【獣医師監修】犬がもやし(生)を食べても大丈夫?ダイエットに効果的?メリットや適量は?

一年中手に入り、簡単に調理でき、カロリーが低くてヘルシー、それでいてお財布に優しい「もやし」。豆を発芽させたスプラウトなので、栄養も満点そうなもやしですが、犬にもやしを食べさせても大丈夫なのでしょうか?ここでは、犬に与えるもやしのメリットや栄養素、注意点などについて解説します。

先生にお聞きしました
徳本 一義 先生
ペット栄養学会理事。小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。
獣医師 MBA(経営学修士)

ヘリックス株式会社 代表取締役社長

【資格】
獣医師

【所属】
ペット栄養学会 理事
一般社団法人ペットフード協会 新資格検定制度実行委員会 委員長
日本獣医生命科学大学 非常勤講師
帝京科学大学 非常勤講師
など

大学卒業後、小動物臨床に従事。

その後、ペットフードメーカーに入社し、小動物臨床栄養学に関する研究、情報発信を中心とした活動を行う。

現在は、獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動。ペットの栄養に関する団体の要職を務める。

自宅で9頭の猫と暮らす愛猫家。
続きを読む

犬がもやしを食べても大丈夫!

犬がもやしを食べても大丈夫!

iStock.com/monkeybusinessimages

犬がもやしを食べても大丈夫です。

もやしは、東南アジアなどでは生のまま麺に載せたり、ハーブ類と一緒に生のままサラダに入れたりといった使われ方もしていますが、日本では加熱してから食べるのが基本です。

海外と日本とでは衛生基準が異なり、日本のもやし生産者は、加熱調理されることを前提として生産しているそうなので、犬にも加熱してからあげましょう。

犬がもやしを食べるメリットは?

メリット①「たくさん食べても低カロリー」

メリット①「たくさん食べても低カロリー」

Nutria / PIXTA(ピクスタ)

もやしは約95%が水分です。

残りの5%にカリウムやカルシウム、ビタミンCなど様々な栄養素が含まれていますが、人間のように炒めてモリモリ食べたり、ゆでてムシャムシャ食べたりしない限り、あまり栄養面での期待はできないでしょう。

ただ、体重の増加が気になる犬や健康面の心配からダイエットをしなければならない犬の場合には、キャベツなどと同じようにフードのかさましに役立ちます。

犬は水が好きな動物なので、水分が多いもやしを好んで食べてくれるかもしれません。

メリット②「食物繊維で快便、快腸に!」

メリット②「食物繊維で快便、快腸に!」

Switlana Symonenko/ Shutterstock.com

もやしは食物繊維を含んでいます。

食物繊維は腸内環境をよくしてくれたり、便のかさを増して便通をよくしたりする作用があるので、便秘気味の犬にはメリットがあると言えるでしょう。

食物繊維を摂り過ぎると下痢する?

食物繊維を摂り過ぎると下痢する?

iStock.com/makotomo

もやしをたくさんあげると、快便を通り越して下痢を引き起こすのではと心配する声も聞かれます。

しかし、もやしの大部分は水分なので、お腹が膨れてしまい、犬が一度に大量のもやしを食べることはあまりないと考えられます。

もやしの摂り過ぎを心配する必要はないでしょう。

犬に与えるもやしの主な栄養素!

犬に与えるもやしの主な栄養素!

iStock.com/Opla

一般的に多く流通しているのは、緑豆を発芽させた「緑豆もやし」ですが、ほかに大豆を発芽させた「豆もやし」やブラックマッペという黒い豆を発芽させた「ブラックマッペ」と言うもやしもあります。

どの種類のもやしも栄養素はほぼ変わりません。

-もやし/ゆで 100g
エネルギー12kcal
水分95.9g
たんぱく質1.6g
脂質0.0g

【参照元】文部科学省「食品成分データベース」

犬にもやしを与える際の注意ポイント!

もやしでお腹がいっぱいになる

もやしでお腹がいっぱいになる

Ling Stock/ Shutterstock.com

もやしをたくさん食べると、それだけでお腹が膨れて、肝心な主食のフードを食べきれないことになりかねません。

上表はダイエットを目指す愛犬のためには、ある程度の目安にはなりますが、主食である総合栄養食のドッグフードにトッピングにしたり混ぜ込む程度なら、上表よりかなり少なくしてください。

なお、ダイエットを目指す場合も、もやしをたくさん食べることで、主食のフードを残してしまうことになったら、栄養が不足してかえって健康に害を及ぼす可能性がありますので、気をつけましょう。

もやしは腐りやすい

もやしは腐りやすい

xuanhuongho / PIXTA(ピクスタ)

もやしは、豆を水につけて発芽させて栽培します。

発芽したばかりの新芽を食べる野菜なので、新鮮さが命。

根に水がついていることもあり、冷蔵庫に入れても長くは持ちません。

愛犬の健康を守るためにも、新鮮なうちに使い切りましょう。

犬に与えるもやしの適量は?

犬に与えるもやしの適量は?

Room's Studio/ Shutterstock.com

もやしはカロリーが少ないので、1日の食事のうち、おやつやトッピングで賄ってよい2割程度の量を計算すると、下記のようにかなり多くなってしまいます。

もやし(ゆで)を食べる時の適量(目安)

犬のサイズ(体重目安)1日あたりの摂取可能目安量
超小型(2kg程度)333g(1袋 )
小型(3~5kg程度)425~623g(1.5〜2袋 )
中型(6~15kg程度)715~1423g(2〜4袋)
大型(20~30kg程度)1765~2393g(5〜7袋)

ここで紹介する犬がもやしを食べる時の目安量は、主食に総合栄養食のドッグフードを食べている場合のトッピングやおやつとして算出しています。

トッピングやおやつで食べる量は、1日の摂取カロリーの2割以下に抑え、その分ドッグフードの量も減らしてください。

なお、手作りでフードを作る場合は、別途、栄養バランスや与える量の計算が必要です。

犬に与える「もやし」まとめ

犬に与える「もやし」まとめ

pu- / PIXTA(ピクスタ)

もやしは、ヘルシーで経済的な家計の味方。

値段を気にせず愛犬の食事に活用できるので、水をあまり飲まない愛犬に、水分摂取の目的でもやしをフードに混ぜてあげるのもよいでしょう。

ただし、もやしは腐りやすいので、購入後の管理はしっかりしましょう。

愛犬の健康を守ることができるのは飼い主だけです。

正しい知識を持って、愛犬と健康な生活を送りましょう。

みんなのコメント

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「食べ物」の人気記事RANKING