【獣医師監修】愛犬にピーナッツを与えても大丈夫?アレルギーや致死量は?

晩酌している横で愛犬が見ていると、おつまみを分けてあげたくなることもあります。ピーナッツなら大丈夫かな?と感じている飼い主さんも多いかもしれません。ピーナッツを犬に与えても良いのか、アレルギーの危険性などについて解説します。

  • 小濱
  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】愛犬にピーナッツを与えても大丈夫?アレルギーや致死量は?
出典 : AmberFOXphoto/ Shutterstock.com

犬にピーナッツを食べさせても大丈夫?

犬にピーナッツを食べさせても大丈夫?

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ピーナッツといっても、たくさんの種類があります。
殻をとって薄皮を剥いただけのシンプルなピーナッツなら、愛犬に与えても大丈夫です!

甘い砂糖や香辛料がついている場合も与えても問題ありませんが、犬が嫌がる時は無理に与えないようにしてください。
油で揚げたピーナッツもカロリー過多で体重増につながりやすいので、もし愛犬に与えるのであればカロリー摂取量をきちんと考えながら少量だけ与えましょう。

ピーナッツバターが大好きな子も多いのですが、ピーナッツそのものに負けず劣らずの高カロリー食品です。
人間が食べているピーナッツバターのサンドイッチやクラッカーを犬にあげたら、すぐに太ってしまいます。
お腹が出てくるとカラダが重くて歩くのも面倒になるため、運動したがらない・散歩を嫌いになってしまうといった影響も考えられます。
適度な運動は元気なカラダを維持するために必要なので、カロリーのコントロールには気を張りましょう。

とはいえ、犬にあげて毒になるものではないため、適度に楽しむくらいなら大丈夫です。
食べさせる時の注意点ですが、脂質が多い食品であることを理解して、おやつの範囲内であげましょう。

ペットフード公正取引協議会によると、おやつの適正カロリーはエネルギー必要量の20%以内です。
あくまで参考値ですが、5kgの成犬だと400kcal前後必要なので、400×20%で80kcal程度がおやつの上限量です。
日本食品標準成分表によると落花生1gのカロリーは5.6kcalくらいなので、5歳の成犬に14g程度を限度としましょう。
もともと殻がとられた状態で売られているピーナッツは、パッケージ記載のカロリー量で調整してみてください。

犬がピーナッツを食べてこんな症状が出たらアレルギーかも?

犬がピーナッツを食べてこんな症状が出たらアレルギーかも?

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ピーナッツを食べた愛犬にこんな症状が現れたら、アレルギーの可能性があります。

愛犬が、普段からピーナッツを食べていない限りアレルギーが発症する可能性は低いと思われますが、ひどい症状が続くようなら動物病院に連れていき、獣医師に見てもらいましょう。
ピーナッツを食べた時間や量、症状の推移を獣医師に伝えてください。

・アレルギー反応の可能性① 「犬がカラダをかゆがる」
目の周辺や耳の後ろを掻きむしる、足裏をずっと舐めているなど、愛犬がかゆがる様子が見られたらアレルギー反応が疑われます。ピーナッツを何度か食べるうちにひどくなっていくケースもあるため、早めに気付いてあげましょう。

・アレルギー反応の可能性② 「犬の皮膚の一部が赤くなる」
耳の内側、目の周りなど皮膚の一部が赤くただれて、発疹が出てくる子もいます。内股、足の付け根にも炎症が起こりやすく、アレルギー反応を疑うサインです。

・アレルギー反応の可能性③ 「犬が下痢や嘔吐する」
ピーナッツを異物ととらえて排出しようとする反応が起こると、下痢や嘔吐がひどくなります。アレルギー以外の原因として、食道から胃、腸へとスムーズに降りていかず、消化不良を起こしている可能性も疑いましょう。固いピーナッツを飲み込んでしまった時に起こりやすく、無理に食事をとらせる必要はありません。お腹が膨れて元気がない、数時間置きに嘔吐を繰り返すといった症状が見られる場合も、消化管通過障害を疑いましょう。

稀なケースではありますが、アレルギー症状がひどくなると命に関わるリスクもあります。
アレルギー反応が疑われる場合には、なるべく早く動物病院に連れていき、獣医師に見てもらいましょう。

愛犬がピーナッツを食べてしまった場合の対処法は!?

犬がピーナッツを食べてこんな症状が出たらアレルギーかも?

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愛犬がピーナッツを食べてしまった場合ですが、ピーナッツには中毒性がないので、パニックにならなくて大丈夫です!

ピーナッツの香ばしい香りに誘われ盗み食いしてしまう子もいるので、犬が開けられないピーナッツの袋を密封容器に保存しましょう。
また、食べられそうなものが落ちていても拾い食いしないようにしつけをすれば、ピーナッツなどのナッツ類やお菓子が転がっているところでも安心です。
しつけには一定の時間と労力が必要ですが、愛犬の健康を守るためには欠かせません。時間がとれる時に集中して、拾い食いをしないようにしつけをしましょう。

ピーナッツが大好きな愛犬に、ピーナッツを食べるのを我慢させるのはとてもかわいそうな気もしますが、愛犬の健康を守ることも飼い主の大切な役目でもあります。
愛犬の健康のためにも、必要以上にピーナッツを与えないようにしましょう!

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

ピーカンナッツさん
一年前、我が家のヨーキーにピーナッツバターを舐めさせたら、アレルギーが出てしまい、慌てて病院へ行ったことを思い出しました。あげる前にアレルギーのことを知っていたら、と痛感しました。こういう記事、もっと読みたいです。

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