【獣医師監修】ノーフォーク・テリアの愛嬌たっぷりな性格「小さくても勇敢に立ち向かう!」

ノーフォーク・テリアは、小さな体に似合わず、テリア気質を受け継ぐ勇敢で愛嬌たっぷりの小型犬です。チョコチョコ歩く姿が可愛いノーフォーク・テリアの性格はいたって陽気ですが、テリアグループに属しているだけあって、狩猟が大の得意分野です。家庭犬としてノーフォーク・テリアを飼育する際には、性格を良く知っておく必要があります。

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【獣医師監修】ノーフォーク・テリアの愛嬌たっぷりな性格「小さくても勇敢に立ち向かう!」
出典 : blanche / PIXTA(ピクスタ)

ノーフォーク・テリア【歴史】

ノーフォーク・テリア【歴史】

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ノーフォーク・テリアが犬種として公認されたのは、1965年で、それ以前は、ノーリッチ・テリアに垂れ耳と直立耳がいるという扱いでした。

ノーリッチ・テリアは、1800年代後半には、ケンブリッジ大学の学生たちに愛され、1935年に初めて犬種としてショーに出ます。

垂れ耳のノーリッチ・テリアを愛する、数少ないブリーダーによって飼育数は確保され、ノーリッチ・テリアがショーに出てから約30年後に、垂れ耳のテリアはノーフォーク・テリアとして登録されます。

日本でも多く飼われているノーフォーク・テリア

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ノーフォーク・テリア、ノーリッチ・テリアは、20世紀中頃にはアメリカを始め、世界中へ輸入されるようになります。

1979年、アメリカケネルクラブでも、耳の形状によって、2犬種が分けて認定されました。

2018年度ジャパンケネルクラブのノーフォーク・テリアの登録頭数は、132犬種中37位で321頭。

日本でも多く飼われている犬種といえます。

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「2018年度 犬種別犬籍登録頭数

ノーフォーク・テリア【特徴】その①~垂れ耳で筋肉質

ノーフォーク・テリア【特徴】その①~垂れ耳で筋肉質

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ノーフォーク・テリアは、国際畜犬連盟(FCI)が定める品種グループの「テリア」に属し、狩猟能力に優れています。

騒がしいテリアの中ではおとなしめの気質ですが、それでも狩猟本能は十二分に残っている犬種で、ねずみを見かけたら追いかけざるを得ない、という気質を持っています。

垂れ耳のノーフォーク・テリア

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ノーフォーク・テリアの外見の特徴は、垂れ耳です。

実は、ほぼ同じ外見なのに立ち耳のテリアもいて、そちらはノーリッチ・テリアとして別の犬種として認定されています。

小さくてずんぐりとした頑丈な骨格で、首も肢も筋肉質で力強く、小害獣の狩猟犬としてすばしっこく走って捕まえる能力に長けています。

ノーフォーク・テリアの基礎情報

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ノーフォーク・テリアの基礎情報

項目ノーフォーク・テリアの特徴
サイズ小型犬
体高25-26cm
体重4-4.5kg
平均寿命12-16歳
原産国イギリス
用途テリア

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ 【JKC】「ノーフォーク・テリア - NORFOLK TERRIER

アメリカン ケネル クラブ【AKC】「Norfolk Terrier

ノーフォーク・テリア【特徴】その②~被毛はダブルコートで直毛

ノーフォーク・テリア【特徴】その②~被毛はダブルコートで直毛

チュン子 / PIXTA(ピクスタ)

ノーフォーク・テリアの被毛はダブルコートで、針金のような5cm程度のワイヤー状の直毛です。

毛色は、レッド、ウィートン、ブラック&タン、他にグリズルという、灰色に近い色がありますが、日本では、めったにグリズルのノーフォーク・テリアに出会えることはないようです。

ノーフォーク・テリア【性格】好奇心旺盛で、非常に活発で粘り強い

ノーフォーク・テリア【性格】好奇心旺盛で、非常に活発で粘り強い

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ノーフォーク・テリアは、イギリスのノーフォーク州ノーリッチが原産です。

ノーフォーク・テリアは、小型で頑丈な狩猟犬を作る目的で誕生しました。

小さな体を活かして、ネズミ、キツネ、アナグマといった害獣の巣穴めがけて勇猛果敢に入り込み、執拗に追いこむ姿から、「原野の小悪魔」という異名をつけられるほどです。

ノーフォーク・テリア【性格】好奇心旺盛で、非常に活発で粘り強い

CaptureLight / PIXTA(ピクスタ)

ノーフォーク・テリアの性格は、好奇心旺盛で、非常に活発です。

粘り強い性格で、ちょっとやそっとではへこたれない我の強さも持っています。

また、ノーフォーク・テリアは警戒心が強いので、不審な物音や気配は吠えて知らせます。

しつけのできたノーフォーク・テリア

チュン子 / PIXTA(ピクスタ)

ノーフォーク・テリアは、良い番犬になりますが、無駄吠えなどは、近所迷惑になることも念頭において、しつけをしましょう。

心配であれば、しつけ教室に通って、プロからアドバイスを受けるのもおすすめです。

狩猟犬の本能が残っていますが、マイナスに捉える必要はありません。

いつも陽気なノーフォーク・テリアは、家族と一緒に過ごす時間をとても喜びます。

ノーフォーク・テリア【飼い方】その①~室内飼育が理想的!

ノーフォーク・テリア【飼い方】その①~室内飼育が理想的!

チュン子 / PIXTA(ピクスタ)

ノーフォーク・テリアは、始終何かに興味を持って活発に動き回ります。

小さい赤ちゃんがいて「あまり犬の飼育に時間が割けない」といった方には向いていませんが、少し大きくなった子どもとは上手に付き合えます。

ノーフォーク・テリアの飼育環境としては、できるだけ飼い主家族がいつも一緒にいてあげられる環境が向いています。

ノーフォーク・テリア【飼い方】その②~平均寿命やかかりやすい病気は?

ノーフォーク・テリア【飼い方】その②~平均寿命やかかりやすい病気は?

iStock.com/dageldog

ノーフォーク・テリアを飼う際には、温度管理をしっかりとおこなった上で、室の飼育が理想的です。

庭での放し飼いは推奨しません。

室内飼育が理想的なのは、猟犬の血が騒いで、庭のあちこちを掘りまくってしまう可能性があるからです。

室内で、家族の話し声や顔が見える場所にハウスを置けば、ノーフォーク・テリアも、とても安心して過ごせるでしょう。

豊富な運動が必要なノーフォーク・テリア

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ノーフォーク・テリアは豊富な運動量が必要です。

散歩は、1日30分程度を2回行います。

散歩に加え、一緒にボールなどを使って遊んであげると、さらに喜ぶでしょう。

ノーフォーク・テリアの平均寿命は14年程度と考えられており、かかりやすい病気には、眼疾患があります。

緑内障」や「白内障」などを起こすおそれがあるため、定期的な健康診断で眼科検診も行うと安心です。

ノーフォーク・テリア【まとめ】飼い主をいつも陽気にさせてくれる

ノーフォーク・テリア【まとめ】飼い主をいつも陽気にさせてくれる

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ノーフォーク・テリアのような狩猟犬は、ボール遊びが大好きです。

「おすわり」「待て」「伏せ」「よし」といったしつけも、遊びを通して教えていくといいでしょう。

散歩のときは、散歩中に出会う小動物を追いかけやすいので、しっかりとリードを持ち、脱走に注意します。

首輪はあまりゆるくせず、指1本分程度が入るぐらいの締め付けがベストですが、ハーネスならなお安心です。

飼い主をいつも陽気にさせてくれるノーフォーク・テリア

seiko / PIXTA(ピクスタ)

やんちゃで愛嬌たっぷりのノーフォーク・テリアとの暮らしは、飼い主をいつも陽気にさせてくれるはずです。

遊びを通して飼い主と愛犬の絆を深めましょう。

みんなのコメント

まゆじいさん
性格がとてもお茶目でかわいい! お友達の家ではよく庭で放し飼いにしていますが 泥だらけになって大変そう・・

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