【獣医師監修】犬にカニを食べさせない方がいい2つの理由

飼い犬が食べたがっているものを食べさせてしまう飼い主も多いでしょう。しかし犬は人間と体質が異なるので、食べることができないものも存在します。そこで今回は犬にカニを食べさせても大丈夫なのかどうか、カニの成分や犬がカニを食べてしまったときのリスクなどについて解説していきます。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬にカニを食べさせない方がいい2つの理由
出典 : Chendongshan/Shutterstock.com

理由その①~犬がカニの殻を食べると消化できない

理由その①~犬がカニの殻を食べると消化できない

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カニの殻、スジ、はさみなどの硬い部分は、人間と同じく、犬の胃でも消化することのできないものなので、食べてしまうと嘔吐してしまうことがあります。

ズワイガニのような殻がとがっている場合には、犬は歯を使って咀嚼して食べるのではなく、基本的に丸飲みをしてしまうため、消化不良だけでなく口の中が傷つき、胃や腸を損傷してしまう恐れがあるので注意が必要です。

犬にカニを食べさせる場合には、きちんと殻や足の爪、はさみ、スジなどを取り除いた身の部分だけをあげるようにしましょう。また料理などでカニを使う時にむいた殻や、人間がカニの殻をむきながら食べているときに、犬が近づいてうっかり殻を食べないよう注意することも大切です。

理由その②~犬がカニを食べると「チアミナーゼによる悪影響がある恐れがある」

理由その②~犬がカニを食べると「チアミナーゼによる悪影響がある恐れがある」

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生のカニの身にはチアミナーゼという酵素が含まれており、犬にとって大切なビタミンB1という成分を分解してしまう働きがあります。そのため、生のカニを日常的に多量に摂取し続けると身体の中のビタミンB1が分解されてしまい、ビタミンB1欠乏症になってしまう可能性があります。

ビタミンB1欠乏症の主な症状として、足のふらつき、身体の麻痺(まひ)、嘔吐、発達障害などがあります。健康な成犬より、病気の犬や老犬、子犬の方が重い症状になってしまうことがあります。

しかし、犬の身体の中に入ったチアミナーゼは、長期間体の中に貯められる成分ではないため、通常摂取できる範囲内ではビタミンB1欠乏症になりにくいようです。チアミナーゼは生のカニの身に含まれているもので、ゆでたり、揚げたり、焼いたりして一度火を通すと分解されてしまいます。

そのため、犬に食べさせる場合一度チアミナーゼの影響を避けるため火を通してあげるようにしましょう。また、味付けをしていない状態のものを与える方がよいでしょう。
チアミナーゼはカニの他にエビなどの甲殻類や、アサリなどの貝類、イカやタコに多く含まれています。

もし愛犬がカニを食べてしまったときの対処は?

理由その3~犬がカニを食べると「アナフィラキシーショックのリスクがある」

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犬がカニの殻やスジを食べてしまった場合、消化器官が傷ついてしまう可能性があります。犬がカニの殻などを食べてしまった場合は、量や時間をきちんと確認し、すぐに病院へ連れて行きましょう。小型犬や子犬の場合は、大型犬や成犬よりもリスクが高くなるので注意が必要です。

また、生のカニの身を大量に食べてしまった場合はまず様子を見ましょう。カニの切り身を食べてしまった後で下痢や嘔吐といった症状が出たり、体調がおかしい場合には病院に連れて行きましょう。

犬がカニの殻や足の部分を食べてしまったからといって、あわててその場で吐かせようとすると殻のとげや爪、はさみの先端などで胃腸に傷がついてしまうことがあるので、その場で吐かせようとは絶対にせず、病院で診察してもらいましょう。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

まこさん
チアミナーゼって初めて聞きました。ちゃんと気をつけてあげなきゃですね。

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