【獣医師監修】犬にみかんを与えても大丈夫?みかんの薄皮や白い筋を食べてもOK?

犬がみかんを食べるというイメージはあまりないかもしれませんが、みかんは食べても大丈夫な果物なのでしょうか?また、みかんの薄皮や白い筋などについても愛犬が食べても問題ないのでしょうか?ここでは、愛犬にみかんを与える際に気をつけるべきことや、みかんの栄養や成分についても解説していきます。

  • 監修者:徳本 一義 先生(獣医師)

【獣医師監修】犬にみかんを与えても大丈夫?みかんの薄皮や白い筋を食べてもOK?
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犬はみかんを食べても大丈夫?薄皮や白い筋は?

犬はみかんを食べても大丈夫?薄皮や白い筋は?

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みかんには薄皮や白い筋も含めて、犬にとって危険な成分は含まれていません。ビタミンC以外のクエン酸やカリウム、ペクチンも犬が食べても大丈夫な栄養素です。犬はビタミンC(アスコルビン酸)を体内で合成することができるため、積極的に摂取する必要はありません。ちなみに、ビタミンCを体内で合成できないのは、テンジクネズミや一部の霊長類、そして私たち人間だけで、多くの哺乳類がビタミンCを体内で合成することができます。

犬に与えるみかんの皮や種には注意が必要!

犬に与えるみかんの皮や種には注意が必要!

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愛犬がみかんを食べても問題ありません。
ただ、みかんの外皮や種など、犬の消化にはよくない部分もありますので、愛犬にみかんを与える際には、消化不良をおこさないよう、みかんの外皮や種などは与えず、果肉の部分だけを小さくしてあげるようにしましょう。もし、愛犬がみかんの外皮や種を食べてしまっても消化されずにそのまま便として排出されますので、多くの場合問題になりませんが、愛犬が下痢や消化不良をおこさないようにするためにも、みかんをあげるときには外皮をむき、種を取り除いてあげるようにしましょう。

みかんの種類や栄養素とは?

みかんの種類や栄養素とは?

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みかんは、ミカン科ミカン属に属する果物で、秋から冬にかけて旬を迎えます。みかんの全生産量の約2割は缶詰やジュースに加工されて出荷されています。皮にも栄養があり、「陳皮」という名で薬として利用されています。皮をネットに入れて入浴剤として利用している人も多いのではないでしょうか。

みかんの種類

●温州みかん
温州みかんは、日本人が思い浮かべるコタツの上にあるようなみかんです。生産地としては和歌山県・愛媛県・静岡県が有名です。温州みかんは、約400年前に鹿児島県長島町で突然変異によってできたといわれています。当初は、種がないことから「繁栄できない」といわれ栽培地は九州の一部に限定されていました。全国的に温州みかんの栽培が行われるようになったのは、明治になってからです。

●紀州みかん
和歌山県で多く生産されることから、「紀州」と名前がつきました。温州みかんより小型なのが特徴です。

●ポンカン
亜熱帯地方地域のインド・スンダラ地方が原産のポンカンは、温州みかんよりも厚い皮を持ち、強い香りが特徴です。日本では四国を中心に栽培されています。

●デコポン
熊本県の名産品として有名なデコポンは、頭にこぶがあるような特徴的な形をしています。糖度が高いことから、すっぱいみかんが苦手な人でも好む人が多いようです。

●グレープフルーツ
亜熱帯を原産国とするかんきつ類のひとつで、甘さや酸味のほかに、ほろ苦さがあるのが特徴的。生食するときに、ほろ苦さを打ち消すため、砂糖やメープルシロップをかける人もいます。

●ブラッドオレンジ
名前の通り、血のような紫がかった濃赤色をした果肉が特徴です。特徴的な色は、アントシアニンという色素に由来しており、かんきつ類では珍しい色素を有する果実です。

みかんの栄養素

このように様々な種類があるみかんですが、どのような栄養素が含まれているのでしょうか。

●ビタミンC(アスコルビン酸)
みかんといえばビタミンC、というくらいイメージが強い栄養素です。犬はビタミンCを体内で合成できますが、ビタミンCはビタミンEの働きを良くするため、ほとんどのドッグフードにビタミンCが含まれています。ただし、肝臓で十分にビタミンCを生成できない場合や脂肪の吸収不良が起こっている場合は更にビタミンCを摂取する必要があります。

●クエン酸
ビタミンCに加え、クエン酸も豊富に含まれています。人間にとっては、クエン酸は疲労回復の効果があります。不規則な生活や日々のストレスなどによって、人間の細胞は酸化してしまいます。この酸化を修復させようとする状態が「疲労」なのですが、この細胞の修復にクエン酸が役立つとされているため、みかんは疲労回復につながる果物とされています。

また、カルシウムが結石化し、膀胱を傷つけたり、尿路に詰まってしまうシュウ酸カルシウム結石という犬の病気には、クエン酸が治療に使用されることもあります。みかんを食べていれば罹らないわけではありませんが、犬にとってもクエン酸は大切な栄養素でもあります。

●カリウム
みかんには、高血圧の予防効果があるといわれるカリウムも含まれています。私たち人間は、塩分の多い食事が続いてしまうと、血液中のナトリウム濃度が高くなってしまい高血圧を引き起こすリスクが高くなります。人間は汗をかくことでカリウムなどのミネラルが流れ出てしまうため、積極的に摂取が必要ですが、犬はドッグフードで十分なカリウムを摂取することができているのでみかんからの摂取を積極的に行う必要はありません。

●セルロース
みかんには不溶性植物繊維であるセルロースも含まれています。腸内環境を整えてくれるものに、プレバイオティクスという大腸内の有用菌の増殖や活性化を促す難消化性食品成分とプロバイオティクスという腸内細菌のバランスを改善する有用菌によって構成される添加物の2種類があります。セルロースはプレバイオティクスのひとつ。私たち人間がみかんを食べると便秘が緩和されるのもこのセルロースのおかげです。

みかんは、これら以外にもビタミンB群やベータカロテンも含む栄養豊富な果物です。

愛犬に与えるみかんはおやつ代わりに適量を!

愛犬に与えるみかんは栄養が豊富なので、適量を与え、食べすぎによる消化不良や下痢などに注意すれば犬にとってもいいおやつになります。
食事や食べ物について正しい知識を持ち、愛犬との生活を楽しみましょう。

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監修者情報

徳本 一義 先生(獣医師)
徳本 一義 先生(獣医師)
小動物の臨床栄養学に関するスペシャリスト。大学卒業後、小動物臨床に従事したのち、大手ペットフードメーカーで15年以上、臨床栄養学の観点からペットフードの開発、ならびに研究・情報発信に携わる。現在は獣医療・教育関連のコンサルタントとしての活動のほか、複数の獣医系大学で講師を兼任するとともに、ペット栄養学会 理事など、ペットの栄養に関する団体の要職も務める。

みんなのコメント

こたつみかんさん
みかんは香りが強いからか、うちのわんちゃんはみかんをむき出すと食べたそうな顔で寄ってきます。あげてもいいと分かって安心しました。

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