【獣医師監修】犬がマンゴーを食べても大丈夫?マンゴーの種は?与え方や注意点、適量は?
最近はスーパーでも手軽に入手できるようになったマンゴー。日本でも沖縄県・宮崎県でマンゴーの生産が盛んです。また「チェリモヤ」と「マンゴスチン」に並び“世界三大美果”とも評されるほど「マンゴー」は栄養が豊富な果物として有名です。マンゴーは犬が食べても大丈夫なのでしょうか?ここで、解説していきます。

獣医師 MBA(経営学修士)
ヘリックス株式会社 代表取締役社長
【資格】
◇獣医師
【所属】
◆ペット栄養学会 理事
◆一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会 委員長
◆日本獣医生命科学大学 非常勤講師
◆帝京科学大学 非常勤講師
など
大学卒業後、小動物臨床に従事。
その後、ペットフードメーカーに入社し、小動物臨床栄養学に関する研究、情報発信を中心とした活動を行う。
現在は、獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動。ペットの栄養に関する団体の要職を務める。
自宅で9頭の猫と暮らす愛猫家。
目次
犬がマンゴーを食べても大丈夫!

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犬がマンゴーを食べても、基本的に問題はありません。
マンゴーには犬にとって有害な成分は含まれていませんが、注意すべき点は、与え過ぎないことです。
マンゴーは80%近くが水分なので水分補給にもなり、食物繊維が加減よく含まれているので腸内環境を整えることにも効果的とされています。
愛犬にマンゴーの「種」は与えても大丈夫?

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愛犬にマンゴーを与える際には皮をむいて種子は外してください。
犬は物を噛まずに飲み込む習性があります。
マンゴーの種子が愛犬の喉(のど)に引っかかったり、消化器官に詰まってしまったりするリスクがあるので注意が必要です。
愛犬に与えるマンゴーの栄養素やメリットは?

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マンゴーにはビタミンAの前駆体であるベータカロテンが豊富に含まれています。
また、ビタミンCやナイアシンも含まれているので、皮膚や粘膜の強化にもつながります。
マンゴーの場合、完熟する前はビタミンCが豊富で、完熟すればするほどベータカロテンが増加するという特性があります。
カリウムも100gあたり170mgも含まれていることから、体内のナトリウムの排出にも役立ちます。
愛犬にマンゴーを与える時の注意点!

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愛犬にマンゴーを与える際には、いくつか注意点がありますので、ここで見ていきましょう。
●マンゴーを与える際の注意点①「過剰摂取」に注意!

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愛犬に過剰にマンゴーを与え過ぎると下痢(げり)や消化不良を起こす可能性があります。
●マンゴーを与える際の注意点②「肥満」に注意!

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マンゴーのカロリーは100gあたり64kcalと高めですので、愛犬が肥満につなる可能性もあります。
●マンゴーを与える際の注意点③「偏食」に注意!

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犬がマンゴーを好きになりすぎて主食のドッグフードを食べなくなってしまうケースもありますので注意をしましょう。
愛犬へのマンゴーの与え方と適量は?カロリーに注意!

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愛犬にマンゴーを与える場合、果実の部分は柔らかいですが、丸呑み(まるのみ)してしまう危険性もあるので、小さく刻んでから与えてください。
また、ドライマンゴーは水分が少ないため生よりもカロリーが高く、砂糖がまぶしてある場合にはさらに高カロリーです。
愛犬にマンゴーを与える際には砂糖を除去し、量を調整するなど注意しましょう。
与える量としては、摂取カロリーの20%以内が目安にしましょう。
「生マンゴー」と「ドライマンゴー」の違いは?

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マンゴーは、生のままではなく乾燥させたドライマンゴーも広く販売されています。
むしろ、生のマンゴーよりも身近な商品かもしれません。
実は、生のマンゴーもドライマンゴーも栄養素自体に変化はありません。
水分がなくなっている分、ドライマンゴーの方が栄養素が凝縮されています。
愛犬に与える「マンゴー」のまとめ

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マンゴーは、愛犬にとってはカロリーが高い果物です。
マンゴーはおやつとして、また愛犬とのコミュニケーションの一環として少量与える程度に留めましょう。
愛犬の健康を守ることができるのは飼い主だけです。
マンゴーの特性を理解して、愛犬の健康につながる食生活をおくりしましょう。

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