<サルーキ>歴史やカラダ・性格などの特徴【JAHA家庭犬しつけインストラクター監修】
足が速いことで知られるサルーキは、遊牧民族と長く共同生活を送り、ガゼルを狩るための猟犬として活躍してきた犬種です。そのため、「ガゼル・ハウンド」「ペルシアン・グレーハウンド」と呼ばれることもあります。

家庭犬しつけインストラクター CPDT-KA
【保有資格】
◆公益社団法人日本動物病院協会(JAHA) 認定 家庭犬しつけインストラクター
◆米国ペットトレーナーズ協会 認定 CPDT-KA
◆日本ペット栄養学会 認定 ペット栄養管理士
◆動物看護師統一認定機構 認定 動物看護師
◆日本ペットカウンセラー協会 認定 パラカウンセラー
◆日本アニマルウェルネス協会 認定 ホリスティックケアカウンセラー
◇環境省主催「動物適正飼養講習会」講師
◇北海道動物愛護管理研修会 講師
◇ペットシッター養成講座 講師
◇動物介在活動、動物介在教育
◇動物病院スタッフ向けのセミナー 講師
犬との豊かな暮らしを求めて、20年前に北海道へ移住。
美瑛で犬猫たちと自然を満喫しながら同居中。
現在、道内に4つの病院を構える緑の森どうぶつ病院にて、道内初のJAHA認定家庭犬インストラクター等の資格を活かして勤務。
動物病院の待合診療統括マネージャーとして、「飼い主目線でどうぶつを観る」を心掛け、飼い主さんと病院の橋渡し役を担当。
自身も5頭の犬を見送り得た「経験」と、動物病院という現場で得た「臨床知識」から出した結論は、『そのコを想い、そのコのためにと飼い主が考えしてあげることが、そのコの望んでいること』。
また、しつけの分野においては、たんにその域に留まらず、動物の一生のなかでさまざまなタイミングで携われるような立場になれることを願って、従来の経験と勘だけに頼らない、最新の動物行動学と行動分析学をふまえた指導を心がけている。
<サルーキ>歴史

Angel Sallade/ Shutterstock.com
サルーキは、現存するすべての飼育犬種の中でもっとも古い歴史を持っていると言われています。2004年のアメリカのサイエンス誌では、DNA鑑定の結果、サルーキが狼にもっとも近い犬として発表されました。
じつに紀元前6000年以上前の遺跡から、サルーキと思われる犬の彫刻が発見され、紀元前2100年頃の古代エジプトのファラオの墓からは、サルーキのミイラも発掘されています。

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サルーキは、もともとエジプト王家で飼育されていた犬なので、王族と一緒に埋葬されたとしてもなんの不思議もありません。犬との共同生活を行わないことでも知られる中東諸国においても、アラーの神から遣わされた犬として特別扱いされていたサルーキは、共同生活を送ることを許されていました。

Mara Andersone/ Shutterstock.com
アラビアの遊牧民とともに旅を続けてきたサルーキは、おもにガゼルという砂漠のシカや、キツネ、 ウサギ などを捉える狩猟犬として活躍し、遊牧民にとても大事にされていました。サルーキには、同じ犬種内で交配された純血種と、地域ごとの土着犬と交雑することで独自の発展を遂げた種類もいます。数千年の時間をかけて、同じ犬種の中でも地域的特色のあるさまざまなタイプのサルーキが存在することになりました。

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イギリスのケネルクラブ(KC)には1923年に公認、アメリカンケネルクラブ(AKC)には1929年に登録されました。
<サルーキ>カラダや顔の特徴

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サルーキは、エジプト王朝で愛されていたことにも納得できる優美さを持っている犬種です。体高58〜71㎝、体重20〜25Kgで大型犬に属します。引き締まった筋肉質なカラダと細長い足、カラダとは対称的な小さい頭に細長い口と首が特徴で、モデルのように凛とした佇まいが美しい犬です。垂れた大きい耳と尻尾の毛が長いこともサルーキの大きな特徴です。

Elisabetta Bellomi/ Shutterstock.com
また、遊牧民族と生活していた時代が長かったことから、並外れた脚力と耐久力を持ち合わせています。走るスピードは時速70㎞ほどにまでなり、犬の中で一番の俊足と言われるグレーハウンドに次いで足の速い犬種です。そして、深い砂地やゴツゴツとした岩山など歩行が困難な場所でも、獲物を仕留められるバランス感覚に優れています。
<サルーキ>性格の特徴

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サルーキは、飼い主やその家族に対して献身的で愛情を持って接してくれますが、見知らぬ人に対しては距離を置く犬種です。
自分から感情を出すタイプではないので、子どもとも仲よくできますが、あまり反応がないので子ども側からするとあまり面白みのある犬とは思えないかもしれません。
飼いたい場合は、サルーキを飼っている人の話を聞いたりして、事前に念入りな情報収集することをおすすめします。
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