大きな体の白い甘えん坊!知っておきたいサモエドの特徴と飼い方

サモエドは、極寒の地といわれるシベリアのツンドラ地方に古代から住んでいた犬種です。真っ白でふわっふわの毛が特徴的なサモエドは、大きな体で堂々たる雰囲気ですが、実は性格はとても甘えん坊。今回はサモエドの名前の由来や性格、そしてサモエドを飼うにあたってぜひ押さえておきたい特徴と飼い方をお伝えします。

サモエドの体の特徴その①~極寒の地に耐える被毛と皮下脂肪

サモエドの体の特徴その①~極寒の地に耐える被毛と皮下脂肪

ふさふさの白い毛に覆われ、「ブリック・イヤー」と呼ばれる直立した耳と巻き尾を持つ、サモエド。中型犬としては大きい部類に入ります。

サモエドは北極圏の極寒に耐えられるようなダブルコートの被毛と皮下脂肪を持っているのが特徴で、厳しい寒さの中での作業にも耐えられる強靭な体力と筋肉質の体を兼ね備えています。被毛は全身を覆っている長い上毛と、根元を覆うように密集した分厚い下毛の二重構造。空気をたっぷりと含み、寒さから身を守ります。寒さに強い被毛は、テントの中で人間と一緒に寝起きをする際の暖房の代わりにもなっていたそうです。

そんな北極圏の寒さに耐えうる体を持ち、人間との暮らしにも馴染んでいるサモエドは、ロシアやノルウェーの探検家たちに犬ゾリとして使われていました。その後、イギリスをはじめとする各国の南極大陸探検隊の作業犬に選ばれたことがきっかけで、世界的に有名になったのです。

サモエドの体の特徴その②~今は真っ白だが、昔は黒や茶色も存在

現在のサモエドの被毛はほぼ真っ白なのですが、実は19世紀に動物学者や南極探検隊員らの手によりイギリスに持ち込まれた100年ほど前までは、純白ばかりでなく、黒や茶色の被毛のサモエドもいました。イギリスでは白色が好まれたこともあり、繁殖家によって白色だけのサモエドが繁殖され、現在に至っています。

サモエドの歴史~遊牧民族の名前が由来

ロシア原産のサモエドは、ロシアのシベリア北部に広がるツンドラ地帯に3,000年以上昔から存在している、原始的要素を強く残す犬種。古代のサモエドは、極寒の地に住む遊牧民のサモエド族が、狩猟や漁業をする際の作業犬として強靭な体で船やそりを引く仕事も難なくこなしていたそうです。

「サモエド」という名前は、上述の「サモエド族」に由来しています。ツンドラ地帯で暮らしていたサモエド族は、トナカイを食糧として放牧していたので、サモエドはトナカイの群れを管理したり、トナカイがオオカミから襲撃されるのを防いだり、ときにはクマ狩りにも使われたりしていました。

昭和の高度経済成長期の日本では、サモエドにジャーマン・スピッツを掛け合わせて小型化したといわれる日本スピッツが多く飼育されていました。しかし、ジャーマン・スピッツ譲りでよく鳴くスピッツは敬遠されていき、現在は穏やかで人懐っこいサモエドが家庭犬として注目されています。

サモエドの基本情報のまとめ

・大きさ:中型犬
・体高:オス=54~60センチ/メス=50~56センチ
・体重:オス=25~32キロ/メス=18~25キロ 


サモエドの性格~いつも一緒にいたい甘えん坊

サモエドの性格~いつも一緒にいたい甘えん坊

サモエドは大きな体に似合わず、性格は甘えん坊かつ穏やかで、落ち着いた性格です。そして、古代より人と密接に暮らしてきたこともあり、人間の側にいるのが大好きで、とても友好的。子どもとも仲良く暮らせます。

また、昔にトナカイの群れを管理していた気質が残っていて、子どもたちを集めたがるしぐさを見せることがあります。

サモエドの寿命とかかりやすい病気

サモエドの平均寿命は、10~12年程度と考えられています。

サモエドの先天的な病気は特にありませんが、中型犬や大型犬によく見られる股関節形成不全には注意しておきましょう。きちんと毎日の運動を行って筋肉量を増やしておけば、関節へのリスクも減ります。また、これはサモエドだけには限りませんが、胃捻転(いねんてん)にも注意しておきましょう。早食いさせないようにしたり、食事の分量を減らしたり、運動前にはご飯を与えなかったり……という心掛けで、病気にかかるリスクを下げることができます。

被毛の構造から、皮膚病にはかかりやすいといわれています。シャンプー後はしっかりと乾かし、雨の日のお散歩後には脚だけではなく肉球の隙間の湿気も拭き取ってあげましょう。日々、適切なブラッシングし、肌をいつも清潔に保つことが大切です。

サモエドと室内暮らしをするときに、注意すべきこととは?

サモエドと室内暮らしをするときに、注意すべきこととは?

甘えん坊なので番犬には向かない

サモエドは、どんな人にも甘えたがるので、番犬には向いていません。いつも留守がちの家庭よりも、いつも誰かが家にいてサモエドが安心して暮らせる環境が理想でしょう。室外でも飼育は可能ですが、できれば室内で飼ってあげて、家族と一緒に過ごすことをおすすめします。

また、サモエドの体は強靭なので、豊富な運動が必要になります。散歩に加えて、1回30分の引き運動を1日2回は行いましょう。なお、散歩をするときには、力がとても強いため、リーダーウォークを教えてグイグイと引っ張らせないよう、注意してください。

過ごしやすい気温と毛の手入れ

ふわっふわの毛並みを見てもわかる通り、寒さには強く、雪の中で寝るのも平気です。逆に、夏の暑さにはめっぽう弱いので、涼しい環境が向いています。暑い地方で飼育する場合は、室内飼い+エアコンを活用し、調子を崩さないような環境を準備してください。

サモエドの抜け毛の量は驚くほど多いので、毎日のブラッシングも欠かせません。粗めのコームで毛先をとかし、スリッカーブラシで毛の根元から空気を入れるようにして、抜け毛を取り除きます。ピンブラシでとかすと、地肌のマッサージにも効果があります。

シャンプーは被毛が“ベトっ”としてきたときが目安。シャンプーのときにも大量に毛が抜けるので、洗う体力が必要です。そして、シャンプー後にはさらにブラッシングをして抜け毛をしっかりと除去しておかないと、分厚い下毛がカチカチに固まってしまうことも……。さらに、シャンプー後に濡れたままにしておくと、皮膚炎などのトラブルを引き起こしやすくなるので、きちんと乾かしておくことも大事です。もし、自宅でのシャンプーが大変であれば、トリミングサロンでプロのお世話になりましょう。

やっぱり、「サモエド・スマイル」でしょ!

サモエドは、笑顔が得意な可愛い犬種です。口角がギュッと上がった「サモエド・スマイル」に出会ったら、もう飼い主はメロメロ。最高にかわいい瞬間なので、動画や写真を撮って、楽しみましょう。

サモエドの魅力は、「もう一人の子どもができたようなかわいさ」があるところです。幼い頃は少々いたずら好きで、お留守番中に退屈してじゅうたんをかじる……なんてこともありますが、大人になるにつれて、おさまるはずです。いたずらした後に、飼い主を喜ばせようと一生懸命に目を見つめてくる姿に胸をぎゅっとつかまれる人も、多いでしょう。

アウトドアに連れて行くことも、全く問題ありません。サモエドと一緒にジョギングしたり、川で一緒に遊んだりと、サモエドを飼っている人ならではの楽しい時間を過ごせます。

暑さと被毛の管理が大変なくらいで、家庭犬としては本当に飼いやすい犬種、サモエド。サモエド・スマイルに魅了される毎日を送ってみてはいかがでしょうか。

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