【獣医師監修】秋田犬の平均寿命は短い?最高齢は何歳?病気や老化を予防し、寿命を延ばす秘訣!
大きな体に、赤毛や虎毛などの豊かな被毛を蓄える大型犬の秋田犬は、世界中で人気があります。秋田犬を迎えたら、ぜひ長生きしてもらい、家族と楽しい思い出を増やしたいものです。秋田犬がかかりやすい病気、生活のコツ、平均寿命などをぜひ頭に入れておきましょう。

日本獣医畜産大学(現日本獣医生命科学大学)卒業
Royal Academy of Homoeopathy卒業
新宿鍼灸柔整専門学校卒業
【専門分野】
Aki Holistic Veterinary Care にて
◇鍼灸
◇ホメオパシー
◇ホモトキシコロジー
◇CCLT(Crystal Color Light Therapy)
◇漢方
などを用いたホリスティックケア
【資格】
◇獣医師
◇鍼灸師
◇日本獣医ホメオパシー認定医
【所属団体・学会】
◆一般財団法人 比較統合医療学会
◆一般社団法人 日本獣医ホメオパシー学会
◆日本ペット中医学研究会
【著作物】
・犬の臨床鍼灸学テキスト
(比較統合医療学会 犬の臨床鍼灸学テキスト編集委員会 編著)
【飼ってる動物】
雑種犬1頭(ウメ)
雑種猫2頭(あさり・うにお)
【ペット歴】
36年
【職業上でのペットとのかかわり】
縁あって家族になった動物達が飼い主さんと幸せに生涯を全うできるようお手伝いしたく、日々精進中です。
目次
秋田犬【平均寿命】は?

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秋田犬は、1931(昭和6)年に初めて日本の天然記念物に指定された犬種です。
柴犬を含めて6犬種が天然記念物指定を受けていますが、秋田犬は唯一の大型犬。

【獣医師監修】柴犬の平均寿命は何年?寿命を縮める要因や認知症など注意すべき病気は?寿命を延ばす秘訣!
日本の天然記念物に指定されている「柴犬」。唯一の小型犬の日本犬で、他の日本犬に比べて寿命は長めです。柴犬の祖先は紀元前から日本にいたとも言われますが、当時から比べれば寿命は延びているに違いありません。室内暮らしが一般的になった現代の「柴犬」のかかりやすい病気や生活の注意点などを心にとめ、長生きのサポートをしましょう!
小型犬や中型犬よりも、一般的には大型犬のほうが寿命が短いと考えられています。

【獣医師監修】【小型犬の平均寿命】は何歳?小型犬は中型犬・大型犬より長生きなのは本当?
一般的に超小型犬や小型犬は中型犬や大型犬に比べて寿命が長いと言われていますが、小型犬の中でも、犬種によって寿命はそれぞれ異なります。チワワ、ヨークシャー・テリア、パピヨン、トイ・プードル、柴犬、ミニチュア・ダックスフンドなど、小型犬の犬種別の平均寿命や最高齢、長生きの秘訣やポイントについて解説します。
大型犬である秋田犬の平均的な寿命は11~14歳位でしょう。
秋田犬の平均寿命【人間に換算】すると何歳?

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秋田犬の平均寿命が12歳だとすると、人間の肉体年齢に換算すると68歳ほどになります。
秋田犬【最高齢】は何歳?

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現存する記録としては、秋田犬の最高齢は17歳と言われています。
同じ日本犬では、小型犬に属する柴犬では20年生きるケースもありますが、大型犬である秋田犬はそこまでの長生きはむずかしいかもしれません。

【獣医師監修】【小型犬の平均寿命】は何歳?小型犬は中型犬・大型犬より長生きなのは本当?
一般的に超小型犬や小型犬は中型犬や大型犬に比べて寿命が長いと言われていますが、小型犬の中でも、犬種によって寿命はそれぞれ異なります。チワワ、ヨークシャー・テリア、パピヨン、トイ・プードル、柴犬、ミニチュア・ダックスフンドなど、小型犬の犬種別の平均寿命や最高齢、長生きの秘訣やポイントについて解説します。
けれども、ドッグフードの質の向上、獣医療の進歩や犬の健康診断の普及などによって、秋田犬の平均寿命は今後ますます延びていくでしょう。

【獣医師監修】犬の健康診断は必要?愛犬の健康寿命を延ばすために、年1回の健康診断を!(特にシニア期)
昨今の動物病院は、病気を予防するための場所にもなってきています。愛犬が病気になってから駆け込むのではなく、日頃から飼い主とかかりつけ医が信頼関係を築くことの大切さ、そして愛犬の健康寿命を延ばすための予防医療の大切さを、地域密着型病院の院長である成城こばやし動物病院の小林 元郎獣医師に教えていただきました。
ちなみに、ギネスに登録されている犬の最高齢は、オーストラリアン・キャトルドッグの29歳です。
【参照元】Guinness worldrecords,Oldest dog ever
秋田犬【寿命を縮める】要因は?

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秋田犬はかつて、マタギ犬(※)として大型動物の猟を行っていました。
その後、番犬や観賞用の犬として、さらにはマスティフなどの闘犬の血が導入されて闘犬としての役割を負っていた時期もあります。
現在日本にいる秋田犬は、なるべくマタギ犬であった祖先の姿に戻すように繁殖された犬たちです。
マタギに同行して猟を行う機会もない現代の生活ですが、秋田犬は今でも運動欲求が比較的高め。
刺激不足や運動不足が続くと、ストレスから病気を発症してしまうこともあるので、可能な限り1日2回は散歩に出かけ、豊富な運動量を提供してあげましょう。

【獣医師監修】犬のストレス、病気や死亡の原因になる?ストレス行動やサイン、発散・解消法!
ストレスは万病のもとと言われます。それは、人間だけでなく犬にも当てはまること。愛犬のストレスを遠ざけて、健康に暮らしてもらえるよう、飼い主としてできることを心得ておきたいものです。
※「マタギ」とは、東北地方で熊や鹿の狩猟を行っていた狩猟者集団のこと。「マタギ犬」とはマタギとともに狩猟をする役割の犬の総称

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秋田犬は、東北地方が原産の犬種なので、寒さには強いのですが、暑さは苦手。
特に、近年の日本の夏の酷暑は、秋田犬にはかなり堪えるでしょう。
愛犬の熱中症予防のために、夏はもちろんのこと、飼い主とのコミュニケーションが不足しないように、冬でも屋外飼育をしないで室内で過ごさせてあげてください。
秋田犬の屋外飼育は、過酷な環境に適応するために多大な体力を消耗するため、寿命を縮める原因になってしまいます。
【参照元】一般社団法人 ジャパン ケネル クラブ「秋田 - AKITA」
秋田犬が長生きするために【注意すべき病気!】

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秋田犬は以下の病気にかかりやすい傾向にあります。
秋田犬「注意すべき病気」①【皮膚疾患】

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秋田犬は「皮膚疾患」にかかりやすい犬種として知られています。
遺伝的な素因も考えられるアトピー性皮膚炎をはじめ、アレルギー性皮膚炎など、子犬期から発症するケースもめずらしくありません。
愛犬が痒そうにしていたら、なるべく早期に獣医師に相談しましょう。

【獣医師監修】犬が後ろ足でお腹を掻いている。この症状から考えられる原因や病気は?
犬がカラダを掻いている様子はよく見るものですが、いつもより頻繁に後足や前足でお腹を掻いている場合は、皮膚に何らかの異常があるかもしれません。ここでは、犬が後ろ足でお腹を掻いている場合の症状から考えられる原因や病気について解説します。

【獣医師監修】犬が皮膚(体)を掻いている。この症状から考えられる原因や病気は?
犬が皮膚(体)を頻繁に掻いているときは、毛をかき分け、皮膚の様子を観察してください。ストレスや違和感によるケースもありますが、何らかの炎症が起こっている可能性もあります。痒み(かゆみ)で犬が皮膚をしきりに舐めたり掻いたりすると症状が悪化してしまうので、早めに獣医師に相談しましょう。

【獣医師監修】犬のフケが多い。この症状から考えられる原因や病気は?
フケとは、皮膚の表皮の角質細胞が剥がれたものです。過剰なフケを形成する疾患を角化異常症とよび、おもな疾患には皮脂の量が増える脂漏症が挙げられます。あまりにもフケの量が多かったり、痒がっていたりする場合は、症状が悪化する前に早めに病院で診てもらいましょう。
秋田犬は、皮膚のバリア機能が落ちると、マラセチア皮膚炎、膿皮症などにもかかりやすくなります。

【獣医師監修】犬の膿皮症は早期発見が大事!膿皮症の症状や原因、治療法、対策、予防法は?
犬の膿皮症(のうひしょう)は、犬の皮膚にいる常在菌の一つであるブドウ球菌が、異常に増殖することで皮膚に赤みやかゆみ、にきびのようなものが出る病気です。重度の感染だと、かゆみよりも痛みがひどく、食欲や元気まで落ちてしまうのが膿皮症の怖い点。膿皮症の原因とチェックするポイントをお伝えします。
秋田犬との暮らしでは、定期的なシャンプーやこまめなブラッシングを行って死毛を取り除き通気性を高め、皮膚を健やかに保つよう心がけることが大切です。

【獣医師監修】老犬がシャンプーを嫌がる理由は?シャンプーできない場合や頻度は?ポイントやコツ!
老犬のシャンプーはなにかと気をつかいます。足腰、体力ともに弱ってきている老犬では、極力シャンプーの回数を減らすのが一番です。そのためには、こまめに手入れをして清潔を保つこと。シャンプーが必要な時にも全身シャンプーの回数を減らして部分洗いをするなど、負担を減らすようにしてあげましょう。
秋田犬「注意すべき病気」②【股関節形成不全(股異形成)】

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秋田犬などの大型犬が先天的に持っている可能性がある「股関節形成不全」。
犬の股関節形成不全を無処置でいると、悪化して痛みを感じるようになることもあります。
秋田犬を飼う場合、1歳前後になった段階で一度、レントゲン検査などを行って股関節の状態をチェックしてもらうようにしましょう。
愛犬の股関節形成不全が悪化すると、運動をしたがらなくなる、お尻を振っての歩行などが見られるようになります。
早期の発見と、早期に獣医師と治療方針を相談することが、愛犬の生活の質を落とさないために重要となります。

【獣医師監修】「犬の股関節形成不全」 原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とは、股関節の発育がうまくいかず、変形や緩みが生じて、歩き方などがおかしくなる病気です。亜脱臼や脱臼、関節炎なども併発します。多くは遺伝によることが多いので、子犬の時からの観察や体重管理が大切です。

【獣医師監修】「犬の股関節脱臼」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
「股関節脱臼(こかんせつだっきゅう)」とは、犬の後足の付け根にある骨盤と大腿骨をつなぐ「股関節」が外れてしまう疾患です。股関節が動かせなくなることでおかしな歩き方をしたり、痛みがひどく足を上げたりします。おもに大型犬に多く、股関節形成不全(こかんせつけいせいふぜん)とも関連が深い股関節脱臼について解説します。
秋田犬「注意すべき病気」③【腫瘍】

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秋田犬は、大型犬に比較的多く見られる骨肉腫をはじめ、肥満細胞腫やリンパ腫などの「腫瘍」ができる可能性があります。

【獣医師監修】「犬の肥満細胞腫」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の「肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)」とは、アレルギー反応や炎症などの免疫機能に関与する「肥満細胞」が腫瘍化する病気で、犬の場合は皮膚に発生するケースがほとんどです。“太っている”という意味の「肥満」とはまったく関係ありません。ここでは、肥満細胞腫の原因や症状、治療法について解説します。

【獣医師監修】「犬のリンパ腫」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の「リンパ腫」とは、免疫反応の司令塔の役割を担うリンパ球が腫瘍化する病気です。リンパ球は、体の中を自由に動き回る性質を持っているため、リンパ球が腫瘍化すると、それが全身に広がってしまいます。ここではリンパ腫の原因や症状、治療法について解説します。
犬の腫瘍の治療は、外科手術や抗がん剤など、多岐にわたります。
愛犬の腫瘍が、「悪性腫瘍(癌)」か「良性腫瘍」かの診断を含め、獣医師と相談しながら、治療方針を定めることになるでしょう。

【獣医師監修】「犬の悪性黒色腫(メラノーマ)」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
犬の悪性黒色腫(あくせいこくしょくしゅ)とは、犬の皮膚や口の中、肢端(したん:四肢の先端)に発生する悪性の腫瘍です。犬の場合、とくに口の中にできるものが多く、口臭の悪化や血混じりの流涎(よだれ)が出ることがあります。ここでは、悪性黒色腫(メラノーマ)の原因や症状、治療法について解説します。

【獣医師監修】「犬の扁平上皮癌」原因や症状、なりやすい犬種、治療方法は?
「犬の扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)」とは、カラダの表面を覆う皮膚や、外界と接する粘膜を構成する扁平上皮細胞が腫瘍化する病気です。犬の場合は、口腔内の粘膜か爪の根元に発生するケースがほとんどです。ここでは、扁平上皮癌の原因や症状、治療法について解説します。
犬の腫瘍の発見には、レントゲン検査や超音波検査が有効です。
秋田犬【老犬(シニア犬)】になったら起こることと対処法!

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秋田犬などの日本犬は全般的に認知症にかかりやすいことが知られています。

【獣医師監修】愛犬が急に認知症に?老犬の「認知症」原因や症状、対策、治療、予防方法は?
老犬でよく見られる「認知症」は単なる老化現象ではなく、加齢にともなう一つの疾患です。現在のところ、残念ながら完治させることはできず、進行を遅らせる努力をするしかありません。何より予防が大切です。そのために知っておきたい犬の認知症の症状や予防、対処方法などについて詳しくご紹介します。
加齢に伴って視覚や聴覚が衰えてくると、急に触ったりすることにも驚き、防衛本能で噛んでくることがあるかもしれません。

【獣医師監修】犬の耳が聞こえない、遠い(難聴)。考えられる原因や症状、主な病気は?
ある日、愛犬に呼びかけても反応がなく、「もしかして愛犬の耳が聞こえていない?」「遠い(難聴)のでは?」と思った飼い主さんもいるのではないでしょうか?ここでは、犬の耳が聞こえなくなる、遠い(難聴)の原因や症状、主な病気について解説します。

【獣医師監修】犬の目が見えない。この症状から考えられる原因や病気は?
「おっちょこちょいだから、よく物にぶつかる」という犬が、じつは片目を失明していた・・・。犬は目が見えなくなっても動きが変わらないことも多く、飼い主が視覚の低下や失明に気づくのが遅れることがあります。ドッグトレーナーからの指摘で、初めて異変に気づくケースもあるようです。
犬の認知症の症状として、攻撃性が出ることもあります。
こうした行動の変化や、犬の夜鳴き、昼夜逆転などが見られるようになったら、獣医師に相談をしてください。

【獣医師監修】「犬が夜鳴き(夜泣き)」をする。考えられる原因や症状、おもな病気は?
夜になると犬が鳴き始める・・・といった悩みを持つ飼い主は多いようです。夜鳴きをする原因は、カラダの病気からくるものと、心理的なものの2つに大きく分かれます。ここでは、犬が夜鳴きをする原因や考えられる病気について解説します。

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生活の工夫や薬物療法などで、愛犬の認知症の症状の改善も期待できます。

【獣医師監修】愛犬が急に認知症に?老犬の「認知症」原因や症状、対策、治療、予防方法は?
老犬でよく見られる「認知症」は単なる老化現象ではなく、加齢にともなう一つの疾患です。現在のところ、残念ながら完治させることはできず、進行を遅らせる努力をするしかありません。何より予防が大切です。そのために知っておきたい犬の認知症の症状や予防、対処方法などについて詳しくご紹介します。
秋田犬が高齢になって寝たきりになると、皮膚が床に接して圧迫されることで生じる褥そう(じょくそう)ができやすくなります。

【獣医師監修】老犬が寝たきりになったらどうする?原因や理由、対処、注意点やポイント、予防法!
犬の寿命も延び、寝たきりとなって介護が必要になるケースも珍しくありません。愛犬の健康寿命を延ばし、元気に天寿を全うする“ピンピンコロリ”が理想ですが、なかなか難しいのも現実です。ここでは、犬が寝たきりになった場合の原因や理由、対処法、注意点などについて詳しく解説します。

【獣医師監修】老犬の介護に必要なベッド、ベッド選び(床ずれ防止)のポイントやコツ、注意は?
老犬にとって寝場所(ベッド)は大事です。介護生活になった場合も、安眠できる場であるのと同時に、生活の場ともなるのがベッド。床ずれを予防するためにも材質や厚さ、形などにも気を配りたいものです。ここでは老犬のベッド事情について詳しく解説します。
最近では介護サポートグッズなども多数販売されています。

【獣医師監修】老犬を介護する際の悩みは?病気や医療費、トイレなど介護のポイントやコツ!
老犬の介護生活には悩みがつきものです。それゆえに、試行錯誤と工夫は必要。そして、もう一つ大事なのが飼い主さんの気持ちの持ち方です。そうしたメンタル面も含め、老犬の介護について知っておきたいポイントをまとめました。各テーマについては、別の記事でお伝えします。
そうしたものを活用したり、老犬介護のスペシャリストに相談するなどして飼い主も学びつつ、定期的に寝返りを打たせるといったケアをするようにしましょう。

【獣医師監修】老犬ホームとはどんなサービス?メリットやタイプ、料金、選び方のポイントは?
近年、「老犬ホーム」や「老犬介護ホーム」と呼ばれる高齢犬のケアに特化した施設が増えています。人・犬ともに高齢化・長寿化の時代に登場した新しいサービスですが、そのサービス内容や料金・費用、選び方などについて解説します。

【獣医師監修】老犬のお困りごと(愛犬の老化・ケア方法)解消「お役立ち」まとめ記事【20選】
なんだか愛犬に元気がないみたい…と感じたら、それは老化のサインかもしれません。いつでも愛嬌たっぷりで可愛い犬たちですが、実は人間よりも歳をとるのが早い生き物。犬の老化のサインを見逃さず、老後も快適な暮らしが送れるようにしてあげるためには、犬の老化についての知識を身につけておく必要があります。

【獣医師監修】老犬の夜鳴き、原因や理由は?鳴きやまない場合の対処法やサプリメントなど予防法!
老犬の介護生活では、「寝たきりの愛犬が鳴き止まない」「夜鳴きを無視できない」など、夜鳴きに頭を悩ませる飼い主さんが多くいます。原因は認知症だけではなく、痛みや不快感などいくつか考えられます。夜泣きの原因や理由を探るとともに、その対処法や予防方法について詳しく解説していきます。
秋田犬【健康寿命を延ばす】秘訣は?

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秋田犬は、主人には忠実でも、他の人や犬などには興味を示さないという日本犬らしい性格を持っています。
番犬であった歴史的背景から、警戒心が強い部分もあるかもしれません。
ドッグランで運動をさせたり、一緒に外出する機会を多く持ちたいのであれば、子犬のうちからあらゆるものに慣らす社会化に力を入れたいものです。
受け入れられるものが多ければ多いほど、犬はストレスを感じにくくなります。

【獣医師監修】犬のストレス、病気や死亡の原因になる?ストレス行動やサイン、発散・解消法!
ストレスは万病のもとと言われます。それは、人間だけでなく犬にも当てはまること。愛犬のストレスを遠ざけて、健康に暮らしてもらえるよう、飼い主としてできることを心得ておきたいものです。
もとは狩猟犬として活躍した犬種でもあるので、嗅覚で獲物を探すような感覚になれる“ノーズワーク”といったゲームをさせてあげれば、きっと喜んで取り組むでしょう。
嗅覚を使うことは脳トレにもなり、認知症予防にも役立ちます。

【獣医師監修】愛犬が急に認知症に?老犬の「認知症」原因や症状、対策、治療、予防方法は?
老犬でよく見られる「認知症」は単なる老化現象ではなく、加齢にともなう一つの疾患です。現在のところ、残念ながら完治させることはできず、進行を遅らせる努力をするしかありません。何より予防が大切です。そのために知っておきたい犬の認知症の症状や予防、対処方法などについて詳しくご紹介します。
秋田犬【健康診断】で病気の早期発見を!

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秋田犬の健康寿命を延ばすには、定期的な犬の健康診断は不可欠と言えます。
骨肉腫といった腫瘍は、若年から発症するケースが少なくありません。
視診、触診、聴診と血液検査はもちろんのこと、腫瘍の早期発見につながるレントゲン検査や超音波検査を含む健康診断を、秋田犬は若年期から受けるようにしましょう。
シニア期以降は、血液検査で甲状腺の機能の状態がわかる項目も追加するようにしてください。

【獣医師監修】犬の健康診断は必要?愛犬の健康寿命を延ばすため
昨今の動物病院は、病気を予防するための場所にもなってきています。愛犬が病気になってから駆け込むのではなく、日頃から飼い主とかかりつけ医が信頼関係を築くことの大切さ、そして愛犬の健康寿命を延ばすための予防医療の大切さを、地域密着型病院の院長である成城こばやし動物病院の小林 元郎獣医師に教えていただきました。
秋田犬【平均寿命】まとめ

Svetlanistaya / PIXTA(ピクスタ)
大型犬である秋田犬は、日本犬の中ではおっとりした性格をしています。
サイズは大きくても、性格的には日本犬と暮らしたい初心者に向いていると言えます。
豊富な運動や脳トレをともに楽しみ、若年期からの健康診断を欠かさず、秋田犬の健康寿命を延ばしてあげましょう。

【獣医師監修】【秋田犬】トイレ(排泄)のしつけ、トレーニングのポイントやコツ!
凛々しく堂々とした立ち姿や素朴で優しい表情など、日本古来の犬種として海外でも人気の秋田犬。従来は外飼いのイメージがあったものの、近年では室内飼いが主流になりました。適切な運動量が守られていればマンションでも十分生活できます。そこで重要なのがトイレトレーニング。老後までの暮らしに備え、室内排泄の習慣をつけていきましょう。

【獣医師監修】犬の平均寿命や最高齢は何歳?【犬種別】寿命を縮める要因、長生きの秘訣やポイント!
チワワ、トイ・プードル、柴犬など、愛犬と一緒に暮らす中で、愛犬の平均寿命や最高齢について気になる方も多いと思います。小型犬と大型犬では寿命が違うことは知られていますが、犬種によっても寿命は異なります。ここでは、犬種別の平均寿命だけでなく、寿命を縮める病気などの要因、寿命を延ばす秘訣やポイントについて解説していきます。

【獣医師監修】柴犬の平均寿命は何年?寿命を縮める要因や認知症など注意すべき病気は?寿命を延ばす秘訣!
日本の天然記念物に指定されている「柴犬」。唯一の小型犬の日本犬で、他の日本犬に比べて寿命は長めです。柴犬の祖先は紀元前から日本にいたとも言われますが、当時から比べれば寿命は延びているに違いありません。室内暮らしが一般的になった現代の「柴犬」のかかりやすい病気や生活の注意点などを心にとめ、長生きのサポートをしましょう!

【獣医師監修】サモエドの平均寿命、最高齢は?病気や老化を予防し、寿命を延ばし長生きする秘訣!
白っぽいふわふわの被毛と巻いた尻尾が特徴で、近年は日本でも人気が急上昇中の大型犬のサモエド。北方の犬種ならではの健康管理に注意しつつ、サモエドとの楽しい暮らしを実現しましょう。サモエドがかかりやすい病気などに気をつければ、長生きしてくれるはずです。

【獣医師監修】シベリアン・ハスキーの平均寿命は短い?最高齢は?病気や老化を予防し、寿命を延ばす秘訣!
日本でかつて大流行した、中型犬のシベリアン・ハスキー。協調性も高く温厚な性格なので、豊富な運動量さえ提供できれば、大型犬の初心者でも飼い方は難しくありません。心身の健康管理に気をつけ、楽しい経験をたくさん重ねながら長生きしてもらいましょう。

【獣医師監修】ポメラニアンの平均寿命は何歳?最高齢は?気管虚脱や老化を防止し、寿命を延ばす秘訣は!
ふわふわもこもこの見た目が愛らしい、小型犬のポメラニアン。つい甘やかして肥満にさせると、呼吸器や関節に負荷をかけて健康寿命を縮めてしまいかねません。病気や老化を防止し、ポメラニアンにハッピーで長生きしてもらうための秘訣を心得ておきましょう!

【獣医師監修】ゴールデン・レトリバーの平均寿命は短い?最高齢は?病気を予防し寿命を伸ばすための秘訣!
世界的に人気の高い大型犬、ゴールデン・レトリーバー。犬は体が大きい犬種ほど、一般的には寿命が短くなる傾向にありますが、ゴールデン・レトリーバーの平均的な寿命はどの位でしょうか?大型犬ならではのシニア生活の注意点や、健康寿命を延ばす秘訣などとともに紹介します。

【獣医師監修】チワワの平均寿命や最高齢は何年?心臓病など寿命を縮める要因は?元気で長生きする秘訣!
超小型のチワワは世界最小クラスの犬種で、元気で長生きをする犬種のひとつとしても知られています。チワワに心身ともに元気で長生きをしてもらうために、飼い主にできることはなんでしょうか?チワワが気をつけるべき病気や生活の工夫ポイントなどとともに、役立つ知識を身につけておきましょう!

【獣医師監修】トイ・プードルの平均寿命は短い?最高齢は?病気や老化を予防し、寿命を延ばす秘訣!
カーリーヘアが愛らしい超小型犬のトイ・プードルは、老いても若く見える犬種です。運動神経も抜群で楽しいことが大好きなトイ・プードルの寿命は、いったい何年くらいなのでしょうか?トイ・プードルの行動の特徴から見えるかかりやすい病気、健康で長生きできる秘訣を紹介します。
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