【獣医師監修】犬にきのこを与えても大丈夫?正しい食べ方と注意点

山の恵みと言われるきのこには、食物繊維が豊富なため食べることで腸内環境を整える効果があります。このきのこを愛犬が食べたらどうなるのでしょうか。今回は愛犬にきのこを食べさせても大丈夫なのかご紹介します。

  • 小濱
  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬にきのこを与えても大丈夫?正しい食べ方と注意点
出典 : Africa Studio/ Shutterstock.com

犬がきのこを食べても大丈夫!

犬がきのこを食べても大丈夫!

Ivanova N/ Shutterstock.com

犬にきのこを与えても大丈夫です!
きのこと言っても、「椎茸(しいたけ)」「エリンギ」「エノキダケ」など豊富な種類がありますが、基本的に、人間が食べても大丈夫なきのこは犬が食べても問題はないと言われています。

犬がきのこを摂取することで得られる効果は注目されており、きのこ入りのドッグフードも販売されているほどです。

犬がきのこを食べるメリットとは?

犬がきのこを食べるメリットとは?

Margarita Kuku/ Shutterstock.com

きのこには犬の健康管理に役立ついろいろな栄養素が入っています。代表的な栄養素と働きを見ておきましょう。

●β-グルカン

β-グルカンは、きのこや酵母、大麦に含まれている食物繊維の一種です。
ヒトでは、β-グルカンはリンパ球などの免疫細胞を活性化すると報告されており注目を集めています。

●ビタミンB1

ビタミンB1は、別名チアミンとも呼ばれ、糖質を分解しエネルギーに変換するのに必要な水溶性の必須ビタミンです。ビタミンB1は神経機能を正常に保つ働きがあります。欠乏した場合は痙攣など神経症状が見られますが、ドッグフードを食べている限り欠乏症になる心配はありません。

●ビタミンB2

ビタミンB2は、別名リボフラビンとも呼ばれ、特に脂肪を分解しエネルギーに変換するのに必要な水溶性の必須ビタミンです。ビタミンB2は皮膚や毛の健康を保つ働きがあります。

●ビタミンD

ビタミンDは、カルシウムの吸収をサポート、歯や骨を丈夫に維持してくれる栄養素です。カルシウムには自律神経を安定させる働きがあります。天日干しすることでビタミンD含有量が増えるため、余ったきのこはスライスした状態で乾かしてから保存しましょう。
※きのこ類にはビタミンD前駆体のエルゴステロールが含まれます。エルゴステロールは日光にあたるとビタミンDに変化するので、生のきのこより干したものの方がビタミンD含有量は多いです。

●食物繊維

きのこの適量の食物繊維を摂取することで腸内環境を整えてれくれます。お通じを良くする効果も期待されて、お腹の中をスッキリきれいにする栄養素です。人間ほどたくさんの食物繊維はいらなくても、ある程度は必要とされます。野菜嫌いでもしいたけは食べてくれる、という子には重要な食物繊維摂取源となる食材です。

犬のきのこの食べ過ぎは禁物!

犬のきのこの食べ過ぎは禁物!

KillerCrows/ Shutterstock.com

犬の食事は、炭水化物とタンパク質がメインです。人間の主食・おかず・汁物といった考え方とは違うため、犬にきのこを与える際には適量に留めましょう。初めてきのこを食べた時はとくにお腹の調子が不安定になりやすく、下痢してしまう子もいます。様子を見ながら与える量を調整して、無理をさせないペースで食べさせてください。

消化不良を起こさないためにも、食べさせすぎないこと、一口サイズに切ってあげることを心がけましょう。

犬が食べても大丈夫なきのこまとめ

犬が食べても大丈夫なきのこまとめ

casanisa/ Shutterstock.com

犬にきのこをあげても大丈夫だと分かっても、種類が豊富なため悩む人もいるでしょう。同じきのこ類であっても、含まれている成分などが若干変わってきます。こちらでは犬に与えても大丈夫なきのこについて紹介します。

●舞茸(まいたけ)

舞茸(まいたけ)のβ-グルカンの量は、他のきのこ類と比べても圧倒的な量を誇っています。リンパ球などの免疫細胞を活性化すると報告されており、期待される成分として注目を集めています。

●しめじ

しめじは、β-グルカン、ビタミンB群などを豊富に含んでいて、食物繊維はさつまいもと同じ量と言われています。また、紫外線を浴びることでビタミンDに変化する「エルゴステロール」という成分も含んでいます。

●椎茸(しいたけ)

お吸い物や焼き、煮物などさまざまなメニューに使われる椎茸(しいたけ)は、きのこ類の中でも、一番馴染み深いものです。

●なめこ

なめこと言えば、独特のぬるぬる成分をイメージする人も多いでしょう。そのため、犬に与えても大丈夫かと心配になる人もいると思いますが、問題ありません。なめこ特有のぬるぬるは「ムチン」という糖たんぱく質の一種です。

●マッシュルーム

マッシュルームには食物繊維やビタミンB2、パントテン酸やカリウムなどさまざまな栄養成分が含まれています。さらに、きのこの旨味成分でもある「グアニル酸」はしいたけの3倍もの量です。

●エリンギ

エリンギには「ナイアシン」と呼ばれる皮膚や粘膜の炎症を抑えて、代謝に深く関わる成分が含まれています。また、きのこ類の中でもエリンギには食物繊維が多く含まれているためお通じを良くする目的にも最適です。

●松茸(まつたけ)

松茸(まつたけ)と言えば高級きのこの代名詞。高級なのでその分栄養素も豊富に含まれているのではないか、と考える人もいるでしょうが、栄養的な観点からは平凡で、栄養が特別豊富なわけではありません。ちなみに、松茸の香りは食欲を向上させたり、消化を手助けしたりするなどと言われていますが、犬に同様の効果があるとは限りません。

●木耳(きくらげ)

木耳(きくらげ)は、その色によって「白木耳(しろきくらげ)」と「黒木耳(くろきくらげ)」の2種類に分類されます。白木耳(しろきくらげ)は希少価値が高く、また成分としては水溶性の食物繊維が豊富で、便秘に効果的です。また、黒木耳(くろきくらげ)は鉄分を豊富に含んでいるため、貧血予防に効果的と考えられています。黒木耳(くろきくらげ)には、ビタミンDやカルシウム、食物繊維が多いので便秘に悩んでいる愛犬に食べさせたいきのこの種類のひとつです。

きのこは人間だけが食べるものというイメージがあると思いますが、犬に食べさせても大丈夫です!問題ありません。
あげる場合は適量を心がけましょう。

【獣医師監修】栄養豊富な「椎茸(しいたけ)」は犬に食べさせても大丈夫?

【獣医師監修】犬に栗を与えてもOK!ただし殻や渋皮には注意が必要!

監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

きのこのこさん
きのこはわんちゃんにとって、消化が悪そうというイメージを持ってました!適量を守って、手作りご飯に使ってみたいと思います。

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「TOP」の人気記事RANKING