「最強のガードマン」として生まれてきたドーベルマンの特徴まとめ

筋肉質で美しい体つきや、精悍(せいたん)で気高い印象から「犬のサラブレッド」と呼ばれることもある、ドーベルマン。体の大きさだけでなく番犬気質があることからも、小さな頃からしっかりとしたトレーニングが必要な犬種です。

ドーベルマンの外見の特徴~がっしり筋肉質で凛々(りり)しさを感じさせる姿

ドーベルマンは小さな顔に細めの首ですっきりとした印象を与えながらも、胸は広く深く、全体的に筋肉質な部分が特徴です。大柄ながら引き締まって均整の取れた美しいスタイルで、欧米では非常に高い人気を誇っています。

猫型の小さな足先は立っている状態では完璧なアーチ形で力強く土を踏むことができます。また、硬く短い毛が密集しており、手触りはベルベットのようにすべすべとなめらか。しっかりと手入れをすると、きれいな艶が出ます。

カラーはブラック、チョコレート、ブルー、フォーンなどがあり、ブラックでも足先や口元、眉部分は茶が入っているものが多く見られます。

平均的な体重は30~40キロ程度、体高は61~70センチ程度とされています。

多くの人はドーベルマンといえばキリッと尖った耳が特徴だと思っているのではないでしょうか? 耳は本来垂れていますが、生後2~3か月頃に美容耳形成手術を行い、立たせています。これを断耳といいますが、本来は軍用犬としての実用性から行われていたものの、現在では実用性よりも「スタンダード」に合わせるためにカットしている場合がほとんどです。

最近ではこの「必要性のない断耳」に対して疑問の声が多く上がり始め、断耳をしていないドーベルマンも見られるようになってきました。ヨーロッパでは禁止している国もあります。

尻尾に関しても耳同様、生後まもなく短くする断尾が行われています。断尾は本当に生まれてすぐ行われているため、飼う段階ではすでに手術が済んでいる場合がほとんどでしょう。生まれたままの姿で飼いたい場合は、専門のブリーダーで購入前に希望を伝えておく必要があります。

ドーベルマンの歴史

ドーベルマンの原産は、ドイツのチューリンゲン地方。その歴史の始まりは、1834年にガードマンや税金徴収であらゆる場所をまわる仕事をしていたルイス・ドーベルマンという人物がロットワイラーやジャーマンピンシャー、ワイマラナー、マンチェスターテリアなどを交配してつくり出したことだといわれています。

第一次世界大戦中には軍用犬として働き、その後もその優れた能力を活かして警備犬や護衛犬、警察犬として活躍してきました。警察犬として正式に認められたのは、20世紀初め頃とされています。

1976年には突然変異によってアメリカで白色のホワイトドーベルマンが生まれました。しかし、ホワイトドーベルマンには遺伝性疾患が多く存在する可能性から、誕生確率をできる限り減らそうとしています(アメリカンケネルクラブ〈AKC〉では、白色遺伝子を持つ個体については登録番号から識別できるように対策が取られています)。

ドーベルマンの性格:勇猛果敢で忠実、警戒心の強いガードマン

ドーベルマンの性格は、多くの人の印象通りかもしれません。

軍用犬、番犬としても働けるほど警戒心や縄張り意識が強く、見知らぬ人間に対する攻撃性の高い犬種です。もちろん、全てのドーベルマンが気が強く高い攻撃性を持っているわけではありませんが、本能のスイッチが入ったときはやはり攻撃性を見せる可能性があることは覚えておかなければなりません。

活動性や訓練性が高いのでトレーニングなどもやる気を持って、どんどん吸収していくタイプです。訓練性が高いことから、その攻撃性を抑えることもそれほど難しくはないとされていますが、犬を飼うのが初めてという人などには、やはり扱いきれない部分があるかもしれません。

警戒心を解いたときには、意外にもシャイで遊び好きな一面を見せることも。遊びに誘うと、とてもうれしそうにはしゃぐ姿の愛くるしさは他の愛玩犬と何ら変わりがなく、ドーベルマン愛好家の中にはその見た目と意外にも甘えん坊な内面のギャップが魅力だと感じる人も少なくありません。

ドーベルマンの寿命はどれくらい?

ドーベルマンの寿命は10~12年程度と考えられています。大型犬のため寿命はそれほど長くないとされていますが、心疾患を抱えているドーベルマンも少なくないので、7歳を超えてからは定期的に健康診断を受けましょう。

ドーベルマンの気を付けるべき病気

ドーベルマンは心臓に関わる病気を起こしやすい犬種だといわれています。特に肥大性心筋症などを起こしやすいので、シニア期に入ったら心エコー検査などを受けておきましょう。

また、胸が深いことから胃捻転(ねんてん)や胃拡張を引き起こしやすいともいわれています。食事のとき、空気を大量に含んでしまったり、水をがぶがぶと飲んでしまったりすることから胃がねじれて膨らみ、最悪の場合、死亡してしまうことも。完璧な予防方法はわかっていませんが、床から少し高いところにフードボールを置くようにしたり、一度にたくさん食べ物や水を与えないように気を付けましょう。

さらに、食後は最低でも30分はゆっくりと休ませて、走り回ったり激しい遊びをしないよう、意識してください。

他には皮膚疾患も比較的多い犬種で、甲状腺機能低下症から引き起こされる皮膚トラブルも多く見られます。膿皮症や毛包症、湿疹なども多いのでブラッシングなどをするとき、時々チェックをしてあげましょう。

ドーベルマンの飼い方や向いている家庭

ドーベルマンを飼う場合には、十分なスペースとトレーニング、散歩にしっかりと時間をさけることが必須です。家の中で走り回るほどのスペースは必要はありませんが、小さなワンルームマンションのようにドーベルマンのサイズに見合わない場所では、ストレスが溜まってしまうことも。散歩についても、ただ漫然と歩くだけでなく知力を引き出すような遊びを取り入れたり、ロングリードをつけて走らせたりと、十分な運動量が必要です。

また攻撃性の高い犬種なので、小さなころから継続的なトレーニング、しつけをしなくてはなりません。見知らぬ者に対して非常に警戒心を抱くタイプなので、子犬のうちにさまざまな環境に慣れさせる社会化トレーニングも有効です。その下地を作っておいた上で、飼い主とのコミュニケーションが必要な服従訓練を行うとよいでしょう。

ドーベルマンの飼い方については、特に初めてこの犬種を飼う場合を含めてできるだけドッグトレーナーや訓練士などの専門家の意見を取り入れるといいと思います。ただし、ドーベルマンだからと言って、特別「厳しいしつけ」が必要なわけではありません。飼い主の指示に忠実に従う気質で、訓練性が高いのでコツをつかめば、しつけしやすい犬ともいえるのです。

同じ犬種でも、その性格や気質はさまざま。攻撃性が高い、警戒心が強い、比較的温和、などその個性に合わせたしつけをしていくことが重要で、そうすることで素晴らしいパートナーシップが結べるはずです。

ドーベルマンの魅力や特徴まとめ

ドーベルマンは見た目の勇ましさ同様、他人や周囲の状況に対して警戒を怠らないガードマン気質の犬種です。

扱いや接し方を間違えればほえ、かみつきなどのトラブルになりかねず、気軽に飼える犬種ではありませんが、しっかりと関わる時間を取って共にトレーニングを重ねることで、最強のパートナーになれることでしょう。

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