寝たきりになってしまった老犬を、優しく介護。つらい床ずれを防止する7つの方法

ずっと一緒に暮らしてきた愛犬も、すっかり高齢犬に。愛犬が老後を快適に過ごせるよう、飼い主としてはしっかりと介護をしてあげたいもの。高齢になって寝たきりになってしまった愛犬を優しくケアするにはどうすればいいのか。そのケアについてご紹介します。

床ずれになる理由

「床ずれ」は寝たきりになってしまった犬に起こる症状。寝たきりになった犬は体が動かせないので、寝返りを打てなくなったり骨が出っ張ったりしてきます。このような状態になると、床や寝具と接している体の一部分に多くの体重がかかり、体の一部が圧迫され続けて血行が悪くなります。その結果皮膚表面の組織が壊死してしまうのが床ずれです。床ずれになった部分は、皮膚に穴が空いたような状態になります。

犬は人間以上に床ずれになりやすく、進行しやすいといわれているためより注意が必要です。

高齢犬の大敵。床ずれの症状と治療法

床ずれは最初皮膚の内部で起こります。初期段階では皮膚の下に液体が溜まった状態になりますが、肉眼で確認できないためなかなかこの段階では気付けません。

症状が進むと皮膚が壊死して、内部の筋肉や骨が見えるようになります。このとき細菌感染を起こしていることも多く、傷口からは膿(うみ)が出た状態になっていることがほとんどです。犬にとっても痛みを伴うつらい状況といえます。またこの状態になると自然治癒は難しく、病院での外科的な処置が必要です
※床ずれで壊死した部分を切除して縫い合わせ、抗生剤を内服するのが一般的な治療法です。一部の病院では血行を促進して治療を早めるレーザー治療が行われています。

床ずれが自然治癒することはまずありません。治療をしても再発しやすく、完治するまでにも時間がかかるため床ずれは予防が何よりも重要です。

床ずれを防止するための7つの方法

具体的に、高齢犬の床ずれを防止するための方法です。

①2~3時間おきに寝返りをさせる
②エアクッションやマットなどで寝床をやわらかくして、皮膚への負担を減らす
③マッサージをして血行を良くする
④毎日皮膚の状態をよく観察する
⑤通気性が良い場所に寝かせる
⑥おむつをしている場合は小まめに交換し、清潔を保つ
⑦床ずれ防止用のドーナツクッションを利用して、床ずれになりやすい部分
を保護する
※こめかみや肩甲骨、大腿骨、膝、かかとなど。

床ずれ対策で大事なのは、「同じ部分が圧迫されすぎないようにする」ことです。数時間おきに寝返りをさせるだけでなく、床ずれになりやすい部分を保護するようにしましょう。骨が出っ張っている部分は特に床ずれになりやすいので、普段からよく観察し、少しでも異常があれば動物病院に相談してください。

高齢犬を優しく寝返りさせる、5step

最後に、床ずれ対策で行う寝返りの正しい方法をご紹介します。

①犬を抱き上げるようして上体を起こし、反対側を向かせる
②犬の背中側から肩の下に片手を差し込み、もう一方の手で犬の後足を両方持つ
③肩と腰を支えながらお腹が下に向くように体を起こす(「ふせ」のポーズになる)
④犬を寝かせたい場所に、お尻からそっと下ろす
⑤体を支えながら、全身を反対の向きにして寝かせる

注)寝かせた状態のまま背中だけを持ち上げると、内臓に負担がかかるので、注意しましょう。

愛犬の介護は大変なものですが私たち人間がちょっと手間をかけてあげるだけで、愛犬は快適に過ごすことができます。最期まで快適に過ごせるようにケアをしてあげましょう。

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