【獣医師監修】老犬がご飯を食べない原因や理由は?ご飯を食べない時の対処法やポイント・コツ!
老犬が、元気がなく、ご飯を食べない(食欲不振)といった悩みはよく聞かれます。犬も加齢にしたがい、体や気持ちにもいろいろ変化が出てきます。ご飯を食べない原因や理由は、歯や床など、意外なところに原因がある場合もあります。今回は老犬がご飯を食べない原因や理由、対処法やポイント、コツなどについて詳しく解説します。
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【獣医師】【ドックトレーナー】【トリマー】
ペットスペース&アニマルクリニックまりも 病院長
一般社団法人女性獣医師ネットワーク 代表理事
株式会社WVN代表取締役
【学歴・経歴】
◇1982年:東京生まれ、東京育ち
◇2001年:青山ケンネルスクールトリミング科 卒業
◇2007年:麻布大学獣医学部獣医学科 卒業
◇2009年:アニマルプラザ ドッグトレーナーズカレッジ 卒業
◇2009年:ペットスペース&アニマルクリニックまりも 開業
◇2011年:女性獣医師ネットワーク設立(2016年一般社団法人化)
◇2017年:株式会社WVN 設立
【資格】
◇獣医師
◇日本ドッグトレーナー協会 ドッグトレーナー A級ライセンス
◇日本アニマルアロマセラピー協会認定 アニマルアロマセラピスト
◇青山ケンネルスクールトリミング B級ライセンス
【所属】
◆一般社団法人 女性獣医師ネットワーク代表理事
【著作物】
「最新版 愛犬の病気百科」愛犬の友編集部
「犬にも人にも優しい飼い方のメソッド 愛犬をケガや病気から守る本」愛犬の友編集部
【ペットへの想い、職業上のペットとのかかわり】
18歳でトリマーとなり、以来ずっとペットの仕事をしています。
ペットとその家族のサポートをしたい、的確なアドバイスをしたいという思いから、トリマーとして働きながら獣医師、ドッグトレーナーになりました。
病気の予防、未病ケアに力を入れ、家族、獣医師、プロ(トリマー、動物看護師、トレーナー)の三位一体のペットの健康管理、0.5次医療の提案をしています。
現在の愛犬は「シーズー」。
看板犬、スタッフ育成のモデル犬として良きパートナーです。
ハムスター、うさぎ、ハリネズミ、ヨークシャテリアとも暮らしてました。
家族のいない犬の一時預かり、離乳前の子猫を育てるミルクボランティアなどもやってます。
目次
- 老犬がご飯を食べない「原因・理由」①【老化による変化】
- 老化による変化①【基礎代謝・運動量・筋肉量の低下】
- 老化による変化②【内蔵機能・消化機能の低下】
- 老化による変化③【飲み込む力の低下】
- 老化による変化④【味覚・嗅覚の低下】
- 老化による変化⑤【食べ物の好みが変化・食べ物への執着】
- 老化による変化⑥【口がうまく開けられない】
- 老化による変化⑦【ストレス】
- 老化による変化⑧【食器の高さや滑る床など食べる環境】
- 老犬がご飯を食べない「原因・理由」②【病気の影響】
- 病気の影響①【歯や口の中のトラブル】
- 病気の影響②【認知症による認知能力の低下】
- 病気の影響③【体の痛み】
- 病気の影響④【その他の病気や薬剤】
- 老犬がご飯を食べない「対処法・ポイントやコツ」①【ご飯の内容を変える】
- 老犬がご飯を食べない「対処法・ポイントやコツ」②【食べさせ方(環境)】
- 「老犬がご飯食べない」まとめ
老犬がご飯を食べない「原因・理由」①【老化による変化】
iStock.com/bgwalker
老犬がご飯を食べない時、おもな原因・理由には「老化による変化」と「病気の影響」が考えられます。
【獣医師監修】老犬のお困りごと(愛犬の老化・ケア方法)解消「お役立ち」まとめ記事【20選】
なんだか愛犬に元気がないみたい…と感じたら、それは老化のサインかもしれません。いつでも愛嬌たっぷりで可愛い犬たちですが、実は人間よりも歳をとるのが早い生き物。犬の老化のサインを見逃さず、老後も快適な暮らしが送れるようにしてあげるためには、犬の老化についての知識を身につけておく必要があります。
老化による変化①【基礎代謝・運動量・筋肉量の低下】
犬も加齢とともに基礎代謝や運動量、筋肉量などが低下してきます。
基礎代謝とは、心臓の動きや呼吸、体温維持など、安静時において体を維持するのに最低限必要なエネルギーのことです。
筋肉量は基礎代謝量と関連し、筋肉量が多いと基礎代謝量も多いと言われます。
それらが低下すると消費するエネルギーが少なくなり、自ずと必要とするエネルギー量も低下することから、食べる量が少なくなっても不思議はありません。
【参照元】厚生労働省 e-ヘルスネット「基礎代謝量」
老化による変化②【内蔵機能・消化機能の低下】
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犬の肝臓は体に必要な
タンパク質をアミノ酸から合成
ブドウ糖・脂質の代謝
有害物質の解毒
古くなった赤血球の分解
消化を助ける胆汁の生成
など、体にとって重要な働きをする臓器です。
同じく、犬の腎臓は
老廃物の除去
体内の水分や電解質の調整
などの働きをもちます。
こうした内蔵機能が低下したり、消化機能が低下したりすることで食欲に変化が見られることがあります。
場合によっては、便秘が続いて食欲が落ちることも。
【獣医師監修】老犬の便秘が心配、何日が動物病院に行く目安?原因や理由、解消方法、予防対策は?
老犬は下痢と並んで便秘もしがちです。運動量や食べる量も減り、消化機能も低下することから便秘しやすくなりますが、他にも原因は考えられます。愛犬が1日に必要とする水分量を知っていますか? 実は、便秘にも水分量が関係することがあるのです。今回は、老犬の便秘の原因や理由、対処法、予防方法などについて詳しくお伝えします。
【獣医師監修】犬の食欲不振・犬が食べない。考えられる原因や対処方法は?
「食欲不振」「嘔吐」「下痢」は、飼い主がすぐに気づいてあげられる愛犬からの3大「不調サイン」と言われています。食欲がない状態を見過ごさずに、適切に対処することが大切です。
iStock.com/Aonip
【参考情報】「食欲に関係するグレリンとレプチンという2つのホルモン」
食欲にはグレリンとレプチンという2つのホルモンが関係しています。
主に胃から分泌されるグレリンは脳の視床下部の摂食中枢を刺激し、食欲の増進や消化管運動の亢進(こうしん)に作用するのに対し、肥満細胞から分泌されるレプチンは満腹中枢を刺激して食欲を抑える作用があります。
近年、犬についてもグレリンと疾患との関連性や、食欲不振を改善するグレリンを用いた医薬品の開発などが進められています。
【参照元】石岡 克己 ペット栄養学会誌「接触調節の生理学と比較医学-レプチンとグレリンを中心に-」
老化による変化③【飲み込む力の低下】
iStock.com/vauvau
老犬では食べ物をうまく飲み込めない嚥下(えんげ)困難や嚥下障害が見られることがあります。
原因としては、
唾液分泌量の低下
舌の運動機能の低下
歯のトラブル
食道に至る器官周辺の神経や筋肉の炎症および麻痺
腫瘍
脳疾患
食べ物や異物による閉塞
など。
それによって、
食欲の低下や食べ物が口からこぼれる
口の片側で食べようとする
何度も飲み込もうとする
よだれ
【獣医師監修】犬のよだれがポタポタ止まらず元気がない。ストレス?原因や病気、対処、予防法は?
犬がよだれを垂らすのは珍しくありません。しかし、普段はよだれをあまり垂らさない犬に見られる「異常に多い」「他にも症状がある」となると気になります。犬がよだれを垂らす原因は何なのか?病気の可能性や対策、予防方法はあるのか?今回は犬のよだれについて詳しく解説します。
吐き気
【獣医師監修】老犬が吐く、嘔吐を繰り返す原因や理由は?対処・治療法、治療費、予防対策は?
老犬が吐く時、一過性で心配のないものもあれば、腎不全や膵炎(すいえん)、突然に発症する前庭疾患など気をつけたい病気の場合もあります。老犬はちょっとしたことで体調を崩しやすく、また、病気の進行も早いと言われるので、嘔吐についても原因や症状など基本情報を知っておきましょう。
咳
食べ物の逆流
などの様子が見られることがあります。
【参照元】
・Rachel E. Pollard,Imaging Evaluation of Dogs and Cats with Dysphagia
・Dr. Bari Spielman,PetplaceDysphagia in Dogs
・Anjop J. Venker-van Haagen,Swallowing and Dysphagia in Dogs
老化による変化④【味覚・嗅覚の低下】
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愛犬がシニア期になると、味覚や嗅覚は加齢や病気、薬剤などの影響で機能が低下する場合があります。
食べ物の匂いは食欲に影響するので、匂いを感じにくくなって食欲がわかないこともあるでしょう。
また、味を感じる器官である味蕾(みらい)が人間は約1万個なのに対し、犬は約1,700個と少ないため、味覚の低下により食欲がわかないことも考えられます。
老化による変化⑤【食べ物の好みが変化・食べ物への執着】
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老犬では食べ物の好みが変わることがあります。
加齢や病気などによって何らかの栄養素が足りておらず、それを含む食べ物を食べたくなるのかもしれません。
加えて、老犬は頑固になりやすくもあり、特定の食べ物に固執する場合もあります。
【獣医師監修】老犬におすすめの食事は?適量や回数、注意点は?食べさせ方と手作りレシピ!
老犬の食事は悩みがつきものです。筋肉維持には良質のタンパク質、認知症予防には抗酸化食品やオメガ3脂肪酸、関節のためにはグルコサミンやコンドロイチンなど積極的に与えたいですが、食事の回数を調整し、食べさせ方にも工夫が必要になります。今回は、老犬の食事に関して詳しく解説します。
老化による変化⑥【口がうまく開けられない】
特に後期の老犬では、神経や筋肉、関節などに障害があって、口がうまく開けられない場合もあります。
老化による変化⑦【ストレス】
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犬も人間同様に、ストレスを受けるとコルチゾールの分泌量が上昇。
コルチゾールには血糖値を上げる作用があり、また、血糖値の上昇は満腹中枢を刺激するので、脳から「食べなくていい」という信号を受け、食欲が低下することも考えられます。
老犬はストレス耐性も低くなることは覚えておきましょう。
【獣医師監修】犬のストレス、病気や死亡の原因になる?ストレス行動やサイン、発散・解消法!
ストレスは万病のもとと言われます。それは、人間だけでなく犬にも当てはまること。愛犬のストレスを遠ざけて、健康に暮らしてもらえるよう、飼い主としてできることを心得ておきたいものです。
【参照元】
金沢市医師会「咀嚼(そしゃく)について」
糖尿病ネットワーク「糖尿病とストレス うつとの関連、QOLの障害」
老化による変化⑧【食器の高さや滑る床など食べる環境】
食器が床に置いてあり、かつ床が滑りやすい場合、筋力や関節の動きが弱っている老犬では体を支えきれず、食べたくても食べられないという例もあります。
老犬がご飯を食べない「原因・理由」②【病気の影響】
iStock.com/debibishop
老犬がご飯を食べない理由には、病気の影響も考えられます。
病気の影響①【歯や口の中のトラブル】
歯周病、さらに進行した歯槽膿漏(しそうのうろう)により歯や歯茎に痛みがある、歯がぐらついている、または口の中に腫瘍やできものがあるなどの原因によってご飯が食べられないことも。
【獣医師監修】犬の歯周病、原因や症状は?対処・治療法、治療費、ケア・予防対策は?
犬は虫歯にはなりにくいものの、歯周病にはなりやすく、3歳以上の犬の80%は歯周病と言われています。愛犬が歯周病になったとき、症状や対処・治療法はどのようなものがあるのか?原因や予防方法も含めて、歯周病について詳しく解説します。高齢になったときの健康にも影響を及ぼすので、若いうちから歯周病予防をしましょう!
歯周病菌は骨をも溶かし、場合によっては口腔と鼻腔とを隔てる骨に穴が開く「口鼻瘻管(こうびろうかん)」や下あごが骨折するということもあります。
口鼻瘻管はくしゃみや鼻水、鼻からの出血などが見られ、なぜかミニチュア・ダックスフンドでよく見られると言われています。
病気の影響②【認知症による認知能力の低下】
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認知能力が低下したことで食べ物に執着を見せることがある反面、人ではご飯がご飯だとわからない、食べ方がわからないということもあるので、犬でも同様に食べられなくなることもあるでしょう。
【獣医師監修】愛犬が急に認知症に?老犬の「認知症」原因や症状、対策、治療、予防方法は?
老犬でよく見られる「認知症」は単なる老化現象ではなく、加齢にともなう一つの疾患です。現在のところ、残念ながら完治させることはできず、進行を遅らせる努力をするしかありません。何より予防が大切です。そのために知っておきたい犬の認知症の症状や予防、対処方法などについて詳しくご紹介します。
病気の影響③【体の痛み】
関節炎や他の病気、ケガなどによって、その痛みからご飯を食べる気になれないこともあります。
【獣医師監修】「犬の股関節形成不全」 原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、股関節の発育がうまくいかず、変形や緩みが生じて、歩き方などがおかしくなる病気です。亜脱臼や脱臼、関節炎なども併発します。多くは遺伝によることが多いので、子犬の時からの観察や体重管理が大切です。
病気の影響④【その他の病気や薬剤】
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ガン・腫瘍
子宮蓄膿症
膵炎
腎臓病
【獣医師監修】「犬の急性腎不全(急性腎臓病・急性腎障害)」 原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の「急性腎不全(きゅうせいじんふぜん)」とは、老廃物や毒素を排出する機能をもつ腎臓の機能低下によって起こる病気で、急激に体調が悪化します。ここでは急性腎不全について詳しく解説します。
【獣医師監修】「犬の慢性腎不全(慢性腎臓病)」 原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の「慢性腎不全(まんせいじんふぜん)」とは、老廃物や毒素を排出する腎臓の機能が徐々に低下していき、体内に蓄積した毒素によってさまざまな症状を示す状態です。腎臓の機能が低下しても、重度に低下するまではほとんど症状を示さず、症状を示した時には腎不全のために有効な治療を行うことができないことも多々あります。
肝臓病
副腎皮質機能低下症
など、病気の影響によって食欲が低下することは多くあります。
また、
抗てんかん薬
【獣医師監修】老犬のてんかん発作の原因や理由は?対処・治療法(副作用)、治療費、予防対策は?
老犬でも「てんかん」になることがあります。発作が一過性ではなく、繰り返すものをてんかんと言いますが、それには遺伝的素因が考えられるもの、脳腫瘍や腎不全、甲状腺機能低下症のような病気、外傷、中毒などに起因するものがあります。今回は、老犬のてんかんの原因や症状、治療法や予防対策を解説します。
【獣医師監修】犬のてんかん、発作で突然死する?原因や症状、治療法は?後遺症や治療費、予防法!
犬にも、人間同様にてんかん発作があります。急に愛犬が痙攣(けいれん)し始めると、死亡してしまうのではないかと驚いてしまうかもしれません。犬がてんかんを発症する年齢、発作の症状、かかりやすい犬種はあるのかなど、知識を得ておきましょう。
外耳薬
運動器疾患の痛み緩和薬
抗ガン剤
など、薬の種類と犬によっては副作用として食欲が低下することも。
【参照元】農林水産省 動物医薬品検査所 動物医薬品副作用情報 副作用報告掲載一覧
【獣医師監修】犬の食欲不振・犬が食べない。考えられる原因や対処方法は?
「食欲不振」「嘔吐」「下痢」は、飼い主がすぐに気づいてあげられる愛犬からの3大「不調サイン」と言われています。食欲がない状態を見過ごさずに、適切に対処することが大切です。
【獣医師監修】愛犬が薬を警戒して飲まない、イライラ。薬の上手な飲ませ方、ポイントやコツは?
愛犬が「薬を飲まない、飲んでくれない」と苦労している飼い主の方も多いと思います。愛犬にとって薬を飲むことは、感染症予防や治療にとても大切です。ただ、愛犬に薬を飲ませるのはなかなか大変ですよね。今回は、飼い主も愛犬もストレスにならない、上手な薬の飲ませ方やポイント、コツについて解説します。
老犬がご飯を食べない「対処法・ポイントやコツ」①【ご飯の内容を変える】
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ご飯の内容を変える①【匂い】
愛犬に与えるご飯を、「少し温める」「炒める」などして匂い立ちをよくし、食欲を刺激します。
ご飯の内容を変える②【トッピング】
肉や魚、野菜、チーズ、豆腐など好みそうなものをトッピングしましょう。
【獣医師監修】犬が食べてもいい野菜!犬にあげてはいけない中毒の危険(ダメ)がある野菜!
普段、ドッグフードを与えている人でも、自分の食事のおすそ分けや、フードへのトッピングとして野菜をあげる機会があるのではないでしょうか? 体に良いと考えられている野菜の中でも「犬が食べてもいい野菜」と犬にあたえると中毒症状を引き起こす「危険な野菜」について解説していきます。
【獣医師監修】犬が魚(魚介類)を食べても大丈夫?おやつにおすすめな魚や注意点は?
日本人が大好きな「マグロ」「カニ」「うなぎ」などの魚(魚介類)ですが、愛犬に与えても大丈夫なのか飼い主として不安になることもあると思います。ここでは、「マグロ」「カニ」「うなぎ」など、愛犬に与えても大丈夫な魚(魚介類)や、与える際の注意点などについてご紹介します。
【獣医師監修】犬がチーズを食べても大丈夫?人間用は?食べて良いチーズの種類や塩分、アレルギーは?
犬用のおやつとしても人気のチーズ。塩分が多く高カロリーなイメージもありますが、犬はチーズを食べても大丈夫なのでしょうか? カマンベールチーやどナチュラルチーズは? チーズも手作りできるって本当? チーズの食材としての特長や注意点、適量などを詳しく解説します。
【獣医師監修】犬が豆腐(にがり)を食べても大丈夫?腎臓病やアレルギーに注意!適量やダイエット効果は?
和食の定番食材である、大豆からできている豆腐。豆腐ハンバーグや豆腐ケーキなど、ヘルシーなごはんやおやつに使われるイメージがありますよね。犬は豆腐を食べても大丈夫なのでしょうか? にがりは?今回は、犬に豆腐を与える際の効果や注意点、適量などについて詳しく解説します。
ご飯の内容を変える③【ローテーション】
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老犬に与えるフードや食材を何種類か用意したり、またはローテーションするのもおすすめです。
ご飯の内容を変える④【手作り食】
愛犬のご飯をドッグフードなどの市販品から、手作り食に切り替えましょう。
安全な範囲でいろいろな食材を使うことにより犬に楽しみを与え、食いつきをよくなります。
ご飯の内容を変える⑤【柔らかい食材】
歯の問題がある老犬では、ドライフードをふやかす、缶詰やウェットタイプにする、柔らかい食材を利用しましょう。
ご飯の内容を変える⑥【ペースト状】
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飲み込みが難しい老犬では、ぱざぱさしたものは食べづらいので、肉や野菜の茹で汁やだし汁、牛乳(ミルク)などで水分を増やします。
または、とろみを使用する、ミキサーでとろとろの状態にする、ペーストやスープ状のフードを使用するなども良いでしょう。
【獣医師監修】犬が食べてもいい野菜!犬にあげてはいけない中毒の危険(ダメ)がある野菜!
普段、ドッグフードを与えている人でも、自分の食事のおすそ分けや、フードへのトッピングとして野菜をあげる機会があるのではないでしょうか? 体に良いと考えられている野菜の中でも「犬が食べてもいい野菜」と犬にあたえると中毒症状を引き起こす「危険な野菜」について解説していきます。
【獣医師監修】犬が牛乳を飲んでも大丈夫?人間用はダメ?加熱や薄めるべき?適量や与え方も!
日本人にとって身近な飲み物である、牛乳。ヨーグルトや牛乳大好きな犬も多いですよね。栄養満点なイメージですが、犬は牛乳を飲んでも大丈夫でしょうか?犬用の牛乳を選ぶべき?飲ませるときは加熱したり薄めるほうがいい?牛乳の食材としての特長や注意点、適量などを詳しく解説します。
ご飯の内容を変える⑦【アレンジ】
これまでに食べたことのないフードや食材を与えてみましょう。
【老犬にもよい食品・食材の例】
食品・食材 | 効果 |
---|---|
マグロ、サンマ、イワシなどの魚類、魚油 (オメガ3脂肪酸=EPA、DHA) | 抗炎症作用、血栓の抑制、脳や神経の働きをサポート、 ガン予防など |
亜麻仁油、えごま油など (オメガ3脂肪酸=αリノレン酸) | 血流の改善、免疫応答の改善など |
カボチャ、ブロッコリー、ニンジン、 りんご、バナナなど | 抗酸化作用 |
桃、梨、キウイ、りんごなど | 整腸作用、便秘予防 |
酵素 | 消化をサポート |
【獣医師監修】犬が食べてもいい野菜!犬にあげてはいけない中毒の危険(ダメ)がある野菜!
普段、ドッグフードを与えている人でも、自分の食事のおすそ分けや、フードへのトッピングとして野菜をあげる機会があるのではないでしょうか? 体に良いと考えられている野菜の中でも「犬が食べてもいい野菜」と犬にあたえると中毒症状を引き起こす「危険な野菜」について解説していきます。
【獣医師監修】犬が果物を食べても大丈夫?おすすめの果物やあげてはダメ(危険)な果物!
もも、キウイ、スイカ、パイナップル、柿など、ダイエットにも人気の食べ物で、体にも良い効果があるされている果物。果物が大好きな犬もいますが、犬の食事やおやつに果物(フルーツ)を与えても大丈夫なのでしょうか?ここでは、犬が食べても良い果物とあげてはダメ(危険)な果物について解説していきます。ぜひ、今後の参考にしてください。
【獣医師監修】犬が魚(魚介類)を食べても大丈夫?おやつにおすすめな魚や注意点は?
日本人が大好きな「マグロ」「カニ」「うなぎ」などの魚(魚介類)ですが、愛犬に与えても大丈夫なのか飼い主として不安になることもあると思います。ここでは、「マグロ」「カニ」「うなぎ」など、愛犬に与えても大丈夫な魚(魚介類)や、与える際の注意点などについてご紹介します。
【獣医師監修】犬にオリーブオイルを与えても大丈夫?適量や下痢など注意点、ポイントは?
人間にとってさまざまな美容・健康効果が期待できるオリーブオイル。オリーブオイルは、コレステロールを下げたり動脈硬化を予防したりと健康に役立つことが知られています。人間同様に、犬にもオリーブオイルを食べさせても問題ないのでしょうか?
老犬がご飯を食べない「対処法・ポイントやコツ」②【食べさせ方(環境)】
食べさせ方(環境)①【適度な運動】
Halfpoint / PIXTA(ピクスタ)
運動が足りないとお腹もすきにくいので、適度な散歩や運動、ゲームなどを心がけましょう。
【獣医師監修】老犬の散歩はいつまで必要?歩かない場合は?時間や距離、頻度(回数)の目安は?
老犬(高齢犬)だから散歩や運動は必要ないというわけではありません。関節炎や認知症などが心配な老犬だからこそ、無理のない範囲で散歩や運動をすることは予防やリハビリにもなります。「老犬の散歩の頻度は?」「距離は?」と気にするより、飼い主さんの「散歩に行ってあげたい」と思う気持ちが何より大事です。
食べさせ方(環境)②【食器や滑り止め】
犬に合わせて食器の位置を少し高くし、床が滑りやすいのであれば、滑り止め対策をしましょう。
体がふらつく、首が曲がっている犬などは動きに合わせて食器を持っていてあげたほうがいい場合もあります。
または、食器の形が合わずに食べづらいこともあるので、食器を替えてみるのも良いでしょう。
食べさせ方(環境)③【与え方】
iStock.com/Aiden-Franklin
スプーンや手の平で与えたりすると食べる犬もいます。
食べさせ方(環境)④【食べる様子】
人が美味しそうに食べる様子を見て自分も食べたくなることがあるように、まず自分が食べてみせ、「美味しいよ」と食べ物を愛犬の口にもっていくと食べることもあります。
食べさせ方(環境)⑤【量と回数】
一度に与えようとせず、少量を数回に分けて与えると良いでしょう。
食べさせ方(環境)⑥【気分転換】
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愛犬を散歩に連れ出し、その途中で少しずつ食べさせる手もあります。
【獣医師監修】老犬の散歩はいつまで必要?歩かない場合は?時間や距離、頻度(回数)の目安は?
老犬(高齢犬)だから散歩や運動は必要ないというわけではありません。関節炎や認知症などが心配な老犬だからこそ、無理のない範囲で散歩や運動をすることは予防やリハビリにもなります。「老犬の散歩の頻度は?」「距離は?」と気にするより、飼い主さんの「散歩に行ってあげたい」と思う気持ちが何より大事です。
外の空気に触れ、散歩友だちに会うことで気分が変わり、食べることもあるでしょう。
食べさせ方(環境)⑦【ストレス】
ストレスのある犬では食事前に軽くふれあったり、遊んだりしてみましょう。
【獣医師監修】犬のストレス、病気や死亡の原因になる?ストレス行動やサイン、発散・解消法!
ストレスは万病のもとと言われます。それは、人間だけでなく犬にも当てはまること。愛犬のストレスを遠ざけて、健康に暮らしてもらえるよう、飼い主としてできることを心得ておきたいものです。
愛情ホルモンであるオキシトシンの分泌を促し、それによって血糖値を下げ、摂食中枢を刺激して食欲を上げる効果を狙うのも良いでしょう。
食べさせ方(環境)⑧【流動食】
自力で食べられない老犬は、流動食をシリンジや、はちみつ・ドレッシングなどの容器に入れて、口の端から少しずつ流し込みます。
【獣医師監修】犬がはちみつを食べても大丈夫?マヌカハニーは?腎不全やボツリヌス菌など注意点も!
マヌカハニーやはちみつヨーグルト、咳(せき)止めに役立つなど、健康効果が注目されているはちみつ。人間では腎不全のときの味付けにもよく使われるようです。犬ははちみつを食べても大丈夫でしょうか? はちみつの食材としての特長や注意点、適量などを詳しく解説します。
その際、誤嚥(ごえん)を予防するために、頭部は枕を使うなどして少し高くします。
愛犬を抱っこして与える場合は、口を上に向けて喉を伸ばしきった状態にすると誤嚥を起こしやすいので注意をしてください。
「老犬がご飯食べない」まとめ
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成犬では元気があり、他に異常がなければ、24時間程度ご飯をたべなくてもそれほど心配はないものの、3日続く食欲不振は要注意と言われます。
【獣医師監修】犬の食欲不振・犬が食べない。考えられる原因や対処方法は?
「食欲不振」「嘔吐」「下痢」は、飼い主がすぐに気づいてあげられる愛犬からの3大「不調サイン」と言われています。食欲がない状態を見過ごさずに、適切に対処することが大切です。
しかし、老犬の場合は、時に余命にかかわることもあるので、もっと早めに対処したほうがいいでしょう。
食欲不振の他、「元気がない」「下痢・嘔吐がある」「水も飲まない」「何日も続く」「体重が減っている」などの様子がある時には、早めに動物病院で診てもらってください。
【獣医師監修】犬が急に元気がなくなり(動かない)心配。考えられる原因や症状、おもな病気は?
急に愛犬の元気がなくなった…。突然の出来事に飼い主は心配になると思います。愛犬が言葉で説明できないからこそ、少しでも早く察してあげたいもの。今回は、愛犬が急に元気がなくなったときに考えられる原因や症状、考えられる主な病気について解説します。
【獣医師監修】老犬の下痢が止まらない(繰り返す)原因や理由は?食事や対処法・予防対策!
老犬での下痢は珍しくありませんが、体力や免疫力が低下しているだけに心配にもなりますよね。ストレスや冷えから下痢になることもあれば、重大な病気が隠れていることもあります。下痢になりやすい傾向にある犬や、動物病院を受診する目安も含めて、老犬の下痢について詳しく解説します。
【獣医師監修】老犬が吐く、嘔吐を繰り返す原因や理由は?対処・治療法、治療費、予防対策は?
老犬が吐く時、一過性で心配のないものもあれば、腎不全や膵炎(すいえん)、突然に発症する前庭疾患など気をつけたい病気の場合もあります。老犬はちょっとしたことで体調を崩しやすく、また、病気の進行も早いと言われるので、嘔吐についても原因や症状など基本情報を知っておきましょう。
病気が疑われる場合は、「血液検査」や「血液化学検査」の他、「レントゲン」や「超音波検査」「細菌検査」など状況に合わせた検査をし、点滴や食欲増進作用のある薬が必要になることもあります。
何より、普段の愛犬の食欲や食べ方など観察することは忘れずに。
【獣医師監修】老犬のお困りごと(愛犬の老化・ケア方法)解消「お役立ち」まとめ記事【20選】
なんだか愛犬に元気がないみたい…と感じたら、それは老化のサインかもしれません。いつでも愛嬌たっぷりで可愛い犬たちですが、実は人間よりも歳をとるのが早い生き物。犬の老化のサインを見逃さず、老後も快適な暮らしが送れるようにしてあげるためには、犬の老化についての知識を身につけておく必要があります。
【獣医師監修】老犬の下痢が止まらない(繰り返す)原因や理由は?食事や対処法・予防対策!
老犬での下痢は珍しくありませんが、体力や免疫力が低下しているだけに心配にもなりますよね。ストレスや冷えから下痢になることもあれば、重大な病気が隠れていることもあります。下痢になりやすい傾向にある犬や、動物病院を受診する目安も含めて、老犬の下痢について詳しく解説します。
【獣医師監修】老犬が吐く、嘔吐を繰り返す原因や理由は?対処・治療法、治療費、予防対策は?
老犬が吐く時、一過性で心配のないものもあれば、腎不全や膵炎(すいえん)、突然に発症する前庭疾患など気をつけたい病気の場合もあります。老犬はちょっとしたことで体調を崩しやすく、また、病気の進行も早いと言われるので、嘔吐についても原因や症状など基本情報を知っておきましょう。
【獣医師監修】犬が急に元気がなくなり(動かない)心配。考えられる原因や症状、おもな病気は?
急に愛犬の元気がなくなった…。突然の出来事に飼い主は心配になると思います。愛犬が言葉で説明できないからこそ、少しでも早く察してあげたいもの。今回は、愛犬が急に元気がなくなったときに考えられる原因や症状、考えられる主な病気について解説します。
【獣医師監修】老犬におすすめの食事は?適量や回数、注意点は?食べさせ方と手作りレシピ!
老犬の食事は悩みがつきものです。筋肉維持には良質のタンパク質、認知症予防には抗酸化食品やオメガ3脂肪酸、関節のためにはグルコサミンやコンドロイチンなど積極的に与えたいですが、食事の回数を調整し、食べさせ方にも工夫が必要になります。今回は、老犬の食事に関して詳しく解説します。
【獣医師監修】犬の平均寿命は?最高齢やギネス記録は?寿命を縮める要因や長生きの秘訣、ポイント!
トイ・プードル、ミニチュア・ダックスフンド、チワワなど、犬の平均寿命や年齢、ギネス記録はどれくらいなのでしょうか?また、小型犬と大型犬では寿命は異なるのでしょうか?今回は、犬の平均寿命だけでなく、寿命が短くなる理由や長生きの秘訣、ポイントなどについて解説します。
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