【獣医師監修】犬にオリーブオイルを与えても大丈夫?適量や下痢など注意点、ポイントは?
人間にとってさまざまな美容・健康効果が期待できるオリーブオイル。オリーブオイルは、コレステロールを下げたり動脈硬化を予防したりと健康に役立つことが知られています。人間同様に、犬にもオリーブオイルを食べさせても問題ないのでしょうか?
更新日:

獣医師 MBA(経営学修士)
ヘリックス株式会社 代表取締役社長
【資格】
◇獣医師
【所属】
◆ペット栄養学会 理事
◆一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会 委員長
◆日本獣医生命科学大学 非常勤講師
◆帝京科学大学 非常勤講師
など
大学卒業後、小動物臨床に従事。
その後、ペットフードメーカーに入社し、小動物臨床栄養学に関する研究、情報発信を中心とした活動を行う。
現在は、獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動。ペットの栄養に関する団体の要職を務める。
自宅で9頭の猫と暮らす愛猫家。
目次
犬に【オリーブオイル】を与えても大丈夫!

Olena Kondratenko/ Shutterstock.com
犬にオリーブオイルを与えても基本的に大丈夫です!
ただ、オリーブオイルを愛犬に与え過ぎると、下痢になってしまうおそれがありますので注意しましょう。
犬に与えるオリーブオイルに含まれる【栄養素】は?

DUSAN ZIDAR/ Shutterstock.com
犬に与えるオリーブオイルの栄養素①【オレイン酸】

NORRIE3699/ Shutterstock.com
オリーブオイルには、ビタミンAやビタミンEなど様々な栄養素が含まれますが、他の植物性油脂と大きく異なるところは、「オレイン酸」が豊富な点です。
オレイン酸はナッツ類にも含まれる「不飽和脂肪酸」の代表格で、”保湿効果”や”皮膚細胞の働きを促進”し、”皮膚や毛の健康維持”に役立ちます。
犬に与えるオリーブオイルの栄養素②【ポリフェノール】【ビタミンE】

LightField Studios/ Shutterstock.com
オリーブオイルには、「ポリフェノール」や「ビタミンE」など、”高い抗酸化作用”を持つ抗酸化物質を含んでいます。
愛犬の毛艶が悪くなったように感じたら、少量のオリーブオイルをあげると良いでしょう。
犬に与えるオリーブオイル【注意点】は?

Sebastian Duda/ Shutterstock.com
人間ではオリーブオイルが便秘に効くとも言われています。
オリーブオイルが腸の中の内容物と混ざり、便が柔らかくなり、排便を促すからです。
しかし、犬は人間と違ってそもそも「便秘になることが少なく」、むしろオリーブオイルの与え過ぎで”下痢”になってしまう恐れがあります。
愛犬にオリーブオイルを与える際は、適量を与えるようにしましょう。
犬に与えるオリーブオイル【適量】は?

Leeyakorn06/ Shutterstock.com
愛犬にオリーブオイルを与える適量ですが、愛犬の体重が「5Kg」程度なら、”小さじ1杯”程度が目安になります。
また、愛犬の「体重」や「年齢」「摂取カロリー」を考えた適切な量にすることが大切です。
適量かどうかは、便の状態で適量を見極めることをおすすめします。
「便がゆるすぎないか?」を、オリーブオイルの量の目安にしてみてください。
愛犬に与えるオリーブオイルの適量は、「犬種などによって個体差がある」ので、心配な場合は、動物病院の獣医師に相談してみるのもいいでしょう。
犬に与えるオリーブオイル【まとめ】

New Africa/ Shutterstock.com
犬にオリーブオイルを与えて問題ありません。
愛犬にオリーブオイルを与える際は、「ドッグフード」や「手作りご飯に混ぜる」と良いでしょう。
愛犬に手作りご飯を作るときは、なるべく脂質をおさえたいかもしれません。
しかし、脂質は糖質やタンパク質とともに3大栄養素のひとつで、生命維持や日々の活動に必要なエネルギー源です。
手作りご飯の脂質補給に、オリーブオイルを垂らしてみてはいかがでしょうか?
編集部のおすすめ記事
- 【獣医師監修】子犬に健康診断は必要?定期健診の頻度、内容や注意点、保険は適用される?
- 1歳未満の子犬に健康診断は必要なのか?飼い主さんは悩むかもしれません。子犬への健康診断はいつから、どのくらいの頻度で行うのが最適でしょ...
- 【獣医師監修】犬の舌炎(ぜつえん)炎症の原因や症状は?対処・治療法、治療費、予防対策!
- 犬の舌炎とは舌に炎症が起きた状態を言い、歯垢の中に含まれる細菌やその他の細菌・真菌類、舌にできた傷、糖尿病や腎臓病をはじめとした全身性...
- ProfessionalインタビューVol.2 村山信雄先生「犬と猫の皮膚科クリニック」代表
- hottoの記事を監修していただいている動物のプロフェッショナルに専門領域でのご経験や方針、また今後の展望などを伺うシリーズProfe...
みんなのコメント
あなたも一言どうぞ
コメントする