【獣医師監修】犬がみかんジュースを飲んでも大丈夫？外皮は？アレルギーや注意、手作りレシピ！

犬が【みかんジュース】を飲んでも大丈夫！

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犬にみかんジュースを与えても大丈夫です！

ただし、100％ストレートジュースやフレッシュジュース（スムージー／コールドプレスジュース）が良いでしょう。

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”添加物”が入っていないという点は安心ポイントです！

一方、「濃縮還元ジュース」は糖分を加えてあるので、犬には控えたほうがいいでしょう。

犬に【オレンジジュース】を与えても大丈夫？

犬に「オレンジジュース」を与えても大丈夫です！

ただし、愛犬にオレンジジュースを与える際には、”無糖・100％ジュース”を飲ませるようにしましょう。

犬にみかんを与えても大丈夫？

犬がみかんを食べても大丈夫です！

ただし、愛犬にみかんを与える際は「外皮・薄皮・種」は取り除きましょう。

犬に与えるみかんジュース【メリット】は？

犬に与えるみかんジュースのメリット①【消化しやすい】

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みかんを固形で摂取するより、みかんジュースの方が消化しやすく、栄養分を摂り入れやすいでしょう。

犬に与えるみかんジュースのメリット②【高齢犬（シニア犬）の栄養補給】

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食欲が落ちた犬や、加齢によりビタミンCを合成しづらくなったシニア犬などには、栄養補給となります。

犬に与えるみかんジュースのメリット③【水分補給】

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夏だけでなく、愛犬が水分をあまり飲まない場合の水分補給に役立つでしょう。

犬に与えるみかんジュースのメリット④【誤飲の心配がない】

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みかんや梨、りんごなど果物は、大きさによって犬が誤飲する場合もありますが、みかんジュースは液体である分、その心配がありません。

犬に与えるみかんジュース【栄養効果】は？

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みかんそのものには抗酸化作用や免疫力向上作用などがあるビタミンCが豊富に含まれており、同じく抗酸化作用のあるβカロテンも豊富に含まれています。

βカロテンはビタミンAに変換されることで、目や皮膚、粘膜の健康維持にも作用します。

そして、疲労回復効果があるクエン酸も含まれています。

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特筆すべきは、「βクリプトキサンチン」の含有率が柑橘類の中ではトップクラスであること。

βクリプトキサンチンは、「抗がん作用」の他、「肝機能障害」「動脈硬化」「2型糖尿病」「骨粗しょう症」などのリスクを低下させる効果もあると言われています。

ストレートジュースでは殺菌処理されるためか、それが半減しますが、それでもトップクラスであることに変わりはありません。

【参照元】日本農芸化学会　科学と生物「国産カンキツ類に多いβ-クリプトキサンチンと機能性食品の開発 生鮮物で初めての機能性表示食品」

【参照元】文部科学省「日本食品標準成分表2015年版（七訂）」

犬に与えるみかんジュース【注意点】は？

犬に与えるみかんジュース①【与えすぎに注意】

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お菓子類やココアなどと比較するとカロリーは低いですが、糖分があり、与え過ぎないようにしましょう。

ちなみに、果汁入り飲料だと加糖してある分、カロリーは47～60kcal/100gです。

【参照元】文部科学省「日本食品標準成分表2015年版（七訂）」

犬の味蕾〔みらい〕の数は人間の約30％と言われています。

甘味も感じ取ることができるため。

甘さに慣れさせ過ぎると甘いものを好むようになることもあります。

初めて与える場合は、みかんジュースを少し薄めて、少量にしてあげるようにしましょう。

犬に与えるみかんジュース②【みかんの皮は与えない】

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柑橘類には防腐剤の他、雑菌や腐敗、カビ予防にワックス（パラフィンワックス）が塗られていることもあるので、ジュースにする時は皮をむき、”実のみで作る”ほうが安心です。

それを極力落とすには、水に重曹を入れて2～3分漬けておくのも一つでしょう。

犬に与えるみかんジュース③【みかんアレルギー】

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オレンジがアレルゲンの一つになっていることは知られていますが、人ではみかんでのアレルギーも見られ、同じ患者が他の柑橘類に対してもアレルギー陽性反応を示した例が報告されているます。

愛犬もアレルギーが気になる場合は、予めかかりつけの獣医師へ相談してみましょう。

【参照元】田中裕 他／Japanese Society of Allergology, アレルギー66. 1011-1015. 2017（平成29）「温州みかんによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例」

東洋食品工業短期大学「温州ミカン砂じょうの揮発性成分」

農林水産省「特定農薬の調査結果の概要について」

日本医薬品添加剤協会「パラフィン」

農研機構「緑かび病を主体としたカンキツ果実腐敗防除における薬剤の効果的な組み合わせ」

Japanese Society of Allergology「温州みかんによる食物依存性運動誘発アナフィラキシーの1例」

犬にみかんの【缶詰】【みかんゼリー】を与えても大丈夫？

犬に【市販の缶詰】【みかんゼリー】を与えてはダメ！

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みかんの缶詰の場合は、カロリーが果肉で64kcal/100g、汁は63kcal/100gとほぼ同程度です。

加糖してあり、砂糖・異性化液糖（ブドウ糖果糖液糖）も含まれているのでカロリーが生のみかんより高めになっています。

みかんゼリーにもブドウ糖果糖液糖が含まれていますが、ブドウ糖果糖液糖は遺伝子組み換え食品の一つであり、遺伝子組み換え食品はアレルギーや腫瘍などに関連するとも言われているので、犬には与えないほうがいいでしょう。

犬に手作りみかんゼリーなら与えても大丈夫！

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どうしてもみかんゼリーを犬に食べさせたいというなら、手作りするのが一番です。

愛犬のための手作りみかんゼリーレシピ！

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A.みかんのストレート（またはフレッシュ）ジュース（薄めたものでもOK）1カップ
B.粉ゼラチン 4～5g

1）粉ゼラチンは水でふやかす

2）にAを入れ、弱火で沸騰しないように温める

3) 温まってきたところでゼラチンを入れて溶かす

4) 粗熱をとり、1回分ずつ容器に入れて冷蔵庫で冷やす

犬に与えるみかんジュース【まとめ】

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犬にみかんジュースを与えても大丈夫です！

その場合には”ストレートジュース”や”フレッシュジュース”を少し薄め、少量与えるのがいいでしょう。

可能なら、手作りするのが一番です。

参考までに、人間の健康に関する研究では、普段フルーツジュースを飲む人より、果物そのものを食べている人のほうが2型糖尿病になるリスクが低いという研究報告もありました。

犬にもあてはまるかは不明ですが、仮にこれが通用するとするなら、ジュースより果物を丸ごと摂り入れるスムージーのほうが健康にはよいということでしょう。

【参照元】「Fruit consumption and risk of type 2 diabetes: results from three prospective longitudinal cohort studies」

愛犬の健康を守れるのは、飼い主だけです。

愛犬が健康に楽しく毎日を過ごせるように、飼い主が愛犬の健康管理をしていきましょう。