【獣医師監修】シュナウザーの種類と特徴、飼い方。おじいちゃんみたいな顔がかわいい。

おじいちゃんみたいな顔が特徴的な、シュナウザー。実は、3種類の犬種があります。元祖はスタンダード・シュナウザーで、そのスタンダードを改良してミニチュア・シュナウザー、ジャイアント・シュナウザーが誕生しました。3犬種の特徴や歴史、飼い方には、どんな違いがあるのでしょうか?

【獣医師監修】シュナウザーの種類と特徴、飼い方。おじいちゃんみたいな顔がかわいい。
出典 : Katerina Cechova/Shutterstock

●シュナウザーの性格

シュナウザーの特徴~3種類で大きさが全然違う!

シュナウザーの特徴~3種類で大きさが全然違う!

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3種類のシュナウザーは、それぞれの犬種でだいぶ大きさが違うのがわかります。

ジャイアント・シュナウザーとミニチュア・シュナウザーを比べてみると、体高は2倍、体重は4~8倍程度の違いがあります。

長い眉毛と長いひげをたくわえた特徴のある風貌は、まるで賢い哲学者のよう。

犬種名は、ドイツ語で「口ひげ」を意味する「シュナウザー」が由来になっていると言われています。

シュナウザーはとても知能が高く、教えたことは着実に吸収します。

ミニチュア・シュナウザー

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中でもミニチュア・シュナウザーは子どもや他の犬とも仲良くできる性質も持っています。

犬種としては、ネズミ獲りや家畜の番をする「ワーキング・グループ(使役犬)」に分けられており、どのシュナウザーも筋肉質でしっかりとした骨格を兼ね備えています。

オスの方がメスよりは大きく、頑丈な印象です。

シュナウザーの被毛はダブルコートで、密集したアンダーコートとザラザラした手触りのワイヤー状のオーバーコートが特徴。毛色は、ソルト&ペッパーやブラックが中心です。

ミニチュア・シュナウザーはソルト&ペッパー、ブラック&シルバーがほとんどですが、まれにソリッドやホワイトのミニチュア・シュナウザーもいるようです。

シュナウザーの歴史~ネズミ獲りが得意な犬種!

シュナウザーの歴史~ネズミ獲りが得意な犬種!

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3種類のシュナウザーはドイツが原産で、優秀な作業犬や番犬として飼育されてきました。

シュナウザーの原型となったスタンダード・シュナウザーは、中世にはすでに存在していた記録が残っています。

一定の大きさがあったので、狩猟犬としても活躍していました。日本でスタンダード・シュナウザーを見掛けることはほとんどなく、超希少犬種です。

ネズミ獲りが得意で農場で活躍していたミニチュア・シュナウザーは、19世紀後半になってから、スタンダード・シュナウザーと、テリアの血統を引いている小型犬のアーフェンピンシャーやミニチュア・ピンシャーを交配させて、小型化されました。

家庭犬やショードッグとして多く飼育されているため、最も入手しやすい犬種です。

日本には戦後にアメリカ人が持ち込んだのが始まり。2000年頃から人気が出始めました。

ジャイアント・シュナウザー

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ジャイアント・シュナウザーは、19世紀後半に高い人気を得ました。

スタンダード・シュナウザーを改良し、体を大きくし、牧牛犬として使われていました。警察犬、護衛犬、救助犬としても活躍の場を与えられていたそうです。

ジャイアント・シュナウザーは、一部の愛好家によって家庭犬やショードッグとして少数頭が飼育されており、2017年度ジャパンケネルクラブの登録頭数は、133犬種中84位で30頭。

スタンダード・シュナウザーの登録頭数は133犬種中、番外(2012年度は121位でわずか4頭)。

この2頭に対してミニチュア・シュナウザーは133犬種中7位で9893頭と、3種類の中で最も登録頭数が多いことがわかります。

シュナウザーの性格~平静さを保っている割に、かなり遊び好き!

シュナウザーの性格~平静さを保っている割に、かなり遊び好き!

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シュナウザーの性格は、いつも平静さを保っている割に、かなり遊び好きな性格です。

また、警戒心に富んでいる性格から、四方八方に気が回るので、素早く走り回るネズミをいち早く発見し、捕獲できました。シュナウザーにとって、ネズミ獲りは遊びだったのかもしれません。

家庭犬としても優秀で、しつけをよく覚え、きちんと守り続ける素直な性格を持っています。

あまり吠える犬種ではありませんが、不作法に近寄ってくる犬には容赦なく威嚇して吠えることもあるので、番犬としても活躍します。

シュナウザーの種類~基本情報(3犬種)と性格のまとめ

●シュナウザーの基本情報

スタンダード・シュナウザー

スタンダード・シュナウザー

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・サイズ:中型犬

・体高: 45~50センチ

・体重: 14.5~15.5キロ

ミニチュア・シュナウザー

ミニチュア・シュナウザー

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・サイズ:小型犬

・体高:30~35 センチ

・体重:4~8キロ

ジャイアント・シュナウザー

ジャイアント・シュナウザー

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・サイズ:大型犬

・体高: 60~70センチ

・体重:32~35キロ

※3犬種全て、原産国はドイツ、用途は作業犬、番犬

●シュナウザーの性格

シュナウザーの性格

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・平静

・遊び好き

・警戒心が強い

・厳格

・献身的

・優しい

シュナウザーの平均寿命

シュナウザーの平均寿命

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ミニチュア・シュナウザーとスタンダード・シュナウザーの平均寿命は12~14年。

ジャイアント・シュナウザーは11~12年程度と考えられています。

シュナウザーのかかりやすい病気

シュナウザーのかかりやすい病気

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以下にミニチュア・シュナウザーがかかりやすい病気をまとめました。

※「スタンダード・シュナウザー」「ジャイアント・シュナウザー」は含まれないものもあります

●洞不全症候群(どうふぜんしょうこうぐん)

心臓にある洞房結節(どうぼうけっせつ)という場所に機能障害が起こることによって、心臓が正常に拍動せず、失神などを起こします。

●食物アレルギー(食物過敏症)

食べ物の中にふくまれるタンパク質に対して起こるアレルギーで、痒み(かゆみ)が主な症状ですが、下痢などの消化器症状が起こることもあります。

●胆石症(たんせきしょう)

胆石症(たんせきしょう)

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胆嚢(たんのう)内に胆石が作られる病気ですが、無症状のことも多いです。

胆石が、胆汁の通り道である胆管に詰まったり、感染が起こったりすると、食欲不振、嘔吐、腹痛、黄疸などの症状が見られるようになります。

●胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)

胆嚢(たんのう)内に過剰な粘液が蓄積してしまう病気です。原因についてははっきりと分かっていない部分もありますが、脂質代謝異常、胆嚢(たんのう)の運動性の低下などが挙げられます。

●白内障(はくないしょう)

水晶体が白濁してしまうことで、視力が失われていきます。

ものにつまずくようになったり、散歩を嫌がるようになったりすることがあります。

●乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)

乾性角結膜炎(かんせいかくけつまくえん)

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涙の産生量が少なく、常に目が乾いた状態になるため、目に傷がつきやすかったり結膜炎を起こします。

また、ドロドロした脂っぽい目やにがでることもあります。

遺伝的影響が考えられています。

●尿石症(ストラバイト/シスチン/シュウ酸カルシウム/尿酸塩)

尿石症は膀胱炎(ぼうこうえん)を引き起こすことが多いので注意が必要です。

血尿、頻尿、排尿困難といった症状が現れます。

ミニチュア・シュナウザーの雄ではシュウ酸カルシウムと尿酸塩が多くみられます。

●急性膵炎(すいえん)

消化酵素が膵臓(すいぞう)内で活性化されてしまうことで、膵臓(かんぞう)に炎症が起こる疾患で、嘔吐、下痢、食欲不振、激しい腹痛などの症状がでます。

●高脂血症(こうしけっしょう)

高脂血症(こうしけつしょう)

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血液中の中性脂肪やコレステロールが多い状態です。

これらが多くなる原因としては、先天性の代謝異常などの原発性のものと、何らかの病気(内分泌疾患、膵炎、糖尿病など)が引き金となっている続発性のものがあります。

ミニチュア・シュナウザーは前者の原発性による高脂血症で、根本的な治療法がないため、食事療法などが選択されます。

シュナウザーの飼い方のコツ~規則正しい生活を!

シュナウザーの飼い方のコツ~規則正しい生活を!

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スタンダード・シュナウザーとジャイアント・シュナウザーは、どちらかというと犬を一度飼ったことがある人に向いています。

ミニチュア・シュナウザーは、シュナウザーの中でも一番飼いやすい犬種で、初めて犬を飼う人でも問題なく飼育できるでしょう。

シュナウザーを飼うのであれば、室内飼育が理想的です。

体臭も少なく、抜け毛も少ないので、手入れは楽な方かもしれません。甘えん坊で遊び好きな側面もあるので、留守が多い家庭よりも、いつも誰か家にいる家庭の方が安心して暮らすことができます。

運動は、1日に2回程度は行ってください。知的好奇心を満たすような遊びや長距離の歩行散歩が向いています。

運動不足になると、ストレスから問題行動を起こすこともあるため、注意してください。

被毛の手入れ

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被毛の手入れで注意したいのは、口ひげと眉毛です。

ご飯のときに汚れやすいので、餌の後は濡れタオルで拭いて雑菌が繁殖しないようにします。また、数カ月に1度はトリミングをするようにしてください。

好奇心旺盛なシュナウザーと暮らそう!

好奇心旺盛なシュナウザーと暮らそう!

Lunja/ Shutterstock.com

シュナウザーは、トレーニングが大好きで優秀な犬種ですが、その特徴を生かせるのは飼い主さんとの関係性によるところが大きいでしょう。

知的好奇心を刺激しながら、家族みんなで楽しく暮らしましょう。

みんなのコメント

ひげひげ犬さん
シュナウザーといってもこんなに大きさが違うなんてびっくりしました!どのサイズも可愛らしいですね。

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