【獣医師監修】犬に生肉(豚肉・牛肉・鶏肉・ジビエ)を食べさせて大丈夫?与え方は?

愛犬にドッグフードだけを食べさせている飼い主さんは、愛犬が生肉を食べることに抵抗を感じるのではないでしょうか。しかし、野生で生きている時代、犬は雑食ながらも肉を中心に食べることで、少量でも質のいいたんぱく質を補ってきました。今回は、愛犬に生肉を食べさせる際に知っておきたい注意点などをご紹介します。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬に生肉(豚肉・牛肉・鶏肉・ジビエ)を食べさせて大丈夫?与え方は?
出典 : Monika Wisniewska/Shutterstock.com

犬に生肉を食べさせても大丈夫!

犬に生肉を食べさせても大丈夫!

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犬に生肉を食べさせても基本的に問題ありません。

犬の起源はオオカミだと言われています。元々は野生の生き物でしたが、長い歴史を経て人と暮らすようになったとされています。野生では、捕獲した小動物を生のまま食べていたため、今でも犬は生肉を食べることができます。
生肉の消化率は高く、心配することはありません。ただし、犬によって体質が異なるので、すべての犬が生肉を食べることに適しているわけではないので注意が必要です。

愛犬に与える生肉は豚肉、牛肉、鶏肉、ジビエなど、どんな種類がいい?

愛犬に与える生肉は豚肉、牛肉、鶏肉、ジビエなど、どんな種類がいい?

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犬に生肉を食べさせる時に気になるのが、生肉の種類の選び方です。生肉と言っても、豚肉、牛肉、鶏肉、ジビエなど、肉の種類によって注意点が異なるので、ポイントを覚えておきましょう。

●犬に与える生肉の種類① 「豚肉・牛肉・鶏肉」

犬に与える生肉の種類として、「豚肉」「牛肉」「鶏肉」があります。

愛犬に「豚肉」「牛肉」「鶏肉」を食べさせる際には、肉の脂肪分が少ない部分を食べさせます。生肉は愛犬が食べやすいように一口サイズに切ってあげてください。脂肪分が多いと消化しづらく、消化器官に負担がかかります。また、生食用のお肉は通販でも売られていますが、スーパーのものでも問題ありません。

●犬に与える生肉の種類② 「鹿肉・イノシシ肉」などのジビエ肉

「豚肉」「牛肉」「鶏肉」の他に、愛犬に与える生肉の種類として「鹿肉」「イノシシ肉」などのジビエ肉があります。

狩猟で捕獲されたのち、屠場(とじょう)ではない場所で肉の処理がされた場合、肉の鮮度やサルモネラ菌による汚染など、安全性が担保されていないことがあります。
安全性に欠けた不衛生な処理場で処理された生肉を愛犬に食べさせた場合、下痢などの症状を引き起こす可能性があります。鹿やイノシシなど、いわゆるジビエの生肉を愛犬に与える際には、安全性に十分注意しましょう。

食中毒のリスクは?生肉を食べさせる時の注意点!

生肉を愛犬に与える時に心配なのが、食中毒です。食材が痛みやすい夏場は保管にも注意が必要なので、飼い主も心配になることが多いと思います。そこで、愛犬に生肉を与える際に気をつけたい注意点をご紹介します。

食中毒のリスクは?生肉を食べさせる時の注意点

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●愛犬に生肉を与える際の注意点① 「鮮度・脂質」

愛犬に生肉を与える際、生肉の鮮度に気をつけましょう。生肉を食べさせる場合はヘルシーさを出すために脂質をカットしすぎるのではなく、適度な脂質が含まれているものを与えることをおすすめします。脂質は太るイメージがありますが、犬はエネルギー源としてだけでなく、身体の調子を整えるためにも脂肪が必要になります。食事全体で適度な脂質を摂取させましょう。

●愛犬に生肉を与える際の注意点② 「はじめは少量から」

愛犬に生肉ばかり食べさせるのはおすすめしません。食べさせるときには、今まで食べていた食事の上にトッピングしたり、おやつや間食として少量から与えるのが良いでしょう。

●愛犬に生肉を与える際の注意点③ 「摂取カロリー全体の2割まで」

生肉は良質なたんぱく源ではありますが、総合栄養食のドライフードのように、生肉だけで愛犬の栄養バランスは整いません。生肉で摂るカロリーは摂取カロリー全体の2割までとし、主食となるドッグフードに生肉をトッピングする程度が一般的な食べさせ方です。

愛犬に生肉を与える際には「与え方」や「安全性」にも注意しよう!

安全性を考えると、どこで生肉を買えばいい?

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犬が生肉を食べる際の衛生の考え方は、人間がお刺身を食べるのと同じ感覚を持っていれば間違いありません。人間が口にするものと同じように、愛犬にも新鮮な生肉を買いましょう。また、人間が数日経ったお刺身を食べないのと同様に、生肉の鮮度にも気をつけてあげるようにしましょう。

犬用の生肉として販売されている場合は、飼い主も安心して愛犬にあげられるのではないでしょうか。平成21年に「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律」(ペットフード安全法)が施行され、ペットフードの原材料や原産国名などの記載が義務付けられてから犬のフードの安全性も高まりました。

生肉は、愛犬にとって素晴らしいたんぱく源です。とはいえ、保存方法なども難しいため、きちんと知識を身につける必要があります。また生肉だけでは栄養が偏ってしまうため、生肉を愛犬に与える場合は総合栄養食と上手に組み合わせて、摂取カロリー全体の2割以下であげるようにしましょう。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

ルルさん
最近、手作りご飯をたまに作るようになりました。生のお肉はちょっと怖くて食べさせていませんでした。トッピング、なるほどですね。やってみようと思います!

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