【獣医師監修】賢いラフ・コリーの特徴と魅力「世界中で大ブームになった名犬ラッシー」

ラフ・コリーは、名犬ラッシーの主人公として登場したことから、世界中で大ブームを巻き起こした犬種です。イギリス原産のラフ・コリーは長い歴史を持つ牧畜犬。穏やかで気品あふれるラフ・コリーの特徴や性格、かかりやすい病気などを見ていきましょう。

【獣医師監修】賢いラフ・コリーの特徴と魅力「世界中で大ブームになった名犬ラッシー」
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ラフ・コリーの「歴史」イギリス貴族から愛された犬種

ラフ・コリーの「歴史」イギリス貴族から愛された犬種

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ラフ・コリーの原産国はイギリスのスコットランドです。

今から2000年以上前にローマ侵略軍がイギリスへ上陸した際に連れてきた作業犬が起源です。

ラフ・コリーは牧羊犬としても能力が高く、1頭で50頭もの羊を誘導し、畜舎から牧草地まで見守ることができました。

時には水難救助犬として水を恐れることなく、果敢に人々の命を救ったという記録も残されています。

犬好きで有名なイギリスのビクトリア女王がスムース・コリーを愛犬として選んだことをきっかけに知られるようになり、イギリス貴族達から愛されるようになりました。

100年以上前に日本に来たラフ・コリー

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初めて日本にラフ・コリーが来たのは、今から100年以上も前の1900年(明治33年)と言われています。

映画やテレビで人気を博した「名犬ラッシー」の影響で、日本でも大ブームを巻き起こしたラフ・コリーですが、狭い住宅事情や共働き、無駄吠えなどが原因で、飼育頭数が減りました。

現在、ラフ・コリーの登録頭数は132犬種中66位で92頭です。

これは、2018年に生まれたラフ・コリーの純血種の子犬の血統書を新規に発行する数ですが、決して多くはありません。

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ【JKC】「2018年度 犬種別犬籍登録頭数

ラフ・コリーの「特徴」気品のあるフサフサした被毛

ラフ・コリーの「特徴」フサフサとした被毛の高貴な犬種

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ラフ・コリーは、豊かな被毛を揺らしながら、優雅に歩く姿が特徴的です。

ラフ・コリーの被毛は、美しくなびく長いオーバーコートと短くて密度の高いアンダーコートのダブルコートです。

特に首のまわりの被毛は長く、まるで上質なストールを巻いているかのような気品の高さを感じさせます。

ラフ・コリーの被毛の色は3種類あります。

ラフ・コリーの被毛

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被毛の色特徴
セーブル濃い褐色のダークとベージュ色のピュア
トライブラック・タン・ホワイトの3色で、主にブラックがメイン
ブルーマールグレーとタン、ホワイトの大理石模様

「名犬ラッシー」に登場するラフ・コリーは、濃い褐色のセーブルの被毛です。

ラフ・コリーは大型犬ながらも、足取りは軽く、俊敏性にたけているのも特徴です。

ラフ・コリーの基礎情報

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ラフ・コリーの基礎情報

項目ラフ・コリーの特徴
サイズ大型犬
体高オス:61cm / メス:56cm
体重オス:27.2-34.0kg / メス:22.7-29.5kg
平均寿命12-14歳
原産国イギリス
用途牧羊犬

参照元:一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ 【JKC】「ラフ・コリー - ROUGH COLLIE

アメリカン ケネル クラブ【AKC】「Collie

ラフ・コリーの物語「名犬ラッシー」

愛情深いラフ・コリーが登場する「名犬ラッシー」の物語

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1940年に小説化された「名犬ラッシー」はラフ・コリーの性格をよく表しています。

イギリス・ヨークシャーの小さな炭鉱の町に住む少年ジョンは、ある日、1匹のラフ・コリーの子犬を拾い、ラッシーと名付けて育てることになります。

ジョンとラッシーは親友になり、楽しい日々を送っていましたが、炭鉱の閉鎖により、生活に困った両親がラッシーを裕福な公爵に売ってしまいます。

「名犬ラッシー」の物語

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ラッシーは遠く離れたスコットランドへ連れて行かれますが、なんとか逃げ出し、ジョンが待つ家へ苦難を乗り越えて帰るのです。

ラフ・コリーは、愛情深いだけでなく、洞察力にも優れているので、家族の行動を把握して自分がどのように行動すれば良いのか、といった能力にも長けています。

ラフ・コリーの「平均寿命」と「毎日のケア」

ラフ・コリーの「平均寿命」と「毎日のケア」

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ラフ・コリーの平均寿命は12~13年位と考えられています。

牧畜犬としての起源を持っていますので、毎日30分程度の散歩を2回行うだけでなく、ドッグランを活用したり、ジョギングをさせたりと、運動不足にしないようにしましょう。

被毛は長く、絡まりやすいので、できるだけ毎日ブラッシングをするようにします。

体臭が少ないタイプの犬種なので、通常1~2ヶ月に1回のシャンプーを行えば十分でしょう。

ラフ・コリーのブラッシング

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季節の変わり目など、換毛期には、1週間に1回程度は根元からブラッシングを行って血流をアップすると同時に、抜け毛の手入れを行って健康で清潔な地肌環境を整えましょう。

また、室内飼育によって、フィラリアといった病気だけでなく、雨風や暑さ寒さといった外飼いのリスクを減らすことができます。

10歳程度になると脚が弱ってくるので、体調を見ながら適度な運動と清潔を心がけ、時々マッサージを行うなど、健康寿命を伸ばしてあげましょう。

ラフ・コリーがかかりやすい「病気」

コリー眼異常(コリーアイ症候群)

コリー眼異常(コリーアイ症候群)

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「コリー眼異常」とは、眼の網膜、脈絡膜、胸膜に異常が起きる、先天性の病気です。

眼の脈絡膜(みゃくらくまく)という眼底を包む膜が薄くなったり、穴が開きます。

ごくまれに、網膜はく離や眼内出血など重度の症状が発症することがあり、注意が必要です。

マラセチア皮膚炎

マラセチア皮膚炎

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皮膚に常在するマラセチアが皮脂の過剰分泌等により、増殖して痒みや赤みを引き起こす病気です。

脇や股、指の間に発症しやすく、強い痒みでひっかいたり舐めたりします。

イベルメクチンショック

イベルメクチンショック

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ラフ・コリーは血液脳関門の働きが弱い傾向にあるため、フィラリア予防薬などに含まれるイベルメクチンという成分に反応しやすく、多用すると重篤な症状が起こるおそれがあります。

通常の予防薬の濃度であれば問題ありませんが、フィラリア予防薬を投与する際は、必ず獣医師の指示のもと行いましょう。

ラフ・コリーの「飼い方」や「向いている家庭」

ラフ・コリーの「飼い方」や「向いている家庭」

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ラフ・コリーは賢く、服従性も高いので、しつけがしやすい犬種です。

大型犬ではありますが、子犬の頃から適切なしつけを行えば、リードを引っ張らないので、女性でも楽しく散歩ができます。

また、ラフ・コリーは赤ちゃんや子供に対しても穏やかに接することができるので、お子さんがいる家庭やこれから赤ちゃんが生まれる家庭でも、安心してラフ・コリー を迎え入れることができます。

ラフ・コリーは草原を走るイメージがありますが、大きい庭がないと飼えない、ということはありません。

むしろ、飼い主の側にいたい気持ちが強いので、できれば室内飼いで、あまり留守にしない家庭のほうが安心して暮らせるでしょう。

ラフ・コリーのまとめ

ラフ・コリーのまとめ

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ラフ・コリーは、子供や他の動物とも仲良くなれる性格で、抜群の頭の良さでどんどんしつけも覚えます。

多くのラフ・コリーは警戒心を感じたら、吠えて飼い主に知らせるので、無駄吠えをさせないよう気を付けましょう。

賢く、気品もあるラフ・コリーを、あなたの人生のパートナーとして迎えてみてはいかがでしょうか。

みんなのコメント

えりっくさん
名犬ラッシーにあこがれてた一人です。 貫禄・気品にあふれていて、ビクトリア女王が好んだのも納得。 街中で見かけるのは大きさ的にシェルティなんだと知った。

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