【プロドッグトレーナー監修】甲斐犬を飼うのは危険?初心者でも大丈夫?性格や特徴、しつけ、平均寿命は?
「孤高の野武士」、甲斐犬(かいけん)はそんな渋さを感じる日本犬です。毛色は「甲斐虎」と呼ばれる虎毛であること、中型日本犬と言われつつ、紀州犬や四国犬に比べるとやや小ぶりであることなど、甲斐犬は日本犬の中でも独特のスタンスにある犬種と言えます。そんな甲斐犬とはどんな犬なのか、その魅力を探ってみましょう。
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麻布大学介在動物学研究室(旧動物人間関係学研究室)で、人と犬の関係学を研究。
この分野では日本で初めての博士号を取得。
目次
甲斐犬【飼うのは危険?初心者が飼っても大丈夫?】【断耳・断尾は必要?】
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【飼うのは危険?初心者が飼っても大丈夫?】
甲斐犬(かいけん)は初心者でも飼えなくはないですが、犬の飼育経験のあるほうが理想的です。
誰にでも懐(なつ)くというわけではない犬である
状況によっては他者に対して厳しい態度に出る場合もあり得る
運動量が必要な犬である
ことなどから、
この犬種に惚(ほ)れ込み、気質や特性を理解した上で、真摯にしつけに取り組み、飼い主としての意識を持てる人には向くでしょう。
参考までに、犬の攻撃性に関する最新の研究では(対象9270頭)、人間に対する攻撃性が高まるリスクの要因として、
犬が感じる恐怖
高齢犬
小型犬
オス犬
同居犬のいない犬
犬を飼うのが初めての飼い主
を挙げています。
sinon / PIXTA(ピクスタ)
始めて飼う犬が甲斐犬になるのならば、事前に甲斐犬に関する情報を集めるのはもちろん、犬の扱い方についてドッグ・トレーナーに教えてもらう、またはしつけ方教室を見学するなどしてみてもいいのではないでしょうか。
【参照元】Mikkola, S., Salonen, M., Puurunen, J. et al「Aggressive behaviour is affected by demographic, environmental and behavioural factors in purebred dogs.」(Sci Rep 11, 9433 [2021].)
甲斐犬【断耳・断尾は必要?】
日本犬である甲斐犬には、断耳・断尾は行なわれません。
甲斐犬【柴犬(性格)などの日本犬との違いは?室内ではなく、外飼い?】
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
時代の流れに沿った繁殖がなされている部分もありながら、基本的に甲斐犬は長い間にわたり実猟犬、または血統を重視した原種の良さを引き継ぐことを目標に繁殖がなされてきているので、野性味がより強く、尖った部分があったとしても、それは甲斐犬としての良さということになります。
今でも実猟に使われることがあり、教えずとも”天性の猟芸”を見せる犬もいるほどです。
とは言っても十分家庭犬にもなれ、その両方のバランスをうまく持ちあわせた犬と言えるでしょう。
飼育するなら外が向くという意見もありますが、室内でも問題なく暮らせている犬もおり、飼い主となる人の考え方や生活環境、犬の性格、育て方などにより、室外室内どちらでも飼育は可能だと思います。
甲斐犬【赤虎・中虎・黒虎で性格が違う?登録数は?】
Melissa Grisham/ Shutterstock.com
毛色による性格の違い
他犬種では毛色によって若干性格が違うことがあるという話を聞くこともありますが、甲斐犬では毛色によって性格が異なるという話はあまり聞かれません。
それよりも、主に日本羚羊(カモシカ)を獲物としていた鹿犬型の甲斐犬より、猪を主な獲物としていた猪犬型の甲斐犬のほうがより豪胆であったようです(甲斐犬【容姿・スタイル】の項参照)。
甲斐犬の登録数
甲斐犬愛護会:公開なし(数百頭?)
公益社団法人 日本犬保存会:87頭(令和2年/2020年)
一般社団法人 ジャパン・ケネル・クラブ:93頭(2020年)
海外へは、1950年代にアメリカ(ソルト・レイク・シティ)に渡ったという話がありますが、同国には甲斐犬協会もあり、中にはサービスドッグ(介助犬)として働く甲斐犬もいるようです。
【参照元】
・公益社団法人 日本犬保存会「年間犬籍登録数」
・一般社団法人 ジャパン・ケネル・クラブ「2020年(1月~12月)犬種別犬籍登録頭数」
・American Kennel Club「Kai Ken」
・Kai Ken Society of America
甲斐犬【原産国・歴史・寿命は?】
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【原産国】
原産国:日本
甲斐犬の原産地は、かつて山梨県にあった、
・ 芦安村(現南アルプス市)
・ 平林村(現南巨摩郡富士川町平林)
・ 宮本村(現甲府市黒平町)
・ 九一色村(現西八代郡市川三郷町、南巨摩郡見延町、甲府市、南都留郡富士河口湖町の一帯)
・ 西山村(現早川町)
などであり、中でも芦安村や西山村に「虎毛犬」が多く存在していたと記録に残されています。
甲斐犬【歴史(種類)】
かつて、美しき白峰三山や富士山を臨む甲斐国(かいのくに/現山梨県)の山村で、木々をすり抜け、獲物を追って疾駆(しっく)する虎毛の犬たちがいました。
地元の人たちからは単に「地犬」「和犬」「山犬」「猟犬」と呼ばれ、まだ犬種名らしきものがなかった頃のこと。
その犬を世に広く送り出す立役者となったのは、開業獣医師であり、甲府市立動物園園長でもあった「小林承吉氏」と、甲府検事局検事の「安達太郎氏」でした。
yamaguchioffice / PIXTA(ピクスタ)
大正13年、小林氏は宮本村に往診に行った際、虎毛の犬を診察。
以来、この犬に心惹かれたようです。
気づけば、一定の地域のみに「虎毛」の犬が集中して棲息(せいそく)していたようです。
山間部であったことから、長らく交通が不便で、よそから他の犬が流入しづらかったことや、日本カモシカや猪(いのしし)などの猟をする人が多く、虎毛犬たちはその技能の高さもあってたいへん重宝され、代々繁殖されてきたことなどから、純粋性が保たれていたのでしょう。
山を挟んでお隣の埼玉県秩父地方には、古き時代、秩父虎毛または縞狼と呼ばれた犬(山犬)がおり、現在では観光名所にもなっている三峯(みつみね)神社の御神体となっていますが、「この犬が甲斐虎毛犬の祖先になったのか?」と疑問を投げかける声もあるものの、それは想像の域を出ません。
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「そもそも日本犬はどこから来たのか?」という点については、日本犬やアジア犬の遺伝子調査から、沖縄の琉球犬と北海道犬は近い関係にあることがわかり、縄文時代に南アジアから日本に入ってきた犬が国中に広がった後、弥生時代や古墳時代に朝鮮半島から入ってきた犬と混血することで現代の日本犬が生まれたのではないかという説が有力になっています。
甲斐虎毛犬もその末裔(まつえい)であることは確かでしょう。
玉県秩父市の三峯山山中にある三峯神社では、一般的な狛犬ではなく、山犬が人々を出迎える。日本武尊(やまとたけるのみこと)がこの地を訪れた際に道案内をしたと伝えられる山犬は、神の使いとして同神社の御神体となっている。背中には段々があり、虎毛を表現しているのか?/©大塚良重
話を戻し、小林氏が「虎毛犬」に心奪われるのと同様に、日本犬好きであった安達氏は昭和6年に町中で疾走する虎毛犬を目撃。
小林氏と協力して「虎毛犬」探しが始まりました。
小林による愛犬雑誌への寄稿文(昭和18年)によると、甲斐の「虎毛犬」が世に知られるようになったのは昭和5年、同氏が当時の犬雑誌「狩猟と畜犬」にこの犬について寄稿したことによるといいます。
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
翌年には生前のハチ公も招待された「日本犬保存会」初の展覧会に17頭が出陳されたことで注目され、同年、「甲斐日本犬愛護会(現甲斐犬愛護会)」が設立されました。
日本犬学者であり、日本犬保存会会長であった斎藤弘吉氏らとともに現地調査を重ねた末に、この犬は保存すべきと”天然記念物”として申請。
秋田犬に次いで、昭和9年(1934年)1月22日にその指定を受けています。
それと同時に、当初は「甲斐日本犬」だったのを「甲斐犬」と改められました。
現在ではその渋さと一途な性格から、安定した人気を誇り、海外にも熱いファンがいます。
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
【甲斐犬こぼれ話】甲斐犬にまつわる話にはこんなものがあります。
・かつて芦安村で飼われていた「クロ」という名の甲斐犬は28年10カ月生き続けた
・呼び方が「甲斐犬(かいけん)」となった経緯としては、天然記念物の指定を受ける際、「甲斐犬(かいいぬ)」では「飼い犬」と間違われると記念物指定審査関係者から指摘されたか
・山梨県生涯学習推進センターでは甲斐犬を知る講座を開いたこともある
・Jリーグのヴァンフォーレ甲府のマスコットは甲斐犬がモチーフ
・東京の国立科学博物館にはハチ公、南極に取り残されて生き残った樺太犬のジロと並んで甲斐犬のはく製が展示されている
【参照元】
・田名部雄一「日本犬の起源とその系統」(日本獣医師会雑誌 第49巻4号p 221~226 , 1996)
・「日本犬大観 復刻版/小林承吉、甲斐小型犬」(愛犬の友編集部編、誠文堂新光社/復刻版:昭和62年、原版:昭和18年)
・文化庁 国指定文化財等データベース「甲斐犬」
・甲府市「甲府の人が発見!山梨県原産“甲斐犬”」
甲斐犬【平均寿命】
甲斐犬の平均寿命:12歳~16歳程度
*個体の健康度や国・地域、気候、環境などによって寿命には差が生じます。
甲斐犬【大きさ・毛色・子犬(赤ちゃん)の販売価格は?】
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【オス】大きさ(体重・体高・体格)
体重:9kg~19kg 程度
体高:40cm~50cm(甲斐犬愛護会)/47cm~55cm(日本犬保存会)/47cm~53cm(ジャパン・ケネル・クラブ)
「甲斐犬愛護会」と「日本犬保存会」「ジャパン・ケネル・クラブ」とでは、犬種標準のサイズに少々違いが見られ、甲斐犬愛護会ではやや小ぶりになっています。
そのため、実際には20kgを超える犬もいるようですし、「山梨県林業統計書 平成25年度版/73名勝および天然記念物」に記載されている甲斐犬の項目には、体高32cm~51cm、体重12kg~24kgとあります。
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
また、古い資料によると、甲斐犬が展覧会に出陳されるようになった昭和初期の頃は、体高一尺三寸(約49cm)~一尺五寸(約57cm)くらいの犬が多かったようです。
日本犬の中では、「小型に入れるには五分(約1.5cm)高過ぎ、中型に入れるには一寸(約3cm)足らず」とも資料に残されており、サイズについても独特のスタンスがあるのが甲斐犬なのです。
甲斐犬【メス】大きさ(体重・体高・体格)
体重:9kg~18kg 程度
体高:40cm~50cm(甲斐犬愛護会)/44cm~52cm(日本犬保存会)/42cm~48cm(ジャパン・ケネル・クラブ)
一般的に、体高・体重ともにオス犬よりメス犬のほうが小ぶりで、体長はやや長めになります。
【参照元】
・公益社団法人 日本犬保存「甲斐犬」
・一般社団法人 ジャパン・ケネル・クラブ「甲斐」
・国立国会図書館デジタルコレクション「山梨県林業統計書 平成25年度版/73名勝および天然記念物」
甲斐犬【毛色の種類】
TOSHIMIC / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬の一大特色は、なんと言っても虎毛が犬種標準であること。
それゆえ、「甲斐虎(かいとら)」と呼ばれることもあります。
一口に虎毛と言っても、色の濃淡や混じり具合により、「黒虎」「中虎」「赤虎」の3種に分けることができ、
「黒虎」:地色が黒の中に赤褐色の虎模様
「赤虎」:地色が赤(黄)褐色の中に黒の虎模様
「中虎」:「黒虎」「赤虎」の中間で、黒と赤が半々程度
この3種の中で優劣はありませんが、遺伝しやすいのは「黒虎」と言われます。
実際、現在では「黒虎」がもっとも多いと言われます。
sinon_photography / PIXTA(ピクスタ)
時に白斑(はくはん)が胸や足先に出る個体もいますが、現在では少なくなっているようです。
日本犬らしく粗い手触りの被毛は真っ直ぐで、表毛とその下に密生する綿毛とで構成されており、後頭部から背中にかけ、やや長めでより粗い「蓑毛(みのげ)」があることも甲斐犬の特徴です。
この蓑毛(みのげ)があることで風雪が厳しい環境の中でも有利になるのですが、他の日本犬に比べて特に甲斐犬では”蓑毛”が重視されます。
甲斐犬【子犬(赤ちゃん)の販売価格】
甲斐犬の子犬販売価格:10万円~
※価格はあくまでも目安であり、販売者や犬の状況によって変動します。
甲斐犬【特徴・性格(気質)・魅力は?
ぱーこ30 / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【容姿・スタイル】
甲斐犬にはかつて猟の対象となった獲物の違いから、「鹿犬型」と「猪犬型」と呼ばれる2つのタイプがあり、古い記録によると原産地であった芦安村、平林村、西山村では「鹿犬型」が多く、宮本村と九一色村では「猪犬型」が多かったそうです。
往時の写真を見る限りでは、「鹿犬型」は細身で軽快さに富み、「猪犬型」は頭部も大きく見え、ずんぐりとしていて重厚感があります。
現在では「猪犬型」の犬はほとんど見られず、多くが「鹿犬型」という話ですが。
ピンと立った耳は前傾し、他の日本犬に比べてやや大きく、尾は差し尾か巻尾。
コンパクトな体ながら筋肉質で動作は素早く、瞬発力や疾走力、跳躍力に富み、2mはあろうかという垂直の板塀に軽々と飛び乗る往時の甲斐犬の姿が写真に残されています。
さらには、「青黒い舌斑(ぜっぱん)」が出る犬が多いことも甲斐犬の特徴の一つですが、前出の日本犬とアジア犬の遺伝子調査ではその有斑率は35.5%。
北海道犬の方が88.5%と高くなっています。
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甲斐犬【性格(気質)】
日本犬の気質は「一犬一主」「一代一主」とよく言われますが、特に甲斐犬はその気質を強くもっています。
つまり、他人には馴染みにくく、一人の飼い主、またはその家族のみに心を許す傾向にあるということなので、社交性の高い洋犬のようなイメージを持って飼ってしまうと様々な問題が生じてしまいます。
野性味を強くもっている犬では他の犬に対して厳しい態度に出ることがある一方で、個体の性格や育て方によって穏やかで申し分のない家庭犬にもなります。
賢く、普段は落ち着いていながら、事あらば闘うだけの気概をもつあたりは、その風貌(ふうぼう)と相まって古武士を彷彿(ほうふつ)とさせるのでしょう。
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【魅力】
日本土着の犬であり、一地域とは言え、かつては「虎の一芸」と言われたほど、何も教えずとも獣猟(じゅうりょう)や鳥猟に秀でた甲斐犬は、猟犬としてのみならず、「番犬」「田畑の守り役」「家族」として日本人とともに歩んできた歴史を背負っています。
「派手さはなくても、犬らしい犬」、これぞ日本犬と言えるのが甲斐犬なのではないでしょうか。
甲斐犬【気をつける病気は?】
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気をつける病気①【皮膚疾患】
甲斐犬はアレルギー性皮膚炎や膿皮症など皮膚トラブルを起こしやすい傾向にあるので、日頃のお手入れの際には皮膚に異常がないかチェックを。
気をつける病気②【白内障】
遺伝や加齢、病気の影響(眼の病気や糖尿病など)などによって眼球の水晶体が濁り、進行すると緑内障や網膜剥離につながり、最悪、失明してしまうことがあります。
犬の白内障は若齢でもなることがありますが、少なくとも6~7歳くらいになったら眼の状態も確認するようといいでしょう。
気をつける病気③【怪我】
病気ではありませんが、甲斐犬は運動性能が良い犬なだけに何かのきっかけで怪我をしやすいので、運動後には各関節の動きを見る、痛がるような素振りは見せていないかなど確認してあげるといいでしょう。
加齢するほどに運動前には軽くストレッチをすることをおすすめします。
甲斐犬【病気になった場合、ペット保険は適用される?】
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
愛犬が病気やケガをした時に医療費の助けとなるのがペット保険です。
しかし、どんな病気やケガでも補償されるというわけではなく、
予防にあたるもの(例:各種ワクチン、フィラリア予防、マイクロチップ装着費用、健康診断費用)
病気にはあたらないと判断されるもの(例:歯石除去、乳歯遺残、去勢・避妊手術、交配・出産関連、トリミング関連)
先天性の異常、すでにもっている病気
代替医療(例:針灸を覗く中国医療、アロマ、ホメオパシー)
などは補償対象外となるのが一般的です。
補償割合や加入できる年齢、また、A社では補償対象外となるものでも、B社では補償対象となるなど各社各様なので、ペット保険の加入を考える時には、愛犬の健康リスクや年齢などを踏まえ、よく比較検討して選ぶことをおすすめします。
甲斐犬【飼い方(しつけ)・散歩の仕方・注意点!】
きすけ / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬【飼い方(しつけ)】
甲斐犬は他人を受け付けにくいところがあるため、子犬のうちから積極的に「社会化」に取り組みたいものですが、その子の性格によっては社会化を行っても多くの人と関わることをストレスに感じる場合もあるため、それぞれの性格に応じて無理な社会性を求めることは気を付けましょう。
また、警戒心が強く、感覚が鋭敏なので、不審なものに気づけば吠えもします。
適当なところで止めさせられるようなコントロールと、警戒心を持ちにくいような環境設定を心掛けることが必要です。
甲斐犬【散歩の仕方】
甲斐犬は、運動性能が高く、持久力もあり、有り余る体力を秘めているので十分な運動が必要です。
個体や年齢によりますが、散歩は1日2回、1回につき30分~1時間程度が目安。
時々は全身を使った運動ができるようにしてあげられるとベストです。
よっちゃん必撮仕事人 / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬を多頭飼いしているケースも多く、同族とはうまくいきやすいものの、他の犬には何かのきっかかで厳しい態度に出ることもあるので、他の犬と接する時には、いきなり近づけるのは避け、”相性が合うかどうか”互いの様子をよく観察してください。
甲斐犬【注意点!】
甲斐犬で意外に聞かれるのが脱走です。
山岳地帯を疾駆(しっく)していただけにかなりな跳躍力があるので、飼育場所や敷地内の柵・壁の高さは考慮したほうがいいでしょう。
甲斐犬【まとめ】
takumy00 / PIXTA(ピクスタ)
甲斐犬(かいけん)は野性味と渋さ、地味だからこその美しさがウリの犬。
人間の好みや都合で改良されない、日本犬本来の魅力を保持し続けている犬であり、”一犬一主”と言われるほど飼い主に対して真っ直ぐな姿に惚れ込む人は多いことでしょう。
だからこそ、信頼できる飼い主でい続けることが私たちにも求められます。
日本人が忘れかけている「侘び(わび)」「寂び(さび)」「一途さ」、そんな精神的美学も改めて思い起こさせてくれるのが甲斐犬。
互いの絆を築くことができれば、生涯で忘れえぬ”伴侶犬”となることでしょう。
*注意:犬は生き物であり、性格やサイズ、運動量、寿命など個体差があります。
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