【獣医師監修】犬がカニを食べても大丈夫?カニの「甲羅・殻」や「生」のカニは大丈夫?

飼い犬が食べたがっているものを食べさせてしまう飼い主も多いでしょう。しかし犬は人間と体質が異なるので、食べることができないものも存在します。そこで今回は、犬にカニを食べさせても大丈夫なのかどうか?カニの成分や犬がカニを食べてしまったときのリスクなどについて解説していきます。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬がカニを食べても大丈夫?カニの「甲羅・殻」や「生」のカニは大丈夫?
出典 : Larisa Blinova/Shutterstock.com

犬は、茹でたり、焼いたり「加熱」したカニであれば食べても大丈夫!

犬は、茹でたり、焼いたり「加熱」したカニであれば食べても大丈夫!

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犬にカニを与える場合、茹でたり、焼いたり「加熱」したカニであれば与えても問題ありません。

生のカニの身にはチアミナーゼという酵素が含まれており、犬にとって大切なビタミンB1という成分を分解してしまう働きがあります。

ただ、チアミナーゼは生のカニの身に含まれているもので、茹でたり、揚げたり、焼いたりして一度火を通すと分解されます。

そのため、犬に「生」のカニを食べさせる場合、一度チアミナーゼの影響を避けるため火を通してあげるようにしましょう。

また、味付けをしていない状態のものを与える方がよいでしょう。

犬が「生」のカニを食べると「チアミナーゼ」による悪影響を受ける恐れがある!

犬が「生」のカニを食べると「チアミナーゼ」による悪影響を受ける恐れがある!

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生のカニの身にはチアミナーゼという酵素が含まれており、犬にとって大切なビタミンB1という成分を分解してしまう働きがあります。

そのため、生のカニを日常的に多量に摂取し続けると身体の中のビタミンB1が分解されてしまい、ビタミンB1欠乏症になってしまう可能性があります。

ビタミンB1欠乏症の主な症状として、足のふらつき、身体の麻痺(まひ)、嘔吐(おうと)、発達障害(発達障害)などがあります。

健康な成犬より、病気の犬や老犬、子犬の方が重い症状になってしまうことがあります。

しかし、犬の身体の中に入ったチアミナーゼは、長期間体の中に貯められる成分ではないため、通常摂取できる範囲内ではビタミンB1欠乏症になりにくいようです。

チアミナーゼが含まれている食べ物

チアミナーゼが含まれている食べ物

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チアミナーゼは、カニの他に、エビなどの甲殻類や、アサリなどの貝類、イカやタコに多く含まれています。

愛犬にカニの「甲羅」「殻」「足の爪」「はさみ」「スジ」は与えてはダメ!

愛犬にカニの「甲羅」「殻」「足の爪」「はさみ」「スジ」は与えてはダメ!

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カニの「甲羅」「殻」「足の爪」「はさみ」「スジ」などの硬い部分は、人間と同じく、犬の胃でも消化することはできません。

愛犬が「甲羅」「殻」などの硬い部分を誤って食べてしまうと嘔吐してしまう可能性があります。

また、ズワイガニのように「殻」がとがっている場合には、犬は歯を使って咀嚼して食べるのではなく、基本的に丸飲みをしてしまいます。

愛犬がカニの「殻」などを丸飲みすると、消化不良だけでなく口の中が傷つき、胃や腸を損傷してしまう恐れがあるので十分注意が必要です。

犬にカニを食べさせる場合には、きちんと「甲羅」「殻」「足の爪」「はさみ」「スジ」などを取り除いた身の部分だけをあげるようにしましょう。

愛犬が「生」のカニを食べてしまったときの対処法は?

愛犬が「生」のカニを食べてしまったときの対処法は?

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愛犬が「生」のカニの身を大量に食べてしまい、下痢や嘔吐といった症状が出たり、体調がおかしい場合には、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

愛犬がカニの「甲羅」「殻」などを食べてしまったときの対処法は?

愛犬がカニの「甲羅」「殻」などを食べてしまったときの対処法は?

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愛犬がカニの「甲羅」「殻」「足の爪」「はさみ」「スジ」を食べてしまった場合、消化器官が傷ついてしまう可能性があります。

犬がカニの「甲羅」「殻」などを食べてしまった場合は、量や時間をきちんと確認し、すぐに動物病院に連れて行きましょう。

愛犬がカニの「甲羅」「殻」などを食べてしまったからといって、あわててその場で吐かせようとしてはいけません。

カニの「殻」のとげや爪、はさみの先端などで胃腸に傷がついてしまうことがありますので、その場ですぐに吐かせようとは絶対にせず、動物病院で診察してもらいましょう。

また、小型犬や子犬の場合は、大型犬や成犬よりもリスクが高くなるのでより注意が必要です。

愛犬にカニを与える場合、十分に注意して食べさせましょう!

愛犬にカニを与える場合、十分に注意して食べさせましょう!

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カニを愛犬に与える場合、加熱したカニであれば与えても問題ありませんが、カニの「甲羅」「殻」などには十分注意が必要です。

また、チアミナーゼのビタミンB1欠乏症などが心配であれば、無理に愛犬に与える必要はありません。

犬は基本的に総合栄養食のドッグフードを与えていれば栄養素的にも問題ありません。

愛犬の健康管理をおこなうのは飼い主の役目です。

愛犬と楽しい毎日を過ごすためにも、愛犬に与える食材について正しい知識を身に付けましょう。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

まこさん
チアミナーゼって初めて聞きました。ちゃんと気をつけてあげなきゃですね。

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