白くてふわっふわな毛質が特徴。活発で陽気なビション・フリーゼの性格

ビション・フリーゼは、羽毛のような白くてふわっふわの毛が魅力的な犬種。かわいさだけではなく、性格も良いことから家庭犬としても大人気です。今回は、“白いアフロを持つ犬種”、ビション・フリーゼの魅力に迫ります。

ビション・フリーゼの特徴~抜け毛が少ない

ビション・フリーゼは、真っ白で柔らかい触り心地の巻き毛が特徴。まるで羽毛で作ったボールがふわふわと歩いているような愛らしい姿です。「ビション」はフランス語で“着飾る”、「フリーゼ」は“巻き毛”を意味します。

特徴のある被毛は、ダブルコート。オーバーコートは粗めの巻き毛でふわっとした弾力を感じさせ、アンダーコートは柔らかく密集しています。毛色はホワイトのみに限定されており、被毛はほとんど生え変わることがないといわれ、抜け毛がとても少ないのも特徴。毛がからまりやすい犬種なので、月に一度のトリミングは欠かせません。

ビション・フリーゼの体は、小さいながらもがっちりしていて、脚は短めです。頭は丸いかと思いきや、頭頂部はかなり平たくなっています。耳は垂れ耳で飾り毛があり、耳道にも毛が生えています。

背中側に巻き上がる尾にも飾り毛がありますが、尾そのものは背中に触れない方がよいとされています。

ビション・フリーゼの歴史~“パウダー・パフ”はアメリカ発

ビション・フリーゼは、フランスが原産です。祖先犬は、地中海沿岸に住んでいた「バーベット」という被毛がカールした大型のウォータードッグと、マルチーズ系の白い小型犬が交配した犬ではないか……と考えられています。ビション・フリーゼとよく似た「プードル」もこのバーベットが祖先犬だといわれているそうです。

この祖先犬は、船乗りによってアフリカ北西部に浮かぶカナリア諸島の一つ、テネリフェ島に持ち込まれます。当時は、島の名前にちなんで「テネリフェ」と呼ばれていたようで、すでに現在のビション・フリーゼの原形に近かったようです。

14世紀になると、今度はテネリフェ島からイギリスへ持ち込まれます。ビション・フリーゼの絹のような毛に、当時の上流階級の人々は一気に魅了されました。16世紀頃にはフランスにも持ち込まれ、フランソワ1世やアンリ3世により愛玩犬また「抱き犬」としてリボンを付けられたり、香水入りの水でシャンプーをしたりして、寵愛(ちょうあい)されるようになったのです。しかし、18世紀。貴族への反発からあのフランス革命が起こり、貴族が飼っていたビション・フリーゼも巻き込まれてしまいます。その後、交雑により存続の危機に至りますが、フランスのブリーダーらによって、何とか血統は守られました。

1933年にはフランスのケネルクラブで「ビション・プワル・フリーゼ」の名で公認され、1971年にはアメリカンケネルクラブ(英語:American Kennel Club。略称はAKC)に「ビション・フリーゼ」として公認されます。この頃、日本に輸入されたと見られており、日本では、もともと人気のあった白い小型犬のマルチーズの愛好家らによって、繁殖されていきました。ちなみに、ビション・フリーゼの絹状の被毛を最大限に引き出したカット「パウダー・パフ」(白いアフロ)は、アメリカのトリマーによって考案されたものです。

2017年度ジャパンケネルクラブのビション・フリーゼの登録頭数は、133犬種中23位で2349頭。家庭犬として相当な数が飼育されていると推測されます。

ビション・フリーゼの性格

ビション・フリーゼの性格は活発で陽気。社交性が高く、飼い主家族には当然のことながら、見知らぬ人にも八方美人的な愛嬌を振りまきます。また、他の犬に攻撃性を見せることはなく、子どもとも楽しく遊ぶことができる、フレンドリーな性格です。感受性が豊かで、飼い主との交流をとても好むことも特徴の一つで、家庭犬として必要な性格を兼ね備えた犬種といえるでしょう。

ビション・フリーゼの基本情報と性格のまとめ

基本情報

・サイズ:小型犬
・体高:オス=25~30センチ/メス=24~29センチ
・体重:オス=4~6キロ/メス=3~5キロ

・原産国:フランス
・用途:愛玩犬、家庭犬

性格

・活発で陽気
・社交性が高い
・愛嬌が良い
・感受性が豊か

ビション・フリーゼの平均寿命と気を付けなくてはいけない病気

ビション・フリーゼの平均寿命は、12~15年程度と考えられています。先天的な遺伝病が少ない犬種です。

気を付ける病気としては、尿石症(尿路結石)があります。尿結石のうち、特にストラバイト尿石、シュウ酸カルシウム尿石にかかりやすく、尿が出にくい症状があれば、すぐに動物病院で診断を受けさせましょう。

ストラバイト尿石

一般細菌による尿路感染が原因と考えられています。

シュウ酸カルシウム尿石

肥満犬は、この病気のリスクが高まります。また、8~12歳頃の高齢犬に発症することが多い病気です。

ビション・フリーゼは湿度が低い地中海沿岸にルーツを持つため、日本の高温多湿による皮膚病にも注意が必要です。住環境を清潔にし、湿度調整を行い、小まめにブラッシングをして、地肌に新鮮な空気を含ませて予防しましょう。垂れ耳なので、忘れずに耳掃除もして、外耳炎やダニの寄生がないかのチェックをすることも、必要なケアです。

また、感受性が強い性格のため、常にアンテナを張っています。ドッグランなどで多くの犬と接した後や長時間外出した後は、しっかりと休息させて、精神的なストレスを溜めさせないようにしましょう。

ビション・フリーゼの飼い方~毛の手入れは毎日

ビション・フリーゼを飼うのであれば、毎日の毛の手入れは覚悟しましょう。抜け毛は少ないのですが、ブラッシングをしないでおくと、シルクのような被毛が絡まって毛玉になるだけではなく、まるでモップのような棒状の塊になってしまいます。こうなると、痛みで毛をほぐすことができないので、“丸刈り”の運命が待ち受けることに……。生後7カ月頃まではアンダーコートもなく、比較的絡まりにくいので子犬のときからコーミングを嫌がらないよう、育てていきましょう。

1カ月に1度のシャンプーと1カ月に1度のトリミングは必要です。2カ月空けてしまうと、毛玉ができてしまいます。自分でカットすると、ほぼ間違いなく“虎刈り”になってしまうので、プロのトリマーさんに「パウダー・パフ」を作ってもらうのが一番きれいに仕上がります。

かわいらしい白いアフロを維持するには、いつもフワフワの状態をキープすることが大切。自宅でも毎日ピンブラシで根元から毛をとかし、からまっている毛はスリッカーブラシとコームでていねいにほぐします。膝にお腹を見せるように抱いてから、顎の下、耳の下、頬、脇の下、脚の後ろといった見落としがちな部位も、忘れずにとかしてあげてください。このポーズはしつけにもなるので、子犬のときから実行しましょう。

ビション・フリーゼは、絶対に室内飼育

ビション・フリーゼは、室内飼育限定です。被毛はほとんど抜けず、体臭も少なく、アレルギー体質の方が犬を飼うときにおすすめできる犬種といえるでしょう。子どもやお年寄りとも、仲良く暮らせます。

また、賢い犬種なので、しつけを容易に理解してくれます。ただし、愛玩犬だからといって甘やかしてばかりいるとわがままになり、美容室などでじっと我慢できなくなってしまうので、通常のしつけはしっかりと実践しましょう。なお、ブラッシング中は決して怒ってはいけません。

ビション・フリーゼの散歩は、1日10分程度を2回、行います。他の犬種と同様、暑さには弱いので、夏場は早朝の時間帯を選び、夕方以降はアスファルトを控え、温度の低い芝生のある場所を歩かせましょう。暑いときは無理に散歩させずに室内で十分に遊ばせるのもよいでしょう。散歩は短時間でよいのですが、それなりの運動量が必要になります。室内では自由に遊ばせてあげましょう。しつけが身に付いてきたら、運動も兼ねて一日中フリーでも問題ありません。

一人で遊ぶことが好きなので、ある程度の月齢になれば、お留守番も上手にできるようになります。

ビション・フリーゼは理想の家庭犬!

ビション・フリーゼの美しい毛は何度触っても気持ちが良く、癒やされるものです。月に1度は犬の美容室でお手入れをしてもらいましょう。

いつも明るいビション・フリーゼが家庭に1頭いるだけで、自然と家族全員が穏やかな気持ちになります。抱き犬としては少々重めでしっかりした体ですが、子どもに抱かれても嫌がりませんし、一緒にベッドで寝るのも温かくて、気持ちが良い! 抜け毛も少なく、お布団の掃除がとても楽なのも、うれしいですね。

ぬいぐるみのようにかわいい家庭犬、ビション・フリーゼ。これからも、その人気は高まっていくはずです。

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