パピヨンにペット保険は必要?いらない?後悔しない選び方やタイミング、待機期間、条件、病気は?
パピヨンは運動性能も高く、活発な犬種。それだけに怪我や関節系のトラブルも心配されますが、万一の時の備えとしてペット保険を考えている飼い主さんも多いことでしょう。実際に選ぶ時にはあれこれ迷ったりするものです。加えて、とかく保険はややこしいもの。この記事では、そんなペット保険の知っておきたい基本をご紹介します。
- 更新日:
東京城南地域獣医療推進協会 理事
【経歴】
◇1986年 北里大学獣医畜産学部獣医学科 卒業
◇1990年~1991年 New York州Animal Medical Centerにて研修
◇1993年 成城こばやし動物病院 開業
◇2012年~2022年6月(公社)東京都獣医師会 副会長
【資格】
◇獣医師
【所属】
◆公益社団法人 東京都獣医師会
◆アジア小動物獣医学会(FASAVA) 所属
◆一般社団法人 東京城南地域獣医療推進協会TRVA 理事
【メディア】
◇Webメディア
「オトナンサー」アドバイザー
【hotto Professionalインタビュー】
Professionalインタビュー Vol.1【成城こばやし動物病院代表 小林元郎先生】
目次
- パピヨンに【ペット保険は必要?】入るべき?種類(終身、死亡保障)は?
- パピヨンは病気になりやすい?かかりやすい病気は?
- パピヨンが病気になった場合の治療費(手術・通院)はどのくらいかかる?
- ペット保険加入のメリット・デメリットは?
- パピヨンのペット保険加入のタイミングや待機期間、補償開始時期は?
- パピヨンのペット保険加入時の補償対象年齢(犬種)、割合、告知、多頭飼いなどの条件は?
- パピヨンのペット保険、「病気」「手術」「入院・通院」の補償範囲は?夜間診療や限度額は?
- パピヨンがペット保険に加入する場合の保険料は毎月いくら?保険証はある?
- パピヨンの子犬・老犬(シニア)はペット保険に加入できる?
- パピヨンがペット保険に入る際の選び方やポイント!
- パピヨンのペット保険、更新や解約、乗り換え時のトラブル防止や注意点は?
- パピヨンのペット保険【まとめ】
パピヨンに【ペット保険は必要?】入るべき?種類(終身、死亡保障)は?
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンに【ペット保険は必要?】入るべき?
パピヨンとの暮らしにペット保険が必ず必要というわけではありません。
しかし、愛犬が病気や怪我をし、特に高額の治療費がかかった時には、ペット保険が大きな助けとなることがあるでしょう。
たとえば、愛犬が癌(がん)にかかったとして、手術費に加え、抗癌剤治療や放射線治療など、合計で100万円を超えてしまう場合もあるのです。
もとより、「獣医療における治療費は結構高い!」 飼い主さんにとってはそれが悩みの一つなのではないでしょうか?
なぜ高くなるのか、それにはいくつかの理由があります。
獣医療が高度化するにつれ、時に治療費が高額になることがある
独占禁止法によって動物病院は自由診療のみであるため、人間で言う国民健康保険のような医療保険制度がなく、治療費は実費を支払わねばならない
同じく自由診療のみであるため、動物病院によって診療料金はまちまちである
加えて、パピヨンは長寿傾向にあり、シニア期になるほど治療費が嵩む可能性がある
アオサン / PIXTA(ピクスタ)
以上を考えると、万一の時の備えとして「ペット保険」を利用するのも一つの選択肢です。
ただし、後述しますが、どんな病気や怪我でも補償されるというわけではありません。
【参照元】
・公益社団法人 日本獣医師会「小動物臨床/小動物診療料金」
・公益社団法人 滋賀県獣医師会「よくある質問:動物病院によって治療費が違うのはなぜですか」
パピヨンのペット保険の種類(終身、死亡保障)は?
ペット保険は3つの補償プランが基本
通常、ペット保険の補償プランは3つに大別することができます。
ペット保険の補償【種類】
【区分】 | 【補償範囲】 |
---|---|
通院 | 入院や手術以外の通院による治療費を補償 |
入院 | 病気や怪我で入院した時の費用を補償 |
手術 | 病気や怪我による手術の費用を補償 |
pteryx28 / PIXTA(ピクスタ)
現在では「通院・入院・手術」の3つをトータルして補償する保険プランが多くなっていますが、中には、「入院+手術」を補償する保険プランや、「通院」のみを補償するプラン、「手術」のみを補償するプランなどもあります。
たとえば、「入院+手術」プランでは、手術を伴わない治療や入院は補償対象外になることがあるのでご注意ください。
その他、オプションとしてペットが起こした物損事故や、対人対動物への咬傷事故(こうしょうじこ)など損害賠償が生じた場合の補償をする特約、車椅子購入費用を補償する特約などが設けられているペット保険もあります。
終身加入可能なペット保険もある
犬の寿命も長くなったことから、昨今では継続加入することで終身にわたり加入できるペット保険もあります。
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
ペット保険に死亡保証はない
人間で言う生命保険にあたるものはペット保険には存在しません。
人間の生命保険の場合、残念ながらそれを悪用した事件が発生することがありますが、保険対象がペットとなると似たような事件がより発生しやすくなるのではないかと危惧されること、もう一つには人間よりずっと寿命が短いことがペット保険には死亡保証がない理由かもしれません。
その代わりに、火葬・葬儀費用を補償する特約を設けているペット保険もあります。
パピヨンは病気になりやすい?かかりやすい病気は?
アオサン / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンは病気になりやすい?
どんな犬でも病気になりやすいかどうかは一概に言えませんが、パピヨンでは関節疾患、白内障や結膜炎、緑内障などの癌(がん)疾患、皮膚トラブル、水頭症、脳炎などが懸念されます。
その他、活発で運動性能も高いことから、怪我や骨折にも注意が必要です。
パピヨンがかかりやすい病気①【膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)】
本来、膝のお皿の骨(膝蓋骨)は大腿骨の滑車溝と呼ばれる溝の中に収まり、膝の動きをスムーズにする働きがありますが、これが溝から外れてしまった状態を「膝蓋骨脱臼」と言います。
症状によってグレード1~グレード4に分けられ、軽度であれば体重管理や環境改善、投薬などによって対処することも可能ですが、重度になると手術が必要になることもあります。
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
「膝蓋骨脱臼」の懸念がある犬では、普段の生活の中で、下の表のような項目をチェックするといいでしょう。
異常がある時には早めに動物病院で診てもらってください。
犬の膝蓋骨脱臼【チェック項目】
✔ オスワリやフセからの立ち上がりがスムーズか
✔ 歩き方や筋肉の付き方が両脚で同じか
✔ 脚に触ることを嫌がらないか
✔ 脚を引きずったり、跛行したりしていないか
パピヨンがかかりやすい病気②【骨折】
病気ではありませんが、パピヨンは骨が細い上に運動性能も高いことから、意外に怪我や骨折が多く見られます。
小型犬の場合、抱っこしていて落とした、足にまとわりついている時に間違って踏みつけてしまった、走り回っていて滑った拍子に壁に激突したなど、骨折の原因は普段の生活の中に潜んでいるので、床は滑り止め対策をするとともに、愛犬の行動には気を配りましょう。
佐々木 / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンがかかりやすい病気③【壊死性髄膜脳炎(NME:Necrotizing meningo encephalitis)/パグ脳炎(PDE:Pug dog encephalitis)】
犬の壊死性髄膜脳炎(えしせいずいまくのうえん)は原因不明の脳の病気で、大脳や髄膜に異常が生じ、運動失調や視力障害、痙攣発作、旋回運動、斜頸などの神経症状が見られるようになります。
当初、パグでの発症が多かったことから別名パグ脳炎とも言われるようになりましたが、パピヨンやチワワ、シー・ズー、マルチーズなど他の小型犬にも発症することが報告されています。
犬の壊死性髄膜脳炎の治療には免疫抑制剤や抗炎症剤などの薬剤が使用されますが、うまく反応することもあれば、あまり反応が見られないこともあり、進行してしまった場合は死に至ることがあります。
【参照元】Cooper JJ, Schatzberg SJ, Vernau KM, et al. 「Necrotizing meningoencephalitis in atypical dog breeds: a case series and literature review」 (Vet Intern Med. 2014;28(1):198-203. doi:10.1111/jvim.12233)
パピヨンが病気になった場合の治療費(手術・通院)はどのくらいかかる?
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パピヨンの病気や怪我でどのくらいの治療費がかかるのかは、その病気や怪我の程度、治療法、犬の健康状態、治療にかかる期間、動物病院の技術・設備、地域などによって幅があり、一概に費用を示すのは難しいですが、以下に参考例(治療費の一部)を示してみましょう。
パピヨンの病気・怪我【治療費】目安
【項目】 | 【費用の目安】 |
---|---|
膝蓋骨脱臼 | 3万円~7万5,000円 |
血液検査/採血料 〃 /CBC検査 〃 /生化学検査 | 無料~2,000円 500円~5,000円 2,000円~1万円 |
レントゲン検査(単純撮影) | 2,000円~7,500円 |
全身麻酔 | 3,000円~1万5,000円 |
入院料(小型犬/1日) | 1,000円~5,000円 |
抜糸 | 0円~2,000円 |
包帯・ガーゼ交換 | 500円~2,000円 |
輸液(静脈内) 〃 (皮下) | 1,000円~7,500円 1,000円~3,000円 |
公益社団法人 日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の 診療料金実態調査及び飼育者意識調査 調査結果(平成27年)」より作成
これは膝蓋骨脱臼の場合ですが、この他、「薬代」や「入院日数」など必要に応じて加算されます。
動物病院によっては15万円以上の治療費になることもあります。
なお、ペット保険会社の中には「膝蓋骨脱臼」を”補償対象外”とするケースもあるので、加入している、または加入を希望するペット保険会社の規約や重要事項説明書をよくご確認ください。
ペット保険加入のメリット・デメリットは?
cynoclub / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【加入メリット①】
特に、高額の獣医療費がかかった時、自己負担金が少なくて済むということは何よりのメリットでしょう。
パピヨンのペット保険【加入メリット②】
辛い話ですが、中には高額の獣医療費を支払うことが叶わず、必要な治療を断念する、泣く泣く安楽死を選択せざるを得ないというケースも現実にはあります。
このような時、もし、ペット保険に加入しており、かつ補償対象と合致するならば、より高度な治療を受けさせてあげることができ、結果的に「愛犬の命が助かる」こともあるでしょう。
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パピヨンのペット保険【加入メリット③】
ペット保険によっては健康相談やしつけ相談、迷子探しサポートなど付加サービスを受けられるものもあり、それも一つのメリットと言えます。
パピヨンのペット保険【加入デメリット①】
毎月の掛け金(保険料)を支払う必要があり、その分の出費があることは言うまでもありません。
基本的にペット保険は一年契約で、掛け捨てタイプ。
そのため、満期になっても支払った掛け金が戻ってくることはありません。
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パピヨンのペット保険【加入デメリット②】
犬が加齢するごとに掛け金が高くなるケースがほとんどで、何年か継続加入しているうちに、予想外に掛け金が高くなってしまうことがあります。
パピヨンのペット保険【加入デメリット③】
たとえ治療費がかかる病気があったとしても、愛犬がかかった病気が”補償対象外”の病気であると補償はしてもらえず、ペット保険を活用することができません。
パピヨンのペット保険加入のタイミングや待機期間、補償開始時期は?
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パピヨンのペット保険【入るタイミングは?】
愛犬が何らかの病気や怪我をしたタイミングでペット保険に加入できたとしても(病気や怪我で治療中であると加入できないペット保険もあります)、その病気や怪我の治療費は補償されません。
加入前にすでに罹(かか)っていた病気や怪我に関しても同様です。
また、新規に加入できる年齢に制限が設けられていることがほとんどで、シニア犬向けの保険プランがないペット保険では、制限年齢になるまでの間でなければ新規加入はできないことになります。
したがって、ペット保険に新規加入するならば、治療中の病気や怪我がなく、比較的若い年齢のほうが有利と言えるでしょう。
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【待機期間は?】
ペット保険の多くは、ペット保険に新規加入後、保険契約が開始になると同時に「待機期間(または免責期間)」と呼ばれる一定期間(おおむね1ヶ月程度)を設けています。
この待機期間(免責期間)内に生じた病気は”補償対象にはならない”のでご注意ください。
なお、癌(がん)については待機期間を長く設けている場合があります(60日~120日程度)。
また、怪我に関しては、待機期間中であっても補償になるペット保険もあれば、病気同様に待機期間を設け、補償とはならないペット保険もあります。
一方で、この待機期間を設けておらず、契約後すぐに補償が開始されるタイプのペット保険も存在します。
このように待機期間に関しても各社各様であり、実際の補償に関わる部分なので、重要事項説明書やパンフレットなどをよくご確認ください。
MERIANA / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【補償開始時期は?】
実際に補償が開始される日のことを「補償開始日」「責任開始日」などと言います。
注意したいのは、新規加入の場合、契約をしたからといって、その日から補償が開始されるわけではないということ。
たとえば、保険の申し込みを毎月15日で締め切り、契約が有効となる日を翌月の1日からとしているペット保険があるとします。
この場合、2日に申し込みをしたとしても、契約が有効となるのは翌月の1日からで、さらに待機期間を1ヶ月設けている場合、実質的な補償が開始されるのは申し込み日から翌々月の1日から、つまり、およそ2ヶ月後以降ということになります。
なお、加入申し込みをした後には審査が行なわれ、条件が合わない場合には保険契約ができないこともあります。
パピヨンのペット保険加入時の補償対象年齢(犬種)、割合、告知、多頭飼いなどの条件は?
cynoclub / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【補償対象年齢】
ペット保険に新規加入できる年齢は、7歳まで、8歳まで、10歳まで、11歳まで、12歳までなどペット保険会社によって違いがあるので、よく確認してください。
10歳を過ぎても入れるペット保険はあるわけですが、選択肢がより広くなるという意味では、できれば「6~7歳頃までに加入する」のが有利となります。
パピヨンのペット保険【補償対象犬種】
ペット保険では純血種からミックス犬まで犬種に関係なく加入することができますが、掛け金については、小型犬・中型犬・大型犬、さらには超大型犬といったサイズによって分けられ、大型犬になるほど掛け金が高くなるのが一般的です。
しかし、中にはサイズに加え、その犬種の特質や有病率などを考慮した分類となっているペット保険も存在します。
パピヨンの場合は、「小型犬クラス」に含まれていることがほとんどですが、中には小型犬の中でも「掛け金がやや高いクラス」に含まれている場合もあります。
MERIANA / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【補償対象割合】
ペット保険では、治療費のうちどのくらいを補償してくれるのか、それには3つのタイプがあります。
ペット保険【補償対象割合】
【補償タイプ】 | 【補償対象割合】 |
---|---|
定率補償 | 実際に支払う治療費のうち70%、50%など一定の割合を補償するタイプ。残りは自己負担となる。 |
定額補償 | 治療費がいくらかかったかに関わらず、あらかじめ定められた一定の額を補償するタイプ。 |
実額補償 | 実際にかかった治療費の全額、つまり100%を補償するタイプ。 |
特に、実額補償では一見お得のように思えますが、代わりに掛け金が高い傾向にあることは注意のしどころです。
ひろふみ / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【告知義務は?】
ペット保険に加入するには、基本的に告知義務が生じます。
内容はそれぞれのペット保険会社によって違いますが、「犬種」「生年月日」「体重」などの他、主に以下のような項目が必要となります。
ペット保険【告知義務内容】
✔ ワクチン接種の有無とその状況
✔ これまでに罹(かか)った病気
✔ 過去3カ月以内に動物病院で受けた治療について
✔ 現在治療中の病気や怪我があるか
これらの回答により、
1)無条件での保険契約
2)治療歴によっては特定の病気または特定の身体の一部に対しては補償対象外とされた契約
3)契約はできない
以上のうちいずれかになるので、保険契約にとっては非常に重要な部分となります。
万一、嘘の告知をし、それが判明した場合は、受け取れる保険金の額が左右されたり、契約自体が破棄となったりすることがあります。
違法行為と見なされる上、自分に不利となってしまうので、絶対にしませんように。
ひろふみ / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【多頭飼いは対象?】
多頭飼いをしていてもペット保険に加入することは可能です。
むしろ、多頭飼いでは2頭目以降が割引となるなど、若干お得になっているペット保険もあります。
また、全頭を保険に加入させるのはお金がかかり過ぎるという場合は、病気しやすい犬、健康リスクがありそうな犬だけを加入させるという考え方もあるので、状況によってご判断ください。
パピヨンのペット保険、「病気」「手術」「入院・通院」の補償範囲は?夜間診療や限度額は?
cynoclub / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【病気の補償範囲は?】(歯周病・パテラ・先天性心疾患など)
実は、ペット保険で治療費が補償されると言っても、すべての病気が補償されるわけではありません。
それぞれのペット保険会社によって違いはありますが、基本的に、「先天性疾患(または加入前に発見されている先天性疾患)」や、すべてまたは一部の「遺伝性疾患」、「病気にはあたらない」と判断されるものなどは補償対象外となります。
以下に補償対象外となることが多い病気の例を示しますが、A社では補償対象外でも、B社では補償対象となる場合があります。
アオサン / PIXTA(ピクスタ)
さらに、その状態(乳歯遺残や鼠径ヘルニアなど)が病気化して治療が必要な時や、その病気が原因で他の病気を発症し、治療が必要な時は補償対象となる場合もあるので、詳しくは各ペット保険会社の規約や条件、重要事項説明書をご確認ください。
【免責事項として補償対象外になることが多い病気・処置の例】
【病名または処置】 |
---|
歯周病、乳歯遺残、不正咬合、抜歯、予防のための歯石除去など |
眼瞼内反・外反、進行性網膜萎縮症など |
膝蓋骨脱臼、股関節形成不全、肘関節形成不全、レッグ・ペルテス病など |
鼠径(そけい)ヘルニア、臍(さい)ヘルニア、停留睾丸など |
(注:子犬を購入した後、早期に死亡した場合、同等の子犬と交換する、または返金をするといった「生命保証」なるものを見かけますが、これはペットショップやブリーダーなど販売者独自のサービスとなり、ペット保険会社の保険商品に付随するものではありません)
ホタル / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【手術などの補償範囲は?】(去勢・避妊など)
手術費用が補償となるプランであっても、去勢・避妊手術は補償対象とはなりません。
逆に、たとえば本来は補償対象外としている抜歯や歯石除去が、他の病気の治療のために必要で、全身麻酔をかけて行うのであれば手術にあたると判断され、補償対象となる場合もあります。
愛犬に手術が必要で、それが補償してもらえるのかどうかよくわからない時には、加入しているペット保険会社に問い合わせてみることをおすすめします。
パピヨンのペット保険【入院・通院の補償範囲は?】
通院・入院・手術の補償について、「年間の限度額以内であれば保険を利用できる回数に制限を設けていない」ペット保険や、「一回の手術につき補償可能な入院日数を限定している」もの、「退院するまでを一回と数え、年間の回数を設定している」ものなど、ペット保険によっていろいろです。
mrwed54 / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【ワクチン・予防接種・健康診断は補償範囲?】
ペット保険では、狂犬病の予防注射や各種感染症のワクチン、健康診断などは”補償対象外”になります。
【一般的に補償対象外となることが多いものの例】
【区分】 | 【事例】 |
---|---|
予防にあたるもの | 狂犬病やジステンパーなどの予防接種、フィラリア予防、ノミ・ダニ予防、健康診断、マイクロチップの挿入など |
予防可能な感染症 | 狂犬病、ジステンパー、パルボウイルス感染症、犬伝染性肝炎など |
病気にあたらないもの | 歯石除去、乳歯遺残、臍ヘルニア、停留睾丸など |
代替医療 | 理学療法、中国医療、オゾン療法、アロマセラピーなど |
治療補助 | 療法食、サプリメント、自宅使用のシャンプーなど |
妊娠・出産系 | 避妊・去勢手術、交配や出産などに起因する病気や怪我 |
ケア系 | 肛門腺絞りや耳掃除などグルーミング一般、治療を伴わない介護やリハビリ、ペットホテルなど |
パピヨンのペット保険【夜間・救急診療は補償範囲?】
夜間・救急・往診などの治療費も補償されることがありますが、その場合、夜間・救急・往診であることから加算された治療費の分は”償対象外”となり、基本の治療費のみがペット保険の”補償対象”となる場合もあります。
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パピヨンのペット保険【支払い(年間)限度額・限度回数は?】
各ペツト保険のプランには補償可能な限度額や、保険を利用できる限度回数などが設けられているので、よく確認してください。
たとえば、
1日分として補償可能な限度額
手術1回あたりの補償限度額
年間にわたる補償限度額
年間にわたる利用できる限度回数
など。
これらの限度額・回数を超えた分については補償対象にならず、”自己負担”となってしまいます。
しかし、中には年間の限度額以内であれば、1日の限度額や利用回数を設定していないペット保険も存在します。
また、一定の額に満たない治療費については補償しないという意味の「免責金額」を設けているペット保険と、設けていないペット保険とがあることにも注意が必要です。
パピヨンがペット保険に加入する場合の保険料は毎月いくら?保険証はある?
ひろふみ / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【保険料は?毎月いくらかかる?】
ペット保険に加入する場合、パピヨンではおおむね以下の掛け金(保険料)がかかります。
これは子犬期~シニア期まで、リーズナブルなプランからやや充実したプランまでを含んだ”概算”であり、オプション分は含まれていません。
ペット保険【保険料】(概算)
【区分】 | 【金額】 |
---|---|
月額 | およそ700円~8,500円 |
年額 | およそ8,000円~10万円 |
パピヨンのペット保険【保険証はある?】
ペット保険の中には、人間で言う健康保険証のようなカードが用意されており、それを動物病院の窓口に提出すると、その場で保険清算(窓口清算)ができる仕組みのものもあります。
たいへん便利ではありますが、まだ数が少ないのが現状です。
窓口清算ができない場合は、一旦治療費全額を支払い、保険金請求書や診療明細書などの必要書類をペット保険会社に送付し、後日保険金が振り込まれてくるのが一般的です。
パピヨンの子犬・老犬(シニア)はペット保険に加入できる?
Mallivan / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【子犬は加入できる?】
子犬でもペット保険に加入することは可能です。
新規加入できる年齢は生後30日齢から、生後50日齢から、生後2ヶ月齢からなどペット保険によって違いがあります。
パピヨンのペット保険【老犬(シニア)は加入できる?】
昨今では老犬(シニア犬)向けの保険プランも登場しました。
しかし、まだ稀(まれ)です。
老犬でペット保険に新規加入するのはなかなかハードルが高いわけですが、継続加入するならば終身補償が可能なペット保険が多いので、なるべく若いうちに加入してシニア期に備えるのも一つの方法です。
ただし、更新の段階で条件が合わなくなると、契約が継続できない場合もあることにはご注意ください。
パピヨンがペット保険に入る際の選び方やポイント!
ひろふみ / PIXTA(ピクスタ)
パピヨン【ペット保険の選び方・ポイント①】
ペット保険にはそれぞれ特色や違いがあるので、最初から一つに決めないこと。
細部にわたっていろいろなペット保険を比較検討することをおすすめします。
パピヨンのペット保険【選び方・ポイント②】
パピヨンで見られがちな「遺伝性疾患」や、「なりやすい病気を把握」した上で、それらが”補償対象になる”のか、”ならないのか”を確認しましょう。
また、愛犬の年齢ステージで出やすい病気についても併せて確認を。
アオサン / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【選び方・ポイント③】
保険商品の説明がわかりやすく、知りたい情報がしっかりと記載されているかを見ることもペット保険選びのポイントになります。
以下については必ず確認するようにしましょう。
加入できる年齢や病歴
愛犬の年齢や病歴で加入できるか?
掛け金
年間を通して十分に払える金額か、加齢した時の掛け金はどうか?
限度額(1日、1回、年間)
限度額が設定されている場合、その限度額を超えてしまった分は自己負担になるので、限度額があまりに低いと不安。
利用限度回数
利用回数が設定されている場合、その回数が少ないと不利。
免責金額
免責金額が設定されているかどうか?
更新の度に限度額や利用回数はリセットされるのか
リセットされない場合は、利用するごとに利用枠が少なくなっていくので不利。
補償範囲
補償範囲は広ければ広いほど良い。
補償対象外のもの
病気になっても補償対象外なら保険を使えないので、事前に必ず確認を。
請求の仕方
書面での請求の場合は意外に面倒なもの。事前に請求方法も確認を。
パピヨンのペット保険、更新や解約、乗り換え時のトラブル防止や注意点は?
SmallWest / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【更新や解約トラブル防止・注意点!】
継続加入していると一生安心と思いがちですが、中には継続加入できても継続できる年齢に制限を設けていたり、要相談となっていたりするペット保険もあるのでご注意ください。
また、更新時に無条件で更新できるとは限らず、慢性疾患に罹(かか)ってしまった場合など、限度額や利用回数がそのままカウントされ続けたり、条件に合わなければ更新不可と判断されたりすることもあります。
これからというシニア期になって保険を継続できないというトラブルもあるので、いつまで継続できるのか、気になる病気に罹(かか)った時には継続できるのか、確認するようにしましょう。
また、最初はリーズナブルでも更新ごとの掛け金の上げ幅が大きく、シニア期には高額になってしまうペット保険や、逆に中庸の掛け金ながら上げ幅が小さく、シニア期にそれほど高額にならないペット保険などがあるので、上げ幅にも注目し、更新を続けた際の掛け金のシミュレーションをしてみることも大事だと思います。
その他、特に掛け金が年払いで途中解約したい場合、「返金についてはどう計算されるのか?」契約時にあらかじめ確認しておくことも大切でしょう。
pteryx28 / PIXTA(ピクスタ)
パピヨンのペット保険【乗り換えトラブル防止・注意点!】
ペット保険の乗り換えを考える時、乗り換え先の新規加入できる年齢枠に当てはまるかは必ず確認をしてください。
乗り換えて逆に補償条件が狭くなるようではマイナスになるので、補償範囲や限度額など確認しましょう。
特に、補償対象、補償対象外となるものについては各社で違いもあるので要チェックです!
また、それまでに罹(かか)ったことのある病気は”補償対象外”になることがあるので、その点も確認を。
なお、それまで終身のペット保険に加入していた場合は、乗り換えることがほんとうにプラスになるのか熟考も必要です。
パピヨンのペット保険【まとめ】
TOSHIKI_PHOTO / PIXTA(ピクスタ)
昨今ではコンビニで掛け金の支払いができたり、コンビニがペット保険を紹介していたりと以前に比べてペット保険も身近になってきました。
それだけに選ぶ時には迷うものです。
「補償範囲が広い」「掛け金がお財布に優しい」「細々とした縛りがあり過ぎない」「保険金の支払いがスムーズ」「終身加入できる」「解約をするにも手間を取らない」。
そんなペット保険を選びたいものですが、仮に入ってはいけないペット保険があるとしたなら、その逆でしょう。
パピヨンは長寿な犬種です。
どうぞご愛犬のために納得できるペット保険を見つけてくださいね。
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