【獣医師監修】ボストン・テリアにシャンプーやブラッシングは必要？料金や頻度、温度、ポイント、注意点！

ボストン・テリアのシャンプーはいつから必要？頻度は？（週1・月1など）

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ボストン・テリアのシャンプーはいつから必要？

ボストン・テリアの子犬を迎えて、子犬が新しい生活にも慣れて健康であれば、初めての自宅シャンプーはいつから始めても大丈夫です！

テリア系は元来の作業用途から考えても水が好きではないため、将来シャンプー好きになるために、身体が小さい子犬のうちは伸縮シャワー付きの洗面台で、おやつを食べさせながら短時間でシャンプーを行って水慣れもさせましょう。

ボストン・テリアのシャンプーの頻度は？（週1・月1など）

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ボストン・テリアのシャンプーの頻度は、高温多湿な梅雨入りから晩夏までは週に1回程度、それ以外の乾燥している時期は月に1～2回が適切です。

秋から春までも、臭いや皮膚のベタつきなどが気になったら、シャンプーの頻度を週に1回程度に増やしても問題ありません。

ただし、ボストン・テリアなどの短頭種は高温多湿な環境が苦手。

浴室に長時間滞在すると、夏場は熱中症のリスクが高まり、呼吸器にも負荷がかかります。

ボストン・テリアのシャンプー剤は、シャンプーの時短になる泡切れのよいものをおすすめします。

なお、実際にはシャンプーをすればするほど、皮膚のバリア機能は損なわれがちになります。

愛犬の皮膚が健康であれば、週1回より頻度が高くならないようにしましょう。

もし週1回のシャンプーで、フケ増えたり愛犬が痒（かゆ）がったりするなどの皮膚トラブルが生じたら、シャンプー製剤を変えるといった対処をしてください。

それでも症状が収まらない場合は、早めに動物病院へ。

老犬になったら、体力を消耗するシャンプーの頻度を減らしたいものです。

高齢期は高温多湿なバスルームには入れず、お尻周りなどの汚れやすいところを“水のいらない泡シャンプー”といったシャンプー剤で部分洗いするなど、短頭種の愛犬の負担を軽減できるよう工夫してあげてください。

皮膚病のボストン・テリアのシャンプーの頻度と注意点は？

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ボストン・テリアはパグやフレンチ・ブルドッグ同様、いわゆる“脂漏体質”と呼ばれるような、皮脂の分泌がさかんな犬種のひとつ。

脂漏体質は皮膚が弱いことではありませんが、高温多湿な日本の生活では、皮膚への影響も生じます。

湿度と外気が高い環境では皮膚がベタつきやすく抜け毛も増えるので、皮膚の病気を予防するためにも、ボストン・テリアにはシャンプーや被毛の手入れによる皮膚の衛生管理が欠かせません。

ボストン・テリアがなりやすい皮膚病として、膿皮症、アトピー性皮膚炎、外耳炎が挙げられます。

膿皮症は、発疹やフケが主な症状です。

小さな赤いできものやかさぶたが愛犬の皮膚に複数できているのを発見したら、膿皮症かもしれません。

膿皮症を発症した場合、クロルヘキシジンという成分が配合されたシャンプー療法を獣医師から指示されることが多いでしょう。

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アトピー性皮膚炎でも、シャンプー療法が必要になるケースが少なくありません。

これらの皮膚病でシャンプー療法を実施する場合は、獣医師指定のシャンプーを頻回に行うケースが一般的です。

また、ボストン・テリアでは耳が湿った状況が続くと、皮膚の常在菌であるマラセチアが増殖して外耳炎になる可能性が高まります。

シャンプーをする際は、外耳炎を予防するために、なるべく耳に水が入らないようにしましょう。

いずれにしても、ボストン・テリアに、薬用も含めどのようなシャンプーを何日おきにする必要があるか、飼い主さんが自己判断せず、獣医師に相談しながら決めることが重要です。

ボストン・テリアに市販の人間用シャンプーを使用しても大丈夫？石鹸は？

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ボストン・テリアに【市販の人間用シャンプー】を使用しても大丈夫？

市販の人間用シャンプーは、ボストン・テリアに使用しないほうがよいでしょう。

人間の皮膚が弱酸性であるのに対して、個体差はありますが犬の皮膚は弱アルカリ性。

そのため、弱酸性の肌質に合うように作られた人間用のシャンプー剤は、多くの犬には適していないからです。

ボストン・テリアに【石鹸】を使用しても大丈夫？

天然の界面活性剤の塊である石鹸は弱アルカリ性なので、原則的にはボストン・テリアの皮膚の洗浄に使用できると考えられます。

ただし、石鹸であればすべて、ボストン・テリアに使用して臭いや汚れが落ちやすく、皮膚に合うとは限りません。

まずは数回、愛犬をシャンプーする際に石鹸を試してみて、問題がないかを判断するのが重要です。

ボストン・テリアのシャンプーの方法や適温、注意点は？（嫌がる・暴れる場合など）

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ボストン・テリアは短毛犬種なので、トリミングサロンではなく、自宅でシャンプーをする飼い主さんが多いかと思います。

シャンプーの前に必須なのは、ブラッシングをして抜け毛を取り除いておくことです。

シャンプー剤をボストン・テリアの身体につける前に、シャワーで予備洗いもしておきましょう。

シャワーは、36度以下のぬるま湯が最適です。

シャンプーで重要なポイントは、皮膚に負担がかかりすぎるため、決して愛犬の背中で泡立てないこと。

シャンプー剤は、ボストン・テリアの身体に載せる前に泡立てておいてください。

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泡で出てくるポンプ入りシャンプーを使ったり、大きめのスポンジでシャンプー剤を泡立てるとよいでしょう。

シャンプー剤は、目や耳の内部に入らないように気を配りましょう。

顔周りは、ガーゼハンカチや小さなスポンジなどを使って、お湯で少しぬぐう程度で十分です。

愛犬が暴れる場合は、飼い主さんも洗い場に座り、やさしく声をかけながらシャンプーしてあげましょう。

シャワーヘッドを愛犬の皮膚に可能な限り近づると、シャワーを嫌がりにくくなります。

ボストン・テリアのシャンプーの乾かし方（ドライヤー）やブラッシングは？

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ボストン・テリアのシャンプーの乾かし方（ドライヤー）？

シャンプーが終わったら、タオルを複数枚使用して、まずはしっかりとタオルドライをしてください。

短毛なボストン・テリアの場合、必ずしもドライヤーで乾かす必要はありません。

しっかりとタオルドライができれば、あとは自然乾燥でも大丈夫です。

ただ、水分の残る身体をカーペットや壁などにこすりつける場合は、皮膚に好ましくない影響が生じる可能性があるため、ドライヤーを使用しましょう。

ドライヤーは、被毛と皮膚を守るために冷風を使用するのがベストです。

けれども、乾かすのに時間がかかる冷風をずっと当て続けると、ボストン・テリアが飽きてきて嫌がり始めるかもしれません。

その場合は、温風に切り替えることになるでしょう。

温風を使う際に重要なポイントは、飼い主さん自身の手に風を当ててみて熱く感じない状態をキープすること。

人間で推奨されているのと同様に、ボストン・テリアの皮膚から30cm以上ドライヤーを離して温風を当ててください。

そうすれば、被毛や皮膚へのダメージが少なくて済みます。

ボストン・テリアのブラッシングは？

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ボストン・テリアのシャンプーの頻度を最大限減らすことができ、皮膚を健やかに保つ最大のカギが、ブラッシングです。

ボストン・テリアには、「獣毛ブラシ」が使いやすいでしょう。

ブタ毛やイノシシ毛など、獣毛ブラシの素材は多彩ですが、皮膚が強いとは言い難いボストン・テリアには、柔らかいブタ毛素材がおすすめです。

ブラッシングには、皮膚の新陳代謝を促すマッサージ効果もあります。

また、抜け毛が残らず皮膚への通気性を保てていれば、常在菌であるマラセチアの増殖で生じる皮膚炎にもなりにくくなります。

また、皮脂汚れが溜まりやすい顔のシワの溝も、お手入れが欠かせません。

高温多湿な時期は毎日、乾いたガーゼなどで、シワに溜まった汚れをやさしく拭い取ってあげましょう。

ボストン・テリアのシャンプー、サロンの値段（料金）は？

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トリミングサロンにボストン・テリアのシャンプーを依頼した場合、耳掃除や肛門腺絞り、爪切りなどがセットになったシャンプーコースで「4,000円～7,000円」が相場です。

なお、長時間トリミング台の上でカットをしない犬種とはいえ、メスのボストン・テリアがヒート中は、サロンに預けられたオスの犬たちが興奮してしまう恐れがあるので、ペットサロンにはお願いできません。

ボストン・テリアのシャンプーのまとめ

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ボストン・テリアは、皮膚がベタつきやすい傾向にあります。

皮膚のべたつきや臭いが気になったら、週1回程度シャンプーをしても大丈夫です。

皮脂汚れが気にならないようであれば、月1～2回程度のシャンプー頻度でよいでしょう。

短毛犬種ですが、マッサージを兼ねてこまめなブラッシングやお手入れを心がけ、抜け毛やシワ内の皮脂汚れがない状態にしておくことも、皮膚の健康を保つ秘訣です。

愛犬の健康を守ることができるのは飼い主だけです。

正しい知識を持って、毎日の愛犬の生活に役立ててくださいね。