知らなきゃマズイ!犬がてんかんになる原因・症状と、その対処法

もし突然、愛犬がけいれんを起こして倒れてしまったら、飼い主としてどのような対処をすべきでしょうか? 犬のてんかん発作は突然、発生するもの。今回は、普段の生活から意識して予防すべきことと、もし愛犬がてんかん発作を起こした際の対処法について、解説します。

てんかんになりやすい犬種と3つの主な原因

まずはじめに、てんかんという病気は犬種に限らず、どんな犬でも発症する可能性があることを、覚えておく必要があります。ただ、その中でも比較的に発症しやすい犬種をあげるとするなら、小型犬ではビーグルやミニチュア・シュナウザー、ダックスフントなどの犬種の発症率が高いといわれています。

てんかんになる原因には、病的な原因と環境的な原因、そして遺伝的な原因があります。

病的原因

脳疾患による発作などが多く見られ、脳炎や水頭症などの発作として症状が出ます。また、高血圧や鉛の中毒によるものがあります。

環境的な要因

ストレスが心身への負担となり、てんかん症状(後述します)を起こす引き金になる場合が考えられます。犬はコミュニケーション不足で疎外された状況に置かれたり、生活のしやすい状況やリラックスした環境がなくなったりすると心身に弊害が起こり、てんかん症状を起こしやすくなるといわれています。

遺伝的原因

遺伝的原因とは、先天性での発作を指します。このてんかんを起こす遺伝子は現在では特定されておらず、その犬の家族などの病歴を調べるしか方法はありません。

犬のてんかん症状と対処法

てんかんの症状として挙げられるのは、脳の神経細胞が異常に興奮して起こる発作。そしてその発作は、「一時的なもの」と「繰り返し起こるもの」に分けられます。

主な症状としては、強く固まった状態になる、ビクビクとけいれんを起こす。具体的には、手足もしくは全身や顔面がけいれんを起こす・意識をなくす・失禁をするなどといった軽い症状から、体を反りかえして口から泡を吹き意識を失うといった重い症状までありますが、2~3分間で症状が治まり、ケロっとしている場合もあります。

しかし、こういった症状が繰り返し起こると脳に深刻な障害を与えることもあり、ときには命に関わる危険な状態に陥る場合もあるので、油断は禁物です。てんかん発作が30分以上続く場合や1日に3回以上起こるときは「てんかん重責」と呼ばれ、通常のてんかんとは違い、脳に外傷や何かしらの中毒症状がある場合もありますので、早急に動物病院で治療をしてあげてください。

てんかん症状は、犬が眠っている夜間や早朝に起こることが多く、飼い主がてんかん症状を見つけたときの対処法としては、まず慌てずに発作が治まるのを静かに待ちましょう。

ただ、おう吐などの症状が見られるときは、おうと物で気道が詰まって呼吸困難が起こらないよう、気道の確保が必要です。口の中に吐しゃ物や異物がある場合は、取り除いてあげてください。ただし、指を入れると噛まれることもケースもあるため、注意しましょう。

てんかんが疑われる状態になった場合は、診察のために、どのような症状で何回発作を繰り返したかなどの経緯をメモしておくことも大切なことです。

てんかんの治療法と治療費

てんかんの原因が他の病気による症状であれば、まずはその病気の治療をし、てんかんの原因を調べる検査が必要です。問診や身体検査、血液検査、脳波の検査などをして診断してもらいましょう。問診には普段の様子などを聞かれる場合もあるので、しっかり普段の状況を答えられるようにすることが、大切です。

原因がわからない突発性てんかんの場合は、薬での治療となります。抗てんかん薬を用いますが、薬には常に副作用があることを、覚えておく必要があります。

抗てんかん薬の副作用には、飲ませ始めてすぐに症状が出る初期副作用と、薬を長く飲ませることで出る長期副作用があります。

初期副作用としては、動きが鈍くなったり、ふらついたり、食欲が異常に出たりします。長期副作用の方は軽度なもので肥満になるなど、重症になると尿失禁などの症状が見られます。定期的に健診を受け、獣医の指示に従いましょう。

てんかんに対するはっきりとした予防法はないので、てんかん発作を起こしたことがある犬は定期的に病院での診断を受けることが必要です。治療費としては、薬の治療となった場合は(薬の種類にもより変わってきますが)1週間分の薬でだいたい1,000円から2,000円程度で済む場合が多く、てんかん発作で入院となった場合は、検査費用や入院費などでかなり高額になります。一般的に血液検査の費用は5,000円から8,000円くらいで、入院となると入院3日で10,000円くらいの費用を考えておきましょう。

苦しんでいる愛犬の動画を撮るのは精神的に辛いものがあるかもしれませんが、発作の状況を撮影しておくと症状がわかりやすく、診断にあたって便利だといわれています。

てんかんを予防するための食生活

てんかんを可能な限り予防するためには、普段の生活の中で、とくに食生活に注意することが大切です。てんかんの原因や症状に直接食生活が関わることはありませんが、普段から偏食や肥満には気を付けましょう。適度な運動をさせて健康的な生活を送ることが、てんかんを引き起こす病気の予防にもなります。

栄養バランスの良い食事を与えてあげる必要は、てんかんを持病として持つ犬だけではなく、どの犬にもいえること。例えば、手作りのご飯を与えることは栄養管理がしっかりできるので、試してみると良いのでしょう。添加物の入っているお菓子などは与えないようにした方がいいかもしれません。

また、食事で足りない栄養素はサプリメントなどを利用するととても良いとされています。てんかんに効果があるといわれているビタミンBやマグネシウム、カルシウムなどをサプリメントで与えることをオススメします。

てんかんは、精神的なストレスが引き金になる場合が多いので、精神を落ち着かせる効果のあるハーブなどで神経を鎮めるのも効果的です。天然成分のハーブを使ったサプリメントを活用することも、症状を緩和するには効果的ですね。

一番の治療法は、精神的に安らげる場所を用意すること

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