【獣医師監修】犬に牛肉(生の牛肉)を与えても大丈夫?メリットと注意点(アレルギーなど)

我が子のように可愛いがっている愛犬のために手作り食(ご飯)に挑戦する人も多いようです。健康管理に役立つ食材選びを大切にしたいところですが、犬に牛肉(生の牛肉)を与えても大丈夫なのでしょうか? アレルギーの心配はないのかなど、気になる疑問について解説します。

  • 小濱
  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬に牛肉(生の牛肉)を与えても大丈夫?メリットと注意点(アレルギーなど)
出典 : Hannamariah/ Shutterstock.com

愛犬に牛肉(生の牛肉)を与えても大丈夫?

愛犬に牛肉(生の牛肉)を与えても大丈夫?

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犬に牛肉を与えても基本的には大丈夫です!
生の牛肉にはリンやタンパク質などの必須栄養素や脂質が多く含まれています。ただし、腐敗等による細菌で食中毒になることのないよう注意しましょう。また、高齢になった犬や胃腸が弱い犬に牛肉を与える場合には、食べやすい大きさに切りそろえたり、フードプロセッサーでペースト状にしたりしてあげる工夫をしましょう。

塩分摂取量については、「人間が食べているものでは塩分が多すぎる」ということや、「犬に必要な塩分は人間の3分の1くらいだ」などと言われていますが、健康な犬では高塩分食が健康被害になるという報告はありません。むしろもともと犬は、血液に塩分をはじめとするミネラルを多量に含む動物の生肉主体の食事をしていたため、塩分を排出する能力が人間より高いといわれています。

また、犬の健康管理を前提として作られたドッグフードやドライフードはバランスがとれているため追加でトッピングしたりすることは不要です。コミュニケーションの一環として与える場合は頑張った日のご褒美だったり、たくさん運動した日の栄養補給だったり、普段の食事プラスアルファの要素として牛肉を与えてもよいでしょう。

栄養バランスの維持のため、総合栄養食をメインの食事とし、トッピングや間食(おやつ)は、カロリーベースで全体量の20%程度に抑えましょう。

愛犬に牛肉を与えたいけど、アレルギーや下痢の危険性は?

愛犬に牛肉を与えたいけど、アレルギーや下痢の危険性は?

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アレルギーは肉の種類(牛、豚、鶏、羊など)によらず魚でも起こる可能性があります。
もし、牛肉を食べた後に下痢や嘔吐、目の充血といったアレルギーのような症状が見られたら、獣医師に相談しましょう。

アレルギー以外にも、普段ドッグフードやドライフードのみを食べていた犬がいきなり脂肪の多い牛肉を食べるなど、普段の食事と異なる食べ物を与えることよってお腹が緩くなるなど、消化不良を起こすことがあります。無理に続けさせる必要はないため、どうしても与えたい場合は少量ずつ与えるなど工夫しましょう。

獣医師に診てもらう際には、どの部位のお肉をどのくらい食べたのかを細かく伝えて、判断を仰ぎます。食べた直後から様子がおかしいのか、少したってからひどいアレルギー症状が目立つようになったのかなどで判断が変わるものです。食事をした時間を正しく伝えて、牛肉を食べたことが愛犬のアレルギーの原因なのかをはっきりさせてもらいましょう。他のものを一緒に食べた場合、牛肉だけが原因とは限りません。アボカド、ナッツ、玉ねぎなど、犬が食べてはいけないものはたくさんあり、安易な判断は禁物です。

愛犬の健康維持にも役立つ、牛肉の豊富な栄養素!

愛犬の健康維持にも役立つ、牛肉の豊富な栄養素!

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牛肉に含まれる動物性たんぱく質は、犬にとって、バランスよくアミノ酸を摂取するのに適した食材で、筋肉の成長を助けるなどの働きがあります。

また、良質な脂質を適量とることによって、愛犬の毛並みをきれいに維持したり、皮膚の健康を安定させたりすると言われています。

しかし、犬が脂の固まりを盗み食いしてしまうなど、急激にたくさんの量の脂質をとると急性膵炎の可能性を高めるため、注意が必要です。急性膵炎を起こしやすい犬種としては、シュナウザーやシェットランド・シープドッグなどがあげられますので特にこれらの犬種では注意をしましょう。

牛肉をはじめとする肉類の栄養素として、ミネラルも注目されます。ナトリウムやカリウムは、血管機能を正常に維持する働きをしてくれて、健康維持に役立つ栄養の一つです。

ただし、牛肉をはじめとする肉全般には慢性腎臓病の犬が摂取を控えなくてはいけないリンが多く含まれているため、病気を発症している犬には与えないようにしましょう。

愛犬に与える牛肉のおすすめ部位と適量は?

愛犬に与える牛肉のおすすめ部位と適量は?

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たんぱく質が豊富で脂質が少ない部位が良いため、牛ロースや牛モモをおすすめします。牛ロースとは、背中の筋肉の近くにある肉です。人間の食事でも、しゃぶしゃぶやサラダに使われます。脂肪が少なく赤身の部位で、ローストビーフや塊肉を使った料理に使います。

総合栄養食で栄養バランスを保ち、牛肉を与える際には間食(おやつ)やトッピングとして、食事全体の20%を上限としましょう。

牛肉を使った犬用手作りご飯の調理法(レシピ)!

牛肉を使った犬用手作りご飯の調理法(レシピ)!

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最後に、愛犬用の手作りご飯を作ってみたいと思った人のため、間食(おやつ)におすすめの調理法(レシピ)をピックアップして紹介します。
フライパンやグリルで焼く方法は焦げ目がついてしまうので、できる限り控えましょう。
まず紹介するのは、電子レンジで作るローストビーフの牛肉レシピです。人間も食べられるおいしさで、クリスマスやお誕生日のメイン料理にもぴったりです。

◎おすすめレシピ1【電子レンジで作る簡単「牛もも肉」のローストビーフ】

材料:牛もも肉 400g ・ 付け合わせにする野菜(キャベツ・トマト・かぼちゃ・じゃがいもなど) 適量
1. 牛もも肉の塊を冷蔵庫から出し、常温にしておきます。
2. 牛もも肉と付け合わせの野菜を電子レンジ対応の皿にのせ、ラップをかけて加熱しましょう。片側あたり2分半が加熱時間の目安です。2分半たったら牛肉をひっくり返して、裏にも熱を通します。
3. ラップをしたままあら熱を取り、適度な大きさに切り分けて出来上がりです。

フードドライヤーがあれば、牛肉を使ったジャーキーを手作りできます。添加物を使わないので長持ちはしませんが、細かく切って乾かすだけなので数日に1回作りましょう。人間が食べるわけではないため塩は使わず、素材そのものの味に留めてください。

◎おすすめレシピ2【手作り・無添加「牛肩ロース」ビーフジャーキ】

材料:牛肩ロース 適量
1. 牛肉の脂身をとり、適当な大きさに切り分けます。
2. フードドライヤーの上に並べて、水分を飛ばしましょう。
3. 乾燥したら密封できるジップ袋や密閉容器に入れて、冷蔵庫で保管します。

普段の犬用ご飯なら、キャベツとにんじん、ブロッコリー、牛肉をダイス状にカット、さっと湯通しして冷ましたものを出すだけでも十分です。食欲おう盛な子だとぺろっと食べてしまいますが、欲しがるままに与えすぎるとカロリーや栄養バランスの観点からよくありません。日々の食事量をコントロールし、十分食べたと飼い主が判断したら欲しがっても我慢させる習慣が大切です。

飼い主の心がけで犬の健康状態は大きく左右されるため、いつまでも元気で長生きしてくれるように、栄養バランスの整った食事のあげ方を守ってください。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

シモムさん
塩分を排出する能力が人間より高いので、塩分をそれなりにとらせても大丈夫だというのは知りませんでした!勉強になりました!
もうすぐ3歳さん
トイプードルの誕生日が近いので、特別感のある手作りご飯を 探していました!ローストビーフ、家族みんなで食べられそうで作ってみます!
白黒パピヨン普及協会さん
一昔前は缶詰めフードはビーフが主流だった気がする…チキンが主流になったのはちょっと前からなような(鶏頭水煮は昔からあったそうですが)。

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