もはや、番犬にはならない!?実は“甘えん坊犬”のブルドッグの飼い方

ブルドッグは誰もが知っている強面の代表犬であるため、怖そうなイメージを持っている人がほとんどですが、実はその怖さ、見かけ倒し、なんです。温和で優しい性格の持ち主で、日本だけではなく世界でもとても人気がある、ブルドッグ。今回は、そんなブルドッグの歴史や気を付けたい病気などを、ご紹介します。

ブルドッグの特徴~「ブサイク」なんて、言わないで

見た目が強面で「ぶさいく」といわれる、ブルドッグ。しかし、よく見てください。愛嬌のある、かわいい顔立ちをしていると思いませんか? そんなかわいさが広まったからか? 現在、ブルドッグは家庭犬としてごく普通に飼育されている犬種です。

ブルドッグの体は重心が低く、“がっちり”。体と比べると大きな頭に踏ん張ったような立ち姿が特徴で、幅の広い肩からつながる太くて短い脚が何ともユーモラスな印象を与えます。耳は顔の高い位置にあり、顔と比較すると小さめのローズ耳で、前に突き出た下顎と「アンダーショット」という下の切歯が上の切歯より前に出ている噛み合わせが、特徴です(“しゃくれ”ているようにも見えます)。しかめっ面の顔立ち、ぺちゃんとつぶれた鼻、大きなへの字を書いたような口、たるんだ頬。こんな特徴的な顔をした犬種は、ブルドッグだけでしょう。

被毛は、皮膚に密着するように生える短毛です。毛色は、差し毛が混じったブリンドル、赤みがかったレッドとレッド&ホワイト、金色がかったフォーン、白地に黒のまだらが入るパイボールドと、多くの毛色があるのが特筆すべき点ですが、ブラウン、ブラック、ブラックと黄褐色のタンの色味は好ましくないとされています。

イギリスの国犬! ブルドッグが誕生するまでの歴史

ブルドッグは、イギリスが原産。イギリスの国犬の名誉を得ていることから、「イングリッシュ・ブルドッグ」の別名を持っています。

名前の由来は、大きな雄牛を意味する「ブル」から。祖先犬はマスティフ系の犬種といわれており、雄牛と闘わせるために作られた、やや脚が長めの「オールド・イングリッシュ・ブルドッグ」が原種と考えられています。
※イギリスでは、13世紀から19世紀まで犬の闘技が盛んに行われており、原種犬のオールド・イングリッシュ・ブルドッグが活躍していました。

1835年、動物愛護の観点から犬の闘技は中止されます。その結果、オールド・イングリッシュ・ブルドッグは活躍する場をなくしますが愛好家らの手により、「絶滅させず、時代に合うような犬種に改良して、残していこう」という動きが起きました。やがて、改良に次ぐ改良を重ね、闘犬の見た目こそ残ったものの、闘争心や攻撃性の性格は消された現在のように家庭犬として愛されるブルドッグが誕生したのです。近年は、体重による足腰への負担や、出産時の帝王切開(胎児の頭部が大きいことによる)などの負担を少なくするために、ややスマートな体型に改良しようという傾向があります。

日本におけるブルドッグの愛好家の数は多く、2014年度ジャパンケネルクラブのブルドッグの登録頭数は138犬種中28位で、1116頭になっています。

ブルドッグの性格~愛情深い甘えん坊

ブルドッグの性格は物静かかつ温厚で飼い主への忠誠心も深く、いつも一緒に家族といたがる甘えん坊犬です。見知らぬ犬や人に攻撃を加えたりや無駄ぼえすることは、ほぼありません。子どもにも優しく接してくれる、優しい性格です。ただし、納得がいかないときはかたくなにいうことを聞かない、頑固な一面もあります。

ブルドッグの基本情報と性格のまとめ

基本情報

サイズ:中型犬
体高:オス・メスともに31~36センチ
体重:オス=25キロ/メス=23キロ
原産国:イギリス
用途:家庭犬

性格

・物静か
・温厚
・忠誠心が深い
・甘えん坊
・頑固

ブルドッグの平均寿命と気を付けたい病気

ブルドッグの平均寿命は、8~10年程度と考えられています。比較的寿命が短い犬種ですが、14歳になっても現役で頑張っているご長寿のブルドッグもいるのだとか。長生きのコツは暑さへの配慮、それに加えておやつを控え、飼い主とのコミュニケーションを取ることが大事なのだそうです。

ブルドッグは寒さには比較的強いのですが、想像以上に暑さに弱い犬種なので、熱中症には要注意です。さらに湿度にも弱いため、気温や湿度が上がる5月頃からはエアコンを使うなど、室温と湿度の調整を小まめに行ってください。エアコンの管理は絶対条件です。人間が暑くなくてもブルドッグがいつも以上に“ぜいぜい”していたら、温度を低くして様子を見ましょう。

散歩は暑くなる前、早朝が理想です。夕方でもアスファルトは熱を蓄えているので(地面を手のひらで触って熱ければ、NG)、できるだけ夕方を避けるか、散歩コースには雑草や芝などが生えている温度の低い場所を選んでください。ちなみに運動嫌いなので、上手に散歩に連れ出してください。1日10分程度を2回、行いましょう。激しい運動をする必要はなく、ゆっくりと引き運動を楽しめば問題ありません。季節や体調によっては散歩の時間や回数を調節し、ブルドッグの体に負担を掛け過ぎないようにしましょう。

皮膚病にも、注意が必要です。散歩が終わったら、しわの間や指の間などを丁寧に拭いてください。一部の被毛が抜けていたり大量のふけが出たり指の間の水ぶくれなどを発見したら、動物病院で診てもらうことをおすすめします。

中型犬以下の犬種がかかりやすい、肛門嚢炎(こうもんのうえん)に注意

ブルドッグを含む中型犬以下の犬種は、肛門腺に溜まる分泌液を人間の手で絞って出さないと肛門嚢炎(こうもんのうえん)にかかりやすくなります。定期的に肛門嚢を絞ってあげましょう。お尻を地面にこすっていたら、分泌液が溜まっているサインです。

肛門嚢の絞り方
肛門の4時と8時の位置を、やや強めに指で絞り上げるように押し上げると、臭い汁が飛び出します。シャンプー時か、(手袋などを着用して)汚れてもいいときに行いましょう。

ブルドッグの飼い方~しつけはゆったりとして気持ちで

家庭犬の性格を備えているので、特徴さえ理解しておけば、ブルドッグは初めて犬を飼う人でも飼いやすい犬種です。我慢強い性格で少々しつこくかまわれても堂々とやり過ごせる器の大きさがあるため、子どもがいる家庭でも十分楽しく暮らせます。無駄ぼえもないので、マンションでも一戸建てでも、問題なく飼育できるでしょう。

しつけですが、おっとりとした性格なことも相まって、少々、状況判断には時間がかかります。飼い主が焦らず、ゆったりとした気持ちで時間をかけて教えていく方が、ストレスを与えずにしつけられるかもしれません。

被毛の手入れは、楽な方です。マッサージも兼ね、獣毛ブラシでブラッシングします。夏場は普段よりもシャンプーの回数を増やしてください(月に2~3回程度行ってパウダーをはたき、あせもやにおいの発生を防ぎます)。ブルドッグはよだれが多い犬種でもあるので、顔周りを丁寧に拭いて床なども清潔にすると、より良いでしょう。

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