寝る前のオーラルケアによく使われる犬用ガムですが、与え方を間違えると、事故につながる心配があることはご存知でしょうか。愛犬の安全を守るために押さえておきたいポイントを今一度見直してみましょう。

犬へのガムの正しい与え方と誤飲した場合の対処法【獣医師監修】
出典 : Anthony Pham/ Shutterstock.com

犬用ガムとは?

犬用ガムとは?

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犬用ガムとは、その名前の通り犬にあげることを目的として作られたガムのことです。最近では、様々な種類が販売されております。
その中でおやつガム・歯磨きガム・ストレス対策ガムについて、それぞれの特徴と選び方のポイントを確認しておきましょう。

おやつガム:長時間留守番させる時の暇つぶし、トレーニングのご褒美に使える種類です。犬が喜んで食べるようにチーズの風味をつけたり薄切りのささみ肉を巻き付けたりと、いろいろな工夫がされています。カロリーが高いものも多く、嗜好品の部類です。与え過ぎに気をつけて、適量を守りましょう。

歯磨きガム:歯についた汚れを浮かせて落とすことを目的に作られた種類です。比較的カロリーが低いものも多く、毎日のオーラルケアに活用できます。消臭成分が入ったガム、ニオイ対策にもおすすめです。一定時間かけて噛むことにより効果が高まる仕組みなので、適度に弾力がある商品が良いでしょう。牛皮を原料にした一般的なガムだけではなくて、砂肝などジャーキーに近い素材がメインのガムもあります。愛犬の嗜好に合わせた商品選びをしてください。

ストレス対策ガム:しっかり噛むことによってストレス発散できるように作られた種類です。長持ちするようにしっかりとした硬さにしてある商品も多く、留守番中の時間つぶしに適しています。ガムとして売られているものなら噛みちぎって飲み込んでしまっても問題ないので、おもちゃの誤飲を心配する飼い主さんも安心でしょう。歯磨きガムの効果を兼ねて、ストレス対策できるものもあります。

どれが良いというわけではなく、用途に合わせた使い分けが必要です。人間に好みがあるように、犬によって好きな味や香りは異なります。愛犬が夢中になって食べてくれるものを選択するのが、ねらい通りの効果を得るコツです。

犬用ガムにリスクはない?

犬用ガムにリスクはない?

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おやつとして浸透している犬用ガムですが、飲み込んでしまわないように注意してください。
人間でも、あめ玉をうっかり飲み込んでしまって、苦しい思いをすることがあります。同じことが愛犬に起こり、苦しさからパニック状態になっては大変です。唾液を含んでベタベタした状態のガムは簡単にはとれず、お腹の中で固まってしまうことがあります。初めて与える時はとくに息苦しそうにする様子がないかを観察しましょう。


犬用ガムだけでなくどんな食べ物でも誤飲事故のリスクは残ります。リスクをきちんと理解して正しい与え方や商品選びを守れば、悲しい事故は防止できます。初めて与える時には目の届く範囲で食べさせる、愛犬に合わせた大きさを守るなど、飼い主さんができるリスクヘッジは多いものです。不注意から愛犬に苦しい思いをさせないように、考えられるリスクや事故に関する知識を持ちましょう。

犬はいつからガムを噛んでもいい?

犬はいつからガムを噛んでもいい?

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犬用ガムの対象年齢を確認して、条件を満たした時期からスタートしましょう。商品ごとに既定の年齢が異なることもありますが、6ヶ月くらいから与えることができるものも多いようです。永久歯が生えそろったくらいのタイミングを一つの目安に考えてください。

年齢だけでなく、体重に応じてガムのサイズが分かれているものも目立ちます。パッケージに書かれている「小型犬用」「超小型犬用」といった表記がありますが、大きすぎるものの方が、誤飲リスクが低いです。大きさが異なる種類の犬を複数飼いしている飼い主さんは、それぞれに合わせたがガムが必要です。「こっちの子にあげるものだけ切らしてしまったから、今日だけ分けてあげてね」といった気の緩みから、事故を起こしてしまうケースも考えられます。

犬に与える一日のガムの量に気を付けよう

犬に与える一日のガムの量に気を付けよう

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ささみが巻かれたおやつ用ガム、ミルクフレーバーが入ったガムは、100gあたり300kcalくらいです。好きなだけ与えてしまうと肥満になりやすいので、適量を守りましょう。カロリーバランスを考慮して、総合栄養食を80%ととし、間食は全体量の20%程度に抑えましょう。

噛むことが大好きでいつもガムを欲しがる子には、おもちゃを併用してください。ベーコン、チキンなど犬が大好きな香りがする噛むおもちゃなら、カロリーを摂取させずに思う存分遊ばせることができます。表面に凹凸をつけることで歯磨きガムと同じようにオーラルケアできるおもちゃもあるので、用途に合わせて選びましょう。音が出るぬいぐるみやキーホルダーなど人間の雑貨を犬のおもちゃにする飼い主さんも見られますが、噛みちぎって飲み込んでしまうなど思わぬ事故につながる心配もあります。噛むことを前提として作られたおもちゃは耐久性を高めてあり、簡単にはちぎれません。

犬がガムを噛まずに飲み込んだ!大丈夫?

犬がガムを噛まずに飲み込んだ!大丈夫?

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まず、最寄りの獣医さんに駆け込める準備をしましょう。すぐに見てもらえるように電話で簡単に状況説明、ケージに連れて行けるようにします。

ガムが喉に詰まってしまうと、苦しそうな声を漏らしながら肩を上げて、頭を下げるポーズをとります。口を押さえるようにして、同じところをぐるぐる回る動きを見せることもあるようです。飲み込んでからの対処が早いほど影響が少なくすむので、応急処置を急ぎましょう。犬の肩甲骨あたりを4〜5回たたき、ガムを吐き出させることができるか試します。背中ではなくて、やや首よりの肩甲骨をたたくところがポイントです。


歯磨きやストレス解消目的で活用することができるとは言え、犬用ガムは間食の一種と考えましょう。適量を超えて与えれば、肥満を招き、健康を害するおそれがあります。愛犬の食生活管理は、飼い主さんの責任です。おやつ以外の食事と合わせて摂取カロリーを把握、理想的な食生活へと変えていきます。犬用ガムのパッケージをよく見たことがない方は、この機会に正しい与え方を見直してみましょう。

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