【獣医師監修】犬の口の周りが赤い。この症状から考えられる原因や病気は?
愛犬の口の周りが赤くなり、痒がったり痛そうにしていることはありませんか。被毛が多い犬種では、唾液で毛が赤くなることがありますが、口の周りの皮膚の赤みは病気の可能性があります。ここでは、犬の口の周りが赤くなる原因と考えられる病気を解説します。
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一般社団法人「日本獣医皮膚科学会」認定医
一般社団法人「日本コスメティック協会」 認定指導員(獣医師)
【資格】
◇獣医師
株式会社VDTに所属し、各地の動物病院へ出張して皮膚科診療を行っている。
ペットの皮膚への造詣の深さはもとより、飼い主にわかりやすい説明に定評があり、セミナーやイベントなどでの講師経験も多数。
犬の口の周りが赤い【考えられる原因】
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唾液の付着による変色
犬の目頭の周りの毛が赤くなる涙焼け(涙やけ)は知られていますが、涙焼け(涙やけ)と同様に、口や鼻からの分泌物や老廃物が口の周りの毛に付着して、赤くなることがあります。
愛犬の口の周りの毛が赤くなっていたら、ウェットティッシュで優しく取り除いてあげてください。
愛犬が痛がって取り除けない場合は、獣医師に相談しましょう。
【獣医師監修】犬の目が涙焼け(涙やけ)になっている。この症状から考えられる原因や病気は?
目の周りに涙が、長期間にわたって溢れ出し、周りの毛が茶褐色や黒色に変色してしまう状態を「涙やけ」と呼びます。とくに体毛が白や薄茶色の犬だと、目頭から鼻に向かって筋ができてしまい、目立ってしまいますね。見栄えが悪いだけであればよいのですが、病気のサインである可能性もあるので、見過ごさないことが大切です。
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アレルギーによるもの
犬の口の周りが赤くなっている原因には、アレルギーによる皮膚炎も考えられます。
犬のアレルギー皮膚炎には、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎の3つが考えられます。
いずれも痒みを伴うため、愛犬がしきりにカラダを掻いていないか、皮膚に炎症が起きていないか、様子を確認しましょう。
【獣医師監修】犬が食べると中毒やアレルギーを引き起こす危険な食べ物!与えてはダメ!
人間にはご馳走である食べ物も、犬にとっては中毒症状やアレルギーを引き起こす可能性があります。ここでは、犬が食べると中毒やアレルギーを引き起こす危険な食べ物についてご紹介します。死亡例もある非常に危険な食べ物もありますので、ぜひ、今後の参考にしてください。
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細菌や真菌、寄生虫などの感染による皮膚炎
細菌や真菌の増殖や寄生虫などが原因で、犬の口の周りの皮膚に炎症が起きて、赤くなっている可能性があります。
進行すると、痒みとともに、フケや脱毛が現れることもあるので、早めに動物病院を受診しましょう。
犬の口の周りが赤い【こんな場合は要注意!】
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犬の口の周りが赤くなっているとともに、以下の症状が見られる場合は、病気の恐れがあるので病院で診てもらいましょう。
口の周りをしきりに掻いている
カラダをしきりに掻いている
皮膚が赤くなっている
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犬の口の周りが赤い【この症状で考えられるおもな病気】
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犬のアトピー性皮膚炎
犬のアトピー性皮膚炎(あとぴーせいひふえん)とは、ダニや花粉などの環境中のアレルゲンが原因で皮膚炎を起こす病気です。
強い痒みで体をかいたり、舐めるため、皮膚が傷つき、ただれることもあります。
悪化すると、皮膚が厚く硬くなり、色素沈着も起こります。
犬の食物アレルギー
犬の食物(しょくもつ)アレルギーとは、本来無害な食べ物に対し、免疫が過剰に働き、過敏に反応してしまう状態です。
原因は小麦、牛肉、乳製品、大豆などさまざまで、体を痒がる、毛が抜ける、下痢(げり)や嘔吐(おうと)、顔面の発赤等のアレルギー症状が起こります。
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犬のノミアレルギー性皮膚炎
犬のノミアレルギー性皮膚炎(ノミアレルギーせいひふえん)とは、ノミのアレルギーによる皮膚炎です。
ノミが犬の体表から吸血する際の唾液がアレルゲンとなり、痒みや赤い発疹、脱毛を引き起こします。
特に、背中から腰にかけて症状が出やすいので、注意深く見てあげましょう。
犬のマラセチア皮膚炎(脂漏性皮膚炎)
犬のマラセチア皮膚炎(ひふえん)とは、皮膚に常在するマラセチアが皮脂の過剰分泌等により、増殖して痒みや赤みを引き起こす病気です。
脇や股、指の間に発症しやすく、犬は強い痒みのため、引っ掻いたり舐めたりします。
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犬の皮膚糸状菌症
犬の皮膚糸状菌症(ひふしじょうきんしょう)とは、真菌が原因で起きる皮膚病です。
円形に毛が抜け、掻いてかさぶたができます。
人畜共通感染症のひとつなので、飼い主に移らないように気を付けなければいけません。
犬の毛包虫症(ニキビダニ症、アカラス症)
犬の毛包虫症(もうほうちゅうしょう)とは、毛包に寄生する毛包虫(ニキビダニやアカラス)が異常増殖し、炎症が起きる病気です。
目や口の周り、四肢などに脱毛が見られ、悪化すると、痒みやフケ、皮膚のただれが現れます。
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犬の粘膜皮膚膿皮症
犬の粘膜皮膚膿皮症(ねんまくひふのうひしょう)とは、口唇や瞼(まぶた)、外陰部、肛門などの粘膜に炎症が起きる病気です。
ブドウ球菌などの細菌感染が原因で、丘疹(きゅうしん)や膿疱(のうほう)、かさぶたができるほか、炎症が悪化すると化膿してびらんが生じることもあります。
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