【獣医師監修】犬がレーズンを食べても大丈夫?中毒症状が起きるまでの時間や致死量は?

「犬がぶどうを食べてはダメ」という話は、多くの人が知っています。では、レーズンはどうでしょう?何となく「食べてはいけない」と思っていても、具体的にどのくらいの量を食べたら危険なのか?食べるとどのような症状が起きるのか?といった事実はあまり知られていません。レーズンを食べると何が危険なのか解説していきます。

【獣医師監修】犬がレーズンを食べても大丈夫?中毒症状が起きるまでの時間や致死量は?
出典 : Dream79 /Shutterstock.com
先生にお聞きしました
徳本 一義 先生
ペット栄養学会理事。小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。
獣医師 MBA(経営学修士)

ヘリックス株式会社 代表取締役社長

【所属】
ペット栄養学会 理事
一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会 委員長
日本獣医生命科学大学 非常勤講師
帝京科学大学 非常勤講師
など

大学卒業後、小動物臨床に従事。

その後、ペットフードメーカーに入社し、小動物臨床栄養学に関する研究、情報発信を中心とした活動を行う。

現在は、獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動。ペットの栄養に関する団体の要職を務める。

自宅で9頭の猫と暮らす愛猫家。
続きを読む

犬にレーズンを食べさせるのは危険!(※急性腎不全での死亡例も)

犬にレーズンを食べさせるのは危険!(※急性腎不全での死亡例も)

dogboxstudio/ Shutterstock.com

犬にレーズンを与えてはいけません!

犬がレーズンを食べると、種類に関わらず、腎臓の機能にダメージが生じるといわれています。

これは、ぶどうを食べたときと同じ症状です。

最悪の場合、急性腎不全で死に至ったという報告例は、日本だけでなく、アメリカの動物中毒コントロールセンターでもあります。

【参照元】日本小動物獣医学会誌「ブドウ摂取後に急性腎不全を発症して死亡した犬の1例」

犬がレーズンを食べてから中毒症状が起きるまでの時間は?

犬がレーズンを食べてから中毒症状が起きるまでの時間は?

fongleon356/ Shutterstock.com

今のところ判明している情報では、食べた2~3時間後から72時間後以内に「下痢(げり)」や「嘔吐(おうと)」など、消化器に異常が現れます。

また、脱水のために水を異常に飲む、体が震える、食欲や元気がなくなるといった症状が出てきます。

犬の体型や体調によっては、食べて24時間後から72時間後には急性腎不全になってしまった例もあります。

犬がどのぐらいの量のレーズンを食べたら危険?致死量は?

犬がどのぐらいの量のレーズンを食べたら危険?致死量は?

Nalaphotos/ Shutterstock.com

現時点で危険だといわれているおおよそのレーズンの摂取量は、犬の体重1キロにつき11~30グラム。

レーズンの粒の数にすると、粒の大きさにもよりますが、体重1キロあたり20粒前後だそうです。

例を挙げると、体重が5キロの犬の場合は55~150グラムなので、レーズンおよそ100粒になります。

犬に与えるレーズンの量が多いと感じるかもしれませんが、盗み食いの場合などを想定すると、現実的にあり得る数です。

愛犬の健康を害する、あるいは最悪の場合、死の危険がある食べ物は、たとえ少量だとしても与えないようにしましょう。

犬に「レーズンパン」「レーズン入りシリアル」も与えてはだめ!

犬に「レーズンパン」「レーズン入りシリアル」も与えてはだめ!

Constantine Pankin/ Shutterstock.com

レーズンが含まれている「レーズンパン」や「シリアル類」などにも気を付ける必要があります。

普段から愛犬にパンを与えてしまう飼い主の方は、気を付けてください。

犬は甘いものを好む傾向にあります。

パンはおいしいもの」と愛犬が覚えていると、飼い主が与えなくても盗み食いをする可能性があります。

ちょっと目を離した隙に「うっかり食べられてしまった」ということもあります。

レーズンは犬の届かない所にしまっておく、テーブルなどの上に置きっぱなしにしないという注意事項を徹底しましょう。

愛犬をレーズン中毒にさせないために

愛犬をレーズン中毒にさせないために

Africa Studio/ Shutterstock.com

全ての犬にレーズンの中毒症状が出るということではなく、食べても全く問題がないという犬もいるようです。

ただ、レーズンを食べたことによる中毒性については、現状、まだまだわかっていないことが多い状況です。

「レーズンの中毒性が、特定の犬・体重・体質だけのものなのか?」

「レーズンの成分に含まれる何が中毒症状を引き起こすのか?」

「レーズンの品種によって中毒症状が変わるのか?」

「どういう作用で腎臓にダメージを与えるのか?」

など

獣医師の診察

Ivonne Wierink/ Shutterstock.com

レーズンの中毒について詳細がわかっておらず、中毒リスクがある以上、愛犬にレーズンを与えるのはやめましょう!

また、犬がレーズンを食べてしまった場合、「少しくらい、大丈夫だろう」と思わず、必ず動物病院で獣医師に診察してもらってください。

みんなのコメント

ティーカッププードルさん
レーズンを食べさせてはダメと知っていましたが、何粒から危険なのか疑問に思っていたので勉強になりました!気をつけないとですね!
のむヨーグルトさん
もともと自分がレーズンが好きではないからよかったものの、 意外なところに食べちゃいけないものがあるのですね。 レーズンパンは盲点だったので気を付けます!
ハロウィンさん
あげそうになってたけど先にこれみといてよかったあ!(*´꒳`*)
ぺきこさん
一応 念のためと思って調べたんだけど 調べて良かった〜((((;゚Д゚))))))) 愛犬を守ることが出来ました。 ありがとうございます‼︎‼︎‼︎

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「犬の飼い方・しつけ」の人気記事RANKING