【獣医師監修】犬にみかんを与えても大丈夫!白い筋や皮も食べてもOK?

みかんは産地によって様々な種類があり、多くの人に食べられている果物です。犬がみかんを食べるというイメージはあまりないかもしれませんが、食べても大丈夫な果物なのでしょうか。

【獣医師監修】犬にみかんを与えても大丈夫!白い筋や皮も食べてもOK?
出典 : Ivanova N/Shutterstock.com

犬はみかんを食べても大丈夫?

犬はみかんを食べても大丈夫?

Phatthanun.R / Shutterstock.com

みかんには白い筋も含めて、犬にとって危険な成分は含まれていません。ビタミンC以外のクエン酸やカリウム、ペクチンも犬が食べても大丈夫な栄養素です。犬はビタミンC(アスコルビン酸)を体内で合成することができるため、積極的に摂取する必要はありません。ちなみに、ビタミンCを体内で合成できないのは、テンジクネズミや一部の霊長類、そして私たち人間だけで、多くの哺乳類がビタミンCを体内で合成することができます。

皮や種には注意!

皮や種には注意!

irin-k / Shutterstock.com

みかんは食べても問題ありませんが、外皮や種など、犬の消化にはよくない部分もありますので、犬にみかんを与える時は果肉の部分だけを小さくしてあげるようにしましょう。それらを食べてしまっても消化されずにそのまま便として排出されます。多くの場合問題になりませんが、犬にみかんをあげるときは外皮をむき、種を取り除いてあげましょう。

みかんの種類や栄養素

みかんの栄養素

LiuSol / Shutterstock.com

みかんは、ミカン科ミカン属に属する果物で、秋から冬にかけて旬を迎えます。みかんの全生産量の約2割は缶詰やジュースに加工されて出荷されています。皮にも栄養があり、「陳皮」という名で薬として利用されています。皮をネットに入れて入浴剤として利用している人も多いでしょう

みかんの種類

●温州みかん
温州みかんは、日本人が思い浮かべるコタツの上にあるようなみかんです。生産地としては和歌山県・愛媛県・静岡県が有名です。温州みかんは、約400年前に鹿児島県長島町で突然変異によってできたといわれています。当初は、種がないことから「繁栄できない」といわれ栽培地は九州の一部に限定されていました。全国的に温州みかんの栽培が行われるようになったのは、明治になってからです。

●紀州みかん
和歌山県で多く生産されることから、「紀州」と名前がつきました。温州みかんより小型なのが特徴です。

●ポンカン
亜熱帯地方地域のインド・スンダラ地方が原産のポンカンは、温州みかんよりも厚い皮を持ち、強い香りが特徴です。日本では四国を中心に栽培されています。

●デコポン
熊本県の名産品として有名なデコポンは、頭にこぶがあるような特徴的な形をしています。糖度が高いことから、すっぱいみかんが苦手な人でも好む人が多いようです。

●グレープフルーツ
亜熱帯を原産国とするかんきつ類のひとつで、甘さや酸味のほかに、ほろ苦さがあるのが特徴的。生食するときに、ほろ苦さを打ち消すため、砂糖やメープルシロップをかける人もいます。

●ブラッドオレンジ
名前の通り、血のような紫がかった濃赤色をした果肉が特徴です。特徴的な色は、アントシアニンという色素に由来しており、かんきつ類では珍しい色素を有する果実です。

みかんの栄養素

このように様々な種類があるみかんですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。

●ビタミンC(アスコルビン酸)
みかんといえばビタミンC、というくらいイメージが強い栄養素です。犬はビタミンCを体内で合成できますが、ビタミンCはビタミンEの働きを良くするため、ほとんどのドッグフードにビタミンCが含まれています。ただし、肝臓で十分にビタミンCを生成できない場合や脂肪の吸収不良が起こっている場合は更にビタミンCを摂取する必要があります。

●クエン酸
ビタミンCに加え、クエン酸も豊富に含まれています。人間にとっては、クエン酸は疲労回復の効果があります。不規則な生活や日々のストレスなどによって、人間の細胞は酸化してしまいます。この酸化を修復させようとする状態が「疲労」なのですが、この細胞の修復にクエン酸が役立つとされているため、みかんは疲労回復につながる果物とされています。

また、カルシウムが結石化し、膀胱を傷つけたり、尿路に詰まってしまうシュウ酸カルシウム結石という犬の病気には、クエン酸が治療に使われます。みかんを食べていれば罹らないわけではありませんが、犬にとってもクエン酸は大切な栄養素でもあります。

●カリウム
みかんには、高血圧の予防効果があるといわれるカリウムも含まれています。私たち人間は、塩分の多い食事が続いてしまうと、血液中のナトリウム濃度が高くなってしまい高血圧を引き起こすリスクが高くなります。人間は汗をかくことでカリウムなどのミネラルが流れ出てしまうため、積極的に摂取が必要ですが、犬はドッグフードで十分なカリウムを摂取することができているのでみかんからの摂取を積極的に行う必要はありません。

●セルロース
みかんには不溶性植物繊維であるセルロースも含まれています。腸内環境を整えてくれるものに、プレバイオティクスという大腸内の有用菌の増殖や活性化を促す難消化性食品成分とプロバイオティクスという腸内細菌のバランスを改善する有用菌によって構成される添加物の2種類があります。セルロースはプレバイオティクスのひとつ。私たち人間がみかんを食べると便秘が緩和されるのもこのセルロースのおかげです。

みかんは、これら以外にもビタミンB群やベータカロテンも含む栄養豊富な果物です。

みかんはおやつ代わりに!適量を

みかんは栄養が豊富なので、食べすぎに注意すれば犬にとっていいおやつになります。正しい知識を持ち、犬との生活を楽しみましょう。

みんなのコメント

こたつみかんさん
みかんは香りが強いからか、うちのわんちゃんはみかんをむき出すと食べたそうな顔で寄ってきます。あげてもいいと分かって安心しました。

あなたも一言どうぞ

コメントする

編集部のおすすめ記事

内容について報告する

関連する情報をもっと見る

「TOP」の人気記事RANKING