【獣医師監修】実は穏やかなブルマスティフの性格や寿命、飼い方「こわもての番犬?」

ブルマスティフは、そのこわもてな顔立ちから凶暴だと思われがちですが、実は忍耐力のある犬で、家庭犬としても飼育されている犬種です。とはいえ、家庭犬として飼うには、性格や特徴をしっかりと理解しなければなりません。ブルマスティフの正しい基礎知識を知り、楽しい“ブルマスティフ・ライフ”を送りましょう。

【獣医師監修】実は穏やかなブルマスティフの性格や寿命、飼い方「こわもての番犬?」
出典 : Sheryl Lynch/Shutterstock.com

ブルマスティフ【歴史】~戦時中は軍用犬として活躍!

ブルマスティフ【歴史】~戦時中は軍用犬として活躍!

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ブルマスティフは、イギリスが原産です。

ブルドッグ」と「イングリッシュ・マスティフ」の血を引いています。

その後、改良が重ねられ、1920年代になると、現在のスタンダードが公認されました。

ブルマスティフには、農場などへの侵入者を取り押さえる「ガード・ドッグ」の役割が与えられました。

侵入者に怪我をさせたり、殺してしまったりすることなく、捕らえることができるといわれています。

ブル・マスティフ 戦時中では軍用犬として活躍

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戦時中では軍用犬として活躍しました。

現在のブル・マスティフは、家庭犬やショードッグとして、世界中で大切に飼育されています。

日本でも、大型犬愛好家の間で根強い支持を得ており、ブルマスティフの日本での登録頭数は、132犬種中113位で6頭です。

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「2018年度 犬種別犬籍登録頭数

ブルマスティフ【特徴】~ブルドッグのような顔立ち

ブルマスティフ【特徴】~ブルドッグのような顔立ち

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ブルマスティフは、ブルドッグのような顔立ちが特徴。

眉間にしわを寄せ、口はへの字型で、少し顎(あご)を突き出したようなユーモラスな表情です。

体は、全体に力強い体付きで「マスティフ」に似ています。

前脚はまっすぐに伸びて後脚の太腿は筋肉質で力強く走るのに適しており、耳は垂れ耳で、尾は太く垂れています。

ブルマスティフの皮膚

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体の皮膚はややたるみがあり、引っ張ると伸びます。

眉間のしわは、皮膚のたるみが原因です。

たるみには、外敵から攻撃された際にけがを防ぐ役割があります。

ブルマスティフ【性格】~愛情深いが、頑固

ブルマスティフ【性格】~愛情深いが、頑固

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ブルマスティフの性格は落ち着いており、多少のことでは動じない忍耐強さも備えています。

愛情深さもありますが、頑固な面もあり、無理な服従には従わない傾向があります。

また、侵入者や不審人物には強い警戒心を示すので、要注意です。

凶暴性はありませんが、飼い主を守ろうとする防衛本能に満ちています。

・穏やか
・落ち着いている
・忍耐強い
・忠実
・防衛本能が強い
・強い警戒心

ブルマスティフ【被毛】~マズル(口吻)はブラック

ブルマスティフ【被毛】~マズル(口吻)はブラック

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ブルマスティフの犬種定義としては、被毛はダブルコートの短毛で、毛色はフォーン、ブリンドル、フォーンなどの単色。

マズル(口吻)はブラックでなければいけません。

幅広の胸に白斑(はくはん)が入るのはOKですが、他の部位に白斑が入るのは好ましくないとされています。

※マズルとは、口のまわりから鼻先にかけての部分で、「口吻(こうふん)」とも呼ばれています

ブルマスティフ【基本情報】~「体重」「大きさ」「原産国」など

ブルマスティフの「体重」「大きさ」「原産国」など

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項目ブルマスティフの特徴
サイズ大型犬
体高64~69cm
体重41~59kg
原産国イギリス
用途番犬・家庭犬

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「ブルマスティフ - BULLMASTIFF

ブルマスティフ【平均寿命】【かかりやすい病気】

ブルマスティフ【平均寿命】【かかりやすい病気】

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ブルマスティフの平均寿命は、10~12年程度と考えられています。

かかりやすい病気は、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)。

成長期に多く発症するので、1歳から2歳の間にレントゲン検査などを受けておくと安心です。

また、遺伝的要因だけではなく、環境要因もあり、発症予防のためには、太らせないようにすることも大切です。

良質な食事と適切な運動で、股関節を支える筋肉を強化することも重要です。

胃捻転にかかりやすいブルマスティフ

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大型犬に多い胃捻転(いねんてん)も、かかりやすい病気の一つ。

・「勢いよくたくさんの食事を食べる」
・「大量の水を飲む」
・「食後すぐに運動をする」

などが原因になり得ます。

胃が拡張したりねじれたりすることによって、低血圧性ショックや敗血症性ショックを起こすため、ただちに胃を減圧される処置が必要になります。

ブルマスティフの目の病気

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マスティフ系の犬種に多い眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)や外反症という目の病気にも、注意が必要。

瞼が正常な位置にないことで、角膜が傷ついたり、結膜炎を起こしたりします。

ブルマスティフ【飼い方】~警戒させず、信頼を築く

ブルマスティフ【飼い方】~警戒させず、信頼を築く

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ブルマスティフは決して飼育しやすい犬種ではありません。

もともと護衛犬として働いていた歴史からも、家族を守ることを第一に考えるため、外部への警戒心はとても強いです。

最も大切なのは、飼い主家族とのコミュニケーションをしっかり取り、信頼を築くこと。

そのうえで、外部の様々な刺激にも徐々に慣らしていくことが必要でしょう。

ブルマスティフのしつけ

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愛犬との暮らしをより上質なものにするために、正しいしつけを飼い主側が学んでおく必要があります。

大型犬を初めて飼うのであればしつけのプロに手ほどきを受けるのが、良いでしょう。

ブルマスティフは運動量が必要な犬種なので、散歩は、状態に合わせて1日30分~1時間程度を2回行います。

大きな体でそれなりの力があるため、歩行訓練は必ず身に付けてください。

被毛の手入れは楽だけど、夏場は暑さに要注意!

被毛の手入れは楽だけど、夏場は暑さに要注意!

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比較的暑さや寒さには強いブルマスティフですが、夏場は暑い時間帯を避け、少しでも体へのストレスを避けた方がいいでしょう。

被毛の手入れはかなり、楽な方です。

週に1回ほどピンブラシでマッサージするように、ブラッシングします。

ブルマスティフ【まとめ】~存在感のある犬種

ブルマスティフ【まとめ】~存在感のある犬種

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ブルマスティフの物静かで凛(りん)とたたずむ姿は、存在感そのもの。

家庭犬として飼っているだけで、ある意味ガードマンを1人雇っているのと同じようなものです。

強くて優しいブルマスティフとの暮らしは想像以上に楽しいので、ちょっとひょうきんな顔で甘えてくるブルマスティフをしっかりと受け止めてあげられるような飼い主になってくださいね。

みんなのコメント

ブルーのマスティフさん
顔の表情から怖い犬なのかなと思っていました。 でも、ガードマンを雇っているのと同じと言われたら、たしかに安心しますね。 日本でも見られるとのことなので、気をつけて見てみたいと思います。

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