【プロドッグトレーナー監修】アメリカン・スタッフォードシャー・テリアを飼うのは危険?性格や飼い方は?
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはその風貌と体つきから大型犬を連想しがちですが、実は、マッチョタイプの犬にしては意外に小ぶりな中型犬。ブルタイプのテリア系犬種であり、もともとは闘犬種の血筋ながらショードッグや家庭犬に向くよう性格改良がなされてきました。そんな通称アムスタッフとは、どんな犬なのでしょう?
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麻布大学介在動物学研究室(旧動物人間関係学研究室)で、人と犬の関係学を研究。
この分野では日本で初めての博士号を取得。
目次
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【初心者が飼っても大丈夫?飼うのは危険?】【断耳・断尾は必要?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【原産国・歴史・寿命は?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【大きさ・毛色・子犬(赤ちゃん)の販売価格は?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【特徴・性格(気質)・魅力は?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【気をつける病気は?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【病気になった場合、ペット保険は適用される?】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【飼い方(しつけ)・散歩の仕方・注意点!】
- アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【まとめ】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【初心者が飼っても大丈夫?飼うのは危険?】【断耳・断尾は必要?】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【初心者が飼っても大丈夫?飼うのは危険?】【断耳・断尾は必要?】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6093.jpg)
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アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【初心者が飼っても大丈夫?飼うのは危険?】
犬の飼育が初めての人には、アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(American Staffordshire Terrier)は向かないでしょう。
ややもすると成人男性でも引っ張られるくらいのパワーはあり、顎(あご)の力も強く、家庭犬として暮らせる犬が多くなっているとは言っても、歴史的には「闘犬種の血筋」であることは事実です。
それらを考えると、犬の飼育経験があり、この犬種の特性をよく理解した上で、真摯(しんし)に社会化やしつけに取り組むことができる人には向くでしょう。
また、力のある犬を扱えるだけの体力があるか、費用、飼育スペース、環境など熟考する必要はあります。
![費用、飼育スペース、環境など熟考する必要はあります。](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6096.jpg)
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一つ、注意点として、茨城県や札幌市など条例の中で「人に危害を加えるおそれのある犬」として「特定犬」を指定し、脱走や事故が起こらないような囲われた場所で飼育するよう定めている自治体があり、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアはそれに含まれているので、お住まいの地域の条例についても確認してみてください。
(※海外にも類似の法律・条例は多く存在しますが、特定の犬種ではなく、個体に視点を置くべきとの反対意見もあります)
例:【札幌市が定める「特定犬」】
✓ 秋田犬
✓ 土佐犬
✓ アメリカン・スタッフォードシャー・テリア
(アメリカン・ピット・ブル・テリアを含む)
✓ グレート・デーン
✓ ジャーマン・シェパード・ドッグ
✓ スタッフォードシャー・ブル・テリア
✓ スパニッシュ・マスティフ
✓ セント・バーナード
✓ ドーベルマン
✓ ドゴ・アルヘンティーノ
✓ ナポリタン・マスティフ
✓ ブラジリアン・ガード・ドッグ
✓ ブル・テリア
✓ ブルマスティフ
✓ ボクサー
✓ マスティフまたはロットワイラーに属する犬
【参照元】
・札幌市「札幌市動物の愛護及び管理に関する条例」
・茨城県「特定犬について」
・茨城県「茨城県動物の愛護及び管理に関する条例」
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【断耳・断尾は必要?】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【断耳・断尾は必要?】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6081.jpg)
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アメリカン・スタッフォードシャー・テリアでは尾は断尾されませんが、耳は断耳されている犬と、されていない犬とがおり、本国のアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)では、断耳しない耳のほうが好ましいとしています。
自然のままの耳の場合は、ブルドッグのような折りたたむか後方に倒し気味の垂れ耳(ローズ・イア)、または半直立耳が基本になります。
参考までに。
断耳・断尾に関しては、動物福祉の観点から否定的な気運が高まり、「ペット動物の保護に関する欧州条約(European Convention for the Protection of Pet Animals)」に代表されるように、ヨーロッパ、オーストラリア、カナダなどでは禁止または制限を設けている国や州、地域がありますが、日本では法律上、禁止には至っていません。
【参照元】
・COUNCIL OF EUPOPE「European Convention for the Protection of Pet Animals」
・Veterinary Information Network「Animal Welfare」
・ANIMAL WELFARE VICTORIA「Prohibited procedures on dogs」
・Veterinary Practice News「Ear Cropping Ban Spreads to Western Canada」
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【原産国・歴史・寿命は?】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【原産国・歴史・寿命は?】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6082.jpg)
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アムスタッフ【原産国】
原産国:アメリカ
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、もともとはイギリスの犬であったのが、アメリカでさらに改良された犬種です。
アムスタッフ【歴史】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアには、ファミリーと言っていい犬たちが存在します。
イギリスでは1835年に動物虐待法(Cruelty to Animals Act 1835)により闘犬は禁止となりましたが、法としては不十分だったようで、密かに闘犬は続けられていました。
そうした中で、より強く、スピーディな犬を求め、ブルドッグとテリアを交配することで改良された闘犬種がいます。
「ブル・テリア」や「スタッフォードシャー・ブル・テリア(通称スタッフィ/Staffie)」の先祖たちもそうでした。
当初、その先祖たちはともに「ブル・アンド・テリア」と呼ばれていましたが、途中から分離し、古いタイプが「スタッフィ」、新しいタイプが「ブル・テリア」と解釈されています。
このうち1800年代中頃にアメリカに渡ったスタッフィが、より大きく強靭(きょうじん)な犬へと改良されたのが「アメリカン・ピット・ブル・テリア」です。
ご存知のようにこの犬種は咬傷事故が度々起きたため、イギリスでは1991年に「危険な犬法(Dangerous Dogs Act 1991)」により、同犬種の飼育や売買などを禁止としました。
![アメリカン・ピット・ブル・テリアから、さらに分離した](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6079.jpg)
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そして、このアメリカン・ピット・ブル・テリアから、さらに分離したのが当記事で扱う「アメリカン・スタッフォードシャー・テリア(通称アムスタッフ/AmStaff)」なのです。
両者はほぼ同じ犬とも言えますが、大きく違う点は、1936年にアメリカン・ケネル・クラブ(AKC)の公認を受けた後、犬種名を変えた上で、登録犬は闘犬として扱わないようにし、ショードッグや家庭犬に向くよう性格改良がなされたこと。
そのため、ピットとアムスタッフでは、兄弟の関係ながら性格的な開きが見られます。
当初の名は「スタッフォードシャー・テリア」。
1972年に本場イギリスの「スタッフォードシャー・テリア」と区別するために現在の名に改名されました。
親戚にはピットにイングリッシュ・ブルドッグやアメリカン・ブルドッグ、オールド・イングリッシュ・ブルドッグなどの血を配し、家庭犬向きに性格改良をしたアメリカン・ブリー(アメリカン・ケネル・クラブAKC未公認/ユナイテッド・ケネル・クラブUKC公認)と呼ばれる犬もいます。
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリアを取り巻く相関図 ©︎2021 hotto編集部](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/17723.png)
©︎2021 hotto編集部
【参照元】
・Legislation. Gov. UK「Dangerous Dogs Act 1991」
・UNITED KENNEL CLUB「American Bully」
・Bruce Fogle, D, V, M.「The ENCYCLOPEDIA of the DOG」(DK PUBLISHING, INC.)
・デズモンド・モリス「デズモンド・モリスの犬種事典」(株式会社 誠文堂新光社、2007)他
アムスタッフ【寿命】
平均寿命:12~16年
※個体の健康度や国・地域、気候、環境などによって寿命には差が生じます
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【大きさ・毛色・子犬(赤ちゃん)の販売価格は?】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【大きさ・毛色・子犬(赤ちゃん)の販売価格は?】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6094.jpg)
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アムスタッフ【大きさ(体重・体高・体格)】
大きさ【オス】
・体重:25kg~32kg
・体高:46cm~48cm
大きさ【メス】
・体重:18kg~25kg
・体高:43cm~46cm
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアでは、体高に見合った体重であることが求められています。
【参照元】American Kennel Club「American Staffordshire Terrier」
アムスタッフ【毛色の種類】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアの毛色は様々あり、
ソリッド・カラー
単一色
パーティ・カラー
白地にはっきりした輪郭の斑模様があるもの
パッチ
パーティ・カラーよりは小さい不規則な斑模様があるもの
など許容されています。
ただし、白一色や、体の80%以上が白であるもの、ブラック&タン、レバーなどは推奨されていません。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【子犬(赤ちゃん)の販売価格】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【子犬(赤ちゃん)の販売価格】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6083.jpg)
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アムスタッフ【子犬の販売価格】:20〜50万円
※価格はあくまでも目安であり、販売者や犬の状況によって変動します。
日本では”レアな犬種”であり、ジャパン・ケネル・クラブ(JKC)の犬種別犬籍登録頭数を見ても、2019年は4頭、2020年はゼロになっています。
ブリーダーも希少であり、海外から輸入することを考えると、少なくとも50万円前後はかかるでしょう。
【参照元】一般社団法人 ジャパン・ケネル・クラブ「犬種別犬籍登録頭数」
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【特徴・性格(気質)・魅力は?】
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アムスタッフ【特徴】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、筋肉質で頑健ながら、動きには重たさを感じさせず、俊敏さも併せもっていることをうかがわせます。
ブルタイプであっても口吻(こうふん)はそれなりの長さがあり、頭部は幅があって頬(ほほ)が張っている分、目はやや離れてついています。
胸も幅広く、それを支える太い前脚にも幅があり、力強さを感じさせるのはブルタイプたるゆえん。
被毛は短くフラットで硬く、手入れ次第で光沢を放ちます。
アムスタッフ【性格(気質)】
家族には従順で愛嬌もあり、遊び好き。
その一方で警戒心もあり、頑固で粘り強く、事あらば迷わず行動に出るだけの大胆さがあります。
過去とは言え、「闘犬の血筋」をもつだけに、何かがあった時には攻撃性のスイッチが入ることもないとは言えないという点は頭の片隅に入れておく必要があるでしょう。
アムスタッフ【魅力】
パワーはともかく、サイズ的には中型犬であること。
そして、性格改良がなされ、家庭犬として暮らせる犬も多いという点において、ブル系のマッチョ犬好きの人にはたまらない魅力と言えるのではないでしょうか。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【気をつける病気は?】
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気をつける病気①【前十字靭帯断裂(ぜんじゅうじじんたいだんれつ)】
前十字靭帯断裂とは、膝関節を構成する靭帯の一つである前十字靭帯が切れてしまうことで痛みや跛行(はこう)、運動を嫌がる、関節の腫れ、脚の強直(きょうちょく)などの症状が見られる病気。
犬の大きさや状況などにより、内科的治療または外科的治療が必要になります。
気をつける病気②【遺伝性の白内障】
眼の水晶体が白濁(はくだく)し、進行すれば最終的に失明に至る白内障には、先天性のものと後天性のものとがありますが、この病気は遺伝にも関係しており、アムスタッフでは遺伝性の白内障が懸念されます。
若い頃から定期健康診断で眼のチェックもしてもらうといいでしょう。
気をつける病気③【皮膚トラブル】
この犬種は皮膚が弱い傾向にあるので、お手入れの際には皮膚のチェックも怠りませんように。
日光性皮膚炎(日光過敏症)も起きやすく、鼻筋や耳、四肢、尻尾の先端など毛が薄い部分に皮膚の赤みや痒(かゆ)み、ただれ、ふけ、脱毛などが見られ、悪化すると扁平上皮癌に移行することもあるため、早めに動物病院へ相談することをおすすめします。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【病気になった場合、ペット保険は適用される?】
愛犬が病気や怪我をした時に、その治療費を補償してくれるのがペット保険ですが、どんな病気や怪我でも補償されるというわけではありません。
基本的に、
ペット保険の適用外①【予防にあたるもの】
例)狂犬病や各種感染症の予防ワクチン、フィラリア予防、マイクロチップ装着費用、健康診断費用
ペット保険の適用外②【病気にはあたらないと判断されるもの】
例)歯石除去、乳歯遺残、去勢・避妊手術、交配・出産関連、トリミング関連
ペット保険の適用外③【先天性の異常、遺伝性疾患、すでに罹(かか)っている病気】
例)膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、進行性網膜萎縮症
ペット保険の適用外④【代替医療】
例)アロマセラピー、ホメオパシー、理学療法
などはペット保険の補償対象外となるのが一般的です。
また、本来は病気のくくりであっても、「鼠径(そけい)ヘルニア」「臍(さい)ヘルニア」「眼瞼(がんけん)内反・外反」「停留睾丸(ていりゅうこうがん)」なども補償対象外になることが多いです。
ただし、同じ病気であっても、A社では補償対象外であるのに対し、B社では”補償対象”となることもあり、ペット保険会社によって違いがあります。
加えて、加入できる年齢の制限や補償条件など各社各様なので、ペット保険の加入を考える時には、愛犬の健康リスクや年齢などを踏まえ、各ペット保険会社をよく比較検討して選ぶことをおすすめします。
さらには、犬のサイズが大きくなるほど、また年齢が高くなるほど、掛け金が高くなるのが一般的であり、継続加入しているうちに予想外の高額な掛け金になってしまうこともあるという点。
もう一つには、無条件で継続加入できるとは限らず、犬の健康状態によっては条件が付けられたり、継続できなかったりする場合もあるという点にも注意してペット保険をお選びください。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【飼い方(しつけ)・散歩の仕方・注意点!】
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アムスタッフ【飼い方(しつけ)】
アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、パワーがあり、顎(あご)の力も強いこの犬種には、早い時期からの「社会化」と「しつけ」が必要です。
子犬の成長において、特に生後3~12週齢にあたる「社会化期」の経験は性格形成や行動にも大きく影響し、これが不足であるとストレス耐性が低く、不安傾向も高まる傾向にあると言われています。
ストレスや恐怖が強ければ自分の身を守るために相手を咬むこともあるので、そういった意味でも「体を触る」「健康管理に慣らす」「多くの人との交流を持つ」「様々な環境に慣らす」など、子犬の頃からの十分な社会化に配慮することが、恐怖や不安から生じる咬傷事故(こうしょうじこ)の予防にもつながるでしょう。
また、アメリカン・スタッフォードシャー・テリアは、闘犬の特性も持ち合わせていることから、噛(か)んで遊ぶことが大好きなため、十分に遊ぶ時間を設け、遊びの中で甘噛みを予防できるように教えてあげることも大切です。
加えて、興奮状態によってコントロールができなくなることを防ぐためにも、「オスワリ」、「フセ」、「マテ」、「呼び戻し」など基本的なコマンドも教えて、飼い主さんがコントロールできるようにしておきましょう。
アムスタッフ【散歩の仕方】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【散歩の仕方】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6085.jpg)
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運動不足はストレスとなり、それが行動の問題を引き起こすこともあるので、心身の健康のためにも十分な散歩・運動が必要です。
散歩の時間と頻度【目安】
・少なくとも1日2回、「各1時間」程度
エネルギッシュなこの犬種には全身を使った運動ができるような機会を週に2~3回程度は設けてあげたいものです。
ただし、成長期の過度な運動は関節を傷めることがあるのでご注意を。
また、パワーがある分、引っ張り癖(くせ)をつけると事故につながる恐れがあります。
リードを引っ張らずに歩けるようしつけることも必要でしょう。
なお、首輪は幅があって作りのしっかりした物を。
場合によっては首輪を2本、または首輪とハーネスなどダブルで使用するのもいいと思います。
一点、チョークチェーンは付ける向きがあり、これを間違うと犬が苦しい思いをすることになるのに加え、不適切な使用で犬が脳障害を起こした例も報告されているので使用は控えたほうが良いでしょう。
【参照元】Kristina Grohmann, Mark J. Dickomeit, Martin J. Schmidt, Martin Kramer「Severe brain damage after punitive training technique with a choke chain collar in a German shepherd dog」(Journal of Veterinary Behavior, Volume 8, Issue 3, May–June 2013, P180-184)
アムスタッフ【注意点!】
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アムスタッフは愛情深く、人と一緒にいるのが好きと言われる一方で、家族が一緒にいる限り他人に対しても落ち着いて接することができるものの、一緒でない時には他者を不審と思えば厳しい態度に出ることもあると言う愛好家もいます。
アムスタッフに限らず、どんなに人に慣れた犬であっても、その時々の状況は何が起こるかわからないので(例:子供が犬の食器に手を出すなど)、少なくとも犬と子供、犬同士(特に相手がよその小型犬の時)だけにはしない、他人が勝手に愛犬に近づけないようにしておくなどの配慮は必要でしょう。
それが不慮の咬傷事故(こうしょうじこ)を予防することにもつながります。
アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【まとめ】
![アメリカン・スタッフォードシャー・テリア【まとめ】](https://d30w72hvro9aqk.cloudfront.net/images/6086.jpg)
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アムスタッフは誤解されやすい犬と言えるかもしれません。
闘犬ファミリーにあって、その血を引きながら、性格改良が試みられて80年ほどの年月が経つうちに家庭犬としての座を得るまでになりましたが、その生い立ちと血筋は今でも付いてまわります。
ブルドッグの勇猛さとテリアの素早さ、ガッツ。
その両方の気質をもつことを踏まえて、それをうまくコントロールできるなら、楽しく、頼りがいのある相棒になれることでしょう。
*注意:犬は生き物であり、性格やサイズ、運動量、寿命など個体差があります。
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