おじいちゃんみたいな顔が、かわいい。シュナウザーの特徴と飼い方のコツ

おじいちゃんみたいな顔が特徴的な、シュナウザー。実は、3種類の犬種があります。元祖はスタンダード・シュナウザーで、そのスタンダードを改良してミニチュア・シュナウザー、ジャイアント・シュナウザーが誕生しました。3犬種の特徴や歴史、飼い方には、どんな違いがあるのでしょうか?

シュナウザーの特徴~3種類で大きさが全然違う!

3種類のシュナウザーは、それぞれの犬種でだいぶ大きさが違うのがわかります。ジャイアント・シュナウザーとミニチュア・シュナウザーを比べてみると、体高は2倍、体重は5倍程度の違いがあります。

長い眉毛と長いひげをたくわえた特徴のある風貌は、まるで賢い哲学者のよう。犬種名は、ドイツ語で「口ひげ」を意味する「シュナウツ」が由来です。

シュナウザーはとても知能が高く、教えたことは着実に吸収します。礼儀正しい気質も持っているので、決まった時間にいつもの行動をしないと、機嫌が悪くなるほど。礼儀知らずの態度には、犬にも人にも厳しい態度を見せることもあります。まるで、長いひげを生やした厳格なおじいちゃんのようです。

犬種としては、ネズミ獲りや家畜の番をする「ワーキング・グループ(使役犬)」に分けられており、どのシュナウザーも筋肉質でしっかりとした骨格を兼ね備えています。オスの方がメスよりは大きく、頑丈な印象です。
※ネズミを獲るときにけがをしないように、眉毛や口ひげをたくわえています。

シュナウザーの被毛はダブルコートで、密集したアンダーコートとザラザラした手触りのワイヤー状のオーバーコートが特徴。毛色は、ソルト&ペッパーやブラックが中心です。ミニチュア・シュナウザーはソルト&ペッパー、ブラック&シルバーがほとんどですが、まれにソリッドやホワイトのミニチュア・シュナウザーもいるようです。

シュナウザーの歴史~ネズミ獲りが得意な犬種

3種類のシュナウザーはドイツが原産で、優秀な作業犬や番犬として飼育されてきました。シュナウザーの原型となったスタンダード・シュナウザーは、14世紀にはすでに存在していた記録が残っています。一定の大きさがあったので、狩猟犬としても活躍していました。日本でスタンダード・シュナウザーを見掛けることはほとんどなく、超希少犬種です。飼いたい場合はシュナウザーのドッグショーに行き、ブリーダーさんに相談したり、海外のブリーダーさんから輸入したりする方法があります。

ネズミ獲りが得意で農場で活躍していたミニチュア・シュナウザーは、19世紀後半になってから、スタンダード・シュナウザーと、テリアの血統を引いている小型犬のアーフェンピンシャーやプードルを交配させて、小型化されました。家庭犬やショードッグとして多く飼育されているため、最も入手しやすい犬種です。日本には戦後にアメリカ人が持ち込んだのが始まり。2000年頃から人気が出始めました。

ジャイアント・シュナウザーは、17世紀から19世紀初頭にかけて、作出されたといわれています。スタンダード・シュナウザーとグレート・デーンやキースホンド、ポインターといった複数の大型犬を交配させて体を大きくし、牧牛犬として使われていました。警察犬、護衛犬、救助犬としても活躍の場を与えられていたそうです。

ジャイアント・シュナウザーは、一部の愛好家によって家庭犬やショードッグとして少数頭が飼育されており、2017年度ジャパンケネルクラブの登録頭数は、133犬種中84位で30頭。スタンダード・シュナウザーの登録頭数は133犬種中、番外(2012年度は121位でわずか4頭)。この2頭に対してミニチュア・シュナウザーは133犬種中7位で9893頭と、3種類の中で最も登録頭数が多いことがわかります。

シュナウザーの性格~四方八方に気が回る

シュナウザーの性格は、いつも平静さを保っている割に、かなり遊び好きな性格です。また、警戒心に富んでいる性格から、四方八方に気が回るので、素早く走り回るネズミをいち早く発見し、捕獲できました。シュナウザーにとって、ネズミ獲りは遊びだったのかもしれません。

家庭犬としても優秀で、しつけをよく覚え、きちんと守り続ける素直な性格を持っています。しかし、飼い主がルーズな生活リズムだと、ストレスを感じてしまう一面も……。「真面目な性格」「自己主張する性格」ともいえるでしょう。そして、不作法に近寄ってくる犬には容赦なく威嚇してほえることもある、厳格な性格を備えています。飼い主以外の人には警戒心を見せることがあるので、犬を理解していない人に無駄に触らせる必要はありません。

こういった性格から、攻撃性があり、無駄ぼえするような犬種にも見えますが、闘犬のような攻撃性はありません。それに、幼犬の頃から社会性を学ばせておけば必要以上な警戒心は出ないので、無駄ぼえは予防できます。

シュナウザーは、飼い主に対してとことん尽くす献身的な性格で、子守りまでする優しい一面もあります。中でもミニチュア・シュナウザーは甘えん坊な性格の持ち主で、飼い主といつも一緒にいたがります。

シュナウザー(3犬種)の基本情報と性格のまとめ

基本情報

スタンダード・シュナウザー

・サイズ:中型犬
・体高:オス=45~50センチ/メス=オスよりも小さい
・体重:オス=14~20キロ/メス=オスよりも小さい

ミニチュア・シュナウザー

・サイズ:小型犬
・体高:オス=30~35センチ/メス=オスよりも小さい
・体重:オス=4~8キロ/メス=オスよりも小さい

ジャイアント・シュナウザー

・サイズ:大型犬
・体高:オス=58~71センチ/メス=オスよりも小さい
・体重:オス=20~25キロ/メス=オスよりも小さい

※3犬種全て、原産国はドイツ、用途は作業犬、番犬。

性格

・平静
・遊び好き
・真面目な反面、自己主張が強い
・警戒心が強い
・厳格
・献身的
・優しい

シュナウザーの平均寿命とかかりやすい病気

ミニチュア・シュナウザーとスタンダード・シュナウザーの平均寿命は12~14年、ジャイアント・シュナウザーは11~14年程度と考えられています。いずれのシュナウザーも体は丈夫で、あまり病気はしません。先天的な病気もなく、とても飼育しやすい犬種です。ただし、ミニチュア・シュナウザーは尿路結石にかかりやすいので、水分をしっかりと取らせましょう。定期健診では尿検査を受けさせて、予防につなげます。フードも水やお湯でふやかして、積極的に水分を与えましょう。

シュナウザー共通で気を付けたい病気としては、皮膚疾患や外耳炎、耳ダニといった耳の病気。週に1~2回、ていねいにコーミングし、耳毛は適宜抜いて、イヤークリーナーなどを利用しながら菌が繁殖しないよう手入れをして、予防します。また、どの犬種にも当てはまりますが、老犬になってくると白内障にも注意が必要です。中でもミニチュア・シュナウザーは若年性の白内障になりやすいです。屋外の光では強すぎて瞳が小さくなりわかりにくいため、室内光の下で瞳が白くなっていないか、定期的にチェックしてあげましょう。

シュナウザーの飼い方のコツ~規則正しい生活を

スタンダード・シュナウザーとジャイアント・シュナウザーは、屋外と室内飼育のどちらにも対応できます。それぞれ中型犬・大型犬になるので、どちらかというと犬を一度飼ったことがある人に向いています。

ミニチュア・シュナウザーは、シュナウザーの中でも一番飼いやすい犬種で、初めて犬を飼う人でも問題なく飼育できるでしょう。また、ミニチュア・シュナウザーを飼うのであれば、室内飼育が理想的です。体臭も少なく、抜け毛も少ないので、手入れは楽な方かもしれません。甘えん坊で遊び好きな側面もあるので、留守が多い家庭よりも、いつも誰か家にいる家庭の方が安心して暮らすことができます(子どもがいる家庭に向いています)。

シュナウザーは真面目で自己主張が強いため、朝と夕方の散歩、餌のタイミングなどはあまり変えずに、規則正しい飼育を心掛けましょう。運動は、1日に1回30分のものを約2回、行ってください。知的好奇心を満たすような遊びや長距離の歩行散歩が向いています。運動不足になると、ストレスから無駄ぼえしやすくなるので、注意してください。

被毛の手入れで注意したいのは、口ひげと眉毛です。ご飯のときに汚れやすいので、餌の後は濡れタオルで拭いて雑菌が繁殖しないようにします。また、数カ月に1度はトリミングをするようにしてください。

好奇心旺盛なシュナウザーと暮らそう!

シュナウザーは、規則正しいライフスタイルを好みます。自身がちょっと怠け者だったとしても、シュナウザーをお家に迎えたその日から、犬のリズムを崩さないように暮らしてあげましょう。そして、厳然とした態度でリーダーシップを取り、家族で一貫したしつけをしてくださいね。

みんなのコメント

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「TOP」の人気記事RANKING